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頭痛

の緊急度チェックと対処法、受診目安

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症状ごとの緊急度をチェック

オンライン診療で受診できるか、対面診察が必要かは、重い症状の有無で判断が可能です。

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医師監修でわかる

  • 症状の特徴と注意点
  • 赤ちゃん・子どもの対処
  • 病院のかかり方

危険な頭痛の特徴とは?

頭痛が起きる原因はさまざまです。風邪によって一時的に起こるものから、肩こりなどが原因で慢性的に生活に支障をきたすもの、見落とすと重篤な状態になってしまうようなものまであります。

危険な頭痛があることや特徴を知っておきましょう。

注意が必要な頭痛

以下のような頭痛には注意が必要です。

  • 激しい頭痛
  • 突然起こって持続する頭痛
  • だんだん強くなっていく頭痛
  • 吐き気や嘔吐を伴う頭痛
  • 鎮痛薬が効かない頭痛

病気による頭痛の可能性が高いため速やかに医療機関を受診しましょう。また、何か変、いつもと違うと感じた場合にも早めに医療機関を受診しましょう。

【対面で診察?救急車?オンライン診療?迷ったら】今の症状と適した受診先

受診が必要な症状について知っておきましょう。

緊急度チェックでは、症状に応じた受診先をすぐに判定できます。

判断に迷う時の相談先

 119番(救急車)

大人も子どもも、以下の症状に一つでも当てはまる場合はすぐに119へ連絡しましょう。

  • 意識がはっきりしない
  • 我慢できないような激しい頭痛
  • 突然起こって持続する頭痛
  • だんだん強くなっていく頭痛
  • 吐き気や嘔吐を伴う頭痛
  • 手や足に痺れを伴う
  • 顔の片側が下がって動かない
  • 片方の腕に力が入らない
  • 呂律が回らない
  • 言葉が出ない

至急受診を

大人も子どもも以下の症状がある場合は救急外来を受診しましょう。

  • 薬を飲んでも症状が改善しない(鎮痛薬が効かない頭痛)
  • 発熱・吐き気・首の痛みや硬さを伴う頭痛

早めに受診

大人も子どもも以下の症状がある場合は脳神経外科を受診しましょう。

  • 1週間以上続く頭痛
  • 月に15日以上頭痛がある
  • 痛み止めが効きにくくなったように感じる
  • 頭痛が日常生活に支障をきたしていると感じる

様子を見てもいい症状

    • 頭痛が日常生活に支障をきたしていると感じる

自己判断せず受診しよう

どんな病気にも言えることですが、早期発見と早期治療がとても大切です。

病気によっては、命に関わる場合や重い後遺症が残る場合もあります。

頭痛が起きたとき、危険な頭痛かどうかわからない場合や、同じような症状を繰り返している、症状がよくならない場合は一度医療機関を受診してみましょう。

頭痛のオンライン診療

頭痛の症状はオンライン診療で相談できることがあります。
オンライン診療では自宅から受診が可能でお薬の配送にも対応しています。
「頭痛で受診するか迷う」「慢性的な頭痛に悩む」「忙しくて通院する時間がない」という方は利用を検討してみましょう。

偏頭痛(片頭痛)や慢性頭痛など、いつもの頭痛の症状に合わせたお薬を医師が処方いたします。頭痛以外の症状についても、ご相談やお薬の処方が可能です。

※ 処方は医師の判断によります。

※場合によってはオンライン診療ではなく対面診療をご案内する場合もあります。(オンライン診療を行わない場合は診療費用は請求いたしません)

受診するときのポイント

受診の際は以下のように時系列で状況を伝えるとよいでしょう。
余裕があればメモなどを作成しておくとよりスムーズです。

  • 初めての頭痛か、以前からあった頭痛か
  • いつから頭痛があるか
  • どんなときに痛みがあるか
  • どのくらいの頻度でおこるか
  • 頭痛(痛み)の持続時間はどれくらいか
  • どこが痛むか
  • 痛みの強さはどれくらいか
  • 他に症状はあるか
  • 持病はあるか
  • 持病などで飲んでいる薬があるか
  • 症状に対して薬を服用したか
    →ある場合は薬品名(商品名)と服用時間

病院の持ち物リスト(優先順)

緊急時(救急車)も必ず持参

  • スマートフォン/携帯電話
  • 家族の連絡先がわかるもの
  • お財布
  • お薬手帳(持病がある場合は必ず)

持参が必要

  • 保険証
  • 医療証
  • 診察券

※保険証・医療証が無いと、費用が一時的に10割負担となることがあります

子どもに必要

子どもは下記も準備しましょう。

  • 着替え
  • おむつ
  • おしりふき
  • ビニール袋2−3枚
  • 大きめのタオル(フェイスタオル等)

頭痛とは?痛み方の特徴や関連する病気

頭痛の原因はさまざまで、風邪や脳の病気によって起こる二次性頭痛と、慢性的にくり返す一次性頭痛に分類されます。

注意点

ここでの頭痛の分類は自己判断を促すための記載ではありません。気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

二次性頭痛の特徴と関連する病気

原因となる病気があって起こる頭痛を二次性頭痛と言います。
二次性頭痛は風邪によって起こる場合もある一方、見逃すと重篤な状態になる可能性がある頭痛でもあります。
鎮痛薬では痛みが抑えられないことも特徴の一つです。

見逃すと重篤な状態になる病気は、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍や髄膜炎が代表的です。

関連性 病名
二次性頭痛の原因となる脳の病気
  • 脳出血
  • くも膜下出血
  • 脳梗塞
  • 脳動脈解離
  • 脳腫瘍
  • 脳動脈奇形
二次性頭痛の原因となる感染症
  • インフルエンザ
  • 新型コロナ
  • 急性副鼻腔炎
  • 髄膜炎
その他原因となる病気
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 高血圧

 

一次性頭痛の特徴と関連する病気

原因となる病気がないのに起こる頭痛を一次性頭痛と言い、とくに同じような症状を繰り返している場合、慢性頭痛とも言います。
一次性頭痛は痛みのタイプから、偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛に分けられ、頭痛の種類によって痛みの出る原因が違うため、対処方法も異なります

一次性頭痛は、飲み方に注意すれば市販の鎮痛薬で痛みを和らげられます。

一次性頭痛の種類や痛み方の特徴、原因

偏頭痛

痛み方の特徴
  • こめかみから目にかけてズキンズキンと脈打つように痛む。
  • 偏頭痛という名前だが、痛みがあらわれるのは片側だけでなく両側である場合も多い。
  • 動くと痛みが増す
  • 吐き気や痛みを伴う場合もある
  • 光・音・臭いに敏感になりやすい
原因

血管の広がりによる炎症

発生するきっかけ

ストレス、寝すぎ、寝不足、女性ホルモンの変化(月経周期)、天候や気圧の変化、肩こり、アルコールなど

緊張型頭痛

痛み方の特徴
  • 両側の後頭部から首すじにかけて、重苦しい感じや、頭を締めつけられているような圧迫感のある痛み。
  • 首や肩のこりを伴うこともある
原因

神経や筋肉の過度な緊張

発生するきっかけ
  • 同じ姿勢をとり続けるなどの身体的ストレス
  • 環境の変化による精神的ストレス

群発頭痛

痛み方の特徴
  • 片側の目の奥がえぐられるような強烈な痛み
  • その名のとおり、痛みが群発して起こる時期が年に1〜2回ほどあり、これを群発期と呼ぶ
  • 群発期では1回に1〜2時間程度の激しい痛みが、1〜2か月間にわたって起こる
  • 世界三大激痛の一つとしてあげられることもある
  • 市販の鎮痛薬は効かない
原因

明らかにされていない部分も多くありますが、有力説として目の奥にある内頸動脈(ないけいどうみゃく)に炎症が起き、血管が広がることで神経が圧迫されて起こると考えられています。

発生するきっかけ
  • 飲酒
  • 不規則な睡眠
  • 気圧の変化

慢性的な頭痛の注意点と対処ポイント

慢性頭痛も我慢せず治療しよう

頭痛を治療しなかった場合、慢性化して症状が悪化する可能性もあります。

痛みに適切に対処しないことで、脳が痛みを感じやすくなり、頭痛の頻度が高くなってしまうのです。
医療機関で治療をおこなうことは、慢性化を防ぐ他、市販薬では治せない症状を治療できるといったメリットもあります。

慢性的な頭痛は、頭痛の原因や症状を明らかにし、適切に対処することで症状を和らげることが可能です。

頭痛のタイプによって痛み方や対処が異なり、間違った方法では症状を悪化させることもあります。まずは自分の頭痛について知るためにも医療機関を受診してみましょう。

痛み止め(鎮痛薬)の常用に注意

原因となる病気がない頭痛は、鎮痛薬で痛みを和らげることができます。
しかし、頭痛が慢性化している場合には使用方法や使用量に注意が必要です。

理由として、同じ鎮痛薬を使い続けることで体が薬に慣れてしまい、薬の効果が薄れてしまうことや、薬に依存し使用頻度が高くなることなどがあげられます。

また、薬剤性の頭痛を引き起こし、それ自体が慢性的に続く頭痛の原因となることも理由にあげられます。

 

ときどき使用する程度であれば問題ありませんが、頭痛が慢性化している場合は医師へ相談し、根本的な痛みの原因や適切な対処法を身につける必要があると言えます。

頭痛が改善しないときは受診を

慢性的な頭痛(一次性頭痛)を持つ人が鎮痛薬を使いすぎると、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を起こすことがあります。

薬の使いすぎによる頭痛が疑われるケース

    • 頭痛が 3か月以上続いている
    • その間、毎月15日以上頭痛がある
    • さらにそのうちの10日以上で、市販薬や処方薬を使っている

このような場合は、薬の使いすぎにより頭痛が悪化している可能性があります。
頭痛薬を飲んでいるのに効かない、頭痛が続いていてよくならない場合は医療機関を受診しましょう。オンライン診療でも相談ができます。

慢性的な頭痛の自分でできる対処方法

偏頭痛は冷やす・カフェイン・安静

冷やす

冷やすことには血管を収縮させる効果があります。痛いところを冷やしましょう

カフェインの入った飲み物を飲む

カフェインには血管を収縮させる効果があり、コーヒー・紅茶・緑茶を飲むことで痛みが和らぐ可能性があります。
飲むときは温かいものより冷たいものを選びましょう。
子どもはカフェインを摂取することは控えましょう。

静かな場所で安静にする

光や音に刺激を受けたり、動いて血流がよくなると痛みが増す可能性があります。
できるだけ刺激を避けた、暗くて静かな部屋で安静に過ごしましょう。

緊張型頭痛は温める・ほぐす

温める

首や肩のこりが関係していることが多いため、首や肩を温めて筋肉を和らげることが効果的です。

マッサージ・ストレッチ

肩や首をマッサージしたり、ストレッチでほぐしたりすることで頭痛の予防や症状を和らげることが期待できます。

群発頭痛の「群発期」の過ごし方

群発頭痛が出やすい「群発期」には、脳の血管が広がるような行動は避けましょう。
以下は頭痛を誘発する可能性があるため、群発期には控えることが大切です。

    • 飲酒
    • 熱いお風呂
    • からい食事
    • 激しい運動
    • 気圧影響が大きい行動(飛行機・スキューバダイビングなど)
    • 不規則な生活

自律神経のバランスを崩さない生活をおくることも大切です。決まった時間に起きて寝る、十分な睡眠をとるなど、規則正しい生活をおくりましょう。

子どもの頭痛の観察ポイントや対処方法

子どもの頭痛の特徴を知って観察しよう

大人と同じように、原因に重い病気が隠れている、危険な頭痛を起こすこともありますが、子どもの場合はまれです。
子どもが頭痛を訴える場合、風邪が原因であったり、偏頭痛である場合が多いです。

偏頭痛は大人のものと思われがちですが、子どもでも幼少期から頭痛を訴えることはあり、珍しい病気ではありません。

注意しなければならないのは訴え方です。
年齢によっては言葉でうまく伝えられない、未経験で何が起きているかわからないなどの理由で「頭が痛い」と明確に訴えられないこともあります。

子どもの訴えとともに、日常生活の様子を観察することも大切です。

偏頭痛が疑われる子どもの特徴

    • 月に数回の頻度で頭痛が起きる
    • 平日や休日に関係なく頭痛が起きる
    • 頭痛の前に目の前がチカチカしたり、見えにくくなることがある(前兆がある)
    • 季節や天気と関連して起きる
    • 寝ると症状が落ち着くことが多い
    • 頭痛が起こっているときはじっと動かなくなる
    • 頭痛がおさまれば学校や授業へ行ける
    • まぶしい光や大きな音を避ける

緊張型頭痛が疑われる子どもの特徴

    • 2〜3日に1回以上の頻度で頭痛が起き、学校を欠席することがある
    • 平日の朝に頭痛が起きることが多い
    • ある時期から急に頭痛が起きはじめた
    • 頭痛があっても行動に変化は少ない(テレビゲームをする、テレビを見る、歩ける)
    • 頭痛がおさまっても学校へ行けない

子どもの頭痛への対処方法と心のケア

頭痛に対する対処方法は大人と変わりません。
しかし、症状や気持ちをうまく伝えられない子どもの場合や、思春期などで気持ちも表出したくない場合は、心のケアが重要になることもあります。

成長に伴う心と体の変化、環境の変化、勉強や習い事へのプレッシャーなど大人とは少し違った原因から頭痛を引き起こしている場合もあります。

特徴が当てはまる場合は医師へ相談するほか、学校の先生に事情を伝えて対策を相談してみるのもよいでしょう。
頭痛が起きた前後の様子を教えてもらうと対処の手がかりになるかもしれません。

医師へ相談する場合、15歳未満であれば小児科でも診察や相談が可能です。

女性の頭痛の特徴と対処方法

偏頭痛は女性に多い

偏頭痛はとくに女性に多く、発症率は男性の3倍に達します。
これは女性ホルモンであるエストロゲンが深く関わっているためです。
エストロゲンの分泌が急激に低下することで頭痛が起こります。

生理の2日前から3日目、妊娠中や出産後、更年期にはエストロゲンの分泌量が急激に変化します。
頭痛が起きやすくなったり、偏頭痛を発症するきっかけとなったりします。

女性特有の頭痛は婦人科でも相談が可能

女性特有の頭痛は産婦人科でも診察可能な場合があり、妊娠中や授乳中でも飲める薬もあります。
症状がつらい場合は一度医師へ相談してみるとよいでしょう。

症状が出る前に備えられること

近隣の病院を確認しておく

近隣の夜間・休日に対応している病院やかかりつけ医の診療時間を確認しておきましょう。

タクシー会社の連絡先を確認しておく

自分や家族が体調不良のときは運転を避けましょう

運転に気を取られ子どもの体調変化を見落としてしまったり、普段より慌ててしまい、事故につながるリスクもあります。

こうした事態を防ぐためにも、体調不良時に備えてタクシーの連絡先を確認しておきましょう。

緊急連絡先を確認しておく

勤務先や学校、幼稚園など緊急時の連絡先を確認しておきましょう。

受診に必要な物の場所を決めておく

保険証や診察券、お薬手帳、医療証、母子手帳などの置き場所を決めておき、すぐに持ち出せるよう備えましょう

「対処法を調べる」監修医師

監修医師

こうだたかゆき

神田貴行医師

日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医

鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。

この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。

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この緊急度チェックは総務省消防庁準拠の緊急度判定プロトコールに基づいて一般的に考える症状を表示しており、診断するものではありません。気になる症状がある場合にはご自身の判断で受診してください。

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