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新型コロナウイルス感染症の後遺症とは?
まずは新型コロナウイルス感染症の後遺症(罹患後症状)の種類や頻度についてご紹介します。
新型コロナウイルス感染症の後遺症の症状は?
後遺症とは、新型コロナウイルス感染症を発症し、感染性がなくなったあとにも、何かしらの症状が続くものです。
例えば、咳がいつまでも止まらなかったり、味覚障害が残ったりします。
新型コロナウイルス感染症の症状や影響が少なくとも2か月以上続き、ほかに医学的に説明できないものが、後遺症と定義されています。
症状がでた際にこれが後遺症なのかどうかを判断するためには、コロナウイルスにかかったということを知っておく必要があります。
そのため、発熱や咳などの症状が出た場合には新型コロナウイルスの検査をしておくのがよいでしょう。
この際にご自身で検査をおこなう場合は、「研究用」では正しく検査ができないことがあるため、「体外診断用医薬品」「第1類医薬品」と記載されている検査キットを選んでください。
多彩な後遺症とその実態
新型コロナウイルス感染症は、全身にさまざまな後遺症を残すことがわかっています。
ただの風邪でこのような後遺症が長く残ることはほとんどないため、新型コロナウイルス感染症に特徴的な現象といえるでしょう。
代表的な後遺症を挙げます。
全身の症状 | 倦怠感、筋肉痛、関節痛 |
---|---|
呼吸器の症状 | 咳、痰、息切れ、胸の痛み |
精神・神経の症状 | 記憶障害、集中力の低下、抑うつ、頭痛、不眠 |
その他の症状 | 味覚障害、嗅覚障害、動悸、腹痛、下痢、抜け毛 |
国立国際医療研究センターでおこなわれた調査によると、新型コロナウイルス感染症が軽症かどうかはあまり後遺症の有無と関連がなく、発症から半年でも32%、1年経過しても30%の方で後遺症が残っていました。
かなり長期間にわたって後遺症に悩まされた方が多いようです。
長く残りやすい後遺症として、記憶障害(11.7%)、集中力の低下(11.4%)、嗅覚障害(10.3%)、ブレインフォグ(9.1%)、抑うつ(7.5%)、味覚障害(5.9%)、息切れ(5.6%)、倦怠感(3.8%)が明らかになりました。
倦怠感は、新型コロナウイルス感染症が中等症/重症であるほど残りやすく、抑うつは若い年代ほど生じる傾向があります。
広島県でおこなわれた調査結果もご紹介します。
年代別では、40代以上で倦怠感の訴えが多く、10〜30代で抑うつ・味覚障害・嗅覚障害の訴えが多い傾向にありました。
肥満の方、基礎疾患(持病)のある方、喫煙者で本数が多い方ほど、後遺症の出るリスクは高い傾向にあるようですが、たとえば嗅覚障害は基礎疾患のない女性に多いなど、今後も調査は必要です。
倦怠感の特徴と対策
倦怠感は、新型コロナウイルス感染症に罹患した方の多くが感じる後遺症です。
報告により幅はありますが、頻度は30〜50%程度と考えられています。
また、倦怠感だけでなく、倦怠感に伴って集中できない、1つのことを続けられないといった訴えも多いようです。
新型コロナウイルス感染症が中等症以上であった場合、急性期には64%、退院後3か月でも25%が倦怠感を感じていました。
そのままでは、学業や仕事に支障が出てしまいますね。
原因はまだはっきりとわかっていませんが、ウイルスの影響や体の免疫応答の異常、長期間にわたる隔離や入院で筋力が低下したことなどが影響している可能性が考えられます。
現在のところ、倦怠感を治すための明確な治療法は見つかっておらず、さまざまな方法を試している段階です。
<倦怠感の対策>
- しっかり休養をとる
新型コロナウイルス感染症に罹患したとき、しっかり休養を取らずに日常生活を送ったり、仕事復帰したりすると、倦怠感が残りやすいという報告があります。
可能な限り長く休暇をとり、社会復帰しても無理せず、早めに帰る、立ち仕事を減らすなど工夫しましょう。
- 倦怠感が悪化している場合、ストレスを取り除く
一般的に、倦怠感は時間とともに少しずつ改善していくものと考えられます。
そのため、倦怠感が悪化していると感じる場合には、何か原因があるかもしれません。
体に無理をかけている、周囲からの無理解など、心身へのストレスはありませんか?
- 漢方薬が体に合う場合も
日本では、新型コロナ感染症の後遺症治療に漢方薬を試している施設も多いです。
まだはっきりとした効果が得られるかは定かではありませんが、状況や体質によっては漢方薬が合うかもしれません。
抑うつの特徴と対策
新型コロナ感染症は、精神面にも影響を与えます。
不安やストレス、隔離による孤立・孤独感は、抑うつのリスクを高める要因の1つです。
若い世代に多い傾向があります。
若い世代は一人暮らしで隔離生活をした人も多く、孤独感から気持ちが塞いでしまったのかもしれません。
このまま後遺症が治らなかったらどうしようという不安、学業や仕事がうまくいかなくなったらという焦りなどが、うつを引き起こします。
また、うつ症状は「ブレインフォグ」の症状の1つである場合もあるようです。
場合によっては認知機能検査なども必要になりますので、「気持ちがふさぐ」「頭が回らない」「思い出せないことが増えた」などの症状があれば、医師の診察を受けましょう。
<うつ症状の治療>
- 心理療法、カウンセリング
心理療法やカウンセリングなどが、うつ症状改善のためのサポートになるかもしれません。臨床心理士など専門家のいる施設でおこなうことになります。
- 睡眠の改善
うつ症状に伴って不眠や生活リズムの乱れが出ている方は、睡眠についてもサポートします。
生活習慣を整えたり、睡眠薬を服用したりすることで、睡眠の質や生活リズムの改善を目指します。
- 抗うつ薬の使用
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬も選択肢となります。ほかの治療と組み合わせながら、うつ症状の改善を目指します。
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ワクチン接種も後遺症予防に効果的
後遺症の治療はまだまだ発展途上です。後遺症を予防するためにも、新型コロナウイルス感染症のワクチンを接種しましょう。
さまざまな報告がありますが、たとえばイタリアの報告によると、ワクチン接種の回数が多いほど、後遺症が残るリスクは減るということでした。
未接種では41.8%、1回接種で30%、2回接種で17.4%、3回接種で16%と、後遺症を感じた人の割合は減っています。
2023年9月現在、5月頃から始まった新型コロナウイルス感染症の流行は、未だ終わっていません。
2回目の接種から1年以上経過している方もいるでしょう。
ワクチンには、重症化予防の効果だけでなく、後遺症を減らす効果もあることがわかっています。
ワクチンの追加接種もご検討ください。
まとめ
今回は、新型コロナウイルス感染症の後遺症についてお伝えし、その中でも「倦怠感」と「抑うつ」に着目して特徴と対策を詳しく解説しました。
現状として、後遺症が残るかどうかは、症状の重症度とはあまり関連がなく、誰にあらわれるか、いつまで続くか予想できません。
もし倦怠感などの後遺症を感じたら、あまり心身に無理をかけず、医療機関のサポートを受けて療養しましょう。
ワクチン接種は後遺症予防にも効果的です。1度も接種していない方、前回接種してから時間が経過している方は、追加接種をご検討ください。
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参考
・厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。