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  2. 医療介護経営者×ファストドクター代表 菊池亮 特別対談
  3. アリオ北砂内科院長 八十島唯義先生

患者さんが快適に受診できる仕組みづくり。江東区北砂のショッピングモール内で内科クリニックを開業した、アリオ北砂内科の八十島唯義先生へお話を伺いました。

一つひとつが優秀でも連携がうまくいかなければ性能を発揮することができません。これらをつなぐリレーションシップが大切になるのです。

八十島 唯義
アリオ北砂 内科 院長

患者さんにとって身近なクリニックを目指して

菊池
本日はよろしくお願いします。八十島先生がクリニックづくりにおいてどのような工夫をされているのかをお伺いしたいと思っています。
八十島先生
ありがとうございます。私たちは開業当初から、江東区にお住まいの皆さまに医療によって貢献できるよう、どのようにクリニックづくりをしていけば良いのかをずっと考えてきました。当院はショッピングモールに開設しているという特徴もあり、患者さんがショッピングを楽しみながら、その足でフラッと受診できるような環境を目指しています。今まで病院へ行くのが嫌いだった人でも気楽に通える、病気になったから行くというよりももう少し手前の、医療に関する不安を相談しに行けるようなかかりつけ医になりたいと思っています。
菊池
まさにかかりつけ医のあるべき姿と思います。先生は土日診療にも力を入れておられ、大変なお仕事と思います。

待ち時間短縮への取組

八十島先生
多くの患者さんにご来院いただく中で、長時間お待たせしてしまうケースがあり、どうすれば待ち時間を短くし患者さんに喜んでいただけるかを真剣に考えました。そこで当院では自動受付・呼出システムを導入しました。自動受付機で受付後は、待合室ではなくショッピングを楽しみながらお待ちいただけます。順番が近くなるとLINEに通知が届く仕組みです。

さらに診療後の待ち時間を短縮するため、会計も電子決済にしました。これは当院がショッピングセンターの中に位置しており、他店同様にキャッシュレスでの電子決済を求められるだろうと考えたからです。
菊池
現代のニーズに合った素晴らしい取組ですね。これだけの仕組みの導入には大変な労力が必要だったと思います。
八十島先生
医療は医師による診察だけではなく医療機器、医療スタッフ、医療システムなど様々な要素で成り立っています。それら一つひとつが優秀でも連携がうまくいかなければ性能を発揮することができません。これらをつなぐリレーションシップが大切になるのです。
また、アジャイルという言葉があります。これは、ソフトウェア工学における専門用語で、トライアンドエラーを繰り返しながら状況を改善していく手法を指しています。当院でも患者さんへより良い医療を提供できるようトライアンドエラーを繰り返しています。

地域の患者さんへ安心を提供した24時間体制への挑戦

八十島先生
今まではかかりつけの患者さんからの夜間の相談には応じることができませんでした。今後は何かあればファストドクターと連携して救急相談や往診を提供することができるようになります。連携による新しい形での24時間体制に期待しています。
菊池
本日は貴重なお話をありがとうございました。今後もご指導をよろしくお願いします。
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師 菊池 亮
菊池 亮
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師
2010年帝京大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院、関連病院にて整形外科に従事後、2016年にファストドクター株式会社を創業し代表取締役に就任。帝京大学医学部救急医学講座を兼務。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、一般社団法人日本在宅救急医学会評議員。