喘息について
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
喘息
気管支喘息とは
気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、狭くなる病気です。適切な治療が行われないと、咳・呼吸困難・喘鳴の症状が急速にあらわれる喘息発作を起こすこともあります。一度発症すると完治は難しく、長期的に付き合っていく必要があります。
喘息の主な症状は…
- 無色で粘り気の強い痰
- 朝や就寝後の咳や息苦しさ
- 寝ている時喘息症状で目が覚める
- 運動した後の息苦しさ
- 動いていない時でも咳が出る
- 喘鳴(ぜんめい)
呼吸をするとゼーゼーという雑音が出る
継続的な治療が必要
気道に慢性的な炎症が起こっている状態が続くと、気道はどんどん硬く・狭くなります。
硬く・狭い気道は、治療が難しくなるうえ、喘息発作を起こす可能性があります。そのため、早めに受診し早期発見につなげることが大切です。
検査は発症後12時間~48時間以内に
喘息は薬を使用して症状が一時的に落ち着いても、風邪のように完全に治ることはありません。症状が出ては治るを繰り返すので、一時的に改善すると「治った」と思い、受診せずに過ごしてしまう場合も。
症状は薬でコントロールする
一般的に37.5℃以上を発熱、39℃以上を高熱と定義されています。しかし、人によって平熱は違うので、いつもより体温が1度高ければ発熱していると考えてもよいでしょう。
こどもの喘息について
こどもの息苦しさを読み取ろう
赤ちゃんやこどもは喘鳴(ぜんめい)がはっきり聞こえないこともあります。その場合、泣いたり不機嫌になったりぐずったりすることで息苦しさを伝えようとします。
喘鳴が聞こえないから喘息でないとは限らないので、喘鳴が聞き取れなくても何か伝えようとしていないかを読み取ってあげることが大切です。
喘鳴が分からないときや、様子がおかしいなと感じたらオンライン診察を含む医療機関を受診するようにしましょう。
喘鳴(ぜんめい)とは?
咳を観察しよう
喘息の咳は一日中続くものではありません。
喘息発作は昼間よりも、夜間や明け方によく起こります。「昼間は元気そうだったから大丈夫」と思っていたら、夜になって症状が出たということはよくあります。
咳が出る時間帯や状況などを観察してみましょう。喘息に気付く手掛かりになるかもしれません。また、受診の時には医師へ伝えるとよいでしょう。
喘息の原因
喘息は原因によってアレルギー性喘息と非アレルギー性喘息に分けられます。
アレルギー性喘息
特定のアレルギーの原因物質に対し反応が過敏になることで起こります。
アレルギーの原因物質の例
- 花粉
- ハウスダスト
- ダニ
- カビ
- ペットの毛
- 大気中の汚染物質
- 食物
- 薬
非アレルギー性喘息
アレルギー以外が原因で起こる喘息です。さまざまな要因があります。
要因の例
- 呼吸器感染症(風邪、インフルエンザ、肺炎など)
- 運動
- ストレス
- 遺伝
喘息の注意点
強い発作を起こすことがある
喘息による発作は命に関わることもあります。日頃から喘息発作が起きた場合にどのように行動するべきか考えておくことが大切です。事前にかかりつけ医へ相談しておくとよいでしょう。
喘息を悪化させる要因
- 運動
- タバコの煙
- 呼吸器感染症
- ストレス
- 肥満
- 気圧の変化
- 季節の変わり目
- 大気汚染
- アルコール
- 非ステロイド性抗炎症薬
受診目安
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
- 苦しくて横になれない
- 座らないと息ができない
- 息を吸う時に小鼻が開く
- 息を吸う時に胸がへこむ
- 話すのが苦しい
- 気管支拡張薬の吸入や飲み薬を使っても苦しい
- 気管支拡張薬が手元にない
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 3週間以上続く咳
- 風邪を引くたびに咳がずっと続く
- 呼吸時にヒューヒュー・ゼーゼーという音が出る
- 走ったり運動をした後、咳き込んだり息苦しい
- 夜間や早朝に咳や息苦しさの症状が強く出る
喘息の症状は
オンライン診療で相談可能です
息をするとゼェゼェ聞こえるような…
これってぜんそく?
不安なとき
オンラインですぐに
医師に相談できます
喘息の
オンライン診療に対応
24時間365日、全国エリアで対応
移動なし、自宅で受診
保険証・医療証が使えます
診察前に以下の注意事項をご確認ください
- オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
- お薬の処方は医師の判断によります。
- 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。


