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病院を受診しなくても大丈夫?インフルエンザで受診しない場合の判断基準
結論から言うと、インフルエンザは持病のない健康な成人であれば、病院を受診せず自宅で様子を見ても、多くの場合自然に回復します。ただし、症状の程度や体質によっては注意が必要なケースもあるため、まずは「様子を見てよいケース」と「受診が必要なケース」を整理しておきましょう。
「そもそもインフルエンザなのか?」市販の検査キットで原因の特定を
インフルエンザは条件を満たせば自然に回復することが多いですが、その前提として「そもそも今出ている高熱などの症状がインフルエンザなのか、新型コロナウイルスなのか、それとも他の風邪なのか」を特定することが重要です。原因がわからないまま自己判断をしてしまうと、適切な治療が遅れてしまうリスクがあります。
まずはご自身の症状の原因を正しく把握し、適切に治療や療養に臨むために、自宅で手軽にできる市販の抗原検査キットの活用をおすすめします。現在、ドラッグストアなどでインフルエンザと新型コロナウイルスを同時に検査できるキットが販売されています。
検査キットで陽性が出た場合は、それぞれの病気に合わせた適切な対応(隔離期間の確保や必要に応じた受診など)をとりやすくなります。また、陰性であってもつらい症状が続く場合は、別の疾患の可能性を疑って迷わず医療機関を受診する明確な基準になります。
ドラッグストア等で購入できる検査キットの入手方法や正しい使い方については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
関連記事:インフルエンザの検査キットは市販ですぐ買える?入手方法とタイミング・使い方を解説
すぐに高熱が下がった場合、「忙しいしもう受診しなくていいかな」と思ってしまいますよね。
しかし、熱が下がっても激しい咳などの症状が出てきたり、実はインフルエンザだったということもあります。
「自宅から出ずに医師に相談ができたらいいのに」と思うことはありませんか?
ファストドクターのオンライン診療なら自宅で医師の診察を受けられるから、移動時間・病院での待ち時間0分。
市販の検査キットによる結果や、症状の状態からインフルエンザと医師が診断した場合には、お薬を処方してもらうことが可能です。

自己判断で様子見してよいケース
-
持病がなく、比較的体力のある健康な成人である
-
発熱はあるものの呼吸は苦しくなく、水分や食事がある程度とれている
-
意識がはっきりしていて、普段どおりの受け答えができる
-
家族や職場でインフルエンザが流行しており、症状が典型的な経過をたどっている
上記に当てはまる場合は、自宅で安静にし、水分補給や睡眠をとりながら回復を待つという選択肢も現実的です。ただし体調の変化には注意し、下記の危険なサインが見られた場合はすぐに病院を受診してください。
今すぐ受診すべき危険サイン(チェックリスト)
以下のようなサインが見られる場合は、自己判断での様子見を続けず、病院を受診するか、症状によっては救急車の要請を検討してください。総務省消防庁の「救急受診ガイド」でも、呼吸が苦しい・意識がはっきりしないといった症状は緊急性が高いサインとされています[15]。
呼吸が速く、息苦しさがある
唇や顔色が悪い
呼びかけへの反応が鈍い、意識がはっきりしない
けいれんや異常行動がある(特にこども)
高熱が3日以上続く、または一度下がった熱が再び上がる
嘔吐や下痢が続き、水分がとれない
胸の痛みが続く
また、以下に当てはまる方は重症化のリスクがあるため、症状が軽くても早めの受診を検討してください[5]。
-
呼吸器疾患・心臓病・腎臓病・糖尿病などの持病がある人
-
免疫機能不全の人、ステロイドを内服中の人
-
妊娠中の人
-
乳幼児(特に5歳未満)
-
高齢者(特に65歳以上)
自宅にいながらオンラインで医師に相談するという選択肢
「様子を見てよいのか、受診すべきなのか自分では判断がつかない」というときは、必ずしも病院の窓口に足を運ばなくても選択肢はあります。ファストドクターでは、体調不良で外出が難しいときに、自宅からファストドクター提携病院の医師にオンラインで相談できるサービスの運営を支援しています。高熱でつらい、周囲にうつしたくない、小さいこどもを連れて病院の待合室で長時間待たせたくない、といった場合の選択肢の一つとして検討してみてください。なお、症状によってはオンラインでの相談のうえで対面受診が必要と判断される場合があります。
オンライン診療で対応可能です
病院に行かなかった時に起こること4つ
インフルエンザを疑った時、病院に行かなかった場合に起こることが4つあります。
特に、インフルエンザではなく他の感染症にかかっていたというケースもあるため、病院に行くかの見極めは非常に重要です。
抗インフルエンザ薬を使用した時と比べて症状やウイルス排出期間が1~2日ほど長引く
診断書がないため、「傷病休暇」や「インフルエンザ休暇」として扱ってもらえない
稀に重症化したり、合併症を発症してしまう
インフルエンザではなく他の感染症だった場合、対処が異なる場合がある
抗インフルエンザ薬を使用した時と比べて症状やウイルス排出期間が1~2日ほど長引く

自然治癒で治そうとした場合、病院で処方される抗インフルエンザ薬を使用した時と比べて、発熱や咳、倦怠感などの症状が長引いたり、人にうつしてしまう確率が上がる可能性があります。
抗インフルエンザ薬は発症後48時間以内に服用すると、発熱期間やウイルス排出期間を1~2日ほど短縮できることが特徴です。
抗インフルエンザ薬(ゾフルーザ)の試験では、薬を飲んだ方がプラセボ群よりも症状改善までの時間が23.4~28.2時間短かったということも報告されています。
上記のように、病院で処方される抗インフルエンザ薬を飲んだ時と比べると、その分薬を飲まなかった時の方が症状がある期間やウイルス排出期間が長くなってしまうと言えるでしょう。
診断書がないため「傷病休暇」や「インフルエンザ休暇」として扱ってもらえない
病院に行かないということは診断書をもらうこともできません。
医師の診断書や治癒証明書がないと、公的な基準を満たしたと認められず、仕事を休もうと思っても傷病休暇やインフルエンザ休暇として受理されない会社もあります。
会社によって制度は異なりますが、休む場合は診断書が必要かどうかを先に会社に確認しておくのが良いでしょう。
稀に重症化したり、合併症を発症してしまう
インフルエンザでは稀に肺炎やインフルエンザ脳症、ライ症候群などを発症してしまうケースがあります。
日ごろから喫煙している人はインフルエンザが重症化して肺炎になってしまうケースも見られるため、病院での早めの処置が重要です。
また、インフルエンザ脳症とライ症候群はどちらも小児にまれにみられる合併症で、意識障害やけいれん、異常行動を起こすことが挙げられます。
上記の症状が起きた場合は迷わず救急車を呼んでください。
重症化リスクがある人はもちろん、健康な成人でも合併症を発症する可能性は0ではないため、自宅で様子を見る際は無理せず、症状が辛くなってきたら病院を受診しましょう。
インフルエンザではなく他の感染症だった場合、対処が異なる場合がある
インフルエンザではなく他の感染症にかかっていた場合、服用する薬や周りへの感染対策で異なる点があります。
よくインフルエンザと間違えやすいのがマイコプラズマ肺炎などです。
マイコプラズマ肺炎だった場合、マイコプラズマ肺炎に効果がある抗菌薬でないと症状を改善することは難しいため、インフルエンザだと勘違いしてそのまま放置すると危険です。
インフルエンザは自然治癒しますが、病院に行き適切な薬を飲むことで症状を早く抑え、家族などにうつりにくくすることができるのです。
また、様々な感染症が流行っているため自己判断でインフルエンザと決めつけず、病院で検査をした方が良いと考えられます。
特に、重症化リスクのある人は必ず医療機関を受診してください。
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インフルエンザの症状の流れを知っておく

インフルエンザウイルスは、1~4日ほどの潜伏期間のあとに症状が現われます。
典型的な症状は、全身の倦怠感をともなう突然の高熱です。
とくに症状が発現してから48時間以内に発熱と咳が見られた場合は、インフルエンザの可能性が高いとの報告もあります。[1]
具体的な症状
- 悪寒
- 頭痛
- 38℃以上の発熱
- 筋肉痛
- 関節痛
- 鼻水・鼻詰まり
- 嘔吐・腹痛・下痢
なかには肺炎や脳症などの重篤な症状が出ることもあるため様子を見る際には注意が必要です。
特にけいれんや意識障害がある場合は迷わず救急車を呼んでください。
インフルエンザの症状は何日目がピークで辛い?
インフルエンザの症状が強く出るのは、発症1日目から3日目あたりです。
この時期は、高熱や全身の倦怠感などの症状が強く出るため、もっとも辛さを感じやすいといえます。
この時期を過ぎると解熱が始まるため、身体が楽になると感じる人が多いでしょう。
インフルエンザは1日で熱が下がる?
インフルエンザは発症後3日目を過ぎると自然に解熱することが多いです。ただし、抗インフルエンザウイルス薬を使用すれば発熱期間を短縮できるため、1~2日で解熱することもあります(厚生労働省)。
基本的に解熱剤は必須ではありませんが、高熱がつらいときに使用することもあります。解熱剤の成分ごとの注意点は、後述の「市販の解熱剤を使う場合の注意点」で詳しく説明します。
関連記事:高熱が一晩で下がった!?原因と受診の目安を医師が解説
すぐに高熱が下がった場合、「忙しいしもう受診しなくていいかな」と思ってしまいますよね。
しかし、熱が下がっても激しい咳などの症状が出てきたり、実はインフルエンザだったということもあります。
「自宅から出ずに医師に相談ができたらいいのに」と思うことはありませんか?
ファストドクターのオンライン診療なら自宅で医師の診察を受けられるから、移動時間・病院での待ち時間0分。
市販の検査キットによる結果や、症状の状態からインフルエンザと医師が診断した場合には、お薬を処方してもらうことが可能です。

インフルエンザの治りかけの症状とは?
インフルエンザの治りかけの症状は、咳や痰、鼻水、微熱などです。
高熱や倦怠感、関節痛などの症状が落ち着いてきて、メインの症状が咳や痰になってきたら治りかけといえるでしょう。
特に、最初はサラサラだった鼻水がどろっとした緑~黄色に変化してきたら治りかけのサインです。
これはウイルスと戦い終わった白血球が混ざり、鼻水が黄色に見えるようになると考えられています。
しかし、インフルエンザのウイルス排出は、発症前日から発症後3~7日目まで続くことが特徴です。[2]
症状が治りかけていてもウイルスを排出しているので、周りへ感染を広げないように注意が必要です。
風邪のような症状でもインフルエンザの可能性はある?
インフルエンザというと高熱や強い関節痛のイメージが強いかもしれませんが、症状が比較的軽い場合でもインフルエンザにかかっている可能性はあります。2025~2026年シーズンに流行している変異株「サブクレードK(J.2.4.1)」は、従来の季節性インフルエンザに比べて咳や鼻水の症状が目立つ一方、関節痛は比較的軽いとする報告があります[16]。自分や家族の周囲でインフルエンザが流行している場合は、症状が軽くても可能性の一つとして念頭に置いておきましょう。
関連記事:【2025-2026インフルエンザ】サブクレードKの特徴と対策方法
関連記事:【インフルエンザ】今年(2025-2026)の早期流行の原因や感染予防の方法を解説
インフルエンザは自然治癒する?期間の目安

インフルエンザは持病のない大人であれば基本的に自然治癒します。
さらに、インフルエンザワクチンを事前に接種していれば軽症ですむ可能性が高いでしょう。
そのため、すべての人が必ず抗インフルエンザ薬を服用する必要はないのです。
ただし、インフルエンザは風邪のような軽症例だけでなく、肺炎や脳症などの重症例までさまざまなケースがあります。
高熱が続いたり症状が悪化している場合は、辛い症状を我慢せず医師に相談するようにしてください。
こどものインフルエンザが自然治癒するのは何日かかる?
インフルエンザにかかっても、風邪のような軽症の場合、安静にしていれば7~10日ほどで治ります。
自宅でこどもを看病する場合、発症後48時間以内はとくに注意してください。
その時期には、うわごとをいったり部屋から飛び出したりするなど異常行動を起こしやすいです。
また、乳幼児の場合は、急激に容態が悪化するリスクもあるため、なるべく医療機関を受診するようにしてください。
発熱があってもすぐに解熱剤を使う必要はありません。
まずは、部屋の温度や着ている洋服を調節し、水分補給をさせましょう。
なお、こどもに使用できる解熱剤はアセトアミノフェンを主成分とするものです。
それ以外の解熱剤は、インフルエンザ脳症などの危険性があるため使用しないでください。解熱剤を使用する場合は、事前に医師や薬剤師に確認しておきましょう。
大人のインフルエンザが自然治癒するのは何日かかる?
大人のインフルエンザは、こどもと同じように7~10日ほどで自然治癒します。
特に持病がなく、症状が重くなければそのまま安静にすることで治るでしょう。
自然治癒するためには、規則正しい生活、水分補給、栄養をとるなど免疫力を低下させないようにしてください。
ただし、症状を少しでも早く治したい場合は、発症後48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を服用しましょう。
なお、自然治癒に任せる場合でも、咳エチケットを守りマスクをつけるなど感染をひろげないよう配慮してください。
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病院で処方されるインフルエンザ治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)とは?

抗インフルエンザウイルス薬は、体内に侵入したインフルエンザウイルスの増殖を抑制する効果があります。
発症後48時間以内に服用すると発熱期間が1〜2日ほど短くなり、排出されるウイルスの量も減少します。[6]
抗インフルエンザウイルス薬には以下のようなものがあります。これらは全てA型インフルエンザとB型インフルエンザに有効です。
- タミフル(オセルタミビルリン酸塩)
- リレンザ(ザナミビル水和物)
- ラピアクタ(ペラミビル水和物)
- イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)
- ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)
それぞれの投与方法と投与回数を表にまとめたので参考にしてください。
|
治療薬 |
投与方法 |
投与回数 |
|
タミフル |
内服 |
1日2回5日間 |
|
ゾフルーザ |
1回 | |
|
イナビル |
吸入 | |
|
リレンザ |
1日2回5日間 | |
|
ラピアクタ |
点滴 |
1回 |
5歳未満は、イナビルやリレンザなどの吸入薬が上手く使用できないため、タミフルが第一選択となります。どの薬が適しているかは年齢や症状、持病の有無によって異なるため、医師の判断に従ってください。
発症から48時間以上経ってしまった場合は?
インフルエンザの発症から48時間以上経ってしまった場合の対処法について解説します。
インフルエンザで48時間以上経ってしまったら検査はどうする?

インフルエンザを発症してから48時間経ってしまった場合でも検査は受けることが可能です。
インフルエンザの検査は48時間以内に受けなければいけない!というのを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは48時間経ってしまうとウイルス検出量が少なく正確に診断できないケースがあることや、48時間以降に抗インフルエンザ薬を投与しても早期に服薬した時と比べて効果が出にくいと考えられているためです。
しかし、48時間以降の受診となってしまった場合でもウイルスが体内に残っていれば検査で陽性反応が出ます。
検査でうまく反応が出なくても検査の他にインフルエンザの流行状況、接触歴、症状、診察時の所見などから医師が判断することができます。
48時間経過してしまったからといって全くインフルエンザに対処できないということではありません。
抗インフルエンザ薬の投与に関しても、症状が辛い場合は48時間以降でも十分効果があります。
もし48時間以上たってしまっている場合でも、辛い症状が残っていれば受診することが推奨されます。
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インフルエンザで48時間以上経ってしまったら薬は効かない?

前述した通り、抗インフルエンザウイルス薬は、発症後48時間以内の投与が推奨されています。
ただし、48時間以上経過していても、抗インフルエンザウイルス薬が効かないわけではありません。
中国での研究では、A(H1N1)pdm09というインフルエンザの罹患患者において、発症後48時間以上経過したのちの投与であっても肺炎による致死率を抑えたと報告されています。[7]
インフルエンザの入院患者を対象とした研究では、抗ウイルス薬で一番効果が高いのは48時間以内の投与でしたが、48時間経過後も有効性が認められました。[8]
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、48時間以上経過している場合、オセルタミビルを治療薬として推奨しています。[9]
したがって、48時間以上経過していても、抗インフルエンザウイルス薬の治療効果を期待できるでしょう。
医師の判断によって、48時間経過後でも抗インフルエンザウイルス薬を処方する場合があるため、希望する場合は医療機関で確認してみてください。
子どもがインフルエンザで48時間以上経ってしまった場合はどうする?

こどもがインフルエンザで48時間以上経ってしまった場合、症状が落ち着いていれば受診を急ぐ必要はありません。
ただし、顔色が悪かったり呼吸が苦しそうだったりする場合は、48時間経過していても医療機関を受診してください。こどもの場合は、異常行動やけいれんなども見られるため注意が必要です。
抗インフルエンザウイルス薬は必須ではありませんが、重症化リスクが高い幼児や持病があるこども、呼吸器症状が強い場合は48時間経っているときでも投与することがあります。[10]
また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、インフルエンザにかかっている小児の治療において、48時間以上経過しても抗インフルエンザウイルス薬(オセルタミビル)の治療効果が認められました。[11]
したがって、48時間以上経過していても治療効果が期待できるため、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
こどもがインフルエンザを発症した場合、学校安全保健法で「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日間(幼児は解熱後3日まで)を経過するまで」出席停止期間が定められています。
そのため、インフルエンザが治るまで安静にさせ、外出は避けてください。
大人がインフルエンザで48時間以上経ってしまった場合はどうする?

大人がインフルエンザで48時間以上経過している場合、その時の症状で受診するか決めましょう。持病がない大人は、風邪のような症状であれば自然治癒していくことが多いです。
ただし、呼吸が苦しく感じたり、胸の痛みが続いたりする場合や、3日以上の発熱、下痢嘔吐など症状が悪化しているときは受診するようにしてください。
48時間以上経過していても、インフルエンザ治療薬の効果が期待できるため、希望者は医師に相談してみましょう。
インフルエンザを最速で治す方法

インフルエンザを最速で治すための6つのポイント
インフルエンザを最速で治すために、以下の対策を行いましょう。
- 抗インフルエンザウイルス薬を服用する
- 十分な睡眠をとる
- 水分補給をしっかりする
- 消化の良い食事をとる
- 身体を冷やしすぎない
- 部屋を加湿する
抗インフルエンザウイルス薬については、前述の「病院で処方されるインフルエンザ治療薬(抗インフルエンザウイルス薬)とは?」で解説したとおり、発症後48時間以内の服用が基本です。ここでは、それ以外に自宅で実践できるケアについて詳しく説明します。
薬に頼らず、自然に・早く治すための実践ケア
体調がつらいと、受診までの移動や待ち時間を負担に感じることもあるかもしれません。オンライン診療なら自宅から受診できます。診察までいつものベッドで横になって過ごせます。![ただいま診察受付中 オンライン診療[内科]/発熱・喉の痛み・腹痛・下痢・頭痛](http://images.ctfassets.net/246qvgo6su5k/1rfc2zIAdHMyzTu2PCv1N1/1d1a83959a45fcb9b5e9222a610c7a0d/online-consultation.png)

- 十分な睡眠をとる
インフルエンザを最速で治すために、しっかりと睡眠をとって身体を休めましょう。
- 水分補給をしっかりする
熱があると脱水しやすくなるため、こまめに水分補給を行ってください。
スポーツドリンクや麦茶など、自分にとって飲みやすいものを選びましょう。
コーヒーや緑茶などのカフェインが多いものは、利尿作用があるため水分補給には向いていません。
- 消化の良い食事をとる
食欲がないときは、ゼリーやスープなど食べやすいものを選びましょう。
食欲が出てきたら、うどんやおかゆなど消化しやすい食事がおすすめです。ステーキやラーメンなど油が多いものは、胃腸の負担となるためやめておきましょう。
- 身体を冷やしすぎない
発熱は、からだが体温をあげてインフルエンザウイルスを撃退しようとする生理的な反応です。
そのため、必要以上に薄着をしたり、冷たい風邪にあたるなど身体が冷えるような行為は控えましょう。
汗をかいたら着替えるようにしてください。辛い熱に対処するため、頭を冷やしたりするのはよいでしょう。
- 部屋を加湿する
インフルエンザウイルスは湿度50%以上で生存率が低下します。[12]部屋の加湿を行い、湿度を50~60%あたりで維持するようにしてください。
加湿をすると、のどや鼻の粘膜にある繊毛の働きをよくし、ウイルスを排除する効果を高めます。
市販の解熱剤を使う場合の注意点
高熱がつらいときに市販の解熱剤を使うこと自体は問題ありませんが、成分によっては注意が必要です。
比較的安全性が確認されている成分
-
アセトアミノフェン(カロナールなど): こどもも大人も使用できる成分とされています。
自己判断での使用を避けたい成分
-
アスピリン(サリチル酸系)
-
ジクロフェナクナトリウム
-
メフェナム酸
-
イブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
厚生労働省・日本小児科学会などによると、アスピリンなどのサリチル酸系薬剤はライ症候群、ジクロフェナクナトリウムとメフェナム酸はインフルエンザ脳症との関連が指摘されており、いずれも家庭で医師の指導によらずに使用しないよう注意が呼びかけられています(ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸は2000年に厚生省がインフルエンザ脳症患者への投与を禁忌とする措置をとっています)。なお、イブプロフェンについては上記ほど明確な関連は指摘されていませんが、日本小児科学会はアセトアミノフェンのほうが望ましいとしています。
市販の解熱剤を使う場合は、パッケージの成分表示を確認し、迷ったときは薬剤師や医師に相談してから使用してください。なお、市販薬は発熱や頭痛などのつらい症状をやわらげる効果はありますが、インフルエンザウイルスそのものを退治する効果はない点にも注意しましょう。
やってはいけないNG行動
-
解熱剤で無理に熱を下げて外出・出勤する: 熱が下がっても体内にウイルスが残っている期間があり、周囲にうつすおそれがあります。
-
自己判断でアスピリンなどのNSAIDsを服用する: 前述のとおり、重い合併症につながるおそれがあります。
-
水分補給を我慢する: 脱水は回復を遅らせる要因になります。
-
高熱や意識障害があるのに様子見を続ける: 危険なサインが見られる場合は、様子を見続けず病院を受診しましょう。
-
症状が治まりきらないうちに集団の場に戻る: 学校・職場への復帰の目安は次の章で説明します。
インフルエンザを早く治す食べ物はある?
インフルエンザを早く治す特定の食べ物はありません。しかし、免疫力をあげる食材を食べれば回復力のアップを期待できるでしょう。
おすすめの食材を紹介するので、食欲が安定したら、ぜひ取り入れてみてください。[13]
- 魚や卵、豆腐
- 味噌やヨーグルト
- 緑黄色野菜やフルーツ
- きのこ
- 生姜やネギ
それぞれの効果について解説します。
- 魚や卵、豆腐
魚や卵、豆腐に含まれるタンパク質は、免疫細胞のもとになる栄養素。とくに青魚などの良質なタンパク質を選ぶとよいでしょう。
- 味噌やヨーグルト
味噌や納豆、ヨーグルトなどの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力アップを期待できます。
- 緑黄色野菜やフルーツ
緑黄色野菜やフルーツにはビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれています。緑黄色野菜はビタミンACEなどが含まれるため、免疫アップのために毎食とりたい食材です。
フルーツはビタミンのほか抗酸化作用をもつポリフェノールを含みます。
- きのこ
免疫細胞に直接働きかけるβグルカンなどの成分を含んでいます。
豊富な食物繊維で、腸内環境も整える優秀な食材です。
- 生姜やネギ
生姜は血行を促進し、体の冷えをとったり発汗したりする作用があります。
ネギは、抗ウイルス作用のあるネギオールを成分に含んでいます。
いつから外出・仕事や学校に戻れる?
こどもの場合、学校保健安全法施行規則により、幼稚園・学校では「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過するまで」出席停止とすることが定められています[17]。発症日・解熱日をそれぞれ0日目として数えるため、実際の登校日は病院や学校に確認するとよいでしょう。
大人の場合、こどものような法的な出席停止の基準はありませんが、考え方は共通しています。解熱してすぐは体内にウイルスが残っていることが多いため、熱が下がってから2日程度は外出を控え、周囲への感染を防ぐことが望ましいとされています。職場に復帰するタイミングは会社の就業規則や方針によって異なる場合があるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
関連記事:インフルエンザで出勤停止になる?会社での出勤停止期間について解説
Q&A

インフルエンザは病院に行かないとダメですか?
必ずしも病院に行かなければならないというわけではなく、自然治癒で治るケースがあります。
しかし、基礎疾患がある方や、妊婦、5歳未満の乳幼児、65歳以上の高齢者など重症化リスクのある人は必ず受診してください。
インフルエンザは何日で自然治癒する?
7~10日ほどで自然治癒します。 特に持病がなく、症状が重くなければそのまま安静にすることで治るでしょう
発症後3日目あたりまでは、高熱や全身の倦怠感といった症状が強くでるため、最もつらい時期といえるでしょう。
4日目以降は解熱していくことが多いので、身体も楽になっていきます。
インフルエンザはタミフルなしでも治る?
比較的症状が軽い場合や自己治癒力が高い場合はタミフルなどの抗インフルエンザ薬を服用しなくても完治することが多いです。
しかし、重症化リスクの高い人は医師の判断で投与が推奨される場合もあります。
インフルエンザに市販薬はダメですか?
市販の解熱剤などを飲んではいけないということはありませんが、ロキソプロフェンやイブプロフェン、アスピリンを個人の判断で飲むのは避けましょう。
また、市販の薬を飲む場合、咳や頭痛、熱などを抑える効果はありますが、インフルエンザウイルスそのものには効果がないという点には注意が必要です。
詳しくは前述の「市販の解熱剤を使う場合の注意点」を確認し、迷う場合は薬剤師や医師に相談してください。
インフルエンザにカロナールは使えますか?
使うことができます。
カロナール(アセトアミノフェン)は、インフルエンザの発熱や頭痛、咽頭痛などの症状を緩和する効果をもつ薬で、子どもも服用することが可能です。
インフルエンザで解熱剤を飲まない方がいいといわれるのはなぜですか?
使用する解熱剤の種類によって、合併症を発症させるリスクがあるからです。
特に、アスピリンやジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸などはインフルエンザ脳症といった重篤な合併症を引き起こすため、絶対に使用してはいけません。[14]
解熱剤を使用したい場合は、市販薬は個人の判断で服用せず、医師の判断に従いましょう。
病院に行かず自宅で様子を見る場合、どんなときにオンライン診療を検討すればよいですか?
外出が難しいほど体調がつらい、家族にうつしたくない、受診すべきか自分では判断がつかない、といった場合は、自宅からファストドクター提携病院の医師にオンラインで相談できるサービスを利用するという選択肢があります。症状によっては、オンラインでの相談のうえで対面受診が必要と判断される場合もあります。
インフルエンザを早く治す方法はありますか?
インフルエンザを発症してから48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を服用すると、発熱期間を短縮し早期の回復を目指せます。
そのほか、十分な睡眠やこまめな水分補給、消化の良い食事、体を冷やさない、部屋を加湿するなどの対策を行うと回復力アップにつながるでしょう。
インフルエンザを治す特定の食べ物はありませんが、食欲があれば卵や魚などのタンパク質、緑黄色野菜やフルーツ、きのこ、発酵食品、しょうがやねぎなどの食材を取り入れてみてください。
バランスよく食べれば、からだの免疫力をあげる効果が期待できます。
まとめ
インフルエンザは病院に行かないとどうなる?自然治癒や自力で治すことも可能?について解説しました。
インフルエンザは健康な成人であれば基本的に7~10日ほどで自然治癒する病気です。
ただし、こどもや高齢者、持病がある人、妊娠中の人などインフルエンザの重症化リスクがある人もいます。
そのような人は医療機関を受診し、抗インフルエンザウイルス薬を用いた治療を受けるべきといえるでしょう。
また、健康な人でも呼吸が苦しかったり胸が痛かったり、発熱や嘔吐下痢がつづくなど症状が悪化している場合は、なるべく早く受診するようにしてください。
症状が出てから48時間以上経過している場合でも、治療薬の効果が期待できるため、処方を希望する人は医師に相談してみましょう。
「様子を見てよいのか、受診すべきなのか判断に迷う」というときは、一人で抱え込まず、自宅からファストドクター提携病院の医師にオンラインで相談するという方法も選択肢の一つです。ご自身やご家族の体調に合わせて、無理のない方法で回復を目指してください。
オンライン診療で対応可能です
参考文献
[1]Clinical signs and symptoms predicting influenza infection
[3]SARS-CoV-2 co-infection with influenza viruses, respiratory syncytial virus, or adenoviruses
[2][4][6]厚生労働省「令和6年度インフルエンザQ&A」
[7]Antiviral therapy and outcomes of patients with pneumonia caused by influenza A
[15]総務省消防庁「緊急度判定プロトコルVer.2 救急受診ガイド」
神田貴行 医師日本小児科学会専門医/博士(医学) 島根大学医学部臨床教授鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。
症状に対する診断やお薬の処方、診断書や傷病手当金申請書の記載内容は医師の判断によります。

