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これは小児・大人の症状に対応した記事です

強い右下腹部の痛み(虫垂炎・盲腸)について

監修医師:神田貴行 先生(小児科医)

虫垂炎・盲腸について

知っておきたいポイント4
ポイント1

おへその周りから右下腹部へ移動する痛みが特徴

虫垂炎とは、何らかの原因で虫垂の出口がふさがり炎症が起こる病気です。

主な理由は、便の塊などが出口を塞ぎ、中で雑菌が繁殖することです。

全年齢に起こる可能性がありますが、 最も多いのは10〜20代です。15人に1人が生涯で1度は虫垂炎を発症すると言われています。

小児にも起こりますが、とくに5歳未満のこどもは典型的な症状が出にくく、診断が遅れると危険な場合があるため注意が必要です。

初期症状としておへその周りが痛み、その後右下腹部へ移動する痛みが特徴的です。

虫垂炎・盲腸のイメージ
ポイント2

歩行時に腹部の痛みが強くなる場合は悪化のサインかも

虫垂炎は適切な治療を受けないと進行する病気です。虫垂炎の進行と共に以下のように症状に変化があらわれる可能性があります。

歩行時に痛みがあらわれる場合は病状が悪化している可能性 があります。速やかに医療機関を受診しましょう。

  • おへその周りに痛みがあらわれる
  • 吐き気や嘔吐があらわれる
  • 痛みが右下腹部へ移動する
  • 歩行時に腹部の痛みが強くなる
  • 38度以上の発熱が見られる
ポイント3

進行すると虫垂の破裂や腹膜炎を起こす可能性がある

虫垂炎が進行すると、炎症が強くなり虫垂の壁に穴が空いたり破裂する可能性があります。

虫垂が破裂することで、腸内の細菌が腹腔内(本来細菌がいない場所)へ漏れ出し、 腹膜炎を起こす可能性があります。

ポイント4

こどもや高齢者は重症化しやすい

こどもは虫垂の壁が薄いことから、進行が早く重症化しやすい傾向にあります。高齢者は加齢により痛みを感じにくいことから発見したときには症状が進行している場合もあります。

痛みの変化や症状の進行に注意し、おかしいなと感じたら医療機関を受診しましょう。

虫垂炎と盲腸について

虫垂炎は盲腸と呼ばれることがあります。
しかし正確には、盲腸というのは大腸の一部の呼び方に由来した通称であって、病名ではありません。
なぜ虫垂炎は盲腸と呼ばれるようになったのでしょうか?それは昔、虫垂炎の発見が遅れ、炎症が盲腸まで広がった状態で発見されたケースが多かったことに由来しています。

虫垂炎もっと詳しく

原因

虫垂の出入り口が塞がることで起こる

塞がる原因

  • 便の塊がつまる
  • 異物(植物の種など)が詰まる
  • 稀に腫瘍が形成されることも

進行に伴う症状の変化

  1. おへその周りに痛みがあらわれる
  2. 吐き気や嘔吐があらわれる
  3. 痛みが右下腹部へ移動する
  4. 歩行時に腹部の痛みが強くなる
  5. 38度以上の発熱が見られる

4の歩行時に痛みを感じる・強くなる場合は腹膜炎を起こしている可能性が考えられます。病状が悪化しているサインと捉えましょう。

虫垂炎の対処

安易な鎮痛薬の使用は避ける

虫垂炎だと気づかずに鎮痛薬を使用することで、発見を遅らせ、病状が進行するおそれがあります。

基本的に痛み止めを使用する際は、 痛みが明らかである場合(生理痛、偏頭痛、持病による痛みなど)に限ったほうがよい でしょう。

痛み止めで一時的に症状を和らげても根本的な解決にはなりません。また、病気の発見を遅らせる可能性もあります。

登園目安

虫垂炎は人にうつる病気ではないため、出席停止期間は設けられていません。

入院や手術が必要となった場合は、治療後に医師の指示に従い登園しましょう。

受診目安

119 救急車を要請

痛みの目安 身動きが取れない痛み

  • 意識がない、はっきりしない
  • 呼吸が苦しそう
  • 明らかに様子がおかしい
  • 唇が青白い、青紫色になっている
  • 身動きが取れないほどの腹痛
  • 激しい持続的な嘔吐、吐き気
  • 腹部がカチカチに硬くなっている

救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ

痛みの目安 いつも通りに歩くことができない

  • 39℃以上の熱が3日以上続いている
  • 右下腹部の痛みが強くなっている
  • 吐き気や嘔吐がある

医療機関が開いている時間帯に速やかに受診

痛みの目安 自分で歩くことができる

  • 腹痛が2日以上続いている
  • 鎮痛薬を使用しても腹痛が治まらない

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「対処法を調べる」監修医師

監修医師

こうだたかゆき

神田貴行医師

日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医

鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。

この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。

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