虫垂炎の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
このページでは、虫垂炎の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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虫垂炎について

虫垂炎の特徴・症状

虫垂炎の特徴

虫垂炎というのは、炎症が腸管の虫垂に起き、代表的なものは心窩部痛から始まって、傷みが腹部の右下にこの後に起きるものです。

虫垂炎が起きる割合としては、1000人あたり1人〜1.5人というデータがあります。

年齢層の全てに虫垂炎は起こります。

しかし、1ヶ月未満の新生児期の場合は非常にまれで、1ヶ月~6歳の乳幼児期の場合も少なく、ほとんどが小学生~中学生の場合に起きます。

虫垂炎が起きる確率としては、恐れるようなものではありません。

治療が遅くなれば、穴が腸壁に空いたり、腹膜炎や膿瘍形成などの重い疾患になります。

そのため、お腹の痛みが普段と違っている場合は、医療機関ですぐに診てもらいましょう。

虫垂炎は、虫垂の中の圧力が虫垂が閉塞することによって高くなり、腸内細菌が多くなったり、虫垂粘膜防御機構が血行障害によって破綻するので、虫垂壁内に腸内細菌などが入って感染することが原因です。

虫垂が閉塞する要因としては、リンパ組織の過形成が若年成人や小児の場合はあり、成人の場合は異物、便、腫瘍が稀にあります。

虫垂炎の症状

  • 腹痛

代表的な虫垂炎の症状としては、心窩部痛からまず始まって、この後右下腹部に傷みがだんだん移る場合が多くあります。

時間が経つにつれて痛みが強くなりますが、この場合は炎症が進んでいることがあります。

  • 食欲不振、嘔吐、嘔気

虫垂炎が進むと、よく嘔吐症状が出るようになり、食欲も同時に下がるでしょう。

  • 発熱

38℃程度の微熱が続き、高熱の38.5℃以上の場合は膿瘍形成や腹膜炎が考えられます。

虫垂炎の診断と検査

虫垂炎の場合は必ず腹痛が起きます。

腹痛は、急に上腹部あるいはおへその周りに始まって、時間が経つにつれて腹部の右下に移ります。

吐き気、嘔吐がまれに起きます。

排便できなかったり、ガスが出たりします。

診断する際は、お腹の触診と問診をまず行って、判断がこれでもできなければ、血液検査やCT検査、腹部超音波検査を必要によって行います。

触診する際は、傷みがある箇所を、腹部を押したり、触ったりするなどして確認します。

  • 血液検査

虫垂炎になっていると、炎症反応のアップと白血球数のアップが現れます。

例えば、白血球数については、約9割の人が高い10,000/μL以上の値になります。

しかし、反応が高齢者や発症したすぐ後の場合は現れにくいので、炎症反応や白血球がアップしないことがあります。

  • CT検査、腹部超音波検査

CT検査の方法は、体の断面図を撮るために、全ての方向から放射線を体に当てるものです。

腹部超音波検査の方法は、腹部に超音波プローブを当てて確認します。

腫れがあるかどうかや虫垂の形の変化、虫垂の中に異物の糞石などがないか、膿が虫垂の周りにないかなどを確認することができます。

幼児のように上手く自分の症状を話すことができない場合や障害が精神にある場合、結果を血液検査では判断しにくい高齢者の場合などに対しては、効果が特にある検査です。

虫垂炎の治療法

虫垂炎を治療する際は、従来は手術が必要であると言われてきました。

しかし、抗生物質による治療が、「カタル性虫垂炎」の場合だけは現在ではできるようになりました。

薬物療法の場合でも再発する恐れが1割〜2割程度の確率であるので、虫垂炎の治療は、基本的に、手術によって虫垂を切除することであるとされています。

手術する方法としては、腹腔鏡手術と開腹手術があります。

  • 腹腔鏡手術

手術方法としては、お腹に数ヶ所小さな穴をあけて、内視鏡をここから入れるもので、開腹手術より新しいものです。

小さい傷で、手術した後に早く回復するため、短い入院期間になるというメリットがあります。

  • 開腹手術

開腹手術としては、傍腹直筋切開法と交差切開法があります。

傍腹直筋切開法の場合は、縦に右下腹部を切開して、手術中に切開する箇所の長さが変えられるので、膿がお腹まで拡大していた際などに対応が柔軟にできます。

一方、交差切開法の場合は、虫垂を切除するために5cm程度右下腹部を斜めに切開します。

切開法としては手術した後の傷が目に付きにくいものです。

虫垂炎の予防

主な虫垂炎の要因は、虫垂のリンパ管がウイルスや細菌によって感染するに伴って閉塞するためと言われています。

これ以外の要因としては、胃腸炎、風邪、便秘、暴飲暴食などがあります。

そのため、虫垂炎の予防のためには、このようなことを予防することが挙げられます。意識的に、風邪の予防や生活習慣の改善に取り組みましょう。

虫垂炎の予防に対しては、虫垂炎の予防に対しては、便秘の対策が特に大切です。

便秘になれば、便が腸の中に長く停滞して、量も少なくなって硬くなります。そのため、虫垂の入口が便が化石になった糞石というものが作られて塞がれます。

虫垂炎が実際に起きた人の便の中には、多く糞石が見られます。便秘になると、虫垂炎になるリスクが高くなるため注意しましょう。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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