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胃腸炎

の緊急度チェックと対処法、受診目安

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オンライン診療で受診できるか、対面診察が必要かは、重い症状の有無で判断が可能です。

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これは小児・大人の症状に対応した記事です

胃腸炎について

監修医師:神田貴行 先生(小児科医)

胃腸炎

知っておきたいポイント4
ポイント1

胃腸炎とはいわゆるお腹の風邪

胃腸炎とは、なんらかの原因で胃腸に炎症が起こり、腹痛や嘔吐、下痢などの症状を起こす病気の総称で、いわゆるお腹の風邪です。原因によって、ウイルス性胃腸炎や急性胃腸炎と言われることもあります。

風邪のように接触感染でうつることもあれば、ウイルスや細菌に汚染された食品を食べることで食中毒として発症することもあります。

腹痛の症状がある幼児
ポイント2

嘔吐や下痢による脱水に注意

嘔吐や下痢が続くことで体の水分が失われ、脱水症状を起こしやすくなります。脱水症状が続くと重症化することもあります。

こどもや高齢者は脱水になりやすいため、飲み物と飲み方を工夫して適切な水分補給を心がけましょう。

ポイント3

特効薬はない

胃腸炎に特効薬はありません。嘔吐や下痢の症状と共に原因菌やウイルスが体外へ排出されるのを待ちましょう。

ポイント4

自己判断で服薬しない

自己判断で市販の下痢止めを使用すると、病原体が腸内にとどまり、症状の悪化や治癒の遅れにつながることがあります。病原体は時間と共に体外へ排出されるので、自己判断で市販薬を服用しないようにしましょう。

胃腸炎もっと詳しく

胃腸炎とはなんらかの原因で胃や腸に炎症が起きる病気の総称です。症状の持続期間や感染性などにより呼び方が変わります。

胃腸炎の主な種類

  • 急性胃腸炎
  • 感染性胃腸炎
  • ウイルス性胃腸炎
  • 細菌性胃腸炎
  • 非感染性胃腸炎
  • ストレス性胃腸炎
  • 薬剤性胃腸炎
  • アレルギー性胃腸炎
  • 慢性胃腸炎
慢性胃腸炎とは、急性胃腸炎で起きた炎症が慢性化して、胃や腸で常に炎症が起こっている状態です。
医師

原因

  • 細菌
  • ウイルス
  • ストレス
  • 薬剤
  • アレルギー

感染経路(細菌・ウイルスが原因となる場合)

  • 接触感染
  • 飛沫感染
  • 経口感染

潜伏期間(細菌・ウイルスが原因となる場合)

  • 約1〜3日 病原体により異なる

症状

  • 発熱
  • 下痢
  • 吐き気
  • 嘔吐 など

胃腸炎の対処

脱水症状に注意

胃腸炎では、嘔吐や下痢が続くことが多いです。脱水症状に注意しましょう。

飲み物が飲める場合は経口補水液がおすすめですが、味などが苦手な場合は麦茶などでもよいでしょう。

また、吐き気が強くて水が半日とれていない、おしっこが極端に少ない、色が濃いなどは脱水症状です。その場合も早めに受診しましょう。

脱水症状を予防するために

脱水症状の予防に効果的な飲み物

  • 経口補水液(OS-1)
  • スポーツドリンク
  • 麦茶
  • リンゴジュース

飲み方

水分は一度にたくさん飲んでも体に吸収されません。少量ずつ繰り返し飲んで、全体の水分量を確保しましょう。

脱水症状のサイン

  • 尿の量や回数が極端に少ない
  • 尿が濃い
  • ぼーっとしていて元気がない
  • 泣いているのに涙が出ない
  • 水分がとれずぐったりしている

吐しゃ物(吐いたもの)からの感染に注意

感染性胃腸炎の場合、吐しゃ物(吐いたもの)からも感染します。

とくに気をつけたいのが家庭内感染です。吐いたものは適切に対処できるようにしましょう。

家庭内の感染予防

こまめな手洗い・うがい・手指消毒

家の中でもマスクを着用する

ドアノブなど素手でふれる箇所は消毒をおこなう

食器やタオルは共有しない

可能であれば寝室や生活スペースを分ける

熱性けいれんを起こすことがある

原因菌によっては39℃以上の高熱が出る場合があります。急な体温の上昇は熱性けいれんを起こす可能性があるため注意が必要です。

乳幼児がけいれんしたら

患者の顔と体を左側を下にして横向きにする

  • 呼吸しやすい体勢にし、吐いたものがのどにつまったり、肺や気管に入ることを防ぎます
  • 呼びかけたり、揺さぶることは避けましょう。刺激になってしまいます

けいれん開始時刻を正確に記録する

  • スマホで時刻をスクショして記録するとよいです
  • 余裕があればタイマー起動して間隔を把握しましょう

余裕があれば動画を撮影する

  • 医師に動画を見せることで、診察がスムーズに進むでしょう

近年固定電話のない家庭が多い中、スマートフォンでの動画撮影を優先してしまうことで対処が遅れてしまう場合もあります。まず患者の安全確保をおこないましょう。次に観察・相談です。

吐しゃ物(吐いたもの)の正しい処理方法

基本的な処理の仕方

必要なもの

使い捨てのマスク・手袋・エプロン、ペーパータオル、二重にしたビニール袋、50〜100倍に薄めた塩素系漂白剤

手順

  1. マスク、手袋、エプロンを着用します。
  2. 吐しゃ物(吐いたもの)をペーパータオルで拭き取り、ビニール袋に入れます。
  3. 吐しゃ物(吐いたもの)があった場所にペーパータオルを置きます。
  4. 塩素系漂白剤をペーパータオルに浸すようにかけます。吐いた場所から広げないよう注意しながら拭き取ります。
  5. ペーパータオルや手袋、マスク、エプロンをビニール袋へ入れて速やかに捨てます。

衣服に吐しゃ物(吐いたもの)が付着してしまったら?

手順

  1. 固形物を取り除きビニール袋へ入れて処理します。
  2. 50〜100倍に薄めた塩素系漂白剤に10分ほど浸します。もしくは85℃以上の熱湯に2分浸します。
  3. 他の洗濯物と分け、洗濯機で通常通り洗います。
ウイルスは乾燥すると空中に漂ってしまうため、吐しゃ物(吐いたもの)はそのままにせずすぐに処理しましょう。
医師

登園目安

胃腸炎は、出席停止に関して明確な基準はありません。こどもの様子から登園や登校が可能かを判断する必要があります。解熱し、嘔吐や下痢の症状がおさまっていれば登園の目安と考えましょう。

受診目安

救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ

こども

  • 水分、ミルクや母乳が飲めない
  • 尿の量や回数が極端に少ない
  • ぼーっとしていて元気がない
  • 吐しゃ物(吐いたもの)に血が混じっている
  • 身動きが取れないほどの強い腹痛がある
  • 泣いているのに涙が出ない
  • ふらつきやめまいをともなう
  • 吐しゃ物(吐いたもの)が緑色

大人

  • 水分がとれない
  • 尿の量や回数が極端に少ない
  • 吐しゃ物(吐いたもの)に血が混じっている
  • 身動きが取れないほどの強い腹痛がある
  • ふらつきやめまいをともなう
  • 吐しゃ物(吐いたもの)が緑色

医療機関が開いている時間帯に速やかに受診

  • 発熱や下痢をともなう
  • 1日に6〜8回以上吐いている
  • 1日〜2日以上吐き気や嘔吐が続く
  • 一旦よくなっても吐き気・嘔吐をぶり返す
  • 便の色が赤い・真っ黒

胃腸炎が疑われる際は

オンライン診療で相談可能です

赤ちゃんを抱く女性

こどもが発熱と嘔吐。

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相談医師

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移動なし、自宅で受診

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[診察科目]内科・小児科・発熱外来

診察前に以下の注意事項をご確認ください

  • 溶連菌感染症の確定診断には検査が必要となるため、オンライン診療では確定診断はできませんが、症状に心配がある場合はオンライン診療をご利用いただけます。
  • オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
  • お薬の処方は医師の判断によります。
  • 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。

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緊急度チェックについて

この緊急度チェックは総務省消防庁準拠の緊急度判定プロトコールに基づいて一般的に考える症状を表示しており、診断するものではありません。気になる症状がある場合にはご自身の判断で受診してください。

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