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2022.12.26

福島市で「デジタル往診」を開始。全国の医師不足の地域に、夜間休日の新たな選択肢を提供

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医師の不足する地域に向けて、オンライン診療と訪問看護を組み合わせた「デジタル往診」で、往診に近い診察体験を

福島市で「デジタル往診」を開始。全国の医師不足の地域に、夜間休日の新たな選択肢を提供

ファストドクター株式会社(本社:東京都港区、代表取締役医師:菊池 亮、代表取締役:水野 敬志)は、都心部のオンライン診療と現地の看護師による訪問看護を組み合わせた「D to P with N」(Doctor to Patient with Nurse)モデル事業の検証を福島市にて開始したことをご報告します。本事業は、ファストドクターが展開する救急往診の対象エリア外での実証的取り組みとなり、2024年4月の医師の働き方改革の施行によって医療リソース不足が見込まれる地方部への活用を目的としています。

背景


ファストドクターは2016年に東京23区から救急往診の提供を開始し、現在は札幌や大阪、福岡といった東京23区外の大都市圏へエリアを拡大し、日本人口の6,600万人強をカバーするまでに至っています。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、オンライン診療が急速に普及し2022年4月からは初診での診察が恒久化された一方で、現状のオンライン診療では診察可能な症状が限定的になっています。また、厚生労働省の調査によると訪問看護の利用者数は、2001年から2021年の20年間で約3倍の55万人※1までに増加しています。さらに、2035年には今よりも超高齢社会が進行し、国民の3人に1人が高齢者になることが予想されています。そうした状況を鑑みて、緊急性がありながら自力での通院が難しい高齢者に対する「医療アクセス困難問題」を解決するための、新たな選択肢を増やすことが急務です。

しかし、2024年4月に施行される「医師の働き方改革」に伴って、大都市圏以外では今以上に夜間・休日の医師リソースの確保が困難になると想定されています。

そこで、デジタル往診は「オンライン診療」と「訪問看護」の両者の特性を活かし、組み合わせることで、これまでにない”新たな診察”の選択肢を増やし、全人口に対して医療提供を実現することを目指すとともに、オンライン診療および将来の医師リソース不足に対する課題解決を目的として取組むこととしました。

※1…出典/厚生労働省「在宅医療の現状について」令和4年3月9日

デジタル往診とは


看護師はタブレット端末と医療機器を持参し患者のご自宅まで訪問する「訪問看護」を、看護師と医師間はテレビ電話などでオンライン接続することにより患者・看護師・医師の3者間による「オンライン診療」を行います。訪問看護とオンライン診療を組み合わせることによって、実際の救急往診に近い診察「デジタル往診」を実現します。

[特長]
「デジタル往診」は医師が現場の看護師にテレビ電話機能を用いてリアルタイムに指示を出し、患者宅内で「呼吸」「体温」「血圧」「脈拍」などの測定や感染症迅速検査、点滴、採血などを行います。看護師が同席することは、オンライン診療に抵抗のある高齢者でも安心して受診を助けることが可能です。

[目標/目的]
本事業により、大都市圏以外の地域にお住まいの方へ夜間・休日の新たな診察の選択肢を増やし、医療アクセス問題を解決するだけでなく、タスクシフトおよびタスクシェア等の効率的な医療リソース管理を行うことにより、医師の働き方改革にも貢献できると考えています。

また、今後の展開として、先進技術を用いた遠隔診療用デバイスを導入し、より正確で対面診療に近い「デジタル往診」を追求するとともに提供エリアを順次拡大してまいります。

概要


[申し込み]
下記ウェブサイトより「電話で相談・申込み」ボタン、または「WEBで申込み」ボタンをタップし、お申込みください。

https://fastdoctor.jp/medical/digital_fukushima/

メディカルコールスタッフがお電話で症状をお伺いし、往診時間など詳細をお伝えします。

[診察]
現地の看護師が患者のご自宅へ訪問します。入室後、看護師が持参したタブレットを設置し医師のオンライン診療へ接続します。看護師は医師の指示に基づき、血圧・酸素飽和度などのバイタル測定を行い、医師に結果をその場で共有します。

また、医師が必要だと判断した場合、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの各種迅速検査や点滴・注射などの処置をその場ですぐに看護師から受けることができます。

※医療行為はファストドクターが提携する医療機関所属の医師 / 看護師が行い、ファストドクター株式会社が医療行為を行うものではありません。

[診察]
症状に合わせて医師が薬を処方(院外処方)します。薬局から患者へ電話での服薬指導を行った後に、当日中に患者のご自宅へ宅配します。

※ご指定の薬局で患者ご自身が受け取りすることも可能です。ご希望に応じて、看護師にお申し出ください。

[支払い方法]
クレジットカード、またはコンビニ後払いがご利用可能です。体調不良時でも現金を用意することなく、落ち着いて受診していただけます。

[対象地域]
福島市内全域

[診察時間]
平日/19:00〜24:00
土曜/18:00〜24:00
日曜・祝日/12:00〜23:00

プレスリリースはこちら

ファストドクターについて


日本最大級のプライマリ・ケアプラットフォーム「ファストドクター」を運営するヘルステック企業。豊富な医師リソースを有し、救急往診・オンライン診療、在宅医療支援、自治体支援などのサービスを通じて、患者はもちろん、医療・介護施設、自治体、公的研究機関、製薬や保険業界まで、広範なステークホルダーに価値を提供する。経済産業省による政府公認のスタートアップ企業支援プログラム「J-Startup」の選出企業として、革新的なアプローチで、地域医療の向上と新たな医療インフラの構築を目指す。

所在地:〒150-6032 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
WEBサイト:https://www.fastdoctor.co.jp/corporate

本件に対するお問い合わせ

ファストドクター株式会社
広報 田島、大塚
E-mail:[email protected]

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