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急性気管支炎について
急性気管支炎の特徴・要因・症状
急性気管支炎の特徴
急性気管支炎というのは、かぜに続いて、炎症が気管支や気管に波及することによって痰や咳が現れるようになった状態です。
細気管支炎や肺炎とは、感染しているところや年齢、微生物として感染を起こしているものの種類などが違っています。
肺胞から気管までは構造が連続しており、完全に分けて考えるのはほとんどの場合は困難です。
急性気管支炎の要因
急性気管支炎の要因は、ウイルスがほとんどです。
ウイルスとしては、
- RSウイルス
- ライノウイルス
- アデノウイルス
- インフルエンザウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- パラインフルエンザウイルス
などがあります。
肺炎が起きる場合もあり、肺胞までウイルスが感染すると、二次的に細菌が感染することがあります。
急性気管支炎の症状
急性気管支炎の場合は、喉の痛みや鼻水に続いて、発熱や咳などが3日~4日目から現れる場合が多くあります。
主な急性気管支炎の症状としては、咳、発熱、痰、全身のだるさ、食欲低下です。
乳幼児で急性気管支炎が重症になった際には、
- ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴が呼吸する度に聞こえる
- 呼吸する回数が多くなる
- 鎖骨の間や肋骨の下が凹むように呼吸する
- 全体の体を使った息を肩でするように呼吸する、
というような症状が現れます。
痰は、さらさら・透明から、ねばねば・黄色に変わる場合が多くあります。
小児の場合は、強く咳き込んだり、痰を飲み込んだり、嘔吐したりする場合もあります。
症状は5日~10日以内に軽くなる場合が多く、約2週間症状が完全に無くなるまでにはかかります。
急性気管支炎の診断と検査
急性気管支炎の場合は、症状や経過から診断して、強く肺炎の疑いがあれば検査を行います。
血液検査は、脱水や炎症の程度などを調査します。
画像検査は、胸部レントゲン検査や胸部CT検査で、無気肺や肺炎があるかどうかを調査します。
急性気管支炎の治療法
基本的に、急性気管支炎は、健康であれば自然に治る場合が多くあります。
特別な治療をしないで、症状を和らげる対症療法がメインになります。
対処療法としては、加湿、安静、栄養や水分の補給、呼吸が乳幼児などで苦しい場合は上体を少し起こすことが挙げられます。
気管支拡張薬や去痰薬・鎮咳薬は、必要によって使います。
抗生物質、抗生剤の抗菌薬は、効果が期待できません。
抗菌薬を肺炎を予防するために使うのも、効果が期待できません。
しかし、細菌に二次的に感染して肺炎が発症した場合は、治療を抗菌薬で行う必要があります。
急性気管支炎の治療薬についてご紹介しましょう。
- アセトアミノフェン製剤
アセトアミノフェン製剤は、脳の中枢神経や体温調節中枢などに働いて、痛みを抑えたり、熱を下げたりします。
発熱は、体の中で脳の体温調節中枢に発熱の情報が伝わるために生じます。
アセトアミノフェンは、脳の体温調節中枢に働いて、体の外に熱を逃がす働きを増強します。
痛みや発熱の情報を伝える物質を、アセトアミノフェンは阻む働きがあります。
- 去痰薬
去痰薬は、急性気管支炎の喘息や炎症などによる症状を、鼻汁や痰によって異物や病原体などを体の外へ出しやすくすることによって和らげます。
粘性の分泌物が鼻汁や痰には含まれており、粘膜を守ったり、異物をからめとって排出したりする働きなどがあります。
鼻腔や気道で粘性の分泌物が詰まれば、蓄膿症や咳などを誘発することもあります。
薬剤の働きなどによって、去痰薬は、喀痰溶解薬や気道粘液分泌促進薬などに分けられます。
- β2刺激薬
β2刺激薬は、アドレナリンβ2受容体という気管支にあるものを刺激することによって、気管支を拡張して喘息での息苦しさや咳の発作などを改善します。
喘息の場合は、気道が気管支の炎症で狭くなっており、息苦しさや咳の発作などが現れます。
アドレナリンβ2受容体という気管支にあるものを刺激すれば、気管支が拡大します。
β2刺激薬は、気管支をβ2刺激作用によって拡大する働きがあります。
急性気管支炎の予防
急性気管支炎は、インフルエンザや風邪などと同じように、冬のシーズンによく発症すると言われています。
急性気管支炎を予防する方法は、インフルエンザや風邪と同じように、
- 睡眠を十分に取ったり、いいバランスの食事を摂ったりすることによって免疫力をアップする
- 空気が乾くのを防止するために加湿する
- インフルエンザを予防するために接種を受ける
- マスクを人ごみに行く際は着ける
- 外から帰った際は手洗い・うがいをする
などというようなことになります。
また、普段の生活においては、保湿と安静が大切です。
水分を補給して、水分が不足しないようにしましょう。
また、急性気管支炎を慢性気管支炎や肺気腫、気管支喘息の患者が起こすと、症状が急に悪くなって、呼吸困難などになる場合があります。
そのため、自分で風邪であると勝手に判断しないで、医師にできる限り早く診てもらいましょう。
症状がつらくなったときに病院が休みだったらどこを頼ればよいのか困ってしまいますよね。
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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。