ジェイゾロフト(セラトリン)の副作用は?内服時の注意点についても解説
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ジェイゾロフト(セラトリン)の副作用
ジェイゾロフトには軽い副作用からまれに注意が必要な副作用まで報告されています。[1]
代表的な副作用としては、眠気や頭痛、めまい、震えなどがあります。
比較的よくみられる副作用(1%以上報告あり) | |
分類 |
症状 |
神経系 |
など |
消化器系 |
など |
全身症状 |
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その他 |
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上記の副作用は飲み始めの時期にとくに感じやすいです。
体が薬に慣れるまでの期間に起こりやすく、通常は数日から数週間以内に軽減していきます。
またジェイゾロフトは他の抗うつ薬と比べると副作用が穏やかであるのが特徴です。
実際に服用した患者さんのなかには「吐き気がつらくて続けられなかった」という声もありました。
とくに女性の方から相談を受けるケースが多い印象です。
ただし、ジェイゾロフトを服用する方、全員に副作用があらわれるわけではありません。
一時的な副作用が理由で、服用を中止する方もいるため、不安を感じた場合は自己判断せず医師に相談しましょう。
ジェイゾロフトが合わないときの症状は?
ジェイゾロフトを服用中「薬が合わないかも」と感じるのは、生活に大きな支障がでるような症状が続くときです。
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強い吐き気や下痢が続く
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頭痛やめまいがひどい
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体重増加が顕著
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だるさや眠気が強く仕事に集中できない
我慢できないほどの症状が続くと「自分には合っていないのかも」と感じやすくなります。その場合、自己判断で中止せず、医師に相談しましょう。
今すぐ中止するべき副作用
頻度は非常にまれですが、注意が必要な副作用も報告されています。下表にあてはまる症状がでたら、医療機関に速やかに相談しましょう。[1]
注意が必要な副作用(頻度不明) | |
副作用名 |
おもな症状 |
セロトニン症候群 |
など |
悪性症候群 |
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けいれん・昏睡 |
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肝機能障害 |
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抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 |
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重い皮膚障害 |
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アナフィラキシー |
など |
不整脈 |
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血小板減少 |
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ジェイゾロフトを服用中に発熱や強いだるさ、急な体重増加、息苦しさなどの症状があらわれた場合は、今すぐ服用を中止すべき副作用の可能性があります。
症状を放置せず、すみやかに医師に相談しましょう。
ジェイゾロフトの注意点
ジェイゾロフトを服用する際は、眠気やめまい、肝臓への影響、気分の浮き沈みに注意が必要です。
安心して服用するためにも、服用中の体調の変化には十分気を配ることが大切です。
普段と違う体調や気分の変化を感じたときは、医師に相談しましょう。
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車の運転や危険な作業に注意する
服用中は眠気やめまいを感じることがあります。車の運転や機械の操作など、集中力が必要な作業をする際は注意が必要です。
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自己判断で服用を中止しない
ジェイゾロフトは効果が出るまで時間がかかる薬です。
効果が見られないと急に服用を中止すると離脱症状として不安感やイライラ、めまい、頭痛がでることがあります。
服用量を減らしたり服用を中止する場合は、計画的にゆっくりと減量していくことが重要です。必ず医師に相談しましょう。
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肝臓の機能低下
ジェイゾロフトは肝臓で代謝されます。肝臓の機能が低下している場合、薬が体内に残りやすいです。
出血しやすくなるなどのリスクが高まることがあります。肝臓の持病がある方は必ず医師に伝えましょう。
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気分の浮き沈みが激しくなる
とくに24歳以下の方では、飲み始めや量を増やしたときに気分の変化がでやすいことがあります。
服用している方や家族が「気持ちの浮き沈みが強い」「普段と違う行動がある」と感じたときは、自己判断せずに早めに医師に相談しましょう。[2]
ジェイゾロフトの効果
ジェイゾロフトは抗うつ薬のひとつで、不安感や気分の落ち込みの軽減に効果がありおもに以下のような症状の治療に使われます。[1]
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うつ病・うつ状態
気分の落ち込みや意欲の低下を改善し、再発を防ぐ効果も期待できます。
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パニック障害
動悸や息苦しさなどの発作的な不安症状を抑え、安心して日常生活を送れるようにサポートします。
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外傷後ストレス障害(PTSD)
過去の強いストレス体験によるつらい記憶や不安を和らげ、気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。
自己判断で服用をやめてしまうと効果が十分に得られないことがあります。医師の指示のもとで毎日飲み続けることが大切です。
関連記事:うつ病やパニック障害の治療で用いられるジェイゾロフト(セルトラリン)の効果とは?副作用についても解説
ジェイゾロフトの効果時間は?
ジェイゾロフトは、多くの場合2週間から1か月程度で少しずつ効果を実感できる薬です。
脳内のセロトニンの働きをゆっくりと整えるため、飲み始めてすぐに効果がでる薬ではありません。
ジェイゾロフトの薬の成分は、体の中に入ると少しずつ量が減っていきます。
ジェイゾロフトの場合、薬の成分量が半分になるまでにかかる時間はおよそ23〜24時間です。
朝に薬を飲んだとしても、次の日の朝になっても薬の成分がまだ半分近く体の中に残っている状態です。
そのため、毎日1回服用するだけで、体の中の薬の濃度が一定に保たれ、安定した効果が続くでしょう。
よくある質問
ジェイゾロフトの副作用に関するよくある質問をまとめました。
強い薬なのか、やめるときに離脱症状はでるのかなど、日常生活に関わる疑問を解説します。
安心して服用できるよう確認しましょう。
ジェイゾロフトは不眠に効果がありますか?
ジェイゾロフトは不眠そのものを改善する薬ではありません。[1]
一部の方では、副作用として飲み始めに不眠がでることがあります。薬が脳内のセロトニンに作用することで、一時的に覚醒(目がさえる)状態が強くなるためです。
もし不眠がつらい場合でも、自己判断で服用を中止せずに医師に相談しましょう。
ジェイゾロフトは抗うつ剤の中で強い薬ですか?
抗うつ薬で「強い・弱い」といった比較をすることは難しいでしょう。人によって合う、合わないが異なります。
効果がでるまでには2週間〜1か月かかるため、焦らず継続して服用することが大切です。
副作用などで「合わない」と感じた場合は自己中断せずに医師に相談するようにしてください。
ジェイゾロフトに離脱症状は出ますか?
ジェイゾロフトは、ほかの抗うつ薬に比べて離脱症状が少ないとされています。
ただし、長期間飲んでいると体が薬の作用に慣れるため、急にやめると体や心に不調がでることがあります。
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体の症状:しびれ・耳鳴り・めまい・頭痛・吐き気
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心の症状:イライラ・不安・不眠
離脱症状は薬を減らして1〜3日ほどであらわれ、多くは2週間ほどで落ち着きます。
離脱症状を防ぐため、少しずつ薬を減らすことが大切です。自己判断でやめず、必ず医師と相談しながら進めましょう。
ジェイゾロフトの副作用で太ることはある?
ジェイゾロフトは体重が増える、食欲が増すといった副作用がまれに報告されています。頻度は1%未満です。[3]
抗うつ薬では一般的に食欲に影響がでることがあります。これはセロトニンが食欲の調整に関わっているためと考えられています。
一方で、飲み始めは吐き気や食欲不振で体重が減る方もいることが報告されています。
体重の変化が気になる場合は、医師と相談して調整しましょう。
まとめ|ジェイゾロフトの副作用を理解し、正しく内服をしよう
ジェイゾロフトは比較的副作用が穏やかであるとされています。
頭痛や吐き気などの比較的よくある副作用から、セロトニン症候群(強い不安・震え・発熱)や肝機能障害、不整脈など、まれに注意が必要な副作用まで報告されています。
多くの症状は一時的に自然に軽くなっていきますが、体調の変化が気になる場合は、自己判断でやめずに必ず医師に相談することが大切です。
また、効果を実感できるまでには数週間から数ヶ月と時間がかかるため、焦らず継続することも重要です。
正しい情報を理解し、医師と相談しながら服用を続けることで安心して治療を進められるでしょう。
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参考文献
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。
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