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百日ぜきについて
百日ぜきの特徴・症状
百日ぜきの特徴
百日ぜきというのは、百日ぜき菌が咳をしたり、会話したりする際に同時に飛散する飛沫感染によって起きます。
長期間、咳の特有なものの発作が起きたり、治まったりすることを繰り返します。
百日ぜきによくかかる年齢としては、乳幼児の3歳以下で、免疫を母親から受け継いでいないためかかる場合があります。
一旦百日ぜきにかかると免疫が一生でき、再度かかる場合はありません。
百日ぜきが流行するシーズンとしては、多いのは夏ですが、年中見られます。
近年は、予防接種が普及しているため少なくなってきました。
百日ぜきの症状
百日ぜきは、感染してから症状が1週間~2週間後に現れ、風邪のような軽い症状、重い咳の発作、段階的な回復、というような3つの段階が6週~10週の期間に現れます。
風邪のような軽い症状としては、10日~14日後に、重い咳の発作が起きます。
まず、酷い咳が5回以上立て続けに起きて、この後に高くて長い、ヒューという音が出ながら息を深く吸う笛声が出ます。
発作が治まれば正常に呼吸はなりますが、この後新しい発作がすぐに始まります。
咳をすれば大量に粘液の濃厚なものが出る場合が多く、普通はこれを小児や乳児が飲み込んだり、あぶくの大きなものとして鼻から出たりします。
年齢がより低い小児の場合は、嘔吐を咳の長い発作の後ですることが多くあります。
また、乳児の場合は、一時的に呼吸が止まる無呼吸や息苦しさによって青白く皮膚がなることがあります。
この症状の方が、笛声よりも多く見られる場合があります。
百日ぜきの約4分の1の小児は、肺炎になって、呼吸するのが難しくなります。
また、中耳炎が起きる場合もよくあります。
乳児の脳を百日ぜきが侵して、脳の腫れや出血、炎症などが起きて、けいれん発作、脳の損傷、錯乱、知的障害が起きる場合が稀にあります。
けいれん発作は、多くの乳児に現れますが、小児が年長の場合は稀です。
咳の発作は数週間で治まりますが、この後、数週間~数ヶ月間、咳のしつこいものが続きます。
百日ぜきになったほとんどの小児は、ゆっくりですがきれいに回復します。
乳児が1歳未満の場合は、約1%~2%が亡くなります。
百日ぜきの診断と検査
百日ぜきを診断する際は、咳が笛声を伴うなどの代表的な症状があれば、百日ぜきの可能性があるため、喉や鼻の奥の粘液を採って培養検査によって確定します。
先にご紹介した2段階に該当する百日ぜきの場合は、一般的に、陽性と培養検査で判断されますが、数週間以上発症してから経った場合は、よく陰性になる場合があります。
喉あるいは鼻からサンプルを採って、別の迅速検出試験やポリメラーゼ連鎖反応などの診断検査を行えば、診断する際に役に立つ場合があります。
百日ぜきの治療法
喉の粘液を吸引したり、輸液や酸素補給が必要になったりすることもあります。
静かな暗い部屋で、できるだけ安静が乱れることを排除します。
症状が軽い年長児の場合は、抗菌薬を使って自宅で治療します。
小児が自宅で治療する場合は、最低でも4週間は症状が現れてから治まるまで隔離することが必要です。
咳止め薬は、効果がはっきりしないので、一般的には使いません。
百日ぜきの要因になっている細菌を殺すために、一般的に抗菌薬のアジスロマイシンかエリスロマイシンを投与します。
抗菌薬は、百日ぜきのために起きる耳の感染症や肺炎を治療する際にも使います。
百日ぜきの予防
百日ぜきを予防する際は、百日ぜきの乳児の定期予防接種の場合は、一般的に、百日ぜきワクチンと破傷風およびジフテリアのワクチンを混ぜ合わせたものを使って、小児の7歳未満のの場合はDTaPとして、成人と青年の場合はTdapとして接種します。
免疫としてワクチン接種で得たものは、接種してから5年~10年経つと弱くなってきます。
19歳以上の成人と青年の場合は、1回Tdapを追加接種するのがおすすめです。
追加接種は、妊娠のたびに行うのもおすすめです。
百日ぜき菌に感染するリスクがある場合は、抗菌薬のエリスロマイシンやアジスロマイシン、クラリスロマイシンを予防するために投与します。
ワクチン接種は、小児が7歳未満で3回以下しかワクチン接種を受けていなく、百日ぜきの患者と頻繫に接触する場合も必要です。
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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。