「救急車がたらい回しされ、病院に搬送されるまでに数時間かかる。」
これは今年の4月の新型コロナウイルス感染拡大時に実際に発生したことです。東京都の発表によると、救急患者の受け入れを5カ所以上で断られたり、搬送先が20分以上決まらなかったりした救急搬送困難事例は、4月1日から4月18日までの間に、前年度の4倍のペースに急増しました。
普段ならすぐに治療を受けられるはずなのに、医師に診てもらうことができず救急車の中で刻一刻と時間が過ぎ去っていく。
想像してみてください。この時、救急車のなかで待ち続けるのが、もしあなたの大切なご家族だったら?
ファストドクターは増え続ける救急車の出動を抑制することを目的とし、2016年から自宅で医師が診療を行う往診救急を提供しています。そして新型コロナウイルス対策で救急車および救急医療機関のリソースがひっ迫している今こそ、自宅手への往診救急という新たな選択肢を国民の皆様に広く知ってもらうことが、救急医療崩壊を防ぐ一助になると考えています。
そこでファストドクターでは提携医療機関と協議し、誰もが往診救急という選択肢を検討しやすくするため、2020年12月末までの期間限定で、医師が患者様のご自宅に向かうためにかかる交通費をいただかないこととしました。従来は医療機関からご自宅までの距離に応じて交通費を頂戴していましたが、これらをファストドクターにて負担する方針に変更いたしました。
ご高齢のご両親をタクシーでは運ぶことができない、親子で発病して誰も病院に連れていける人がいない。だけど自分たちのために大事な救急車を呼んでいいのだろうか?
誰もが経験する大切なご家族のもしもの時に、往診救急という選択肢を皆様が思い出してくれることをファストドクターは願っています。