ニュース

2024.9.3

ファストドクター、広島県・神石高原町と小児向け夜間休日オンライン診療の連携を開始

  • #オンライン診療サービス
  • #自治体支援

地域の医療体制を補完し、24時間体制の安心を提供

ファストドクター、広島県・神石高原町と小児向け夜間休日オンライン診療の連携を開始

ファストドクター株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:菊池 亮(医師)・水野 敬志)は、広島県神石郡神石高原町(町長:入江嘉則)と連携し、医療機関へのアクセスが困難となる夜間・休日に特化した小児向けオンライン診療の住民専用窓口を2024年9月1日より開設いたしました。

ファストドクターは、豊富な医療リソースを活用できるプラットフォームを通じて、地域医療体制を補完し、主に夜間や休日の医療提供を強化しています。オンライン診療を活用した小児向け医療窓口の実証実験を主に人口1万人以下の自治体において推進しており、今回の取り組みは3例目となります。


神石高原町では、夜間や休日の急病や怪我の際には、福山夜間小児診療所など町外の診療所へ出向く必要があります。特に小児は大人と比較して急な発熱などの急病が多く、さらに移動も困難な場合が多いことから、地域住民がより安心して子育てができる医療体制の構築が求められていました。


そこで、神石高原町はファストドクターと連携し、小児の夜間・休日における急な病気や怪我に対応するための住民専用のオンライン診療窓口を開設することを決定いたしました。
地域にとって負担の大きい夜間・休日の時間帯には、ファストドクタープラットフォームの医療リソースを活用し、必要に応じて地域の救急病院やかかりつけ医と連携することで、持続可能な地域医療の構築を目指します。


本取り組みは令和6年9月1日(日)~令和7年3月31日まで実証実験として実施されます。実証期間終了後、診療対象や期間の拡大などを行っていく予定です。

【神石高原町長 入江嘉則氏のコメント】


神石高原町では、広島県内で初めてとなる、乳幼児から18歳までの子どもの医療費無償化を実現するなど、子育て支援に力を入れています。

以前、私自身も町内の若いご家族から、夜間や休日にお子さんが急に体調を崩した際の不安や、遠方の診療所までの移動の大変さについてご相談を受けたことがありました。このような声に応える形で、本サービスを導入できることは、子育て世帯の皆様にとって大きな安心材料になるのではないかと思います。

豊かな自然に囲まれたこの町で、予期せぬ事態にもすぐに医師に相談できる環境を提供し、引き続き皆様の安心と安全を守るために努力してまいります。

【背景】


2024年4月から施行された医師の働き方改革に伴い、救急医療体制の維持は全国的な課題となっています。医師の時間外労働に上限規制が設けられたことにより、夜間・休日といった時間外の医師の確保が一層困難になる一方で、15歳未満の小児患者は、他の世代に比べて時間外診療の需要が高く、24時間体制で小児患者を受け入れる医療体制の確保が不可欠です。

厚生労働省の調査によると、小児救急搬送者の9割以上は入院を必要としない軽症患者であり、こうした軽症患者が地域の救急医療のリソースを圧迫しないよう、重症度判定や初期治療を行い適切な医療に繋ぐことが、持続可能な地域医療のために重要です。

ファストドクターはこれまでも、地域が独自で小児輪番を維持することが困難な場合に、オンライン診療の導入を支援するなど、地域の小児医療体制の補完を担ってまいりました。今後も、地域の医療機関との分業と連携を通じて、地域の救急医療の負担を軽減し、地域住民の皆さまに安心を提供してまいります。


サービスの詳細に関しましては、神石高原町のWEBサイトをご覧ください。


 1 厚生労働省 医政局地域医療計画課「小児医療について」より
https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001040960.pdf
2 厚生労働省医政局指導課「小児救急医療体制の現状」より

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000030p5p-att/2r98520000030pa6.pdf

関連記事

該当する記事が見つかりませんでした