呼吸困難(息苦しい)の症状
呼吸困難は、息切れや胸の圧迫感を伴うことが多く、運動やストレス、就寝中にも症状が現れる場合があります。
特に安静時にも改善しない場合は注意が必要です。
呼吸困難(息苦しい)の主な原因
- 心臓や肺の疾患:心不全や肺炎、COPDなどが関連
- アレルギー反応:喘息やアナフィラキシーショック
- 運動:過呼吸や運動誘発性の息切れ
- 心因性:ストレスや精神的ショックなど
- 感染症:気管支炎や肺結核などの呼吸器感染症
- 環境要因:空気の汚染や高地での酸素不足
- 体内の酸素供給不足:貧血や血栓による循環不全
- 薬や毒物の影響:薬剤性の副作用や化学物質吸入
呼吸困難(息苦しい)の対処方法
呼吸困難は、すぐに受診が必要な場合があります。
呼吸困難が改善しない、胸痛やめまいを伴う、唇や顔が青紫色になる、または突然の発作が起きた場合は、すぐに救急車を呼び、速やかに医療機関で診察を受けてください。
受診を待つ間は、可能な限り楽な体位を取りましょう。
呼吸を楽にするためには、ベッドや椅子で上半身を少し起こした姿勢をとると効果的です。
受診までの間は、可能であれば換気を行い(ただし外気が冷たい場合やアレルゲンがある場合は避けてください)、水分を少しずつ摂取し、リラックスして安静に過ごしましょう。
喘息の持病がある方は、吸入薬を指示通りに使用してください。
持病がない場合でも、症状に応じて無理せず安静を保つことが重要です。
こんなときには要注意、医師の診察を
以下の症状が見られる場合は、速やかに救急車を呼ぶか、緊急外来を受診してください。診察までの間は、応急処置として前かがみで座る、足を床にしっかりつけ、呼吸が楽な姿勢を取りましょう。一人で対処が難しい場合は、周囲に助けを求めてください。
- 体を動かさずにじっとしていても呼吸が苦しい場合
- 胸の強い痛みや圧迫感を伴う場合
- 顔色が青白く、意識がもうろうとする場合
- 過去に喘息や心疾患の既往歴がある場合
- 呼吸困難に加え、高熱や咳が続く場合
以下のような状況では、早めに医療機関を受診しましょう。
- 呼吸困難が数日続く、または頻繁に繰り返される。
- 吸入薬や対処法が効かない。
- 夜間に症状が悪化する。
呼吸困難(息苦しい)で疑われる病気
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
- 気管支喘息
- 心不全
- 肺炎
- 肺塞栓症
- 貧血
- 気胸
- アナフィラキシーショック
- 過換気症候群(過呼吸)
緊急度は症状チェックからすぐに確認できます。緊急度に応じた医療機関の選び方をサポートします。