東京都ではこれまで、自宅療養者フォローアップセンター(以下、フォローアップセンター)にて、健康観察、医療相談、パルスオキシメーター貸与、食料品配送など、自宅療養者への支援を行ってきました。
しかし、第3波で病床のひっ迫が進み、多数の患者が⾃宅療養を余儀なくされるようになると、発熱や呼吸苦などの症状を呈する事案が増え、結果として、患者の不安や、入院調整を担う保健所や医療機関等の負担につながっていました。
第4波に向けては、体調が悪化した自宅療養者に対して、適切に電話・オンライン診療・往診などの医療支援が行える体制が求められています。
都内保健所及びフォローアップセンターから自宅療養者向け医療支援システムに連携すると、地域の医師等が速やかに自宅療養者に対して適切に電話・オンライン診療・往診を実施します。
東京都・東京都医師会・地区医師会・ファストドクターが連携することにより、自宅療養者が適切に電話・オンライン診療・往診が受けられるようになります。
本事業は、自宅で療養される方がそれぞれの地域で安心して療養できる環境を提供するだけでなく、医師の判断による真に必要な救急要請を可能にすることで、⼊院調整を担う保健所の負担軽減に寄与します。
これまで、⾃宅での健康観察中に状態が悪化した場合は、保健所は⼊院調整をすることで対応してきました。
しかし、病床のひっ迫が進み、⼊院すべき患者が⾃宅療養を余儀なくされるケースが増加する中で、夜間・休⽇は対応できる医療機関が特に少ないことから、発熱や呼吸苦などの症状を抱えながら受診先が⾒つからず、救急⾞を要請するケースもあり、自宅で酸素投与等の治療が開始できる体制が求められてきました。
大阪府は、こうした状況の解決に向けて、コロナ禍において10万⼈以上の発熱患者の相談に応じ、⾃宅療養者への健康観察の経験を豊富に有するファストドクターの医療提供体制を活⽤し、大阪府内において⾃宅で療養・⼊院待機する新型コロナ患者が安⼼して療養⽣活を送れるための体制整備を⾏いました。
自宅で療養・入院待機する患者から相談を受けた保健所が、自宅療養者緊急相談センターに連携すると、医師による相談・電話診療・往診が手配される仕組みです。同センターには、相談看護師と相談医が常駐しており、患者に応じた適切な医療提供が手配できます。
本事業の実現により、夜間・休⽇帯に、自宅で医師による診療が受けられるようになります。これにより、府民が公共交通機関等を利⽤して医療機関を受診する事での他者への感染拡⼤を防⽌するだけでなく、医師の判断による真に必要な救急要請を可能にすることで、⼊院調整を担う保健所や救急医療機関の負担軽減に寄与します。
本事業により、大阪府の自宅療養者は夜間・休⽇でも、自宅で医師・看護師による相談・電話診療・往診を受けることができ、適切に投薬・酸素投与や、⼊院調整まで⼀貫したサポートを受けることができます。
80種類の処方薬、最新の医療機器
一般の救急外来と同程度の医療設備を持参しています。
対応できる症状はこちら
ファストドクターは全国の医療機関から
構成されており、地域と連携し様々な
取り組みを行なっています。