インフルエンザについて
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
インフルエンザ
風邪よりも重症化しやすい
特に基礎疾患を持っている方や、乳幼児、高齢者は注意が必要です。インフルエンザかも?と思ったら早めに医師に相談しましょう。
発症1〜3日で現れる症状
38℃以上の高熱
稀に38℃以下の場合もあります
頭痛
関節痛
筋肉痛
倦怠感
咽頭痛
鼻水
咳 など
自己判断ですぐに解熱剤は飲まないで
インフルエンザに限らず、熱が出たからといって自己判断ですぐに解熱剤を服用することは避け、医師に相談しましょう。
非ステロイド系抗炎症薬であるロキソプロフェン(ロキソニン®)にはインフルエンザ脳症の発症リスクがあることが分かっています。
特に乳幼児は、リスクが高いので注意が必要です。
アセトアミノフェンであるカロナールは比較的安全に高熱を下げられますが、自己判断で服用することは避け、医師に相談しましょう。
検査は発症後12時間~48時間以内に
インフルエンザ検査では体内のウイルス量を測ります。発症直後に検査をするとウイルス量が不足していて正しい結果が出ないことがあります。
インフルエンザに感染すると、体内のウイルス量は徐々に増え、症状が出始めてから約12時間後にピーク量に達します。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に服薬を開始することが推奨されています。
適切な検査結果と治療のために、インフルエンザの検査は症状が出てから12時間~48時間に受けるとよいでしょう。
何度も感染する
インフルエンザウイルスの種類は複数あるため、同じシーズンに何度も感染することがあります。毎年流行する型が違うため、抗体がつきにくく、翌年にも何度もインフルエンザにかかってしまうケースもみられます。
インフルエンザの対処
48時間以内の抗インフルエンザ薬が有効
発症後48時間以内に医師処方の抗インフルエンザ薬を使用することで、症状が出ている期間を短くできるでしょう。重症化を防ぐことにもつながります。
ワクチンは重症化予防に効果がある
インフルエンザワクチンは、重症化を予防するためのものです。感染を防ぐものではないため、ワクチンを打っても感染する可能性があります。
家庭内での感染予防
発症してから1日〜7日目までは感染力が高いため、症状が改善しても発症後1週間は対策を続けるとよいです。
こまめな手洗い・うがい・手指消毒
家の中でもマスクを着用する
室内の加湿(50〜60%)と定期的な換気
感染者と食事を共にしない
タオルを共用しない
可能であれば、感染者と寝室を分ける
高熱でけいれんの可能性も
高熱により、乳幼児が熱性けいれんを起こしてしまったら、以下のように対処しましょう。

1.患者の顔と体を横向きにする
・呼吸しやすい体勢にし、吐いたものが喉につまったり、肺や気管に入ることを防ぎます
・呼びかけたり、揺さぶることは避けましょう。刺激になってしまいます。
・余裕があれば、右半身を下に横向けにしましょう
2.けいれん開始時刻を正確に記録する
・スマホで時刻をスクショして記録するとよいです
・余裕があればタイマー起動して間隔を把握しましょう
3.余裕があれば動画を撮影する
・医師に動画を見せることで、診察がスムーズに進むでしょう
受診目安
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
こども
- 水分が摂れない
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 尿が濃い
- ぼーっとしていて元気がない
- 泣いているのに涙が出ない
- 話すのが苦しい
- 呼吸が速い
- 顔色が白い(悪い)
- 5分以内でおさまったが初めてけいれんした場合
大人
- 水分が摂れない
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 尿が濃い
- 話すのが苦しい
- 呼吸が早い
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
こども
- 1歳未満で38度以上の熱が出た
- ミルクや母乳の飲みが悪い
- 不機嫌が続いている
- 泣き止まない
- 38℃以上の高熱が3日以上続く
- 身近に感染症(インフルエンザ・コロナ・溶連菌など)が流行している
- 症状がつらい
- 市販薬を使用しても症状が改善しない
大人
- 38℃以上の高熱が3日以上続く
- 身近に感染症(インフルエンザ・コロナ・溶連菌など)が流行している
- 症状がつらい
- 市販薬を使用しても症状が改善しない
インフルエンザの症状は
オンライン診療で相談可能です
オンライン診療でも抗ウイルス薬の処方が可能です。
診察の前に、薬局等で販売している「新型コロナウイルス・インフルエンザ同時抗原検査キット」をご利用いただくとスムーズです。
※処方は医師の判断によります。ご家庭内に感染者がいらっしゃらない場合は、事前の検査実施をおすすめします。
こどもがインフルエンザに。
わたしも感染したかな…
不安なとき
オンラインですぐに
医師に相談できます
24時間365日、全国エリアで対応
移動なし、自宅で受診
保険証・医療証が使えます
診察前に以下の注意事項をご確認ください
- オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
- お薬の処方は医師の判断によります。
- 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。


