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インフルエンザの症状と治るまでの期間
インフルエンザの症状と治るまでの期間については、大きな違いはなくどの型も約1週間で治ります。[1]
型 | 症状 | 治るまでの期間 |
A型 |
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B型 |
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C型 |
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インフルエンザウイルスは大きくわけてA型・B型・C型の3種類があり、さらに細かい亜型に分かれています。
型が違うと、おもにあらわれる症状や治るまでの期間が違うのかなと疑問に思う方もいるでしょう。感染しても検査をするまではどの型なのか分からないのです。
型特有のあらわれる症状はありませんが、微々たる違いはあるため知っておくと医療機関を受診する前の判断材料となるでしょう。
関連記事:インフルエンザの症状や経過を確認しよう
インフルエンザは、一回熱が下がっても再び上がることがあります。
ファストドクターのアプリをダウンロードしておけば、体調が悪化したときにすぐに診療予約ができます。
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インフルエンザは1日で熱が下がることはある?
インフルエンザによる発熱は、人によっては1日で熱が急激に下がるケースもあります。
高熱が出る理由は、インフルエンザウイルスが体内で活動を始めると、免疫システムが反応し体温を上昇させることでウイルスと戦うためです。
体が一時的にウイルスに対して活動を抑え込むと、体温は急激に下がることがあります。
- あらかじめインフルエンザの予防接種をしていた
- 抗インフルエンザ薬を内服していた
上記2点のどちらかをおこなっているだけでも生じやすい現象ですが、必ずしも完全に回復した状態ではありません。
まだ体がウイルスと戦い続けており、症状が一時的に緩和している状態であると考えた方がよいでしょう。
熱が1日で下がったとしても、インフルエンザウイルスが体から完全に消えたわけではありません。
熱が下がったあとも体は本調子ではないため、ぶり返さないようしっかりと休息を取ることが大切です。
再び症状が悪化することも考えられるため、療養中は症状の変化をしっかり確認しましょう。必要に応じてお近くの病院へ受診することも大切です。
ウイルスが完全に体内からいなくなり、治癒したといえるまでは十分な時間と適切な治療を受けてください。
子どもの場合は、学校保健安全法でもインフルエンザの出席停止期間として「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」と決められています。
たとえ熱が1日で下がったとしても、発症から5日経過するまではほかの子へインフルエンザをうつしてしまう可能性があるため、登園や登校はできないと理解しましょう。
関連記事:インフルエンザでの待機期間は?学校や会社の出席停止期間も解説
子どもは熱が上がったり下がったりする可能性がある
インフルエンザで1日経ってすぐに熱が下がっても、再度発熱する可能性も否定できません。
二峰性発熱(にほうせいねつ)と呼ばれており、高熱が続いたあとに半日~1日程度熱が下がり、また発熱するという発熱の山が2回ある症状のことを指します。
子どものインフルエンザに多くみられますが、多くの場合は心配ありません。
しかしインフルエンザでは、まれに肺炎や脳症などの合併症を起こすことがあります。
発熱とともに息苦しさや意識障害が少しでもみられた際は直ちに医療機関へ相談しましょう。
インフルエンザだと思われる熱が1日で下がったときに医療機関を受診する条件
インフルエンザだと思われる発熱症状が1日で下がったとき、必ず医療機関を受診する必要はありません。
しかし以下に当てはまる人は重症化のリスクがあるため、早めの受診が推奨されています。
- 持病のある人
- 妊婦
- 5歳未満の子ども
- 65歳以上の高齢者
1日で熱が下がっても、体のなかにはインフルエンザウイルスがまだ存在している可能性が高いです。
そのため以下5つのような症状が出てから12時間以降48時間以内に検査をおこない、確定診断をしましょう。
- 38度以上の高熱
- 強い倦怠感・悪寒
- 筋肉痛・関節痛
- 激しい頭痛
- 咳・喉の痛み
インフルエンザの検査キットは、体内のウイルス量が増えなければ正しく診断できません。検査の精度を上げるためには、発症から12時間以降の検査が望ましいです。
医療機関を受診するタイミングに悩んでいる方は、発症後12~48時間以内を目安にしましょう。
インフルエンザの流行のピークは過ぎたとはいえ、まだまだ油断できません。
連休に入ると移動や人の往来が増えるため、感染してしまう可能性も...
休日は開いていない病院も多く、救急外来を探すのも大変ですよね。
そんなときは24時間365日受診可能なファストドクターに頼ってください。
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インフルエンザの熱が1日で下がったときの治療薬の注意点
インフルエンザに感染したら抗インフルエンザ薬を投与しますが、服用しかたらといってすぐに熱が下がるわけではないということを知っておきましょう。
治療薬にはタミフルやリレンザ、ゾフルーザ、イナビルなど複数の抗インフルエンザ薬があり、ウイルスの増加を抑えて発熱やだるさの症状を軽くする作用があります。
しかしすでに体内に存在するウイルスを減らす効果はないため「発熱期間を0.8~0.9日間短縮する」「症状の悪化を防ぐ」といった効果にとどまります。[2][3]
服用後すぐに熱が下がるわけではないのです。
ゾフルーザに関しては、薬が効きにくい「耐性ウイルス」が出現していることが確認されています。[4]日本小児科学会では年齢に応じて推奨・非推奨を定めています。
オセルタミビル | バロキサビルマルボキシル | ザナミビル | ラニナビル | |
新生児・乳児(1歳未満) | 推奨 | 推奨しない (10 ㎏未満に適応なし) | 推 奨しない (吸入困難) | 懸濁液は吸入可能、推奨については本文参照 |
幼児(1~5歳) | 積極的には推奨しない | 多くの場合は呼吸困難 | ||
小児(6~11歳) | B 型には使用を考慮する | 吸入可能な場合に限り推奨 | ||
小児・思春期小児(12歳以上) | 推奨 | 推奨 |
インフルエンザに対する薬とはいえ、万能ではないということを覚えておきましょう。
市販薬を使用しない
インフルエンザと診断されたが1日で熱が下がった場合でも、市販薬は使用しないようにしましょう。市販薬には使用してはいけない薬が存在します。
「咳が出る」「鼻水が出る」「頭痛がする」などの理由で、自己判断で市販薬をむやみに服用してはいけません。
とくに解熱剤の種類によっては、インフルエンザ脳症という合併症を引き起こす薬もあり危険です。つらい場合は医療機関を受診し、症状に応じた薬を医師に処方してもらいましょう。
抗インフルエンザウイルス薬は最後まで飲み切る
症状がよくなったからといって抗インフルエンザウイルス薬の服用を中止するのは避けましょう。
服用を自己判断で中断すると症状がぶり返したり、ウイルスが耐性化したりするリスクがあります。しっかり治るはずの症状もよくならなくなってしまいます。
処方薬は用法用量を守り、正しく服用することが大切です。
まとめ
インフルエンザにおいて、熱が1日で下がる現象は一時的な免疫反応の結果であり、必ずしも完全な回復を意味するものではありません。この記事では、そのような症状の背景と、熱が出た時の過ごし方や注意点について詳しく解説しました。
一時的に熱が下がった後も体内では、ウイルスがまだ存在し私たちの体はウイルスと戦っている可能性があります。インフルエンザにかかってしまったときは安静にして十分な睡眠をとり、こまめな水分補給を心がけることが大切です。自己判断での市販薬の服用は避け、熱がつらい場合はぜひ一度医療機関へ受診してみてください。
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参考文献
[2]Anti-Influenza Treatment: Drugs Currently Used and Under Development|National Library of Medicine
[3]Letter 38Prevention and Treatment of Influenza A and B| National Library of Medicine
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。