救急往診事業

医療アクセスが困難となる夜間・休日に、患者が救急車や救急外来の受診を検討している際には、看護師やメディカルコールスタッフが救急受診相談に対応します。総務省消防庁のプロトコルに基づいた症状の緊急度判定(トリアージ)を通じて、患者の状況に応じた最適な対応 – 即時の救急車利用、救急外来受診、かかりつけ医による時間内受診、または経過観察 等 – を振り分けます。さらに、緊急性と通院困難性を考慮して、提携する医療機関の医師による「救急往診」や「オンライン診療」を手配します。救急往診では、X線や心電図といった医療機器、点滴、外科的処置が可能なセットを携行し、救急診療所と同等の検査・診察を患者のご自宅で提供します。このように、かかりつけ医が対応できない時間帯でも、必要な医療アクセスを確保し、救急車や救急外来の不要不急な利用の抑制に貢献します。

取り組む課題

特徴

実績

事業の仕組み

事業関連ニュース

関連サービス

取り組む課題

増え続ける軽症の救急搬送

進む少子高齢化との関連

高齢者による救急車利用の増加に、世帯構造の変化が一因として影響しています。日本では、「独居」や「高齢夫婦のみ」から成る高齢者世帯が増え続けています。

東京都福祉保健局の調査によると、救急搬送される高齢者の95%が「在宅医療を利用していない」ことが明らかにされています。かかりつけ医による24時間体制の在宅医療サービスを受けていない場合、これらの高齢者は、体調を崩した際は自力で医療機関へアクセスする必要が生じます。しかし、特に夜間や休日は限られた通院手段に頼らざるを得ず、救急車への依存が高まっています。

独居の高齢者の割合と、65歳以上人口に占める割合

かかりつけ医機能の強化

特徴

緊急性・通院困難性から適切な受診に案内

緊急度判定後の受診行動の案内

診療の受付後、看護師やメディカルコールスタッフが患者の症状を詳しく聞き取り、総務省消防庁の「緊急度判定プロトコル」をもとにトリアージ(緊急度分類)を行います。その結果、往診医師が症状の緊急性や通院困難性を考慮した上で、患者の約30%に対して救急往診の手配を行います。

医師の専門性に応じて、往診でも多様な症状の診療が可能。80種類以上の処方薬を持参するほか、X線や心電図といった医療機器を携行する看護師チームとの連携で、救急診療所と同等の処置・検査・処方を可能にします。

看護師で構成される「地域連携室」では、往診/オンライン診療時に医師が救急搬送や病院での追加検査・処置が必要と判断した場合、医療機関への受診調整を行います。救急隊や医療機関と連携し、当日の救急搬送や救急外来受診に関する手配を行うだけでなく、翌日以降の医療機関受診が必要な際にもサポートすることで、切れ目のない医療を支援します。

夜間や休日に急な体調不良が発生しても、誰もが負担なく医療にアクセスできるように、テクノロジーを活用したストレスフリーな医療体験を提供しています。問診の自動化、受付や支払いのデジタル化、医師の到着時間の可視化など、診療以外の工程もオンラインでスムーズに進められるように設計されたユニバーサルなUI/UXを実現しています。

実績

対応都道府県

12

年間相談件数

401,416

※ 2023年実績

人口カバー率

43

2024年3月時点

事業関連ニュース

  • お知らせ

AI活用により救急往診時の移動経路最適化を実現

  • お知らせ

夜間休日の救急往診事業の今後に関しまして

  • お知らせ

公式アプリで自動問診サービスを開始 ~オペレーターとの通話時間を6割短縮

関連サービス

ファストドクター

救急往診

全国11都道府県で、夜間や休日の体調不良時に救急受診相談を行い、緊急性を判断のうえ適切な受診を案内。通院困難な場合は、医師がご自宅での診療や処方を手配します

ファストドクター

オンライン診療

日本全国で24時間365日、体調不良時にスマートフォンのビデオ通話で診療を受けられます。医師の判断により最短1時間で処方薬を受け取ることが可能など、スマートな医療体験を実現

ファストドクター ふくしま

ファストドクターふくしま

訪問看護×オンライン診療(DtoPwithN)で、遠隔地の医師と患者を現地で看護師がつなぎながら、対面診療に近いオンライン診療を実現

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