頭痛で吐き気が起こるのはなぜ?治し方と対策方法について解説

公開日: 2024/10/20 更新日: 2024/10/20
頭痛による吐き気が起こると「大きな病気が隠れているかも…」と不安になりますよね。頭痛と吐き気のみの症状で熱がない場合は、学校や仕事を休むべきか悩んでしまうものです。 「頭痛」といえど原因や症状はさまざまで、それぞれ異なる特徴があります。 また頭痛とともに吐き気が続く場合は、命に関わるような怖い病気の症状であるリスクもあるのです。 この記事では、4タイプの頭痛について紹介し、頭痛で吐き気が起こる理由や考えられる病気を解説します。治し方や普段からできる対策も紹介しますので、参考にしてください。
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目次

頭痛の4タイプについて紹介

頭痛は大きく分けて4つのタイプがあります。

  • 片頭痛(偏頭痛)

  • 緊張型頭痛

  • 群発頭痛(ぐんぱつずつう)

  • 二次性頭痛

いずれも頭痛とひとくくりにされてしまいますが、原因や症状はさまざまです。

とくに女性はホルモンバランスの変化により、男性よりも頭痛が起こりやすいです。[1]

男性は頭痛が起こらないかといわれたら、そうではありません。

比較的男性の方が起こりやすい頭痛もあることも理解しておく必要があります。

それぞれの頭痛の特徴を知っておくことで、自分の頭痛がどれにあてはまるか照らし合わせられるでしょう。

4つのタイプ頭痛を詳しく解説します。

片頭痛(偏頭痛)

片頭痛とはその名のとおり、頭の片側がズキズキと脈を打つように痛くなる頭痛です。長い間片頭痛に悩まされている人は国内で800万人以上いると推定されています。[2]

男性よりも女性の方が多く、とくに30代〜40代の女性に多いです。[3]

片頭痛の原因はひとつだけではありません。

脳の血管の一時的な広がりや寝不足、ストレス、疲れなどによって引き起こされるケースが多いです。ほかにも女性ホルモンのバランス変化、カフェイン摂取、天気や気圧が変化することによって発症します。

近年では遺伝的要素が示唆されており、特定の遺伝子が片頭痛と関連している可能性が報告されています。しかし完全には解明されていません。

片頭痛は突然起こり、数時間から長くて数日間続くことがあります。体を動かすと痛みが強くなり、吐き気を感じる人もいます。普段はまったく気にならない光や音を不快に感じる症状もあると知っておきましょう。[4]

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、肩こりやストレスによって、筋肉が緊張してしまうことで引き起こされる頭痛です。

たとえば、長時間のデスクワークで同じ姿勢を続けていると首や肩の筋肉が硬くなり、頭が締めつけられるような痛みを経験した人も多いでしょう。

2,000万人を超える人が慢性的な緊張型頭痛に悩まされています。[2]

頭全体を締めつけるような鈍い痛みが特徴のひとつです。体を動かしても痛みに変化はなく、片頭痛と比べると光や音にも敏感になりにくいです。[5]

緊張型頭痛に悩む人は薬物乱用頭痛にもなりやすい傾向にあります。1か月に15日以上頭痛が起きている人は、薬物乱用頭痛の可能性が高いです。

頭痛に対処するために、片頭痛の対処薬となるトリプタン製剤や医療用の解熱鎮痛剤、市販の痛み止めを頻繁に使用しすぎると、かえって頭痛が悪化するケースがあります。

痛み止めを使い続けると毎日のように頭痛があらわれたり、痛みが長期間続いたりと慢性化してしまいます。

痛み止めを服用しても、頭痛の原因は解決できません。むやみに痛み止めを使用せず、緊張型頭痛の原因を解消することが大切です。

群発頭痛

群発頭痛は目の周りやこめかみにかけて、非常に痛みの強い頭痛です。群発頭痛を経験した人は「どうにかして痛みから逃げ出したい」と思うほどつらいとのことです。[6]

群発頭痛があらわれると、数週間から数か月の間、繰り返し起こるケースが多く、群れのようにまとまって起こるため「群発頭痛」と呼ばれています。

同じ時間帯に痛みがあらわれ、とくに夜間にあらわれるケースが多いです。0.1%の発症率と片頭痛や緊張型頭痛と比べて、発症率は低い頭痛です。

女性よりも男性に起こりやすい頭痛と覚えておきましょう。[7]

さらに群発頭痛には慢性群発頭痛という症状もあります。

慢性群発頭痛は1年以上群発頭痛を繰り返すのが特徴です。1年以上も非常に痛い頭痛が続くため、日常生活への影響も非常に大きいです。

慢性群発頭痛は閉経時期の女性に多く、女性特有のホルモンが群発頭痛に関係していると推測されています。[8]

二次性頭痛

二次性頭痛は薬の副作用や他の病気が原因で起こる頭痛です。

たとえば、インフルエンザにかかったとき、頭痛を経験した人もいるでしょう。このように風邪と同時期に発生し、症状の一つとしてあらわれた頭痛も「二次性頭痛」と呼ばれます。

そのため、二次性頭痛の原因となる風邪を治すことで改善されるケースも多いです。[9]

ただし二次性頭痛の原因は風邪だけに限りません。以下のような、さまざまな原因から二次性頭痛を引き起こす可能性があります。

二次性頭痛の原因

内容

頭部や首の怪我

交通事故やスポーツによる頭部の怪我により起こる頭痛です。怪我をした直後は頭痛がなくても、翌日以降に頭痛が続くケースがあります。脳出血を起こし、頭痛を引き起こしている可能性があります。

脳や首の血管障害

脳出血や脳梗塞などによって頭痛を引き起こしていることがあります。

血管以外の脳内疾患

脳腫瘍や髄膜炎(ずいまくえん)などの可能性があります。

カフェインや薬の中止

カフェインやアルコールを中止すると頭痛が起こるケースです。痛み止めなどの薬を長期にわたって服用していると、薬を中止したタイミングで頭痛が起こります。

感染症

風邪やインフルエンザなどがあてはまります。

顔面や首の構造障害

副鼻腔炎で炎症が広がると神経が刺激され頭痛を引き起こします。虫歯や顎関節症による頭痛にもあてはまります。

精神疾患

ストレスやうつ状態が原因で頭痛が引き起こされます。

二次性頭痛はさまざまな原因によって引き起こされるため、原因を正確に診断することが大切です。頻度や頭痛の強さを観察し、普段とは異なる様子があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

頭痛で吐き気が起こるのはなぜ?

頭痛で吐き気が起こる原因は、まだ完全に解明されてはいません。しかし片頭痛が起こる前兆や、片頭痛の発症時によくみられる症状であることから、脳や体の神経が関係しているといわれています。

「吐き気や気持ち悪さを感じると、数分後に片頭痛が始まる」といった症状も、前兆ととらえてよいでしょう。[10][11]

片頭痛は脳の血管が広がったり、神経が刺激されたりすることで痛みが生じます。その際に、嘔吐を引き起こす神経も刺激してしまい、吐き気につながることもあるのです。

そのほか髄膜炎(ずいまくえん)や脳卒中などの脳の病気を引き起こしている可能性もあります。

頭痛や吐き気の症状以外に発熱や麻痺(まひ)などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

頭痛で吐き気がつらいときの治し方

頭痛と吐き気がつらいときは、以下の3つの方法を試すと症状をやわらげる可能性が高まります。

  • 痛み止めや吐き気止めを服用する

  • 医療機関を受診する

  • 暗い場所でとにかく安静にする

頭痛と吐き気の症状の重さによって、対処法が変わります。

症状がつらくても動ける場合は、痛み止めや吐き気止めを服用して薬が効くまで待ちましょう。

頭痛や吐き気で起き上がるのもつらいのであれば、ただの頭痛ではない可能性も否定できません。

そのため早い段階でかかりつけの医師に相談するか、ただちに医療機関を受診しましょう。

薬が手元になく、我慢できないほどではない頭痛症状があらわれている人は、とにかく体を休ませることに注力してください。

人によってつらさもさまざまです。症状に合った治し方を選択しましょう。

痛み止めや吐き気止めを服用する

頭痛や吐き気がつらいときは、薬を飲むと症状がやわらぎます。

痛みを優先的に抑えたいのであれば、以下のような医療用医薬品を服用してもよいでしょう。[12]

痛み止めの名前(製品例)

有効成分

ロキソニン

ロキソプロフェン

NSAID’s(非ステロイド系)

ブルフェン

イブプロフェン

NSAID’s(非ステロイド系)

バイアスピリン

アスピリン(アセチルサリチル酸)

NSAID’s(非ステロイド系)

カロナール

アセトアミノフェン

痛み止めの効き目には個人差があります。頭痛の重さに合った痛み止めを選択しましょう。

また吐き気がつらい場合は、吐き気止めが必要かどうか医師に相談しましょう。[13]

吐き気止めの名前(製品名)

作用機序

アプレピタント(イメンドカプセル®)

ホスアプレピタント (プロイメンド注®)

NK―1受容体拮抗薬

メトクロプラミド(プリンペラン)

ドパミン受容体拮抗薬

ドンペリドン(ナウゼリン)

D2受容体遮断薬

医療機関を受診する

頭痛や吐き気が長引く場合や耐えがたい痛みの場合は、頭痛外来や脳神経外科などの医療機関を受診しましょう。

いつものことだからと放っておくと、症状が悪化してしまうこともあります。ご自身の頭痛がどの頭痛にあてはまるのかを知り、適切な治療を受けるとよいでしょう。

万が一、頭痛と吐き気に加えて、熱がある場合は感染症も疑われます。感染症の可能性があれば、内科を受診しましょう。

暗い場所でとにかく安静にする

目の疲れから頭痛を引き起こしている場合や頭痛がひどくて起き上がれない場合、できるだけ暗い場所で目と脳を休めることが大切です。

体を動かすだけで痛みが増し、光や音が刺激となり、頭痛を悪化させるケースもあります。なるべく暗い場所で安静に過ごしましょう。

頭痛と吐き気がおさまらない場合に考えられる病気とは

頭痛と吐き気が長く続いておさまらない場合、7つの病気の可能性について考えましょう。

  • 新型コロナウイルス

  • インフルエンザ

  • くも膜下出血

  • 脳出血

  • 脳梗塞

  • 脳腫瘍

  • 髄膜炎

頭痛だけならまだしも、吐き気が一緒にあらわれているとただごとではない可能性があります。

日常的に頭痛と吐き気を経験している人は、ただの頭痛なのかな?と不安に感じる人もいるでしょう。

新型コロナウイルスやインフルエンザは代表的な症状のひとつとして頭痛があらわれやすいです。

命に関わる怖い病気が隠れていることもあるため、症状がひどい場合は早めに医療機関を受診しましょう。

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスに感染して頭痛を症状とするケースも報告されています。咳やのどの痛みが特徴的といわれていますが、初期症状として頭痛があらわれることもあります。[14]

完治するまでには約7~10日を要しますが、頭痛のみが継続するケースもあると知っておきましょう。

さらに新型コロナウイルスによる頭痛は、症状がよくなるまでに時間がかかるケースもあります。いわゆる後遺症として長引いている可能性もあるのです。

新型コロナウイルスにかかったことをきっかけに、頭痛が続いている場合は医療機関に相談しましょう。

関連記事:夏風邪の症状って?コロナとの見分け方や予防法について解説

インフルエンザ

インフルエンザは毎年秋から冬にかけて流行するウイルス性の感染症です。

全身に影響を与える病気で、頭痛や吐き気以外にも倦怠感や筋肉痛を伴う方もいます。とくに高熱が出ているときは頭の血管が広がり、神経を圧迫するため頭痛があらわれやすいです。

インフルエンザは完治するまでにやく5~7日を要します。

学校保健法で待機期間を定めていますが、頭痛症状が長引いてしまった際は無理せず休養しましょう。

関連記事:インフルエンザの症状は?感染期間中の症状の経過もチェック

くも膜下出血

くも膜下出血は脳出血の一つで、死亡率が高い怖い病気です。

典型的な症状は

  • 突然激しい頭痛におそわれる

  • 吐き気

  • めまいなどの意識障害

です。

バットで殴られたような経験したことがない頭痛で『人生最悪の頭痛』と表現されるほど非常に強い頭痛におそわれます。

人によっては意識がなくなってしまうこともあります。このような症状があらわれたときには、くも膜下出血を発症している可能性が非常に高いです。ただちに救急車を呼ぶあるいは救急外来を受診してください。[15]

くも膜下出血は、手足の麻痺(まひ)や言語障害など後遺症が残るリスクもあります。

少しでも早く処置することが重要であるため様子をみるのではなく一刻も早く受診しましょう。

脳出血

脳出血はその名のとおり、脳の血管が破れて出血することです。

突然、今まで感じたことのない激しい頭痛におそわれます。

また典型的な症状として、体の片側が麻痺(まひ)することが多いです。片側に力が入りにくくなったり、動きにくくなったりします。ろれつがまわらず、うまく話せなくなるといった症状も特徴的です。

出血により脳内の圧力が高まり、吐き気や嘔吐してしまう症状もあらわれます。[16]

脳出血は命に関わる怖い病気です。上記のような症状が突然あらわれたときは、すぐに医療機関を受診しましょう。

脳梗塞

脳梗塞でも頭痛や吐き気を伴うことがありますが、脳梗塞だからといって必ず頭痛があらわれるわけではありません。[17]

脳梗塞は脳内の血管が詰まり、血流が途絶えてしまうことで脳の一部が影響を受けてしまう病気です。

頭痛が起こる場合も軽い痛みのケースもあり、必ずしも痛みが強いとは限りません。頭痛や吐き気だけでなく、手足を動かしにくかったり、言葉が出なくなったりします。

頭痛や吐き気に加えて、手足のしびれや麻痺(まひ)、言葉が出にくくなるなどの症状があらわれたら速やかに医療機関を受診しましょう。

脳腫瘍

脳腫瘍でも頭痛や吐き気の症状があらわれます。脳腫瘍は脳にできた腫瘍(しゅよう)、いわゆる「しこり」のようなものです。腫瘍が大きくなると脳内の圧力が高まり、さまざまな症状があらわれます。

脳腫瘍による頭痛は朝起きたときや横になると強く感じる傾向です。また、体に力を入れると吐き気を伴うほど強い頭痛を感じるケースもあるため、体の動作と頭痛の痛みの関係も注意して観察しましょう。

ただし、脳腫瘍ができた場所や大きさ、大きくなるスピードによって頭痛の程度も異なるといわれています。[18]

頭痛や吐き気以外に、脳腫瘍が目の神経に影響を与えると目のかすみや視力低下を実感する方もいます。脳腫瘍が脳の前の方にあると記憶力の低下にもつながります。

髄膜炎

髄膜炎(ずいまくえん)でも頭痛や吐き気を伴うことがあります。

髄膜は脳や脊髄を包んでいる膜のことです。この膜が炎症を起こすと、突然激しい頭痛におそわれることが多く、吐き気も伴います。頭全体を割れるような痛みがおそい、頭を動かすと痛みが増すケースもあります。[19]

また首の後ろが硬くなり曲げにくくなる症状も髄膜炎の特徴です。首を動かしてしまうと頭痛がひどくなるため、体が反射的に首を動かさないようにするためです。[20]

さらに脳にまで炎症が広がると、頭がぼーっとして意識がはっきりしなくなることもあります。

頭痛と吐き気を防ぐために普段からできる対策は

頭痛や吐き気があらわれないよう、以下3つの日常生活でできる対策を解説します。

  • 頭痛の予防薬を服用する

  • 治療中の病気を治す

  • 水分をしっかりとる

まずは医療機関で頭痛の原因やタイプなどを解明することが重要となります。

片頭痛であれば、痛みが起こらないようにすることが大切です。頭痛を予防するための薬は何種類も存在するため、自分に合った予防薬をかかりつけの医師と見つけていきましょう。

治療中の病気があれば、病気を完治させることにより頭痛がおさまるかもしれません。

片頭痛でもなく治療中の病気がなければ、一時的な水分不足による頭痛の可能性もあります。水分をしっかりとることで頭痛を予防することが可能となるため、日ごろのこまめな水分摂取を心がけましょう。

頭痛の予防薬を服用する

定期的に生活に支障をきたすような頭痛に悩まされている人は、医療機関を受診し予防薬を処方してもらえることがあります。[21]

頭痛を起こさないようにするための薬には、漢方や筋肉の緊張をほぐすような薬を処方する場合があります。医師が頭痛の症状に合わせて、どの予防薬を処方するか判断されるでしょう。

主に頭痛予防薬として処方される薬は下表のとおりです。[22][23]

予防薬の名前

期待できる効果

β遮断薬

「プロプラノール」や「メトプロロール」など

片頭痛発作予防効果

カルシウム拮抗薬

「塩酸ロメリジン」や「ベラパミル」など

血管の収縮を防ぐ

抗てんかん薬

「バルプロ酸」や「トピラマート」など

片頭痛発作予防効果

筋弛緩薬(きんしかんやく)

筋肉の緊張をほぐす

漢方薬

「五苓散(ごれいさん)」や「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」

体全体の調子を整える

治療中の病気を治す

頭痛は脳や体の他の病気が原因で起きることもあります。「二次性頭痛」と呼ばれる頭痛のことです。

たとえば糖尿病や不整脈などの基礎疾患があると、体に負担がかかり頭痛があらわれます。基礎疾患をしっかり治すことで、少しでも頭痛を起こさないようにしましょう。

水分をしっかりとる

水分が足りないと、体の血液の流れが悪くなり脳に必要な血液が行き渡らなくなってしまいます。その結果、頭痛が起こりやすくなってしまうのです。

激しい運動をしたときや暑い日には汗もかくため、体の塩分濃度がうすまり、さらに頭痛を悪化させてしまいます。

水分が足りていないと感じたときは、しっかりと水分補給をしましょう。

頭痛による吐き気に関するよくある質問

頭痛によって吐き気があると、普段の生活に大きな支障をきたすでしょう。

見た目ではわかりにくい症状ですが、頭痛や吐き気を感じている人は、つらい時間を過ごさなければなりません。

とくに学校や仕事を休んでもよいのか、医療機関に行くべきかなど悩む人が多いです。

頭痛と吐き気に関するよくある質問を確認してみましょう。

頭痛と吐き気がつらいのですが、仕事や学校を休んでも大丈夫ですか?

頭痛と吐き気がつらいときは、無理せず休むようにしましょう。無理をして頭痛や吐き気が悪化してしまうと、体への負担も大きいです。

頭痛と吐き気だけでなく、動悸もひどいのですが何科に行くべきですか?

心拍が速くドキドキするような動悸もある場合は、頭痛外来を受診すると良いでしょう。

もし近くに頭痛外来がなければ、脳神経外科の受診も良いでしょう。脳神経外科では頭痛の原因を調べるためにMRI検査をおこなう場合もあります。

受診の際は、頭痛や吐き気、動悸の症状を担当医師に伝えましょう。

頭痛と吐き気の症状が続いていますが、お風呂に入ってもよいですか?

お風呂に入ること自体は問題ありません。

ただし頭痛の種類によっては血行が良くなると痛みが強まります。お風呂に入る場合は、短時間で済ませるようにしましょう。

また熱い湯船での入浴は避け、ぬるま湯での入浴にとどめておくとよいです。

まとめ|「いつもと違う」と感じたらすぐに医師に相談を

頭痛で吐き気が起こる原因は、脳や体の神経が関係しているといわれています。

頭痛は大きく分けて片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛・二次性頭痛の4つに分類されますが、なかでも片頭痛で吐き気を伴うケースが多いです。

頭痛や吐き気で日常的に悩まされている場合、まずは医療機関を受診し痛み止めや吐き気止めを処方してもらうと一時的に楽になれるでしょう。

予防薬を服用して頭痛を防ぐ方法もあります。いずれの場合も、頭痛がなぜ起こっているか検査して調べておくと良いでしょう。

ただし頭痛や吐き気が長引いている場合、怖い病気が隠れています。

くも膜下出血や脳梗塞など一刻も早く医療機関を受診する必要があるケースもあるのです。

頭痛や吐き気の他に症状がないかを観察し、「いつもと違う」と感じたらすぐに医師に相談してください。

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もし、ご家族やご自身の体調でご不安な点がありましたら、ファストドクターを頼ってください。

参考文献

[1]厚生労働省eJIM | 頭痛[各種疾患 - 医療者]

[2]慢性頭痛の診療ガイドライン

[3]学校法人東邦大学 |30代、40代の女性に特に多い「片頭痛」 ~ 「緊張型頭痛」との違いを理解して早めの治療を ~

[4] NCBI Bookshelf|片頭痛

[5] NCBI Bookshelf|筋肉の収縮による緊張による頭痛

[6] NCBI Bookshelf|群発性頭痛

[7]片頭痛|(疾患・用語編) 頭痛|神経内科の主な病気

[8]日本人の群発頭痛の臨床的特徴を多数例を用いて明らかにした研究

[9]PMC|二次性頭痛

[10]日本頭痛学会│片頭痛

[11]PMC|片頭痛における吐き気の原因

[12]厚生労働省|市販の解熱鎮痛薬の選び方

[13]一般社団法人 愛知県薬剤師会|11.片頭痛 | 薬事情報センター

[14]厚生労働省|新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について

[15]NCBI Bookshelf|くも膜下出血

[16]脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

[17]脳梗塞急性期における頭痛の検討

[18]二次性頭痛:脳腫瘍と頭痛 ―メカニズム,診断,治療

[19]5. 髄膜炎の頭痛

[20] 一般社団法人 日本救急医学会一般向けホームページ|項部硬直

[21]頭痛と予防医療

[22]どのような患者に予防療法が必要か

[23]慢性頭痛治療における漢方薬の有効性に関する研究

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