2020.12.7
ファストドクター株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役・医師:菊池亮、代表取締役:水野敬志)が運営する、夜間・休日の時間外救急プラットフォーム「ファストドクター」で実施された、2020年11月の新型コロナ検査の陽性率は、前月比2.4倍の16.0%になり、新型コロナ第3波の本格化を示唆します。こうした状況を受けてファストドクターでは、発熱診療に苦慮する医療機関からの診療受託を開始したことをお知らせします。
従来のファストドクターは、夜間休日の医療機関の診療時間外に、患者からの救急相談に応じて緊急度判定と受診勧奨、必要な場合には医師を患者宅へ派遣し、診察・検査・処方(救急往診)を提供してきました。今回、実施するかかりつけ医からの診療受託は、患者本人からの相談ではなく、医療機関からの依頼に基づいて、発熱患者の診察・検査・処方を患者宅にて実施するものです。また、検査が必要ない場合は、オンライン診療にも対応します。
[診療委託の流れ]
1.かかりつけ医から、ファストドクターの専用窓口に連絡
2.ファストドクターのパートナー医療機関による、相談・診療代行
3.新型コロナ検査、処方を代行
4.検査陽性の場合、保健所へ届出、入院までのフォローアップを代行
5.検査陰性の場合、診療情報提供書を発行、逆紹介
※ 逆紹介:病状が安定した患者を、紹介元の医療機関へ紹介すること 。
※ 自由診療でのPCR検査・抗原検査は行っていません。
①新型コロナ検査陽性率の急増
ファストドクターのプラットフォーム内で実施された新型コロナ検査数は前月比3.2倍、陽性率は前月比2.4倍(PCR検査16.5%、抗原検査15.8%)といずれも高水準で、新型コロナ第3波の本格化を示唆します。
上図:ファストドクタープラットフォームにおけるPCR検査・抗原検査陽性率
※発熱等の症状があり、医師が必要と判断した場合のみ実施
②夜間・休日の発熱診療の必要性
現在、新型コロナを疑う患者は保健所等の「帰国者・接触者外来」ではなく、かかりつけ医等の「診療・検査医療機関」への受診が求められています。しかしながら、構造的に動線確保が困難であったり、感染管理の観点等から自院で発熱診療・検査を実施することが困難な医療機関も数多く存在します。
※ 東京都は、発熱患者に対応する「診療・検査医療機関」として3,000施設を指定したが、その数は十分でない(東京都医師会)
※ 指定を受けなかった理由は「通常診療への影響」60.7%、「導線の分離等、感染防止の十分な対策が取れない」54.4%(m3.com)
さらに、ファストドクターを利用した発熱患者1,220名を対象に行ったアンケートでは、「かかりつけ医がいる」と回答した患者は全体の42%(513名)を占めていた一方で、「かかりつけ医に相談をした」と回答したのはわずか12%にとどまっていました(66名)。相談しなかった理由として「診療時間外」が75%(339名)を占め、夜間休日におけるかかりつけ医機能の強化が求められています。
※ 調査期間:2020年5月5日〜8月23日
2020年12月現在、ファストドクターは45の医療機関から診療受託しています。今回、新型コロナ第3波の本格化を受けて、診療委託時に医療機関にかかる費用を無償化しました。ファストドクターは、地域の医療機関をサポートし、地域のかかりつけ機能の強化に貢献してまいります。
医療機関の皆さまへ:「時間外診療サポート」のお問合せ
WEB:https://fastdoctor.jp/oncall/contact/
電話:03-6273-2274(医療連携室)
全国に対応する日本最大級のプライマリ・ケア医療プラットフォーム「ファストドクター」を運営するヘルステック企業。3,500名以上の医師が参加するこのプラットフォームは患者のほか、医療・介護施設、自治体、公的研究機関、製薬や保険業界など、医療業界の多岐にわたるステークホルダーの皆さまにご利用いただくことで、地域医療を強化する新たな医療インフラの構築を実現します。
所在地:〒150-6032 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
WEBサイト:https://www.fastdoctor.co.jp/corporate
ファストドクター株式会社
広報 田島 めぐみ
E-mail:[email protected]
Tel:090-7843-9782
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