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株式会社ポピンズホールディングスの轟 麻衣子代表取締役社長にお話を伺いました。

エッセンシャルワーカーとして社会を支える保育の現場

轟 麻衣子

株式会社ポピンズホールディングス

代表取締役社長

2012年に取締役就任、2018年4月1日に代表取締役社長に就任。経済同友会会員、経済産業省産業構造審議会2050経済社会構造部会委員。12歳からイギリスの全寮制私立学校に単身留学し、ロンドン大学King’s Collegeに入学。1998年にMerrill Lynch Internationalのロンドン支店に勤務、2002年からCHANEL Corporation(パリ・東京)、2006年からGraff Diamonds Ltd. (ロンドン)、De Beers Diamond Jewellers Ltd. (ロンドン)に勤務。2006年にINSEADにてMBA取得。25年間の海外生活(英・仏・シンガポール)を経て、2012年に日本に帰国

コロナ禍の社会を守る「保育」というインフラ

菊池
コロナ禍で様々な苦労があったと思います。僕たちファストドクターも、第一波の頃はまだまだ新型コロナウイルスは未知のウイルスであり、ドクターの中にも不安感が多くありました。医師をどう守るか、僕たちの役割をどう理解をしてもらうかということに関しては本当に苦労しました。しかしどんなに不安でも何とか立ち向かう必要がある。その中で在宅診療での PCR検査を、僕たちが初めて全国的に実施しました。
当時は感染症の指定病院でしか検査してはダメという意識があり、クリニック単位でやるなんて発想はありませんでした。勤務する医師や自治体との議論の末、やっぱり自宅で検査が必要と判断して、保健所に我々の役割と背景を説明。自宅で PCR 検査ができるようになりました。
正しいことをやり続けていく、患者さんの為になることを会社として示していくということが、すごく大事なんだなって思いました。
ポピンズさんにも同じようなエピソードってあったのではないかと思うのです。とくにコロナの第一波、第二波のときのご苦労とか、物語を是非お聞きしてもよろしいですか?
轟社長
もういっぱいありすぎて、1年半前が遠い昔のように思います。
一番初めは学校の休校がありましたよね。同様に一部の保育園も休園になりました。ポピンズには約 5,700名の社員がいるのですが、会社の判断によってその社員たちの運命が決まるわけですよね。
当時はワクチンの話も全然出ていませんでしたし、どこでどう感染するのか分からない中で、本社や現場のスタッフは朝夕の満員電車でいつものように出勤しないといけない。保護者様とお子様の為に通常保育を続けなければならないという使命と、不安の葛藤がありました。
社員それぞれのストレスを見極めつつ、ポピンズの社会的な使命を考え、「私たちがなぜ、未知のウイルスにさらされながらもなお通常通りの保育を続けるべきなのか」ということを、保育士や社員と何度も何度も話しました。
「三密」を避ける重要性が叫ばれましたが、三密はお子様の発達や愛着形成の観点からも保育園では避けられないことです。ですので、三密が避けられないのであれば三密でも「ここだったら大丈夫」と言える空間を作りましょう、という逆の発想にしたんです。三密でも大丈夫な空間ってどういうことかというと、園の中にできるだけウイルスが入らないということですね。今では当たり前になった外部の人の立ち入りを区切るなどで安全な導線確保をいち早く取り入れ、様々な約束事と手順を決めました。そしてそれが現実的かどうかを現場で見極め、「三密でも安心安全な園」になることを徹底的に目指しました。
当時は、お子様が無機質な白マスクを怖がってしまうこともありました。これは現場から上がってきたアイデアなのですが、制服と同じ可愛い花柄のマスクを作り、不織布のマスクの上に重ねて付けるようにしました。マスクを制服の一部としたことで見た目の統一感があり、お子様たちにも可愛いと言ってもらえました。
またソーシャルディスタンスに関しても、お子様たちは「離れる、距離を置く」ということが難しいのが現実でした。そこで、椅子と椅子の間にクマのぬいぐるみを置いて「ソーシャルディスタンス」を教えるなど、お子様が受け入れやすい形でしっかりカリキュラムの中に取り込むなど、様々な手を打ちました。
菊池
具体的な施策の数々が、当時の試行錯誤の大変さを物語っていますね。コロナ禍で社会インフラとしての責任としてはどうお考えになられますか?
轟社長
私たちポピンズは 多くのご利用者様から「コロナ禍の中、助けていただくことに感謝している」という言葉をいただいています。エッセンシャルワーカーを支えるベビーシッターもまたエッセンシャルワーカーであることがあらためて認識されていると感じています。最前線でコロナと闘う医療従事者の方々には、大切なご家族がいらっしゃいます。最前線でコロナと闘う医療従事者の方々が大事なご家族を安心していつでも預けられる場所、ベビーシッターの存在は必要不可欠です。
時間外の緊急対応で昼夜を問わず対応をしなければならない、保育園や小学校が休園・休校になるケースもある、そんな医療従事者の皆様をお支えするベビーシッターも、また「エッセンシャルワーカー」ということです。
医療従事者以外にも、生活を営むため、経済を回すために動き続けなければならないお仕事をしている方々はたくさんいらっしゃいます。保育という社会のインフラとして我々はその方々をお支えする責務があります。

保育の現場を支える安心と安全

菊池
保育の現場からあがってくる保育士や従業員の不安にはどのように向き合ってこられましたか?
轟社長
その当時考えうる限りの策を打ち続けました。従業員に「安心・安全」をいかに届けられるかを常に考えていました。目に見えないウイルスなので、やるべきことをやっても日々状況が変わります。これが正解という確証が持てず、不安感がぬぐえなかったことも事実です。特に、現場で働く従業員は「自分が誰かにうつしてしまったらどうしよう」といった不安を常に抱えていましたから、メンタル面のケアも必要でした。そこで心の相談室を起ち上げて不安があったらいつでも相談できる環境も整えました。また弊社では健康管理システムを使っていて、毎朝全社員が必ずこの健康チェックに回答しています。熱はありますか?マスクは不織布にしてますか?不安なことはありませんか?といった項目を確認するもので、毎日役員全員が参加する危機管理委員会で状況確認を行っています。この危機管理委員会は、今でも毎日継続して行っている重要なコロナ対策のひとつです。
菊池
お話から強い決意を感じます。お子様、保護者様を守るために、まずは 5,700人の従業員のフィジカルとメンタルに寄り添い、守るというのは、まさにそういうことなんだなと感じました。
ポピンズさんはワクチン接触率が非常に高いですが、どういった経緯や思いがありますか?
轟社長
私たちは創業以来 34年間ずっと、目の前のお客様に感動を与えたい、という思いを大切にしてきました。
ポピンズは伊藤忠商事様で、事業所内保育所を 11 年前から運営させていただいています。
伊藤忠商事様はワクチンの職域接種の申請に真っ先に手をあげられたんですよね。その時、伊藤忠商事様より「震災の時に我々の社員の子供たちをずっと見守ってくれた保育士さんに、いつか恩返ししたいと思っていた。なので、今回ワクチンの職域接種を実施する中でポピンズの保育士さんもその対象に含めたい」というお話をいただき、本当に嬉しく思いました。
34年間丁寧に続けてきたことが奇跡をもたらしてくれた、という思いでした。こうした情報がメディアなどを介して拡散されると、それを見てくださった企業様が「私たちも」と来て下さるんですよね。次にカゴメ様が声をかけてくださって。カゴメ様からは保育士スタッフに数千本もの野菜ジュースをお届けいただきました。そして花王様からはハンドクリームをご寄付いただきました。本当にありがたくも、やさしさの連鎖がそこで生まれました。また、ジャパネットホールディングス様の職域接種にも参加できることとなり、その後 SBI ホールディング様と、3つの企業様が続々と手をあげて下さって。その優しさの連鎖に支えられ、ワクチン接種率は本社支社スタッフが 96%、保育士が 88%、ナニーとケアスタッフにおいては 90%に達しています。

オンライン・オフラインを融合したハイブリットな保育の形

菊池
素晴らしいですね。過去からの信頼の積み重ねが早期の高いワクチン接種率の秘訣だったのですね。
コロナ禍で保育はどのように変わっていますか?
轟社長
はやくマスクを外せる環境にしてあげたいです。できるだけお子様たちにとって日常を奪われたままにならないように、ニューノーマルといいますが、私たちは「ベターノーマル」にしたかった。コロナ前の日常にただ戻るのではなく、コロナ前よりももっと良い日常に、という思いを込めての「ベターノーマル」です。DX 部というのをコロナ発生の直後に起ち上げていて、それがあったからこそオンライン化がすぐに始まり、現場にも違和感が無く移行することができました。試行錯誤する中で良かったのは、オンライン保育です。
「ハイブリッド保育」と私たちは呼んでいるのですが、これはただオンラインで保育をするだけではなく、オンラインとオフラインが融合した私たちポピンズ独自の保育です。まずは朝 Zoom で登園中のお子様とご自宅にいるお子様、そして園をつなぎます。それによりなるべくいつも通りの生活リズムを保てるようにしました。そしてそれぞれのお子様には「自分の身の回りの春を探してみましょう」などといったテーマを出して、お子さまは実際にオフラインで自分の家の周りで春を探してきます。そして 1、2時間後に集まってまたオンラインでそれぞれの見つけた春をシェアしていく。このようにオンライン・オフラインをうまく融合させたハイブリッドな形の保育です。
学びの種まきをして自分で色んなアクティビティを体感し、それをまた共有する。そういう保育のあり方もあるんだということを、我々もこの体験を通して学ばせていただきました。
こうした新しい保育に関して、スタンフォード大学やハーバード大学教育大学院と一緒にオンラインのシンポジウムを行い、最新の知見を常に共有しタイムリーに現場に取り込んでいます。
保育園でやっている英語教育で、今までは先生が園で教えていましたがオフラインだと物理的な制限がどうしてもあります。今回、英語の先生がオンラインスタジオから配信すると、326園全園で同時に英語のレッスンが行えるようになりました。世界中のどこにいる先生でもいいわけです。だから一気に世界が近くなった。テクノロジーを積極的に活用することで保育の質も、それを届けられる人数も飛躍的に高まったということは私たちの新たな経験値となりました。今後、ポピンズとして更にチャレンジしていきたい事は、IT 活用の推進とグローバル化です。保育業界では先駆的な取り組みだと思います。

コロナ禍における「在宅」の役割

菊池
ITとグローバル化はどのファストドクターも重要視しており、その課題に具体的に取り組まれているお話をお聞きして大変参考になりました。
コロナ禍における『在宅』の役割をどうお考えになられますか?
轟社長
コロナ禍を通じて、「在宅サービス」の役割は重要性を増したと感じています。
ナニーサービスは本当に必要とされる方に、必要な時に必ずサービスをお届けすることが使命です。24時間 365日・直前予約可、病児対応可能なサービスですので、例えば急にお子様が発熱してしまったり、お母様がワクチン接種の副反応で体調が悪くなってしまった場合も、ファストドクターで自宅診療をお願いし、別室でナニーがお子様をお預かりする、といった在宅サービスが可能となります。
従来、富裕層の特権のように思われてきたベビーシッターというサービスが、一気に身近なものとなりました。ここには実際、国や自治体による後押しの力も大きく、保護者様にとっては選択肢の幅が一気に広がったことになります。選択肢の広がりは幸福度とも有意に相関がみられ、働く女性の「Well-Being」にも繋がると信じています。
菊池
本当に仰る通りですね。
ファストドクターとしても、今後も御社と密な連携をとり、保護者様お子様をトータルでサポートしていきたいと考えております。
本日は貴重なお話をありがとうございます。
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師 菊池 亮
菊池 亮
ファストドクター株式会社 代表取締役・医師
2010年帝京大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院、関連病院にて整形外科に従事後、2016年にファストドクター株式会社を創業し代表取締役に就任。帝京大学医学部救急医学講座を兼務。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、一般社団法人日本在宅救急医学会評議員。
自宅療養者を守る水際で命を繋ぐために

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