新型コロナの止まらない咳症状はどれくらい続く?コロナ後遺症についても解説

公開日: 2024/06/19 更新日: 2024/11/13
「新型コロナウイルスで咳が止まらない」 「ほかの症状は良くなったのに咳だけがおさまらない」 多様化している新型コロナウイルス感染症の症状は、咳が出ない方もいれば、後遺症で咳が続いてしまう方もいます。 どのくらいで咳が治まってくるのか、できれば知っておきたいですよね。 本記事では新型コロナウイルス感染症による咳について、症状や受診のタイミングについて解説します。 新型コロナでない場合のほかの疾患も紹介することで、参考になれば幸いです。
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目次

新型コロナの咳症状について

新型コロナの咳症状は以下の3つの特徴があります。

  • 咳が出ない

  • 発症後2日目〜5日目に強く出現する

  • 後遺症によって止まらない咳が続く(数ヶ月続くことも)

咳症状は出ないケースもありますが、発症後にひどくなる方もいます。

コロナ完治後にそのまま続いてしまうため、感染した際はしっかり休息をとることが重要です。

新型コロナの咳症状の特徴

咳が出ない

発症後2日〜5日

コロナ完治後(後遺症)

患者の半数はコロナになっても咳が出ないのが特徴です。

一般的な風邪の症状と同じく、症状として咳が発生します。

感染3ヶ月後に約20%程度の方に咳が残ります。

1年後でも5%程度の方に咳が後遺症として残ると報告されているため注意が必要です。

コロナの咳症状は4点ポイントとして抑えましょう。

  • 咳症状は何日目がピークなのか

  • 新型コロナで咳が出ないケースもあること

  • 痰が絡んだ咳に悩まされること

  • 新型コロナ後遺症で咳の症状が残ることもある

「コロナになっても咳が出ない」のは頻繁に起こるケースなのか、また「痰(たん)が絡んだ咳が出たからコロナ陽性である」と確実に言えないことを順を追って確認していきましょう。

咳症状は何日目がピーク?

新型コロナウイルスは発症後3日間がウイルスの排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少します。

ウイルス量が多い期間が症状のピークと考えて良いでしょう。

そのため新型コロナウイルス感染症による急性の咳症状は、発症後2日目~5日目あたりが最も強い症状と考えられます。

新型コロナでは咳が出ないケースもある

新型コロナウイルス感染症では咳が出ないこともあります。

みなさんは新型コロナウイルス感染症になると発熱や咳などの症状が主に出現すると思われるかもしれませんが、実は咳が出ない方が約半数もいるのです。

国立感染症研究所のデータによると、2020年2月1日から16週の間に届け出があった新型コロナウイルス感染症の症例の中で咳症状があったのは46.1%でした。

この結果からも新型コロナウイルス感染症では必ずしも咳症状が出るわけではないことがわかります。[1]

痰が絡んだ咳に悩まされることもある

新型コロナウイルスに感染すると痰(たん)が絡んだ咳に悩まされることがあります。

痰(たん)が絡んだ咳は、鼻や口から侵入したウイルスや細菌などの異物を排出しようとする体の働きにより出現するからです。

感染症が起こると痰の粘り気が増し、それを排出しようとして痰がからんだ咳が出現します。

感染症でも乾いた咳が出ることもあるため特定はできません。しかし、痰がからむ咳が出たら、新型コロナを含めた感染症の可能性があることを頭に入れておきましょう。

感染症による咳の特徴をまとめました。

感染症による咳の特徴

  • のどがイガイガして咳をしたくなる

  • 痰(たん)を出したいけどへばりついて咳をしたくなる

  • 咳をしても痰がなかなか出せない

  • 咳をするとガラガラと痰がからむ

新型コロナではなくても他の感染症にかかったときの咳症状はあらわれます。

痰がからんでいてもそうでなくともコロナの可能性は十分にあることを知っておきましょう。

関連記事:【2024年】新型コロナについて症状・変異株ごとの最新情報を知ろう」

新型コロナ後遺症で咳の症状が残ることも

新型コロナウイルス感染症から回復しても咳だけ残ってしまうことがあります。

いわゆる後遺症です。新型コロナウイルス感染症の後遺症は罹患後症状(りかんごしょうじょう)とよばれています。

罹患後症状の主な症状として、咳をはじめ、倦怠感や筋肉・関節痛、脱毛、息切れ、抑うつ、味覚・嗅覚障害、下痢、睡眠障害などが報告されています。[2]

関連記事:実はこれも後遺症?コロナ後のうつや倦怠感

コロナの咳の特徴と一般的な風邪の咳との違い

咳の症状だけで、どの病気かを判定することはできません。しかし「どんな咳が出るか」「他にどのような症状があるか」でどのような病気の可能性があるかを考察することができます。

症状

特徴

新型コロナウイルス

痰が絡んだ咳、乾いた咳、発熱、咽頭痛、息切れなど

風邪

乾いた咳、痰が絡んだ咳、くしゃみ、発熱、鼻水、咽頭痛など

インフルエンザ

高熱、咳、関節痛、倦怠感、頭痛など

肺炎

激しい咳、発熱、色の付いた痰、息苦しさなど

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

咳や痰、動くと息切れする、風邪から悪化する、喫煙歴など

気管支喘息

発作的に咳や喘鳴・呼吸症状がでる

咳喘息

乾いた咳、呼吸の苦しさは出づらい

上記の表で比較しても、新型コロナウイルスは一般的な風邪だけでなく肺炎や喘息などと症状が重なっていることが分かります。

とくに一般的な風邪症状は新型コロナウイルスと見分けがつかず、放置して知らないうちに他の人にうつしてしまっている可能性が十分にあるため注意する必要があるでしょう。

家族のコロナ感染者の咳がすごいけどうつるの?

新型コロナウイルスは咳の飛沫(ひまつ)や、口・鼻から出たウイルスを含むエアロゾルとよばれる粒子から感染します。

感染者との距離が近く、接触時間が長いほど感染のリスクは高まるため、家族内の感染リスクは高いといえるでしょう。[3]

新型コロナウイルスは感染後から3日目くらいまでが非常にウイルスの排出量が多いため、とくに注意してください。

発症後5日間は感染リスクが高い期間です。その後10日目まではウイルスを排出するといわれているため、十分な感染対策が必要です。

感染リスクが高い期間の対策をまとめました。

  • 感染者となるべく2m(最低1m)以上の間隔を空ける

  • 間隔が十分にとれないような場合はマスクを着用する

  • 正面での会話を15分以上続けることを避ける

  • 換気、手洗い、手指消毒などを心がける

[4]

大きく分けて4つのポイントを押さえておけば、コロナの感染の確率を下げることができるでしょう。

コロナの咳の感染力は何日続く?

新型コロナウイルス感染症を発症する2日前から発症後7~10日間程度感染する可能性があります。

この期間が体内からウイルスを排出しているおそれがある期間とされているからです。

とくに新型コロナウイルス感染症を発症した日から5日間は、とくにウイルスの量が多く、人に感染させるリスクが高い期間といわれており、療養が推奨されます。

新型コロナウイルス感染症にかかったあとに咳だけ長引いても、その間ずっと感染力があるわけではなく、後遺症と呼ばれている罹患後症状では感染の可能性は低いとされています。

そのため発症後から10日間経過するまでは、マスク着用などの感染対策をおこなうようにしましょう。[5]

関連記事:【2024年最新】コロナ潜伏期間の平均日数はどれくらい?

新型コロナ治療薬について

新型コロナウイルス感染症と診断されたとき、治療薬として処方される抗ウイルス薬の飲み薬は「ラゲブリオ」「ゾコーバ」「パキロビッド」の3種類があります。

抗ウイルス薬は必ずしも処方されるわけではありません。症状や重症化のリスクなどから主治医が総合的に判断して処方します。

新型コロナウイルスにより咳が出現する場合は、咳止めや痰切り・気管支を拡張する薬などが処方されることもあります。

「自宅療養中に咳症状が出現した」「症状が軽度で咳だけがでる」などの場合、一時的に市販薬の咳止めで対応することも可能です。

市販の咳止めを服用する際には、できるだけかかりつけの医師に相談してください。

難しいようでしたら薬局の薬剤師に相談するようにし、自己判断で服用しないようにしましょう。

新型コロナウイルス治療薬(飲み薬)一覧

 

対象

服用開始

妊娠または妊娠している可能性がある方への投与

特徴

ゾコーバ

12歳以上の小児および成人

発症から72時間以内

不可

  • 他の薬との飲み合わせが多い

  • 重症化リスクがなくても使用可能

  • 1日1回の服用

ラゲブリオ

18歳以上の重症化リスクのある方

発症から5日以内

不可

  • 他の薬との飲み合わせが少ない

  • カプセルが大きく1回4カプセル服用するため高齢者には大変

パキロビッド

12歳以上かつ体重40kg以上の小児または成人で、重症化リスク因子のある方

発症から5日以内

有益性投与

  • 他の薬との飲み合わせが多い

  • 重症化予防効果が最も高い

[6]

咳を抑える薬は?

医療用薬で新型コロナウイルス感染症に使用される咳止めに、メジコン・アスベリン・フスコデ・レスプレン・アストミンなどがあります。

痰が絡む場合は、ムコダイン、ムコソルバンなどの去痰剤も処方されることもあります。

咳止めや去痰剤は咳を治す薬ではありませんが、つらい咳や痰をおさえて症状を楽にしてくれる薬です。

咳が長引いたり息苦しさが出る場合は、パルミコート、オルベスコ、シムビコート、レルベアなどの吸入薬が使用されることがあります。

 

商品名

成分名

咳止め

メジコン

デキストロメトルファン臭化水和物

アスベリン

チペピジンヒベンズ酸塩

フスコデ配合錠

ジヒドロコデインリン酸塩

・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・クロルフェニラミンマレイン酸塩

レスプレン

エプラジノン塩酸塩

アストミン

ジメモルファンリン酸塩

カフコデ配合錠

ジプロフィリン・ジヒドロコデインリン酸塩・dl-メチルエフェドリン塩酸塩・ジフェンヒドラミンサリチル酸塩・アセトアミノフェン・ブロモバレリル尿素

去痰薬

ムコダイン

カルボシステイン

ムコソルバン

アンブロキソール塩酸塩

吸入薬

パルミコート

ブデソニド

オルベスコ

シクレソニド

シムビコート

ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物

レルベア

ビランテロールトリフェニル酢酸塩・フルチカゾンフランカルボン酸エステル

しかし医療用の咳止めや痰切りは流通困難な状況です。必要最低限の処方が推奨されており、医師の判断で処方されます。

市販薬で対応可能か

新型コロナウイルス感染症による咳は、市販薬で対応することも可能です。

医療用の咳止めと同じ成分の市販薬の販売もあるため「薬が切れてしまった」「受診時は咳がなかったが、咳が出始めてきた」というときは市販薬を利用すると良いでしょう。

ただし他に薬を服用している方、妊娠・授乳中の方、乳幼児・高齢者は服用をすすめられない場合があるため、市販薬を購入前に医師または薬剤師に相談してください。

気管支喘息などの呼吸器の持病がある方は、症状が悪化しやすいため主治医に相談しましょう。

咳が長引いている、ひどい場合も新型コロナウイルス以外の原因も考えられるため、一度受診して相談すると良いでしょう。

咳症状があらわれたときの薬以外での対処方法

新型コロナウイルスの咳症状が出現したとき、薬以外の対処方法として下記の対策があります。

  • 痰をなるべく出す

  • 加湿を心がける

  • マスクを着用する

新型コロナウイルスによる咳症状は、病院を受診する前の初期症状に出現したり、受診時は症状がなく咳止めはもらっていないが療養中に突如出現したりすることもあります。

それぞれの対処方法を覚えておくことにより、咳を抑える薬がどうしても手に入らないときに対処することが可能となるでしょう。

このように咳止めが手元になく、咳を抑えたい場合の対応を知っておくと安心ですよね。

ここからは薬以外で、新型コロナウイルス感染症による咳に対処する方法を紹介します。

痰が絡んでいるのであればできるだけ出す

痰が出るのは、気管へ侵入したウイルスなどの異物を排除しようとする体の働きです。体が異物を判別したものが侵入すると、痰の粘り気が増し、痰が絡みます。

また、呼吸器の機能が低下しているときも痰が出にくくなることがあります。

痰が出る場合はなるべく排出させるようにして、痰が絡む症状が長引く場合は受診するようにしましょう。

加湿する

新型コロナウイルス感染症による咳が出るときは、加湿をしっかりとするように心がけましょう。

乾燥は気道の抵抗力が下がり、ウイルスなどから体を守る機能が低下します。そのため咳が出やすくなってしまうのです。

加湿する方法として、加湿器を使用することが1番に思い浮かぶでしょう。もし加湿器が自宅に無い場合、手軽に加湿できる方法を紹介します。

  1. 濡れたタオルや洗濯物を室内に干す

  2. お湯を沸かしたり、水の入ったコップを室内におく

  3. 入浴後は浴室のドアを開けて浴室の蒸気を室内に入れる

  4. 霧吹きを使用して室内の湿度を上げる

加湿対策をしっかりと行い、乾燥から気道を守るようにしましょう。

感染したかもと思ったらマスクの着用を

新型コロナウイルスに感染した可能性がある場合は、咳エチケットとしてマスクを着用するようにしましょう。

マスクの使用は感染対策とともに、口腔内の乾燥を防ぐのにも効果的です。

咳が続いたときにコロナ後遺症以外で考えられる原因

新型コロナウイルス感染症の後遺症以外で考えられる咳の原因として主に下記の病気が考えられます。

  • 喘息

  • アトピー咳嗽(がいそう)

  • 逆流性食道炎

  • マイコプラズマ肺炎

新型コロナウイルスにかかると、ウイルスの影響で口やのどの粘膜が弱くなり、炎症が起こり咳が出るという報告があります。

咳が続くと粘膜や炎症は改善しないため、咳は長引いてしまうでしょう。

さらに、弱って炎症を起こしている粘膜は、他の病気も合併しやすくなります。新型コロナウイルスに感染した後に、他の病気になる可能性も十分あります。

咳の原因により治療方法も変わってくるため、咳を起こしやすい病気について理解しておくことが大切です。ここからは、長引く咳の原因となりやすい病気について紹介します。[7]

喘息

気管支喘息は、アレルギー症状によって起こる症状です。呼吸が苦しくなったり、呼吸がぜいぜいしたりヒューヒューしたりする喘鳴(ぜんめい)が気管支喘息の特徴です。

夜間や明け方、季節の変わり目、アレルゲンが多い時期などに、気管支喘息の発作が起こりやすくなります。

咳喘息は、咳が数週間~数ヶ月出現する症状です。気管支喘息のような呼吸症状は出現せず、咳だけが出ることが特徴です。咳喘息から気管支喘息に移行することもあります。

関連記事:長引く咳はもしかして喘息?咳喘息と気管支喘息の違いについて解説

アトピー咳嗽(がいそう)

アトピー咳嗽も咳が長く続く症状があり、咳喘息と似ています。

アトピー咳嗽の特徴は、咳の他にのどのかゆみやイガイガ感が出ることがあります。

咳喘息で効果のある咳止めや気管支拡張剤が効かないことが多いですが、気管支喘息に移行することはほとんどありません。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは胃酸が食道に逆流して、胸焼けや口腔内が酸っぱくなったり、のどが痛くなったりする病気です。

一見咳と関係ないように思えますが、逆流性食道炎によって刺激された神経が咳中枢に影響して咳が出ることがあるのです。

マイコプラズマ肺炎

肺炎マイコプラズマという細菌の感染症によって起こるマイコプラズマ肺炎もコロナの後遺症でなくても咳が続く原因のひとつです。

主な症状は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、咳などがあります。

マイコプラズマ肺炎は乾いた咳から始まり、他の症状が改善しても3~4週間程度咳が持続することが多いです。

特徴的な点は、乾いた咳から湿った咳に移行していくことです。[8]

関連記事:マイコプラズマ肺炎にかかるとどうなる?治療に関する疑問も解説

コロナ感染後に咳が続く際の病院受診の目安は?

コロナ感染後に咳が続く際には、以下4点について気にかけてください。

  • 咳が強く日常生活に支障がでる

  • 3週間以上咳が続く

  • 咳とともに微熱が続いたり、高熱が出ている

  • 息苦しさがある

このような症状がある場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。

咳の持続する期間により、分類があります。

  1. 急性咳嗽(きゅうせいがいそう):3週間未満

  2. 遷延性咳嗽(せんえんせいがいそう):3週間以上8週間未満

  3. 慢性咳嗽(まんせいがいそう):8週間以上

通常、新型コロナウイルス感染症による咳は急性咳嗽の期間に起こります。その期間の後に咳が続く場合は、罹患後症状(後遺症)・もしくは感染症と別の原因の咳となります。

関連記事:新型コロナで陽性になったらどうすればいい?最新の待機期間や医療体制について解説

Q&A

新型コロナウイルスにかかってしまったとき「なぜ咳が出るのか」「逆に咳が出ないことはあるのか」「咳が長引いているがいつまで続くのか」「発熱はないのに咳だけが出る」

など、自分の症状が一般的なものなのか心配になりますよね。

そんな新型コロナウイルスの咳症状の疑問に答えます。

コロナの咳はいつまで続く?

通常新型コロナウイルス感染症にかかっても、軽症患者の多くが発症から1週間程度で咳を含めた自覚症状が改善します。

しかし新型コロナウイルス感染症の診断後、3ヶ月経過後で患者全体の約20%に咳が残っており、12ヶ月経過後でも約5%に咳症状の報告があります。

体調の変化に注意して経過を見るようにしましょう。[9]

コロナから咳が出るのはなぜ?

新型コロナウイルス感染症が咳を誘発する根本的な原因はわかっていません。

しかしウイルスを排除しようとする体の防御反応、気道の神経が過敏になって咳を誘発しているなどの原因があると考えられています。

また新型コロナに感染した際に、唾液の分泌量が減少するという報告がされています。口腔内の潤いがなくなることにより粘膜が弱くなり、咳があらわれるというのも考えられる要因のひとつです。[7]

熱はないけど咳がひどい原因は何ですか?

発熱がなく、乾いた咳が出て、息苦しさやゼイゼイ・ヒューヒューするような症状がある場合は、気管支喘息の可能性があります。

気管支喘息は夜中から明け方に症状が出やすいことも特徴です。

気管支喘息はアレルギー性疾患であるため、原因となるアレルゲンの対策は重要です(アレルゲンが特定できない場合もあります)。

気管支喘息のアレルゲンとして、ハウスダスト・ダニ・食べ物・花粉・ウイルス感染症・寒暖差などがあげられます。

まとめ:コロナかどうか見分けがつかないと思ったら早めの受診を

新型コロナウイルス感染症は、令和5年5月8日から「5類感染症」になりました。

以前の2類相当の感染症のときと比べ、5類感染症では患者対応や医療体制、感染対策も大きく変わりました。

5類感染症になったとはいえ「コロナウイルスが弱くなった」というわけではありません。

感染力もコロナの恐ろしさも変わってはおらず、日本での「感染症としての扱い方」が変わっただけであることをしっかりと理解しておくことが重要です。

新型コロナウイルスの主流がオミクロン株になってから、当初より重症化のリスクは低下しているといわれています。

しかし依然として感染者は一定数出現しており、後遺症の報告もあります。

マスクの着用も個人の判断、感染者や濃厚接触者の外出自粛の行政からの要請がなくなったことを考えても、自身で感染対策をしっかりとおこなうことは非常に重要でしょう。

コロナの咳で眠れずつらい

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参考文献

[1]IDWR 2020年第16号<注目すべき感染症> 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)|国立感染症研究所

[2]新型コロナウイルス感染症診療の手引|厚生労働省

[3]新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について|国立感染症研究所

[4]新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました|厚生労働省

[5]新型コロナの療養期間について|埼玉県

[6]COVID-19 の薬物治療ガイドラインversion4|神戸市立医療センター中央市民病院感染症科・呼吸器内科2023.4.6

[7]Gustatory and Saliva Secretory Dysfunctions in COVID-19 Patients with Zinc Deficiency|National Library of Medicine

[8]マイコプラズマ肺炎とは|国立感染症研究所

[9]新型コロナウイルス感染症診療の手引・別冊罹患後症状のマネジメント

本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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