新型コロナ(ニンバス)の特徴はのどの激痛?感染力やセルフケアについても解説

公開日: 2025/08/28
「ニンバスってのどの痛みがひどくなるの?」 「感染力ってどれくらいなんだろう」 新型コロナウイルスの新たな変異株が、2025年の夏は猛威を振るっています。 症状は風邪とあまり変わりません。 ですがのどをカミソリで切られたような痛みがあるという症状は、新型コロナウイルス(ニンバス)の可能性があるサインのひとつです。 この特徴を知っておくことで、いつもと違う症状だと気づき、早めに医療機関に相談するきっかけになります。 本記事では新型コロナウイルスの新たな変異株であるニンバスの特徴について解説します。 実際の感染状況やのどの痛みに対するセルフケアについても理解し、発症や症状の進行を食い止められるよう努めましょう。
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新型コロナ(ニンバス)の特徴はカミソリでのどを切ったような痛み

新型コロナウイルスの新たな変異株「ニンバス」の大きな特徴は、これまでにない強烈なのどの痛みです。

とくに「カミソリでのどを切られたような激痛」と表現されるほど、その痛みの強さが印象的です。

ニンバス株はオミクロン株から派生した「NB.1.8.1」という系統で、現時点でWHOの公式呼称ではありません。

「雨雲」を意味するラテン語に由来している「ニンバス(nimbus)」という名前は、不穏な広がりを暗示するような名称です。

ニンバスの症状は当初、軽いのどの違和感や咳、鼻水など夏風邪に似たものから始まります。

しかしその後、急激に症状が悪化し、強烈なのどの痛みがあらわれるケースが多く報告されています。

初期

鼻水・軽い咳・だるさなど風邪に似た症状

数日後

飲み込むのがつらい、声を出すのも痛いほどの強いのどの痛み

「風邪だと思っていたのに、急にのどの痛みが強まった」という場合は、自己判断で済ませず、医療機関の受診を検討することが大切です。

新型コロナ(ニンバス)にあらわれるのどの痛み以外の主な症状

ニンバスの最大の特徴は「カミソリで切られたようなのどの痛み」ですが、それ以外にもさまざまな風邪に似た症状があらわれます。

ニンバスであらわれる特徴的な症状

  • のどの痛み

新型コロナウイルス感染症であらわれるのどの痛み以外の一般的な症状

  • 息切れまたは呼吸困難

  • 倦怠感(だるさ)

  • 筋肉痛やからだの痛み

  • 頭痛

  • 新たな味覚または嗅覚の喪失

  • 吐き気または嘔吐

  • 下痢

他のコロナ変異株やインフルエンザ、風邪とも似ており、のどの痛みが強くない段階では、見分けがつきにくいのが実情です。

多くの呼吸器感染症で共通してみられる症状であるため、決定的な判断材料にはなりません。

しかしニンバスでは、途中から急にのどの痛みが強まる傾向があります。

「風邪のような症状だったのに、急にのどが耐えられないほど痛くなった」という場合は注意が必要です。

子どもにあらわれるのどの痛み以外のサイン

子どもはのどの強い痛みがあっても、うまく言葉にできず症状を伝えられないことがあります。

  • おそらく強いのどの痛みが原因で、水分や食事がとれていない

  • ぐったりしていて、元気がない

  • 呼吸が苦しそう

  • 高熱が続いている(特に38.5℃以上)

上記の症状がひとつでも見られたら、かかりつけ医に相談しましょう。

関連記事:新型コロナウイルス 子どもの症状は? 受診の目安や感染後のケアについて

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新型コロナ(ニンバス)の感染力と感染状況

ニンバス株は、これまでの新型コロナ変異株と比べても感染力が非常に強いとされています。

2025年の夏にかけて、全国的な感染拡大が確認されており、とくに人の移動が増える時期と重なったことで流行に拍車がかかっています。

期間

全国の定点医療機関あたりの感染者数

2025年8月4日〜8月10日

6.13人

東京都の報告では、6月以降にニンバスの割合が急増し、現在は主流株になっています。

  • 初期症状が軽いため気づかずに感染を広げやすい

  • 夏休みやお盆の帰省など人の移動が活発化したことも影響

感染力の強さと自覚しづらい症状、社会的な活動量の増加が重なったことで、ニンバス株の感染は急速に広がっているのです。

関連記事:【2025年8月】コロナの最新症状や潜伏期間について確認しよう

感染者数はなぜ増えてしまったのか

感染者が増えた最大の理由は「症状に気づきにくい」ことにあります。

感染初期は、以下のような軽い症状から始まることが多いです。

  • のどのチクチク感ひりひりなどの違和感

  • 軽い咳や声のかすれ

  • 夏風邪に似た感覚

多くの人が「風邪かな?」「冷房のせいかな?」と見過ごしやすく、感染を自覚しないまま日常生活を送ってしまうケースが多発しています。

感染が広がりやすい背景には、以下の点も挙げられます。

  • 通勤・通学・買い物など社会活動の継続

  • 家庭内・職場・公共交通機関での無自覚な接触

  • 10歳未満の子ども〜50代の働き盛りまで幅広い感染層

  • 40〜50代は人との接触が多く、感染の連鎖が起きやすい

軽症から始まるために見逃されやすく、感染力が強いウイルスが社会的に活発な世代で広がってしまったことが、感染拡大の要因といえるでしょう。

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新型コロナ(ニンバス)は重症化はするのか

ニンバス株は従来の新型コロナウイルスに比べて重症化のリスクは低いとされています。

ただし「軽症が多い」と油断せず、年齢や基礎疾患の有無に応じた注意が必要です。

多くの感染者は発熱や強烈なのどの痛みなどの症状を呈しながらも、自宅療養で回復しています。

子どもの場合はまだからだの免疫機能が完全に発達しておらず、大人であれば耐えられる症状でも重く感じることがあります。

強烈なのどの痛みによって水分や食事が十分にとれなくなり、脱水症状を引き起こす危険性があることも否定できません。

高齢者だけでなく心臓病、糖尿病、呼吸器疾患などの基礎疾患を持っている方も症状が悪化しやすい傾向があるため、慎重な経過観察が必要です。

感染した場合は症状の変化に注意深く気を配り、少しでも「おかしい」と感じたら、かかりつけ医や医療機関に相談することが大切です。

新型コロナ(ニンバス)でのどの痛みが強いときのセルフケア

ニンバスによるのどの激痛は、日常生活に支障が出るほど強いことがあるため、適切なセルフケアがとても重要です。

セルフケアの柱は3つです。

炎症の抑制

アセトアミノフェンやイブプロフェンといった解熱鎮痛薬の使用

※小児は原則アセトアミノフェンのみ

のどの炎症を和らげ、痛みを軽減する効果が期待できる

乾燥の予防

こまめな水分補給

水や麦茶、経口補水液などがおすすめ

室内の湿度を50~60%に保つ

加湿器を使ったり、濡れタオルを部屋に干したりする

刺激の回避

噛まずに飲み込める刺激の少ない食事

おかゆやゼリー、ヨーグルトを食べる

のどの痛みが強い際、お茶やコーヒー、柑橘系のジュースはのどを刺激することがあるため注意が必要です。のどの粘膜を保護することを心がけましょう。

関連記事:コロナの喉の痛みに効果のある薬や対処法を解説

新型コロナ(ニンバス)の予防方法

新型コロナの変異株であるニンバスの予防方法も、これまでの新型コロナウイルス感染症に対しておこなってきた基本的な対策となんら変わりありません。

特別なことをする必要はなく、私たち一人ひとりが基本的な感染対策をあらためて徹底することが、何よりの予防につながります。

手洗い・手指消毒の徹底

外出先から帰宅した際や食事の前、トイレの後など、こまめに石けんと流水で手を洗うか、アルコール手指消毒液を使用しましょう。

適切なマスクの着用

医療機関や高齢者施設を訪問する際や、混雑した電車・バスの中など、感染リスクが高い場所ではマスクを着用することが推奨されます。

定期的な換気

室内にウイルスが滞留しないよう、定期的に窓やドアを開けて空気を入れ替えましょう。

免疫力の維持

十分な睡眠と休息をとり、バランスの取れた食事を心がけることで、ウイルスの侵入に負けないからだづくりをすることが大切です。

ニンバスはもちろん、他のさまざまな感染症から自分自身と大切な人を守るための最も確実な方法です。

まとめ|のどの痛みがひどければ早めに医療機関を受診しよう

ニンバスの最大の特徴は「カミソリでのどを切ったような」と表現される強烈なのどの痛みです。

のどの痛み以外の症状は、発熱や咳など一般的な風邪と似ているため、感染力が強く、初期症状が軽いために無自覚のうちに感染を広げてしまいます。

重症化リスクは低いとされていますが、子どもや高齢者、基礎疾患のある方は注意が必要です。

ニンバスは、初期症状が風邪と似ているため、つい自己判断で様子をみてしまいがちです。

「いつもと違う」「飲み込むのもつらい」と感じるほどの激しいのどの痛みがあらわれた場合は、決して軽視しないようにしましょう。

ニンバスに感染しているサインかもしれないため、早めに医療機関を受診してください。

適切な治療ができ、重症化を防ぐだけでなく、周囲への感染拡大を食い止めることにもつながります。

ご自身の体調変化に注意を払い、不安な症状があれば速やかに専門家に相談しましょう。

喉の違和感や夏風邪のような症状、受診するべき?

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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

症状に対する診断やお薬の処方、診断書や傷病手当金申請書の記載内容は医師の判断によります。

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