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デエビゴの半減期は長い？翌日まで影響するのかを詳しく解説します

公開日: 2025/09/11　更新日: 2025/09/11

「デエビゴを飲んで翌日に眠気が残らないか心配」「そもそもデエビゴって何時間眠れるの？」デエビゴの効果がどのくらい続くか気になっていませんか？睡眠薬のなかでも、デエビゴの半減期（血液中の薬の量が半分になるまでの時間）は長いといわれています。半減期が長いと薬が身体に残る時間も長くなり「日中に眠気が残るのでは？」と不安になる人も珍しくありません。しかし実際にはデエビゴの眠気は長時間続くわけではなく、安全性の高い薬とされています。安心して服用するには、効果がどのくらい持続するのかをあらかじめ理解しておくことが大切です。この記事では、デエビゴの半減期や持続時間、翌日に眠気が出る可能性についてわかりやすく解説します。仕事や学業といった大切な予定に影響しないよう、デエビゴの効果が続く時間を確認しておきましょう。

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デエビゴの半減期は何時間？ほかの薬と比べて長いのか
デエビゴは何時間で効果が切れるのか
- デエビゴ服用で日中眠くなることや寝不足になることはある？
デエビゴは5mgと10mgで何時間眠れるか違いはある？
デエビゴが効き始めるまでの時間は？
デエビゴが効かない理由と対処法
デエビゴは怖い薬だというのは本当？
よくある質問
まとめ：デエビゴは翌日の日中に残りにくい薬です

デエビゴの半減期は何時間？ほかの薬と比べて長いのか

デエビゴの半減期はおよそ6時間で、同効薬であるベルソムラの約10時間と比較してもそれほど長いわけではありません。[1][2]

それでも「半減期が長い薬」だと思われやすいのは、デエビゴの血中濃度が「2相性」という特徴をもっているためです。

2相性とは薬の血中濃度が下がるスピードが2つあることを意味する言葉で、α相とβ相の2段階に分けられます。[3 ]

α相は急激に血中濃度が下がる段階、β相はゆっくりと下がっていく段階のことです。

この段階ごとにデエビゴの半減期は大幅に異なり、ベルソムラと比較すると以下のようになります。[4]

デエビゴ

ベルソムラ

半減期

α相：約6時間

β相：47.4時間

約10時間

薬の説明書である「添付文書」には、後半のβ相の半減期を記載する決まりがあります。

このためデエビゴの添付文書では半減期が47.4時間と記載され、長く体内に残るように見えるのです。[1]

しかし実際の作用時間と関係しているのは前半のα相であり、デエビゴの半減期は約6時間と考えて問題ありません。

デエビゴはそれほど長時間作用する睡眠薬ではないため、過度に心配しないようにしましょう。

デエビゴは何時間で効果が切れるのか

体質にもよりますが、一般的にデエビゴの効果は6〜8時間ほど続きます。[5]

就寝前に服用すれば翌朝はすっきり起きられる人が多いです。

ただし飲むタイミングが遅いと翌朝まで効果が持続し、朝起きられなくなる可能性があります。

翌日に眠気を残さないためには、少なくとも7時間以上の睡眠時間を確保することが大切です。[6]

「十分な睡眠時間をとったのに翌朝も眠気が残る」など困ったことがあれば、医師に相談しましょう。

デエビゴ服用で日中眠くなることや寝不足になることはある？

日中に眠くなることがありますが、軽度なことが多く日常生活で大きな支障をきたす可能性は低いです。

臨床試験によると5mgで3.8％、10mgで6.3％の人に日中の眠気があったという報告があります。

ほとんどの人は日中の眠気を感じずに過ごせるため、副作用を過度に怖がる必要はありません。

ただし人によっては薬の効果が強く出てしまい、朝なかなか起きられないこともあります。

このため最初は5mgから服用開始し、経過を見ていくのが一般的です。

「日中に眠くなると仕事で困る」など副作用への不安が強い場合は、遠慮なく医師に相談しましょう。

デエビゴは5mgと10mgで何時間眠れるか違いはある？

5mgでも10mgでも、基本的には6〜8時間ほどの睡眠が期待できます。

ただし10mgの方が寝つきを良くする「入眠作用」や、夜中に起きる時間を減らす「睡眠維持効果」が高いというデータがあります。[7]

より長くしっかり眠りたい場合は10mgが向いていますが、その分翌朝の眠気も5mgより残りやすいです。

このため多くの場合は5mgから服用をはじめ、効果が足りない場合に10mgに増やす方法がとられます。

※処方内容や方針は医師の判断によります。

※効果のあらわれ方には個人差があり、症状や年齢、併用薬などによって変動します。

「早く眠れるように強い薬が欲しい」と感じるかもしれませんが、自己判断で増量するのは避けて医師の指示どおりに服用しましょう。

デエビゴが効き始めるまでの時間は？

個人差はありますが、服用から30分ほどで効果があらわれることが多いです。

デエビゴの血中濃度が最も高くなるのは服用1〜1.5時間後ですが、臨床試験によると30分程度で眠れる人が多かったと報告されています。[1]

このためデエビゴを飲むタイミングは、寝たい時間から30分〜1時間くらい前が適切だと考えられます。

服用後は布団で横になり眠くなるのを静かに待ちましょう。

デエビゴが効かない理由と対処法

服用方法・生活習慣・病気・併用薬といった要因により、デエビゴの効果が弱まる可能性があります。

「デエビゴを飲んでいても眠れない」と感じている人は、以下の表で自分に当てはまる項目がないか確認してみましょう。

服用タイミングが遅い	自力で寝られなかったときに飲むなど、デエビゴを服用するタイミングが遅い場合は効果を感じにくいことがあります。布団やベッド上で起きている時間が長いと、脳が「布団＝寝る場所」だと認識できなくなり、睡眠薬を服用してもスムーズに寝つきにくくなることがあります。[8] 就寝直前にデエビゴを服用したあとは布団に入り、スマホを見ずにゆっくりと過ごしましょう。
空腹時に服用していない	食事のすぐあとにデエビゴを服用すると、効果が弱まることがあります。油っぽくカロリーの高い食事をとったあとにデエビゴを服用した場合、血中濃度が最大になる時間が2時間遅れたというデータがあります。デエビゴを服用するときは少なくとも食事から3時間程度あけ、しっかりと空腹になったタイミングで服用しましょう。
服用してすぐに眠ろうとしていない	デエビゴを飲むタイミングが就寝時間よりも早すぎると、効果が感じられない可能性があります。血中濃度がピークに達するタイミングにテレビやスマホを見ていると、脳が刺激を受けてしまい、デエビゴを飲んでいても眠気を感じにくいです。早く服用しすぎると眠気のピークを逃してしまうことがあるため、デエビゴは寝る30分から1時間前に服用しましょう。
効果発現に数日かかるケース	即効性を期待しすぎると、効果が弱いと感じてしまう場合があります。ベンゾジアゼピン系といった即効性がある睡眠薬を服用したことがある場合、デエビゴの効果が出るのが遅いと感じるかもしれません。少なくとも1週間ほどは服用し、寝つきの変化を観察してみましょう。
5mgでは効果が不十分	不眠の重症度によっては、5mgでは眠れない場合があります。 5mgと10mgで作用時間はほとんど変わりませんが、10mgの方が入眠効果や睡眠維持効果がより高いという研究結果があります。[7] しばらく服用を続けても寝不足が続く場合は、無理をせず医師に相談しましょう。
ほかに睡眠を妨げる要因（不安・うつ・睡眠時無呼吸症候群など）がある	デエビゴだけでは対応できない病気がある人には、効果が感じられないこともあります。ほかに眠りを妨げる要因がある場合は、抗うつ薬を併用したり、夜間の睡眠状態を調べる検査をしたりする可能性があります。デエビゴが効かないだけでなく、気分が落ち込む、いびきがひどいなどの症状がある人は、専門医（精神科・心療内科・睡眠外来）の診察を受けましょう。
アルコール・カフェイン・薬の影響	アルコールやカフェイン、併用中の薬により、デエビゴの効果が弱くなる可能性があります。アルコールは夜中の中途覚醒を増やす原因のひとつです。[8] カフェインは、午前中に多く摂取するだけでも夜の睡眠に影響する可能性があると研究で報告されています。[9]併用薬との相互作用によりデエビゴの分解が進み、効果が低下することもあります。[1] 寝酒や過度のカフェイン摂取は控えましょう。デエビゴの服用中にほかの薬を併用する場合は、飲み合わせについて医師に相談すると安心です。