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7119(救急相談電話)に繋がらない!原因と対策を解説

#7119(救急相談電話)は、救急医療に関する相談をすることができる救急安心センター事業の電話番号です。

救急安心センター事業とは、ご家族やご自身など、急な体調の変化があり緊急性の高い症状なのか判断できない場合、救急車の手配が必要かどうかを専門家に相談できるサービスです。
また、「夜間に空いている病院を探してほしい」「何科を受診すれば良いのか分からない」などといった相談にも医師、看護師、トレーニングを受けた相談員等が電話口で状況を聞き取り適切なアドバイスや病院の紹介を行ってくれるため大変便利なサービスではありますが、「緊急時に#7119にかけたら繋がらなかった」という口コミも目にします。

緊急時に#7119が繋がらない場合はどのような原因があるのでしょうか?
また、#7119に繋がらなかった場合の地域の医療センターの相談窓口や#8000(子ども救急相談電話)、病院やクリニックの夜間診療を利用する、往診治療を利用する、といった対策に関してもこちらの記事で詳しく解説していきます。

記事監修

名倉 義人 医師

○経歴
・平成21年
名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事
・平成23年
東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得
・平成27年
東戸塚記念病院で整形外科として勤務
・令和元年
新宿ホームクリニック開院

○資格
救急科専門医

○所属
日本救急医学会
日本整形外科学会

#7119(救急相談電話)とは?

#7119は、救急安心センター事業の電話番号です。

自分やご家族の病状が緊急性のあるものなのかどうか判断できない場合や、救急車の手配が必要なのか専門家に相談できるサービスです。
救急安心センター事業(♯7119)に寄せられた相談は、電話口で医師、看護師、相談員がお話を伺い、病気やケガの症状を把握して、救急車を呼んだ方がいいか、急いで病院を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこか等を案内してくれます。
また、#7119は、自治体の保健所や救急指定病院と連携しているため、必要に応じてオペレーターがそのまま救急搬送の手配も一緒に行ってくれます。

#7119は、2004年4月に開始された「一般市民に向けた救急医療に関する相談業務」のサービスとして導入されました。
導入される以前は、救急相談には市町村の指定する相談窓口がありましたが、それぞれの自治体によって運営方法やサービス内容が異なっていたため、一本化された相談窓口が必要であるという声が多く寄せられたことから、現在の#7119が導入されたのです。

近年、救急車の出動件数は増加傾向にあり、高齢化の進展などにより、今後も増えていくことが見込まれています。
救急車の出動件数が増えることで、救急車が現場に到着するまでに要する時間も伸びてきており、一刻を争う事態が発生したとき、救急隊の到着が遅れてしまうおそれがあります。
そこで、事前に救急安心センター事業(♯7119)を使ってもらうことで、緊急性が高いときには救急車の要請と、そうでないときは症状等に応じたタイミングで医療機関を受診することが可能となっており、地域の限られた医療資源の一つである救急車を有効に活用する一翼を担っているのです。


#7119に電話をすると、オペレーターや自動音声より応答があり、救急電話相談もしくは医療機関案内を選択するように促してくれます。
注意点としては、現在治療中の病気の治療方針、医薬品の使用方法、介護、健康、育児、精神科等に関する相談は受け付けられません。
また、利用料金は無料ですが、電話の通話料は利用者の負担となります。

こんな時は、#7119を利用しましょう

  • いつもと違う症状が出ているけど、救急車を呼んでいいのか分からない
  • 夜間急に具合が悪くなったけど、今すぐ行ける病院があるのか分からない
  • 自分の症状は何科で受診して貰えばいいのかな?
  • 近所の目が気になるから、救急車を呼ぶのは控えたい…

少しでも判断を躊躇われた場合は、すぐに#7119に電話をかけるようにしましょう。
もしかすると、その症状は一刻を争うサインかもしれません。
救急安心センター事業(♯7119)を使っていただくことで、医師や看護師などが症状を聞き取り、一刻を争う場面かどうかを判断することができます。
隠れた重症者を発見し、手遅れにならないように一刻も早く救急搬送につなげることも、救急安心センター事業(♯7119)の重要な役割です。

参考:総務省消防庁

#7119(救急相談電話)に繋がらない!

#7119(救急相談電話)は、大変便利なサービスでありますが検索をしてみると、「#7119 繋がらない」と困っている方の口コミも多く見かけます。#7119に繋がらない原因としては以下のものが考えられます。

  • エリア外からの発信
  • 通信事業者の障害
  • 混雑による繋がりにくさ

まず、通信事業者によっては、一時的に電話回線に障害が発生することがあります。 #7119(救急相談電話)に限らず、電話がつながりにくい場合は通信事業者に問い合わせることで原因を確認することができます。

また、#7119の回線が混雑している場合も繋がりにくさを感じることがあるかもしれません。
特に、大規模な災害やイベントが発生した場合や、休日や連休中など一般の診療所や病院が休み、深夜や早朝などの時間帯においても、#7119で相談をする方も多くなることが予想されるため、繋がりにくくなる可能性もあります。

画像引用:西日本新聞

“「何度かけてもつながらない」 救急車呼ぶ前の相談窓口「#7119」 限られた人員・回線に電話集中”
こちらのニュースによると、#7119は電話がつながらないケースが年間8千件を上回る自治体もあるそうです。
原因としては、限られた人員の中、回線に電話が集中してしまうことによって結果として繋がりにくくなっているとのことでした。

注意!#7119(救急相談電話)は「一部地域のみ可能」

♯7119は全国で実施している訳ではなく、行っている地域は限られておりエリア外からの通話はできなくなっています。
また、対象エリアによっても、お住まいの地域によっては利用時間に制限もあるため注意が必要です。

現在、都道府県全域で#7119のサービスを実施しているのは、宮城県・茨城県・埼玉県・東京都・新潟県・京都府・大阪府・奈良県・鳥取県・山口県・徳島県・福岡県

一部地域でのみ#7119のサービスを実施しているのは、札幌市周辺・横浜市・神戸市周辺・田辺市周辺・広島市周辺となっています

#7119に繋がらない場合の対処法

不安な症状が出ており、今すぐ医療知識のある方に症状や救急車を呼んだ方が良いのか相談をしたいが、#7119に繋がらない場合は、以下の対策があります。

  • ネットで確認、東京版救急受診ガイドを利用する
  • 地域の医療センターの相談窓口を利用する
  • #8000(子ども救急相談電話)を利用する
  • 病院やクリニックの夜間診療を利用する
  • 往診治療を利用する

東京版救急受診ガイド

日本救急医学会の監修により東京都医師会救急委員会救急相談センター運用部会が作成した東京版救急受診ガイドは、急な病気やけがをした都民が、「医療機関を受診したほうがいいのかな?」「救急車を呼んだほうがいいのかな?」と迷った際に、全5問の質問から緊急性のある症状かどうかを判断することができるようになっています。

>>東京版 救急受診ガイドはこちら

地域の医療センターの相談窓口を利用する

#7119が利用できない地域の場合、地域の医療センターに設置されている相談窓口に電話をかけることができます。
各都道府県の医療センターには、#7119同様に専門家が待機しており、救急医療に関する相談に対応してくれます。

東京都に関しては、#7119に繋がらない場合はこちらの電話番号から相談をすることも可能です。
23区 03-3212-2323
多摩区 042-521-2323

その他の地域に関しては、こちらから地域の医療相談窓口を検索することが可能です。

引用:東京消防庁救急相談センター

#8000(子ども救急相談電話)を利用する

お子様の場合は、夜間に突然発熱をしてしまったり、熱性けいれんを起こしたりすること珍しくありません。
そのようなお子様の緊急の症状が出た場合は、#7119以外にも小児救急電話相談事業「#8000」というものがあります。

この電話相談事業は、小児科受診対象となる15歳未満の子供をもつ保護者が対象となっており、休日や夜間に子供の病気へどのように対処すべきか、早急な受診の必要度や救急車を呼ぶなど緊急性が高い疾患の可能性があるかなど判断に迷ったとき、小児科医や看護師へ電話相談ができるというものです。

全国共通の短縮電話番号「#8000」をプッシュすると、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送してくれます。
担当する小児科医や看護師が子供の状況を聞き取り、ホームケアの方法や病院受診をすすめるなど適切なアドバイスをしてくれます。

子ども医療電話相談事業の実施時間に関しては、基本的には平日休日ともに19:00~翌日8:00までと夜間のみの対応となっております。
夜間以外の利用の場合は、#7119もしくは地域の医療相談窓口を利用するようにしましょう。

小さなお子様がいるご家庭では、万が一の場合に備えて事前にメモ帳や電話番号にこちらの番号を控えておくと安心です。

引用:厚生労働省「小児救急電話相談事業(#8000)について」

病院やクリニックの夜間診療を利用する

不安な症状が出ており、#7119など医療相談窓口に繋がらなく困っている場合は、病院やクリニックの夜間診療を利用しましょう。

東京都の場合は、医療機関案内サービスひまわりが365日24時間電話にてご案内が可能となっており、医療機関の所在地、電話番号、診療科目、診療曜日・時間などをご案内しています。 
提供する情報は、東京都福祉保健局が都内の全医療機関を対象に収集しているものとなっています。

医療機関案内サービスひまわり
03-5272-0303
受付時間:毎日24時間
コンピュータがお問い合わせ時間に診療を行っている医療機関を音声・ファクシミリでご案内します。
ファクシミリでのご案内はファクシミリ機能付き電話機に対応しています。
音声のアナウンスに従ってダイアルまたはプッシュボタンを操作してください。
               
聴覚障害者向け専用ファクシミリ     
03-5285-8080
受付時間:毎日24時間

その他の地域にお住まいの方で、今すぐに受診可能な病院や夜間の診療を利用したい場合は、厚生労働省の「医療情報ネット(地域の一般救急電話相談)」を利用すると全国の医療機関を確認することが可能です。

また、電話相談以外にも総務省消防庁の「全国版救急受診アプリ」では、症状を選択すると緊急度が表示されるサービスとなっております。
スマートフォンやパソコンから利用できるアプリとなっておりますので、急に体調が悪くなってしまった場合など医療相談機関に相談したいが繋がらなかった場合を考慮して、事前に登録をしておくことをお勧めします。

往診治療を利用する

「気になる症状が出ているので、お医者さんに直接診てもらいたい」「けど、夫が急に体調が悪そうだけど、子供を連れて一緒に病院に付き添いをするのが難しい…」などといった場合に便利なのが、往診治療になります。

往診治療とは、医師や看護師が自宅や宿泊先に直接訪問し、治療を行うサービスです。夜や休日に発熱や急な症状が出た場合など、病院にかかるのが難しい場合などに利用することができます。

夜間・休日往診、オンライン診察OK「ファストドクター」

ファストドクターは全国の医療機関から構成されている全国初の時間外救急の総合窓口(プラットフォーム)です。

症状に応じて救急病院案内や夜間休日往診、オンライン診療などの適切な医療を選択できるよう支援しています。地域の皆様の夜間休日の安心と健康を守るため、総勢3,500名の医師(常勤医・非常勤医)が24時間365日体制で連携、協力し活動しています。
さらに、全国の医療機関に向けて、2016年から「往診救急事業」を行い、2019年からは「臨時当直医事業」を展開しています。

往診対応時間は、【平日】18:00-翌6:00【土曜日】14:00-翌6:00 【日・祝】朝6:00-翌6:00(24時間対応)となっています。

夜間・休日のお問い合わせから、患者さまの緊急度をトリアージ(トリアージとは、患者の重症度に基づいて、治療の優先度を決定して選別を行うこと)を行います。
緊急度が極めて高いと判断した患者さまへ対しては、119をご案内しており、準緊急かつ往診適応の場合は、速やかに救急往診を手配いたします。
準緊急かつ往診適応ではない場合は、救急病院へのご案内やファストドクター提携の救急外来へ無料送迎を行っています(保険適用)。
このトリアージは、担当医療機関の医師が、丁寧に対応。さらに、症状に応じて専門の医師が往診に向かうので安心して治療を待つことが可能になっています。

自宅で診察、薬もその場で処方・お渡し可能

交通状況により時間の変動はありますが、最短30分で医師がご自宅にお伺いし、診察。
その場で症状にあったお薬を処方し、数日分お渡しを行なっています。休日、夜間など病院や薬局が空いていない時間帯でも安心です。

対応可能なエリアが広い

現在のファストドクター対応エリアは下記となっています。
北海道東京都神奈川県埼玉県千葉県愛知県大阪府兵庫県奈良県京都府福岡県です。
※全域対応と一部対応エリアに分かれます。
※法律により提携医療機関より半径16キロ以内を対応となっております。
>>ファストドクター対応エリア一覧はこちら

対応可能な症状が幅広い

小児科、内科、整形外科、救急科の医師が全国に1,650名と大変多く在籍しているので、幅広い症状への対応が可能となっています。
また、保険適用のPCR検査も実施可能です。
※検査実施は医師の判断となります。

各種医療制度適応で料金も安心

往診治療は費用が嵩みそう…と思いますが、ファストドクターの往診治療は医療保険適応なので、診察料は普段病院で負担されている割合です。お子様(15歳未満)も医療助成制度が適応されます。

>>お支払い料金詳細はこちら

まとめ

救急安心センター事業「#7119」は急な怪我や病気に遭遇した際、救急車を呼ぶかどかの判断が難しい場合に利用できる電話相談窓口です。
急な症状が出てしまった場合、ご自身では緊急性の高い症状なのかどうなのか正確な判断をすることができません。しかし、#7119を利用すれば、電話で医師の方や看護師などの資格を持った方やトレーニングを受けた相談員の方が、冷静に適切な対処方法を教えてくれるんです。
また、#7119では緊急性がそこまでではないと判断された場合、後日後日病院を受診する事だけを促す…ような対応はしておりません。

相談員が、現時刻で診察が可能な近くの医療機関の電話番号を教えてくれたり、その症状に応じた応急手当のやり方をアドバイスしてくれたりするので、電話を切った後にも自身でどうすれば良いかがわかります。
ただ、その一方で#7119は全国対応しておらず、一部地域では対象エリア外ともなっているので注意が必要です。

#7119に繋がらなくて困っている場合は、地域の医療相談窓口、お子様であれば#8000で同様のサービスを受けることも可能ですが、より症状が心配な場合は「往診治療が可能なファストドクター」の電話窓口へ相談も検討をしてみることをお勧めしますよ。