ニュース

2026.10.12

[寄稿掲載]岡崎市医師会「岡崎医報」に、当社執行役員の福島と新宿ホームクリニックの清水医師によるオンライン診療に関する寄稿が掲載されました

  • #オンライン診療サービス
  • #コーポレート
  • #登壇・活動報告
[寄稿掲載]岡崎市医師会「岡崎医報」に、当社執行役員の福島と新宿ホームクリニックの清水医師によるオンライン診療に関する寄稿が掲載されました

 岡崎市医師会の会報誌「岡崎医報」第409号(令和8年9月15日発行)に、ファストドクター株式会社 執行役員・公共政策部 部長の福島直央と、当社提携医療機関である新宿ホームクリニックの清水総一郎医師による寄稿が掲載されました。

 今回の寄稿は、岡崎市医師会よりオンライン診療をテーマとする講演会「岡崎市民病院・藤田医科大学岡崎医療センター・岡崎小児科医会の合同症例検討会」に両名を講師としてお招きいただいたことをきっかけとしたものです。同医師会では、講演会や症例検討会、各分科会の内容を記録し、地域の医療関係者へ共有するため、会報誌「岡崎医報」に掲載されています。このたび、講演内容をもとに両名も寄稿いたしました。

福島 直央(ファストドクター株式会社 執行役員・公共政策部 部長)
演題「自治体と連携したオンライン診療の実施事例」


 人口減少や医師不足、医師の働き方改革などを背景に、解くに地方部では、夜間・休日の医療体制を維持することが難しくなっています。こうした地域課題に対し、秩父医療圏、青森県、野田市、福島市などで、自治体がオンライン診療を地域医療に取り入れている事例とその実績を紹介しました。地域外の医師によるオンライン診療を活用し、オンラインで対応可能な患者さんには必要な診療を提供し、対面での検査や処置、救急対応が必要な患者さんは地域の医療機関へつなぐことで、地域の限られた医療資源を補完する考え方についてお伝えしました。
 また、オンライン診療を地域医療の一部として機能させるためには、医師会、薬剤師会、二次救急医療機関、消防機関など、地域の医療関係者との連携が欠かせないことも強調しました。オンライン診療で対応する範囲と、地域の対面診療が担う範囲を整理し、必要な患者さんを地域の医療機関へつなぐ体制をあらかじめ組み込むことで、オンライン診療が地域に根付き、活用されると考えています。

1. はじめに – 地方自治体が抱える医療課題 –
2. 救急・夜間初期救急の縮小と小児救急電話相談(#8000)の限界
3. オンライン診療プラットフォームによる地域医療支援モデル
4. 自治体における導入事例
5. 年末年始・インフルエンザ流行期における定量的効果の検証
6. 地域の医師会・医療関係者との連携体制の構築
7. おわりに

清水 総一郎 医師(提携医療機関 新宿ホームクリニック)
演題「小児科領域におけるオンライン診療の実例」


 小児科医の不足や地域による医療アクセス格差を背景に、小児科領域でオンライン診療が果たせる役割と、その限界について小児科専門医の視点から紹介しました。特に小児では、保護者が子どもの症状の重さや受診の必要性を判断することが難しい一方、夜間・休日には相談や受診ができる医療機関も限られます。こうしたなかで、オンライン診療は、画面越しに保護者とともに子どもの様子や呼吸状態などを確認しながら、緊急度や受診の必要性を判断し、自宅での対応方法や対面受診の目安を伝える手段として活用できることを説明しました。
 その一方で、聴診や触診などの身体診察ができないことや、継続的に状態を観察することが難しいことなど、オンライン診療ならではの課題を前提に、診療前に医療スタッフが症状や既往歴などを確認し、重症度に応じて診療の優先度を判断する仕組みや、診察中に対面診療が必要と判断した場合には救急医療機関や地域の医療機関へつなぐ体制、診療後に症状の経過を確認するフォローアップの仕組みについて紹介しました。講演・寄稿では実際の診療データも示しながら、オンラインで診療を完結させることを目的とするのではなく、重症が疑われる患者さんを含め、必要な患者さんを適切なタイミングで対面診療へつなぐことが重要であると述べています。

1. 小児科領域におけるオンライン診療の現状
2. 専門医として見た「できること」と「できないこと」
3. 重症を見逃さない仕組み
4. 地域医療との役割分担 – 競合ではなく補完 –
5. おわりに

 両者に共通するのは、オンライン診療を地域の対面医療に代わるものではなく、それぞれの特性を生かしながら地域医療を補完する選択肢として活用するという考え方です。福島からは地域の医療資源や関係機関との役割分担という観点から、清水医師からは実際の診療における安全性や対面診療へのつなぎ方という観点から、それぞれオンライン診療を地域医療の中でどのように位置づけるべきかをお伝えしました。

 このたび、岡崎市医師会の皆さまに、地域医療に携わる先生方とオンライン診療の役割や課題を共有し、意見交換する貴重な機会をいただきましたことに、改めて御礼申し上げます。

 ファストドクターは今後も、地域の医療関係者の皆さまとの対話を大切にしながら、それぞれの地域の医療体制や課題に応じたオンライン診療の活用について検討を重ね、必要な医療にアクセスしやすい地域医療体制づくりに貢献してまいります。

関連記事

ナレッジ&レポートに、秩父市長・秩父郡市医師会長・当社代表による三者鼎談「中山間地域の医療をどう守るか」を追加しました。
2025.10.28
  • お知らせ

ナレッジ&レポートに、秩父市長・秩父郡市医師会長・当社代表による三者鼎談「中山間地域の医療をどう守るか」を追加しました。

  • #インタビュー

 ナレッジ&レポートに、新しいインタビュー記事を掲載しました。 秩父市長・ちちぶ医療協議会会長の清野 和彦氏、秩父郡市医師会会長の井上 靖氏にご登壇いただき、当社代表・医師の菊池とともに、2025年7月から始まった埼玉・秩父医療圏での「夜間オンライン診療全域導入」をテーマに鼎談を行いました。医療資源の偏在や地域医療の持続性といった課題に対する新たな取り組みの背景と展望を語っています。 秩父地域では、夜間の救急医療体制を補完するため、医療圏全域を対象とした夜間のオンライン診療が導入されています。救急病院の負担軽減や救急車の適正利用促進、さらには住民の安心につながる取り組みとして、医療圏全域での導

弊社代表 菊池が、東京都医師会の在宅医療委員会 委員に再任しました
2025.09.10
  • お知らせ

弊社代表 菊池が、東京都医師会の在宅医療委員会 委員に再任しました

  • #コーポレート
  • #医療機関支援
  • #自治体支援

 弊社代表取締役社長・医師の菊池 亮が、令和7年度より令和9年度までの任期において、東京都医師会 在宅医療委員会の委員を拝命いたしました。前期(令和5年度)の委員拝命に続く2期目の就任となります。 東京都医師会の在宅医療委員会は、東京都における在宅医療体制の強化と課題抽出、一次医療の充実を目的に運営されている専門委員会です。2040年問題を見据えた東京都の医療提供体制や高齢化社会への対応を重点テーマとし、多職種・多機関連携による在宅療養支援、24時間対応体制の構築、在宅医養成の啓発や研修プログラムの企画・実施に取り組んでいます。 菊池は、当社において救急医療ならびに在宅医療の24時間体制構築を

【掲載のお知らせ】東京都医師会 在宅医療委員会シンポジウムでの講演動画が公開されました
2025.07.08
  • お知らせ

【掲載のお知らせ】東京都医師会 在宅医療委員会シンポジウムでの講演動画が公開されました

  • #医療機関支援
  • #登壇・活動報告

 2025年5月24日に当社代表の菊池が登壇した東京都医師会 在宅医療委員会主催のシンポジウム「大都市における一次医療の充実に向けた在宅医療の役割」の講演動画および資料が、東京都医師会のウェブサイトで公開されました。 東京都医師会ウェブサイト:【講演動画】(掲載期間:令和7年7月~令和8年7月)  当社ウェブサイト:【登壇レポート】東京都医師会シンポジウム 一次医療の充実に向けた「かかりつけ医機能」と「病院前機能」の強化】 関連記事