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ファストドクターの理念

緊急医療体制の
課題解決をサポートしたい

少子高齢化社会の中、救急医療のニーズはますます高まっています。
しかし夜間・休日の救急診療に対応している医療機関は少ない上、急病時に医療機関へアクセスが 困難な患者さんにとって、救急車以外に選択肢がないのが実状です。

そこでファストドクターでは、夜間・休日の救急診療に新たな選択肢を提供することで、 患者さんの“適切な救急車や救急外来の利用”をサポートします。
患者さんの医療アクセス担保と、医療行動の適正化を図り、 救急医療全体の持続可能性を高めることを目的としています。

『ファストドクターが目指す未来』
代表医師 菊池亮

創業の経緯からコロナ禍での対応と
ファストドクターが目指す未来を伝えます。

ファストドクターが解決したい
課題・目指すこと

01 在宅医療を受けていない
患者さまへの救急受診の支援

近年、救急車の出動件数が増え続けており、社会問題化しています。さらに、高齢者による利用が全患者の59%を占めていること、 全患者の50%が軽症だったという事実は、高齢化による影響を色濃く現しています。 「地域包括ケアシステムにおける救急医療に関する検討委員会」では、高齢者を3種類に定義しています。

1) 医療・介護サービスを受けていない高齢者
2) 医療(通院)・介護サービスを受けている高齢者
3) 医療(在宅)・介護サービスを受けている高齢者

これらの患者のうち、3) 在宅医療を受けている患者はわずか2.1%にとどまっており、 それ以外の患者層からの救急要請が全体の95.0%を占めています。 いま、どのようにして1) 2) の患者層の救急受診を支援していくかが、大きな課題となっています。

搬送患者内訳

出典元:総務省「令和2年版 救急・救助の現況」の公表  p5 表9

02 救急医療を取り巻く問題
~高齢者の受療行動~

高齢者の受療行動は、下記の3つに区分されます。
1) かかりつけ医
2) 救急外来
3) 救急車

しかし、夜間休日帯の場合は、1) かかりつけ医が不在の場合がほとんどです。 そこで救急外来を受信しようとしても、高齢者の単独世帯または夫婦のみ世帯が増え続けており、自力での通院が困難というケースが数多く発生しています。 これが、高齢者による救急車利用が増えている背景と考えます。

こうした現状を打破するための、救急相談センター#7119事業は非常に素晴らしい事業と思います。しかし、高齢者による#7119利用は全体の18%に止まっており、周知されるにはまだまだ時間がかかりそうです。

03 往診型救急往診で夜間・休日も
安心の医療体制

ファストドクターでは、首都圏から地方までの12の都道府県を対象に、365日体制で往診型救急診療を提供しています。 そして、受付時はコールトリアージ(赤(119)、橙(1hr以内の受診)、黄(6hr以内の受診)、緑(翌日の受診)、白(経過観察))を行い、 この段階で70%の患者さまは経過観察あるいは119案内として対応しています(2019年10月時点)。 一方で、準緊急かつ通院が困難な患者さまに対しては、往診を行なっています。 要請から最短30分以内での初療開始を目標としており、往診後は紹介状をもって、かかりつけの先生へバトンタッチしています。

こうした適切なトリアージと迅速な医療提供は、在宅医療を受けていない患者さまにとって、一つの選択肢になると考えています。

ファストドクターの体制