目次
マイコプラズマとは
マイコプラズマは細菌の一種で、正式名称は「マイコプラズマ ニューモニエ」といいます。呼吸に関係する気管支に感染し、風邪、肺炎、気管支炎などを引き起こします。[1]
新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどを引き起こす「ウイルス」とは異なり、マイコプラズマは「細菌」です。
そのため、マイコプラズマの治療には抗菌薬(こうきんやく)を使用します。
しかし、マイコプラズマには一般的な細菌が持つ「細胞壁(さいぼうへき)」という細胞の形を作る壁が無く、細胞壁に作用する抗菌薬(セフェム系・ペニシリン系など)は効果がありません。
そのため、医師はマイコプラズマに効果のある抗菌薬(マクロライド系・ニューキノロン系)を選んで処方し、治療を行います。[2]
マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎とは、言葉の通りマイコプラズマによる肺炎のことです。
マイコプラズマ肺炎の代表的な症状は、以下の通りです。
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発熱
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だるさ
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頭痛
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咳(乾いた咳→湿った咳に変化)
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痰(たん)
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のどの痛み
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胸の痛み
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皮疹(ひしん:身体のぶつぶつ)
「肺炎」といいますが、最初は発熱・だるさ・頭痛などから始まり、咳が出るのは症状の出始めから3〜5日後です。
そのため、最初は風邪との区別がつかないケースも珍しくありません。
咳は日にちが経つごとに良くなるどころか、どんどんひどくなります。咳は熱が下がっても3〜4週間ほど続き、25%ほどの方には胸の痛みも現れます。
また、最後の方は湿った咳(痰の絡むようなゴホゴホした咳)に変化するのも、マイコプラズマ肺炎の特徴です。[1]
関連記事:「マイコプラズマ肺炎は咳が酷くて熱は上がったり下がったりする?症状についてチェック」
マイコプラズマ肺炎って風邪や普通の肺炎と違うの?
マイコプラズマ肺炎は、風邪や普通の肺炎とは違う病気です。
ここからは、マイコプラズマ肺炎と風邪、一般的な肺炎について症状や治療の違いを説明します。
風邪との違い
下の表は、マイコプラズマ肺炎と普通の風邪の違いを簡単にまとめたものです。
マイコプラズマ肺炎 |
普通の風邪 | |
原因 |
マイコプラズマ(細菌の一種) |
ウイルス (ライノウイルス・コロナウイルス・RSウイルスなど) |
症状 |
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治療法 |
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治るまでの期間 |
3~4週間が目安 |
7~10⽇が目安 |
マイコプラズマ肺炎と普通の風邪は、原因・症状・治療法・治るまでの期間が大きく異なることがわかります。
マイコプラズマ肺炎と風邪の初期症状はよく似ており、どちらも発熱やだるさ、のどの痛みなどです。
しかし、普通の風邪は3日ほどで徐々に回復に向かいますが、マイコプラズマ肺炎は回復どころかどんどん咳がひどくなります。
日にちが経つにつれて咳が悪化する場合は、マイコプラズマ肺炎かもしれません。[3]
マイコプラズマ肺炎と風邪は原因菌も異なり、マイコプラズマは「細菌」、風邪は「ウイルス」によって起こります。
抗菌薬は細菌に作用するため、細菌によるマイコプラズマ肺炎には使いますが、風邪を引き起こすウイルスには効果が無いため使いません。
また、通常の風邪は治るまでの期間が7〜10日ほどなのに対して、咳が長引くマイコプラズマ肺炎は3〜4週間もかかります。
普通の風邪でも咳が長引くケースはありますが、強い咳が続く場合はマイコプラズマ肺炎を疑って受診しましょう。[1]
関連記事:「マイコプラズマ肺炎の症状は?かぜとの違いを解説」
一般的な肺炎との違い
次は、一般的な肺炎とマイコプラズマ肺炎の違いを説明します。
それぞれの特徴をまとめた下の表をご覧ください。
肺炎の種類 |
原因となる菌 |
治療法 | |
一般的な肺炎 |
定型肺炎 |
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マイコプラズマ肺炎 |
非定型肺炎 |
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一般的な肺炎とマイコプラズマ肺炎は、原因となる菌の種類が違います。
どちらも細菌なので治療には抗菌薬を使いますが、菌の性質が異なるため違う種類の薬を使います。
まず、一般的な肺炎は「定型肺炎」ともいい、原因は肺炎球菌を始めとするさまざまな細菌です。
幅広い種類の抗菌薬が効きますが、薬が効かない菌(耐性菌:たいせいきん)が現れるのを防ぐため、セフェム系・ペニシリン系抗菌薬を中心とした治療が行われます。[4]
一方、マイコプラズマ肺炎は特定の種類の菌が原因になる「非定型肺炎」のひとつです。
非定型肺炎にはマイコプラズマ肺炎の他にクラミジア肺炎、レジオネラ肺炎もあります。
一般的な肺炎に使うセフェム系やペニシリン系抗菌薬が効きにくいため、マクロライド系・テトラサイクリン系・キノロン系抗菌薬を使います。
どちらの肺炎も症状は咳・発熱・痰・だるさなどですが、マイコプラズマ肺炎の方が症状は軽くすみやすい傾向にあります。
しかしマイコプラズマ肺炎も重症化すれば入院治療が必要になるため、医師の指示に従い正しく治療しましょう。
なお、肺炎球菌などの一般的な肺炎とマイコプラズマ肺炎に同時にかかるケースもあります。(混合感染と言います)[5]
マイコプラズマ肺炎の検査・診断・治療方法は?
普通の風邪や肺炎とマイコプラズマをどのように見分けるか、気になる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、マイコプラズマ肺炎について以下の3点を説明します。
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検査
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診断
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治療方法
症状や経過によって多少の違いはありますが、基本的な内容を見ていきましょう。
検査
患者さんの症状からマイコプラズマ肺炎を疑う場合、医師は以下の検査を行います。
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血清学的診断法・マイコプラズマIgM抗体迅速検出法:血液のマイコプラズマに対する抗体(IgM)を調べる
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PCR法・LAMP法:痰やのどの粘膜にマイコプラズマの遺伝子があるかを調べる
1つ目の検査方法は、血液中のIgM抗体を調べる「血清学的診断法」「マイコプラズマIgM抗体迅速検出法」です。
IgM抗体とはマイコプラズマに感染・発症すると増える血液中の免疫物質で、血清によるIgM抗体の上昇を調べることで感染の有無がわかります。
マイコプラズマに感染しているか確実に診断できるのがメリットですが、結果が出るまでに2日〜7日ほどかかります。
そのため、初めて受診した日にマイコプラズマと診断できないのがデメリットです。[6]
一方、痰やのどの粘膜にマイコプラズマの遺伝子があるかを調べるPCR法・LAMP法は、早ければ2時間ほどで検査結果がわかります。
結果が早くわかることに加え感度や特異度も高いため、現在はLAMP法が一番優れた検査方法とされています。
LAMP法はメリットの大きい検査ですが、当日に検査結果を出せるのが大病院に限られるのはデメリットです。
機械が高額なこともあり、小規模な病院・クリニックではできないこともあります。[7]
患者さんの症状や病院の設備を考慮して、医師は必要な検査を判断しているのです。
診断
マイコプラズマ肺炎を患者さんの症状や胸の音だけで診断することは非常に困難です。
マイコプラズマに感染すると、聴診器で胸の音を聞いた時に乾性ラ音と呼ばれる「ズーズー」という音が聞こえます。
しかし、胸の音に問題が無いケースもあるため、診断にはX線検査や血液検査も必要です。[1][2]
X線検査・血液検査で一般的な肺炎では無いとわかった場合、前述のIgM抗体や痰やのどの粘膜を調べる検査を行い、マイコプラズマ肺炎と診断します。
治療方法
マイコプラズマ肺炎は、以下の抗菌薬を使って治療します。
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マクロライド系(クラリスロマイシン・アジスロマイシンなど)
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テトラサイクリン系(ミノサイクリン)
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ニューキノロン系(レボフロキサシン・ガレノキサシンなど)
一般的にはマクロライド系抗菌薬を使い、効果が見られない場合や薬のアレルギーがある場合はテトラサイクリン系やニューキノロン系抗菌薬を使います。
歯に色がついたり一時的に骨の発育が悪くなったりする可能性があるため、8歳以下の子供にテトラサイクリン系抗菌薬を使うことはほぼありません。[1][2]
なお、マイコプラズマ肺炎は比較的症状が軽い肺炎なので、抗菌薬を飲まなくても治る方はいます。
しかし、中途半端に抗菌薬を飲むと症状がぶり返したり、抗菌薬の効かない細菌「耐性菌(たいせいきん)」発生のリスクが上がったりするのが問題です。
耐性菌が増えると、体力の弱い年配の方や小さな子供に抗菌薬が効かず、命の危険にさらされる患者さんが増えてしまいます。
マイコプラズマ肺炎を確実に治療することは、弱い方の命を守ることにも繋がります。医師の指示に従い、処方された抗菌薬は最後までしっかり飲み切りましょう。[8]
関連記事:「マイコプラズマを早く治す方法とは?対応と予防法を解説」
関連記事:「マイコプラズマ肺炎の治療薬について解説 子どもにも使える市販薬はあるの?」
マイコプラズマ肺炎かも?と思ったら。病院に行く目安は?
「風邪と診断され、熱が下がっても全然咳がおさまらない・・・。」
「病院を再受診する目安はあるでしょうか?」
咳が続くと夜もゆっくり眠れずに、つらい日々が続きますよね。
前述の通り、マイコプラズマ肺炎は長引く咳が特徴です。最初に風邪と診断された場合、処方された薬を飲み切ってもひどい咳が続くケースはよく見られます。
処方された薬を飲み終わっても咳が良くならない場合は、再受診するのがおすすめです。実は、咳は持続期間によって以下の3つに分類されており、「3週間」が風邪の咳とマイコプラズマの咳を分ける目安となります。
一般的な咳の持続期間 |
原因 | |
急性咳嗽 (きゅうせいがいそう) |
3週間以内 |
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遷延性咳嗽 (せんえんせいがいそう) | 3~8週間 |
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慢性咳嗽 (まんせいがいそう) | 8週間以上 |
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3週間以上咳が続く病気は、マイコプラズマや咳喘息(せきぜんそく)、胃食道逆流症などがあります。
放置すると治るどころか悪化する可能性もあるため、咳が続く場合は必ず受診してください。[9][10][11]
関連記事:「マイコプラズマ肺炎の入院の目安、入院中の治療などについて解説」
マイコプラズマはどうやって感染する?
マイコプラズマは、以下2つの方法でうつります。
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飛沫感染(ひまつかんせん):感染者の唾液やくしゃみを吸い込むことでうつる
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接触感染(せっしょくかんせん):感染者の唾液や鼻水のついた物を触り、自分の鼻や目をこすることでうつる
実は、マイコプラズマは比較的うつりにくい感染症です。
ただその場に居合わせた程度でうつることは少なく、友人や家族などと長い時間いっしょにいること(濃厚接触:のうこうせっしょく)でうつります。[1]
しかし、体力が落ちていたり顔を近づけて長時間話したりすればマイコプラズマがうつる可能性は十分にあります。
マイコプラズマの感染者が近くに出た場合は、マスクの着用や手洗い・うがいを徹底しましょう。
関連記事:「マイコプラズマ肺炎は人にうつるの?症状や治療法についても解説」
関連記事:「マイコプラズマ肺炎の原因は?感染経路や予防策についても解説」
マイコプラズマの潜伏期間や症状のピークはいつ?人にうつる期間はどれくらい?
マイコプラズマの潜伏期間は2〜3週間で、他の人には発症約8日前〜発症後6週間以上にわたりうつる可能性があります。
人にうつる期間が非常に長いのがマイコプラズマの特徴で、潜伏期間でも人にうつるため、発症した地点で他の人にうつしている可能性もあります。
しかし、一番うつりやすいのは発症から約1週間です。
他の人にうつすリスクを少しでも減らせるよう、熱やだるさが出始めたらすぐにマスク着用や消毒を行いましょう。
なお、咳を始めとする症状のピークについて調べた具体的な統計はありません。
熱や頭痛などの後に始まる咳は徐々に強くなり、3〜4週間持続します。
そのため、発症後5日〜4週間の間のどこかに咳症状のピークが来ると考えられます。[1]
マイコプラズマ肺炎の経過は?どのくらいで治る?
マイコプラズマ肺炎は、発熱、だるさ、頭痛などから症状が始まります。その後3〜5日経つと乾いた咳が出始め、徐々に咳はひどくなります。
熱が下がったあとも咳は続くため、完全に治るまでは3〜4週間ほどかかると考えておきましょう。[1]
マイコプラズマ肺炎を広げないための予防法
マイコプラズマ肺炎を広げないためには、マイコプラズマを含む唾液や痰などを他の人に触れさせないことが大切です。
自分がマイコプラズマ肺炎に感染した場合はマスクを着用し、こまめな手洗い・うがいなどの基本的な感染対策を行います。
マイコプラズマにはアルコールが有効なので、市販のアルコール消毒剤を使うのもおすすめです。
なお、マイコプラズマを予防するワクチンは無く、一度かかっても徐々に免疫が失われるため再感染することもあります。
潜伏期間から人にうつるため完全な予防は難しいのですが、普通の風邪よりうつりにくいのは救いと言えます。
発症後1週間は一番うつりやすいため、できる限りの感染対策を行いましょう。[1]
Q&A
ここからは、マイコプラズマ肺炎について患者さんからよく質問される内容をまとめてお伝えします。必要な方は参考にしてください。
マイコプラズマ肺炎は一度かかったら二度とかかりませんか?
マイコプラズマ肺炎にかかると、マイコプラズマに対する免疫はできますが、徐々に弱まるため再感染することもあります。
免疫が続く期間は個人差が大きく、人によっては1年ほどで再感染することもあるようです。[12]
マイコプラズマは大人でもかかりますか?
マイコプラズマは7〜8歳の子供に多い肺炎ですが、大人がかかることもあります。
子供からの家庭内感染も十分にあり得るので、消毒やマスク、換気などの基本的な感染対策をしっかりと行いましょう。
マイコプラズマ肺炎にかかったら学校や仕事はどうする?
マイコプラズマ肺炎にかかった場合の休む期間を、下の表にまとめました。
法律上の出席停止・出社停止 |
休む期間 |
治癒証明書の要・不要 | |
学校 |
あり (学校保健安全法) |
感染のおそれがないと |
学校・保育園の規定に従う |
会社 |
なし (感染症法) |
症状がひどい期間 |
基本的には必要なし (会社の規定に従う) |
マイコプラズマ肺炎は学校保健安全法という法律で「第3種:その他の感染症」に分類されています。
そのため、感染のおそれが無いと医師が認めるまで学校に行くことはできません。
インフルエンザのように「発症から5日間」などの日数指定はありませんが、症状がおさまるまでは出席停止となります。
流行状況や自治体によっては、登校の再開に治癒証明書、登校許可証などが必要になる場合もあるので、休みの連絡をする際に登校時に証明書が必要なのかを確認しておきましょう。[13]
一方、仕事に関しては、マイコプラズマ肺炎に関する出勤停止の規定はありません。
マイコプラズマ肺炎は感染症法で、「5類感染症:発生状況を医師が国に届け出る」に分類されています。
しかし、5類感染症には新型コロナウイルス感染症のような就業制限が無いため、出勤しても法律上の問題は無いのです。
なお、労働安全衛生法にもマイコプラズマ肺炎に関する出勤停止の規定はありません。[14][15][16]
基本的には熱や咳がひどい時期は休み、体調が回復したらマスクや手洗い・うがいなどの感染対策をして出社しましょう。
会社によっては出社の条件を定めている可能性もあるため、念のため就業規則を確認するのがおすすめです。
まとめ
マイコプラズマとは「マイコプラズマ ニューモニエ」という細菌で、マイコプラズマ肺炎を引き起こします。
マイコプラズマ肺炎は徐々にひどくなる咳が何日も続くのが特徴です。
風邪よりも強い咳が長引きやすいのですが、一般的な肺炎よりは症状が軽く済むケースも多く見られます。
風邪と診断されても咳が長引く場合は、薬が無くなるころに再受診しましょう。
マイコプラズマ肺炎の治療には、マクロライド系やキノロン系抗菌薬を使います。
症状のぶり返しや薬の効かない耐性菌の発現を防ぐために、処方された抗菌薬は最後まで飲み切ってください。
マイコプラズマの感染を防ぐには、マスクや手洗い・うがいなどの基本的な感染対策や、アルコール消毒が有効です。症状が強いうちはうつりやすいので、できる限りの感染対策を行いましょう。
この記事の内容を参考に、マイコプラズマ肺炎に正しく対応してくださいね。
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参考文献
[2]日本マイコプラズマ学会:肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針
[4]日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌:成人肺炎診療ガイドライン2017のポイントと課題
[5]小児耳鼻咽喉科:マイコプラズマと肺炎球菌の混合感染による急性中耳炎の1例
[6]NIID国立感染症研究所:マイコプラズマ肺炎検査マニュアル
[7]松江市立病院医学雑誌:当科で治療を行った肺炎マイコプラズマLAMP 法陽性例の検討
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。