Language
  1. ホーム
  2. 医療介護経営者×ファストドクター代表 菊池亮 特別対談
  3. 休日診療・日曜診療で地域医療に貢献する

大阪府福島区で循環器内科を開院し、休日診療・日曜診療にも積極的な坂口先生にお話をお伺いしました。

地域の患者さんへの支援や、救急病院の負担を減らす手助けになればと思っています。

坂口 海雲
福島吉野スマイル内科・循環器内科 院長
平成21年 大阪市立大学医学部 卒業
平成21年 大阪市立大学 臨床研修
平成23年 大阪市立大学循環器内科 入局
平成23年 ベルランド総合病院
平成24年 川崎病院 臨床助教
平成25年 大阪市立大学病院
平成28年10月 福島吉野スマイル内科・循環器内科 開院
平成30年 医療法人笑顔会 設立

休日診療・日曜診療への想い

菊池
貴院では、休日診療・日曜診療に力を入れておられるとお聞きしています。なぜ、このような取組を始められたのでしょうか。
坂口先生
大阪市内では、休日や日曜日に外来診療を行っている医療機関が非常に少ないように感じています。特に30代から50代の働き盛りの患者さんでは、平日の日中に外来を受診することが難しい方も多くいらっしゃいます。私たちは、こうした地域からのニーズにも応えられるようなクリニックでありたい、という想いから、休日診療・日曜診療を開始しました。
菊池
本当に素晴らしい取組と思います。きっと、患者さんも喜ばれるでしょう。
ところで、先生の取組は、地域の救急医療体制を支えることにも繋がると感じました。
坂口先生
もちろん、初期救急としての役割も意識しています。少しでも地域の救急患者さんへの支援と、救急病院の負担を減らす手助けになればと思っています。

対面診療へのこだわり

菊池
新型コロナウイルスは、少なからず貴院の診療体制にも影響を与えたのではないでしょうか。実際に講じられた対策があれば、是非教えてください。
坂口先生
慢性疾患で来院されている、かかりつけ患者さんへの配慮を第一に考えました。こうした患者さんは、通院による二次感染リスクが危惧されるため、症状が安定している場合は、毎月来院していただくのではなく、受診頻度を下げるようにしました。
菊池
オンライン診療も検討されたのでしょうか?
坂口先生
オンライン診療は、時代が求めている医療と感じます。しかし、当院ではあまり積極的な活用はできていません。オンライン診療では、ちょっとした息遣いや顔色の変化から、患者さんの体調を推し量ることができませんし、じっくりと胸の音を聞くこともできません。結果的に、診療の質が低下してしまうのではないかと感じています。当院では、少しでも体調が優れない場合は、外来へ通ってもらうように勧めています。

24時間365日体制への挑戦

坂口先生
以前から、地域の患者さんからは、休日や日曜だけではなく、24時間365日の「かかりつけ医」を求められてきました。しかし、私ひとりの体力では、どうしても限界がありました。この度、ファストドクターのご支援により、夜間・深夜帯にも医療提供が行える体制を築くことができました。これにより、少しでも多くの患者さんへ貢献することができればと期待しています。
菊池
高い志をもって地域医療へ邁進される先生に、大変感銘いたしました。今後もご指導をよろしくお願いいたします。
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師 菊池 亮
菊池 亮
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師
2010年帝京大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院、関連病院にて整形外科に従事後、2016年にファストドクター株式会社を創業し代表取締役に就任。帝京大学医学部救急医学講座を兼務。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、一般社団法人日本在宅救急医学会評議員。