呼吸の異常について
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
異常な呼吸
呼吸が苦しくなる原因は様々です。
呼吸状態はあっという間に悪化し、命に関わる場合があります。
まずは「おかしいかも?」と異常に気付けることが大切です。
異常な呼吸の受診目安を知っておきましょう。
呼吸の異常時の受診目安
救急車を呼ぶべき症状
- 意識がはっきりしない
- 呼吸に合わせてゼーゼー、ヒューヒューと音がする
- 呼吸の回数が多い
- 走った後のように肩で息をしている
- 息を吸うときに鼻の横がぴくぴく開く
- 呼吸に伴って、鎖骨の上あたりがペコペコとへこむ
- 息を吸うときに胸がへこむ
- 息つぎをしながら、途切れ途切れに話す
- 顔色が悪い、唇が青紫色
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
- 哺乳量や水分量がいつもの半分以下
- オットセイの鳴き声や犬の遠吠えのような咳をしている
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 「何かがおかしい」「苦しそう」と感じたとき
呼吸の異常
ポイント
1
こどもは呼吸困難になりやすい
こどもは呼吸機能が未熟である上、息の通り道である鼻や口の中が狭いこと、気道が細いことから、呼吸困難になりやすいです。さらに重症化しやすいうえ、重症化するまでのスピードもはやいです。
ポイント
2
夜間に悪化しやすい
夜眠ると、副交感神経が優位になり気道が狭くなります。また寝ている体勢によって、気道に分泌物が溜まりやすくなることから、呼吸状態は夜間に悪化しやすい傾向にあります。
日中から風邪や喘息等によって呼吸器症状があるときは、夜に悪化する可能性があります。注意しましょう。
ポイント
3
「呼吸が苦しそう」と感じたら受診
呼吸が苦しそうだと感じたら、医療機関を受診しましょう。呼吸状態はあっという間に悪化し、命に関わる場合があります。
緊急度が高い場合は、救急車や救急外来を検討する必要があります。病院が開いている時間帯ならかかりつけ医院、夜間では#8000(子ども医療電話相談)、#7119(救急安心センター)へ電話をして指示を仰ぐことも可能です。
判断に迷うときは相談する先があることを覚えておきましょう。
乳幼児の呼吸が苦しいときの危険なサイン
呼吸の異常に気付くことは難しいです。そのため、様子からも判断できることも知っておきましょう。
- 息つぎをしながら、途切れ途切れに話す
- 哺乳量や水分量がいつもの半分以下
- 顔色が悪い、唇が青紫色
咳からわかる危険なサイン
呼吸状態の悪化につながる可能性のある咳があります。クループと呼ばれる症状で、咽頭の炎症によって、息の通り道である気道が狭窄することが原因で起こります。
呼吸状態悪化につながる咳
- オットセイの鳴き声や犬の遠吠えのような咳をしている
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


