家族間でインフルエンザに感染する確率を下げるためには?

公開日: 2024/02/01 更新日: 2024/09/29
「インフルエンザはどれくらいの確率でうつるんだろう?」 「家族間だと同じ部屋にいれば絶対にうつるのかな?」 インフルエンザのシーズンである12月〜2月頃は、家族の誰かが発症しないかハラハラする時期でもありますよね。 感染力が強いため、家族全員発症…なんていうケースも少なくありません。 実際に、同じ部屋で過ごしている場合では、インフルエンザはどれくらいの確率でうつってしまうのでしょうか。 本記事では、同じ部屋で過ごす時間が長い家族間での感染確率や、感染を防ぐ方法について解説します。 大事なポイントをしっかり押さえながら、家族全員でインフルエンザに立ち向かいましょう。
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インフルエンザはどうやってうつるのか?

インフルエンザがうつる確率を知る前に、まずはインフルエンザがどうやって人にうつるのか、感染経路を知っておきましょう。インフルエンザの感染経路は、主に2種類あります。

  • 飛沫感染

  • 接触感染

飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことによる感染のことをいいます。咳やくしゃみだけではなく、会話のときもしぶきが飛びます。

2m以内の距離で飛沫を浴びると感染率が高くなりますが、2m以上の距離があっても同じ空間・部屋にしばらくいれば感染の可能性が格段に上がるため注意してください。

接触感染は、感染者のつばや鼻水が物を介して手に付着することによる感染のことをいいます。例えば、ドアノブなど感染者が触れたものを触ってしまえば感染は起こります。

ただし、インフルエンザは手にウイルスが付着しただけでは感染せず、口・鼻・目などの粘膜に触れることで発症します。

そのため、こまめな手洗いや手指消毒を行うことが重要なのです。

関連記事:「インフルエンザがうつる確率はどのくらい?かからない人がいる理由も解説」

関連記事:「インフルエンザが家族に感染する確率は?同居家族にうつる確率が高いのはいつまで?」

同じ部屋でしばらく一緒に過ごしていたけど大丈夫?

家庭内だと完全に隔離は難しいため、どうしても感染力の強いインフルエンザがうつる確率は上がってしまいますよね。

そんな時に、オセルタミビルを予防投与してもらうのはいかがでしょうか?

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家族がくしゃみや咳をしたらウイルスはその空間に長期間漂う?

インフルエンザ感染者の咳やくしゃみで飛んだウイルスは、どのくらい空気中に漂うでしょうか?

答えは、ウイルスの大きさにもよりますが、2〜8時間ほど空気中に漂い続けるといわれています。

また、空気が乾燥している場合だと、24時間以上の生存も可能です。

インフルエンザの生存率が最も高いのは湿度20%・室温10〜20℃の環境なので、空調管理も大事なポイントになります。

インフルエンザウイルスは21°Cの室温・湿度50〜60%の環境を維持すれば、感染力が下がることが分かっています。[3]

体感で室温・湿度を調整するのは難しいため、温湿度計を目安にしながら空調を調整すると良いでしょう。[2]

石油ストーブやファンヒーターは水蒸気を発生させますが、エアコンや電気ストーブは水蒸気を発しないため湿度が下がりやすくなります。

室内の環境や暖房器具によって室温・湿度が変化するので、環境に適した加湿器を選ぶことも重要です。

そのほかにも、冬は外気温が低く換気回数が少なくなりがちなので、2〜3時間に1回は換気をしておくとウイルスの充満を防げるでしょう。

感染者と同じ食事を共有しても大丈夫?

食事は1人で食べるより、家族で食卓を囲む方が楽しいですよね。

しかし、インフルエンザにかかってしまうと、食事も1人の方が良いのではと不安に思う人もいるでしょう。

インフルエンザ感染者がいるときの食事で注意すべきポイントは、ずばり「ご飯を共有しないこと」です。

インフルエンザは感染者の唾液を粘膜から吸収することで、感染リスクが高まります。

そのため、ご飯を共有してしまうと、食べ物を介してウイルスを取り込んでしまう可能性があります。

インフルエンザにかかった家族と食事をするときは、盛り付けを完全に分けるようにしましょう。

使用後もなるべく早くお皿を使い、面倒な場合は使い捨ての紙皿を使用するのも良いでしょう。

少しでも感染の可能性を下げませんか?

インフルエンザの感染力は非常に強いため、小さい子どもがいる家庭では「一緒に食事をしない」というわけにはいきませんよね。

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インフルエンザは同じ部屋にいるとうつりやすいの?

結論からお話しすると、同じ部屋にいるとインフルエンザにうつる確率は高いです。

同じ部屋にいるとくしゃみや咳の飛沫を浴びやすく、直接浴びていなくてもウイルスは空気中に一定期間漂い続けるので感染しやすくなります。

また、家族同士で会話をするだけでも飛沫を浴びているため、家族全員がかかってしまうケースが多いのです。

では「感染者が同じ部屋でもマスクをしていればいいのでは?」と思いますよね。感染者が小さな子どもであれば、家でマスクをして過ごすのは無理でしょう。

毎回ドアノブや感染者が触ったものを消毒するというのも難しいです。そのため、同じ部屋にいるとうつる確率が高いと言われているのです。

関連記事:「インフルエンザがうつる確率はどのくらい?かからない人がいる理由も解説」

関連記事:「インフルエンザが家族に感染する確率は?同居家族にうつる確率が高いのはいつまで?」

家族間でのインフルエンザ予防方法

家族間でのインフルエンザ予防方法で、大事なポイントは主に4つあります。

  • 手洗い・手指消毒

  • 加湿・換気

  • 十分な栄養・睡眠

  • 生活スペースを分ける(可能であれば)

もちろん全て出来れば感染の確率は低くなるでしょう。 しかし、なかなか出来ないこともありますので、紹介する中で出来そうなものは実行してみてくださいね。

手洗い・手指消毒

手洗いや手指消毒は、手についたウイルスを落とす=インフルエンザを予防する有効な手段の1つです。

食事前は入念に手を洗い、できればアルコール消毒も行うとより感染リスクを下げることができます。

外出時もウイルスが付着しやすいため、持ち運びできるポケットサイズのアルコールを持ち運んでおくと便利です。

加湿・換気

加湿や換気に関しては、乾燥している環境だとウイルスが広がりやすくなるので、温湿度計を目安にしながら室温管理にも気をつけましょう。

湿度は50〜60%に保ち、2〜3時間に1回の換気を意識すると良いでしょう。

十分な栄養・睡眠

また、栄養不足や睡眠不足の状態だと、免疫力が低下してしまい、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。

日頃から規則正しい生活や、栄養バランスの整った食事を心がけましょう。

生活スペースを分ける

生活スペースを分けるのは、間取りによって不可能な場合があるので、臨機応変に対処してください。

共有スペースは感染者が最後に使用し、使用後のアルコール消毒は忘れず行いましょう。

小さな子どもがいる家庭で気をつけるべきこと

もし、赤ちゃんのいる家庭で親がインフルエンザになってしまった場合に、気を付けるポイントが2つあります。

  • 床や触れるものはこまめに消毒する

  • 授乳時はマスク着用

飛沫は重力によって床に落ちるので、赤ちゃんが触れやすくなってしまいます。

赤ちゃんや子どもにインフルエンザをうつさないためにも、こまめに床を拭くと感染リスクを下げられます。

また、授乳しているママが感染した場合は、授乳中に飛沫が落ちないようマスクを着用することも大事です。

反対に赤ちゃんがインフルエンザを発症したら、なるべく安静に過ごしましょう。

遊びたがっている場合は無理に寝かす必要はありませんが、汗をかいていたらこまめに着替えて身体を冷やさないようにしてあげましょう。

インフルエンザがうつる確率が高いのはいつまで?

厚生労働省によると、インフルエンザの潜伏期間は1〜3日程度といわれています。

しかし、インフルエンザに感染してもすぐに発症するわけではなく、潜伏期間を経て発症するのが特徴です。

また、医療機関で行う迅速検査は感染した状態でも必ず陽性と出るわけではなく、発症後すぐに検査しても陰性と出るケースも少なくありません。

そのため、インフルエンザを疑う症状が出た場合、重篤な状態でなければ発症した翌日に受診する方が、より正確な診断が出やすいでしょう。

関連記事:「インフルエンザの症状のピークは何日目?発生時期についても解説」

関連記事:「インフルエンザの症状は?感染期間中の症状の経過もチェック」

家庭内隔離期間は決まっているのか

小児は、学校保健安全法により「発症した後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)」の隔離期間となっています。

上記の条件を満たしていれば、咳や鼻水など症状が残っていても外出することができます。

しかし、熱が続いていたり体調が優れない場合は、発症後5日過ぎた場合でも安静に過ごした方が良いでしょう。

また、成人の場合は、インフルエンザに感染した際の家庭内隔離期間は定められていません。

ですが、発症後3日前後は感染力が強いため、就業先の規則に従い、無理のないように過ごしましょう。

隔離しきれていないので感染が心配

家庭内で隔離するのにも限度があるため、家族がインフルエンザに感染するのも時間の問題かもしれないと不安ですよね。

オンラインで医師の診察ができるファストドクターなら、ダウンロード後にすぐに診察予約をすることができます。

家族の体調が悪いと思ったら、すぐに診察予約が可能です。

自宅ですべて完結し、医師が必要だと判断すればお薬の処方も可能です。

ぜひご活用ください。

まとめ:咳エチケットを心がけよう

冬の時期に大流行するインフルエンザは感染力が強く、飛沫や鼻水などを介して広がっていきます。

家族の誰かが感染した場合、同じ部屋で過ごしているとうつる確率は高くなるため、感染対策を徹底しましょう。

出来る限り生活スペースを分け、共用スペースの消毒やマスク着用、手洗いなどが有効な手段です。

また、乾燥している空間だとウイルスの生存期間が長くなるので、空調管理とこまめな換気を行うことも重要です。

これからの季節インフルエンザの流行拡大が懸念されるので、家族間でうつさないよう咳エチケットを心がけましょう。

インフルエンザの感染力が強いことが心配

同じ部屋にいるだけでうつる可能性が格段に上がってしまうインフルエンザをどうにかして予防したいと考えますよね。

別の部屋にずっといるのも難しいため、できれば薬で予防したいところです。

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オセルタミビルの予防投与はオンライン診療からでも可能なので、家庭内での感染を少しでも防げるかもしれません。

まずはインフルエンザ専用ページにアクセスして詳細をご確認ください。

参考文献

[1]厚生労働省|インフルエンザQ&A

[2]東京都健康安全研究センター

[3]PLOS PATHOGENS|インフルエンザウイルスの感染は相対湿度と温度に依存します

本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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