コロナが治るまで何日くらいかかる? 感染後の過ごし方や必要な手続きについて
コロナの症状が改善してきても、数日後に再度悪化する可能性もあります。
症状がつらくなったときに病院が休みだったらどこを頼ればよいのか困ってしまいますよね。
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コロナが治るまで何日かかる?
新型コロナウイルスの症状は、約8割の方が発症から7日程度で改善します。
発症日を0日目と考え、約5日間はつらい症状があらわれるでしょう。
症状が軽快するのは約5日といわれていますが、短い人もいれば10日間以上続く人もいます。
ほとんどの人が風邪のような軽症で済み、治った後も症状が続いたり悪化したりすることはありません。
しかし約2割の方は、発症後1週間〜10日の時期に呼吸困難や咳、痰などの肺炎症状が悪化することがあり、まれに重症化して人工呼吸管理が必要な状況になる場合もあります。
とくに基礎疾患がある方や高齢者の場合、重症化するリスクがあるため注意が必要です。
コロナの症状は5~7日で改善してきますが、それ以上つらい症状が続くこともあります。
いきなり高熱症状や息苦しい症状があらわれたら「悪化したのかも」と心配になりますよね。
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新型コロナウイルスの感染経路や症状
新型コロナウイルスの主な感染経路は、感染者からの咳、くしゃみ、会話などで排出される、ウイルスを含んだ飛沫・エアロゾルです。
飛沫が目や鼻などの粘膜に付着したり、エアロゾルを吸い込んだりすることで感染します。
潜伏期間は1~14日ですが、暴露から5日で発症するケースが多いです。
なおオミクロン株系統については潜伏期間が2~3日、暴露から7日以内に発症することがほとんどといわれています。
以下はWHOが発表している新型コロナの症状です。
【最も一般的な症状】
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熱
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寒気
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喉の痛み
【あまり一般的ではない症状】
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筋肉痛や腕や脚が重い
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重度の倦怠感または倦怠感
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鼻水や鼻詰まり、またはくしゃみ
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頭痛
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目の痛み
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めまい
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新しくて持続的な咳
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胸の圧迫感または胸の痛み
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息切れ
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かすれた声
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しびれまたはうずき
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食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛または下痢
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味覚または嗅覚の喪失または変化
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睡眠困難
【直ちに医師の診察を受ける必要がある症状】
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呼吸困難(特に安静時)、または文章で話すことができない
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混乱
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眠気または意識喪失
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胸部の持続的な痛みまたは圧迫感
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皮膚が冷たくなったり、べたべたしたり、青白くなったり、青みがかった色になったりする
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言葉や動きが失われること。
感染後の主な症状は、発熱・咳などの呼吸器症状、強いだるさ(倦怠感)などが多く、頭痛、嘔吐、下痢、結膜炎、臭覚・味覚障害などが起きる場合もあります。[1]
関連記事:「【2024年11月】コロナの最新症状や潜伏期間について確認しよう」
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陽性と診断されたあとの手続きは?
2023年5月以降は、新型コロナウイルスが5類感染症となったため、陽性と診断された場合に行わなければならない手続きはありません。
以前であれば、以下のような手続きや流れがありました。
- 医療機関から保健所に、陽性者の発生届が送られます。
- 保健所に陽性者の発生届が届いた翌日以降、保健所から感染者の方へ、療養に関する情報の連絡が入ります。
2023年5月以降は、感染者や濃厚接触者に対して保健所から連絡が入ることはありません。指定された医療機関による定点把握となっています。
厚生労働省や医師会から定められた決まりは特になく、外出自粛の必要もありません。
関連記事:新型コロナで陽性になったらどうすればいい?最新の待機期間や医療体制について解説
感染者の療養期間の数え方
新型コロナウイルスに感染した方の療養期間とその数え方は、次の通りです。
有症状者
- 発症日を0日目として5日間が経過し、かつ解熱および軽快から24時間程度が経過するまでが療養期間です。しかし、2023年5月以降は外出の自粛は制限されていません。
- 発症日とは原則として主治医が発生届に記載した日であり、一般的には症状が認められた日を指します。
無症状者
-
検体採取日を0日目としますが、療養期間や外出自粛については特に定められていません。
-
療養期間中に症状が現れた場合は、その翌日から有症状者と同様に5日間療養しましょう。
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濃厚接触者とは? 待機期間は?
新型コロナウイルスの濃厚接触者は、感染者と感染可能期間に所定の接触をした方とされます。
感染者の感染可能期間
- 有症状の場合:発症の2日前~
- 無症状の場合:検査日の2日前~
所定の接触
- 同居または長時間接触(車内・航空機内などを含む)した
- 適切な感染防護なしに感染者を診察・看護・介護した
- 感染者の気道分泌液や体液(唾、くしゃみなど)の汚染物質に直接触れた可能性が高い
- 手で触れることのできる距離(1m程度)で必要な感染予防策なしで15分以上接触した
濃厚接触者に関しても、2023年5月以降は5類感染症に移行したため、健康観察や自宅待機などの決まりはなくなりました。
感染者本人のコロナ感染後の過ごし方
新型コロナウイルスが5類感染症に移行するまでは、感染した場合、原則として外出はできませんでした。
しかし2023年5月以降は療養期間も定められていないため、感染していているときに外出を控えるかどうかは本人の意思にゆだねられます。
オミクロン株系統が主流株になってからは大多数が軽症で、発症後2~3日で熱が下がり回復していくため、自宅や療養施設にて次のように過ごしてください。
- 1日2回体温と酸素飽和濃度を計測し、体調確認をします。
- 水分や栄養を十分に摂りましょう。
- 熱が出た時に備えて解熱剤や鎮痛剤を用意しておくと良いです。
重症化リスクの高い方の場合は、体調確認の結果について保健所から電話で確認が入っていましたが、5類感染症に移行後は行政からの健康観察はなくなりました。
以下のような場合はかかりつけの医療機関などへ早めに相談してください。
感染後4日以降に発熱、食欲不振、脱水症状などがある
- かかりつけ医や検査を受けた発熱診療・検査医療機関などに連絡してください。
- 高熱などで病院へ行きにくい場合はオンライン診療や往診も活用できます。
熱が下がらない、息苦しい、パルスオキシメーターのSPO2の値が95%以下
- かかりつけ医や検査を受けた発熱診療・検査医療機関などに連絡してください。
- 自治体によってはかかりつけ医につながらない場合の相談窓口も用意されています。
意識が朦朧として返事ができない、パルスオキシメーターのSPO2の値が90%以下、急に息苦しくなった、少しでも動くと息があがる、胸が痛いなど
- 119番通報をして救急に相談してください。
事前にオンライン診察や往診を受けられる医療機関、相談窓口の電話番号などを確認しておくと安心です。
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入院はどう決まるの?
入院の可否は、陽性者の方の年齢、症状、重症化リスクなどに基づいて判断されます。
5類感染症に移行するまでは、入院に関することは保健所が主体となって決められていました。
2023年5月以降は入院の可否や手続きなどは病院が主体となり、入院先も医師の判断であったり、陽性者の希望先であったりと様々です。
宿泊療養をしたい
宿泊療養は、自治体が設置していた健康フォローアップセンターや宿泊療養施設がありましたが、5類感染症に移行とともに終了しました。
しかし救急・外来・病床への影響を緩和するため、受診相談や体調急変時の相談機能、高齢や・妊婦のための宿泊療養施設は継続されているところもあります。
気になった方はお住いの自治体へ相談してみるとよいでしょう。
食料配送を依頼できるの?
自治体によっては、新型コロナウイルス感染症で自宅療養している方に、配食サービスを行っているところもありました。
2023年5月以降はそのサービスを終了しているところも多いため、お住いの自治体にお問い合わせください。
レトルトのごはんや食品など、常温保存が可能な食料品などが数日分届きます。
パルスオキシメーターは借りられるの?
新型コロナウイルスが5類感染症に移行するまではパルスオキシメーターは各自治体の保健所などから借りることができました。
しかし2023年5月以降は貸し出しが終了した自治体がほとんどです。現在はドラッグストアでも購入することが可能です。
必要であればお近くの店舗に問い合わせてみると良いでしょう。また、借りたパルスオキシメーターの返却方法が分からない人もいるかもしれません。
自治体によっては封筒に入れてポストインするだけで完了します。パルスオキシメーターの返却方法が分からない方はご自身の自治体に問い合わせるようにしてください。
療養期間が終わったら
療養期間が終わったら、仕事や通学など、通常の生活を再開していただけます。
感染者の方に対して法律等で定められた療養期間はないため、全快するまでしっかり療養してください。
なお、療養期間終了を迎えても、以下の点には注意しましょう。
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無症状だった方:5日間の療養後も、感染から10日を経過するまでは発症リスクがあるため、検温などご自身での体調確認を行いましょう。
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有症状だった方:発症から5日が経過した時点で解熱をしても咳などの症状が続く場合があります。症状が改善しない際には再度かかりつけの医療機関へ相談してください。
療養終了後、コロナ後遺症と思われる症状などが残っていて相談を希望する場合は、かかりつけ医やコロナ後遺症専門の医療機関に問い合わせてください。
なお、1度感染した方であっても再感染の可能性が否定できません。
引き続きマスクの着用など感染予防に努めましょう。
新型コロナウイルスのワクチンは、感染済みの方でも接種できます。
まとめ:引き続き感染対策を
新型コロナウイルスは約8割の方が発症から1週間程度で治るということをお伝えしました。
しかし2割の方は症状が継続してしまったり、重症化してしまったりする可能性もあるため、基礎疾患をお持ちの方や高齢者、妊娠中の方はとくに注意してください。
新型コロナウイルスが2023年5月に5類感染症になったとしても、あらわれる症状は変わりません。
またコロナウイルスは新たな変異株がどんどんあらわれ、症状に関しても変化していっています。引き続き気を緩めず、感染しないように予防をしていきましょう。
家族や友人がコロナに感染したら、近くにいる自分も感染する可能性が十分にあります。
2024年8月現在は熱なしコロナも流行っているので、うつっていたらと思うと不安ですよね。
少しでも「コロナかも」と思われる症状があらわれたら、すぐに医師に相談ができるように、ファストドクターアプリをダウンロードしておきましょう。
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参考文献
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。