睡眠障害で病院に行くときは何を基準で選ぶべき?基本的な治療方法も紹介

公開日: 2025/07/19 更新日: 2025/07/19
「最近、睡眠が十分にとれない…病院に行ったほうがいいのかな」 「眠れない悩みは心療内科?内科?どの科が適切なのだろう」 「日中の眠気をどうにかしたいけど、受診するのは不安…」 睡眠がうまくとれずつらい日々を過ごしていませんか? いざ受診しようと決意しても「どの病院なら安心して相談できるのか」と悩み、一歩踏み出せない方もいるかもしれません。 睡眠の悩みは多くの人が抱えており決して珍しいものではありません。 ご自身の体調に合わせ、安心して治療を受けられる病院を選びましょう。 本記事では、睡眠障害で受診する病院の選び方と、症状に応じた診療科の探し方をわかりやすく解説します。 おもな睡眠障害の特徴や治療の流れも紹介しますので、ご自身の症状と照らし合わせながら読みすすめ、受診先を選ぶ参考にしてください。
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睡眠障害で病院を受診する際の選び方

睡眠障害で受診するときは「専門性」と「通いやすさ」をふまえて病院を探してみてください。

睡眠障害は原因や症状によって7種類に大別されており、それぞれの分類によって適した治療法や対応する診療科は異なります。

睡眠障害のおもな7種類は以下のとおりです。[1]

  • 不眠症

  • 睡眠関連呼吸障害(すいみんかんれんこきゅうしょうがい)

  • 過眠症(かみんしょう)

  • 概日(がいじつ)リズム睡眠・覚醒障害

  • 睡眠時随伴症(すいみんじずいはんしょう)

  • 睡眠関連運動障害(すいみんかんれんうんどうしょうがい)

  • その他の睡眠障害

たとえば「夜の眠りが浅い」「日中に強い眠気がある」といった症状は、多くの人で共通する悩みですが、その背景にある「睡眠の質を低下させる原因」は一人ひとり異なります。

想定される原因によって治療法も変わります。

自分がどの分類にあてはまるのか予想できない場合、睡眠障害全般に対応できる病院を選ぶと安心です。

症状を総合的に評価し、必要な場合は適切な診療科へつなげてもらえます。

病院を選ぶ際は、以下の点をチェックしてみましょう。

  • 睡眠障害についての専門医がいるかどうか

  • 医師が睡眠障害の改善実績を持っているか

  • 自宅や最寄駅から通いやすい場所に病院があるか

いずれの睡眠障害も継続的な通院が必要になります。

「信頼できる」「無理なく通える」病院選びが、治療を続けやすくする大切なポイントです。

睡眠障害についての専門医がいるかどうか

睡眠障害は「眠れない」「眠りすぎる」など一見同じような症状でも原因は複数考えられます。

原因の特定が難しいケースも多く、診断や治療の開始が遅れることも少なくありません。

また生活習慣病やうつ病が睡眠障害と絡んでいる場合もあります。

専門医はほかの病気が隠れていないかも含めて総合的に評価してくれるため、心身の健康を守るためにも専門医への相談は心強い選択です。

専門医の資格には、以下のような資格があります。[2]

  • 日本睡眠学会総合専門医:睡眠障害について深い知識を持ち、複数の治療法を提供できる医師

  • 日本睡眠学会専門医(現在は「総合専門医」に統合)

  • 日本睡眠学会指導医:ほかの医師を教育・指導し専門医を育てる役割を持つ医師

日本睡眠学会のホームページには、専門医が在籍する地域や病院名が記載されています。[2]

お住まいの地域に専門医がいるか確認してみてください。

とくに「夜間に呼吸が止まる」「足がむずむずして眠れない」といった複雑な症状がある場合は、専門的な知見を持つ医師から綿密な検査を受けることが望ましいでしょう。

睡眠障害を熟知している専門医は、豊富な知識と経験をもとに原因をみきわめ、最適な治療法を提案してくれます。

自分に合った治療によって、より早く睡眠改善が期待できるでしょう。

睡眠障害の改善実績を持っている

実績のある病院には専門的な検査体制と、多くの人を診てきた豊富な経験が蓄積されています。

幅広い治療法のノウハウをもとに、一人ひとりの症状や背景も考慮して、より的確な診断と治療を提案してくれるでしょう。

また睡眠障害に関する診療体制が整っている病院では、生活指導や薬以外の治療法など実践的なアドバイスも受けられます。

  • 対応している睡眠障害の種類

  • 過去の治療実績

  • 睡眠障害に対する専門的な検査や診療体制

自分の症状に合った治療提案を受けるためにも、事前に病院の実績をチェックしてみてください。

自宅や最寄駅から通いやすい場所に病院がある

睡眠障害の治療は一度の受診で終わることは少なく、検査や治療効果の確認など定期的な通院が必要になります。

通院に時間や体力が奪われると、受診自体がストレスとなるかもしれません。

強い眠気や疲労感があるなかで、遠くの病院まで足を運ぶのは想像以上につらいものです。

継続して通院するためにも、通いやすい病院選びは重要です。

「駅から徒歩圏内」「自宅から30分以内」など通いやすさを考慮して病院を探しましょう。

平日仕事をしている人は、仕事帰りに通えるよう職場から近い病院を候補に入れるのもおすすめです。

アクセスのよさは治療を続けるための土台になります。自分のライフスタイルに合わせ、負担なく通える病院を選んでくださいね。

睡眠障害で病院を受診したいときは何科を探せばよいのか

おもに以下の診療科のなかから、睡眠の悩みや症状に応じて適切な診療科を選択します。

  • 精神科

  • 心療内科

  • 脳神経内科

  • 呼吸器内科

  • 耳鼻咽喉科

  • 内科

睡眠障害は種類によって治療方法が異なるため、症状に合った診療科を選ぶ必要があります。

たとえば睡眠関連呼吸障害は、心療内科では治療ができず、呼吸器内科や耳鼻咽喉科への受診が適切です。

とはいえ「自分の症状は一体どの診療科が適切なの?」と判断に困る人もいるでしょう。

以下に睡眠障害のおもな症状と受診がすすめられる診療科をまとめました。

おもな症状

選ぶ診療科

  • 食欲減退や気分の落ち込みがある

  • 睡眠リズムが崩れている

心療内科・精神科

  • 夜しっかり寝ても日中強い眠気がある

  • 足がむずむずして寝られない

脳神経内科

  • いびきがひどい

  • 夜中に呼吸が止まる

呼吸器内科・耳鼻咽喉科

  • 症状がはっきりとしない

  • どこに受診したらよいか悩む

内科

迷ったらかかりつけ医に相談してみるのもよいでしょう。

万が一専門的な検査が必要な場合には、適切な診療科を紹介してもらえるため安心してください。

2025年5月時点では、法律上の制限により「睡眠障害」という言葉を含めた診療科は存在しません。

例えば「睡眠障害内科」や「睡眠障害精神科」などといった診療科が存在しないのはこのためです。

そのため、どこに相談すればよいかわからず悩む人は少なくありません。

地域によっては「睡眠外来」など睡眠を専門とする病院もあります。

睡眠について総合的に診てもらえるため、お住まいの地域にあるか探してみるのもおすすめです。

睡眠障害の症状や原因

「睡眠が不十分に感じる」「日中に眠気が強くてつらい」など似た症状であっても、根本の原因は人によって異なります。

睡眠障害の原因は、うつ病などの心の不調、糖尿病や呼吸器疾患などの身体的な病気、ストレスなどが考えられます。

これらの原因はひとつだけではなく、複数組み合わさっていることも珍しくありません。

また原因は異なっても、生活習慣の乱れは睡眠障害を悪化させる共通の要因となり得ます。

一人ひとり異なる原因と背景によって、必要な対応や治療法も変わってきます。

自分に合う適切な治療を受けるためにも、まずは今起こっている症状がどの睡眠障害に関連する可能性があるかを推測しましょう。

以下に、睡眠障害の代表的な症状と考えられる睡眠障害・原因をまとめました。[1][3][4][5][6]

「睡眠障害のおもな症状」から自分の症状に近い項目をみつけ、考えられる障害と原因を確認してみてください。

睡眠障害のおもな症状

考えられる睡眠障害

おもな原因

  • 眠りにつきにくい

  • 夜中に目が覚める

  • 朝早く目が覚める

  • 熟睡感がない

不眠症

(入眠困難、中途覚醒、早期覚醒、熟眠障害)

  • ストレス

  • 生活リズムや食習慣の乱れ

  • 運動不足

  • アルコール・カフェイン・たばこの影響 など

  • いびきがひどい

  • 睡眠中に呼吸が止まる

  • 日中に強い眠気やだるさがある

睡眠関連呼吸障害

(睡眠時無呼吸症候群など)[7]

  • 肥満

  • 高血圧や糖尿病などの生活習慣病

  • 加齢による気道の筋力低下

  • 顎(あご)の位置・大きさ

  • 十分寝ているのに、日中も耐えられない眠気がある

  • 突然眠り込む

中枢性過眠症

(ナルコレプシーなど)[8]

  • 遺伝的な要因

  • 脳の機能異常

  • 極端に寝起きが早くなる・または遅くなる

  • 昼夜逆転する

概日リズム睡眠・覚醒障害

  • 交代・シフト勤務

  • 時差ボケ

  • 休日の寝だめ[9]

  • 加齢

  • 睡眠中に大声を出す

  • 夢と連動し手足を動かす

  • 意識なく歩き回る

睡眠時随伴症

(レム睡眠行動障害など)

  • 抗精神病薬、抗うつ薬など一部の薬の副作用

  • パーキンソン病など病気の症状

  • 足がむずむず、ざわざわして眠れない

  • 筋肉がぴくぴく動く

睡眠関連運動障害

(レストレスレッグス症候群など)

  • 鉄不足

  • 腎臓の機能の低下

  • 不眠にくわえ、食欲低下や気分の落ち込みなど心の不調がある

精神疾患(うつ病や不安症など)が影響する不眠

  • ストレス

  • 自律神経や脳の働きの乱れ[10]

今感じている不調がどのタイプに近いかを知ることは、受診先の判断にも役立ちます。

日中の生活にも支障が出ているときは、速やかに治療が必要な場合もあります。

気になる症状が続いている人は、早めに受診を検討しましょう。

睡眠障害で受診する基準や目安について

睡眠障害による不調が「1か月以上続いているか」または「日中の生活に支障があるか」によって受診を判断しましょう。[12][13]

睡眠障害はどの分類であっても自力で改善することが難しい病気です。

数日から数週間の症状であっても、日常生活に大きく影響する場合もあります。

たとえば睡眠関連呼吸障害や過眠症では、日中に突発的な眠気が生じるため、居眠り運転などの危険が高まります。[14]

睡眠時間が短いと糖尿病や高血圧など生活習慣病につながる可能性も高まるため、睡眠の悩みはひとりで抱え込まず早めに専門家に相談することが大切です。

以下の表を受診の目安として活用してください。[4][12]

不調の期間

1か月以上

1か月未満

症状

  • 寝つきが悪い

  • 夜中に何度も目が覚める

  • よく眠れた気がしない

  • 朝早く目が覚める

  • 寝不足感が続いている

  • 日中の眠気や集中力低下で生活に支障がある

  • 夜中にいびきや呼吸が止まっていると家族に指摘される

  • 食欲の低下や気分の落ち込みもある

  • 突然眠り込んでしまう

睡眠障害は単に睡眠だけの問題でなく、心の不調や体の病気が関係していることもあります。

原因となる病気に対し早急な治療が求められるケースも少なくありません。

未来の健康を守るためにも、日々の生活がつらいと感じている場合は、期間に関係なくできるだけ早めに受診を検討しましょう。

睡眠障害を病院で治療していくための方法

睡眠障害の治療では、おもに2つのアプローチによって治療しています。[11]

  • 生活習慣の改善

  • 薬を使用した治療

どの睡眠障害の治療でも、まずは眠りやすい生活環境やリズムを整えることからはじめます。[12]

生活習慣の見直しや考え方のくせを整えることで、自然な眠りが戻ることもあるためです。

また睡眠の悩みは、薬だけで解決できるものではありません。

睡眠薬は一時的なサポートであり、長期的に質のよい睡眠を目指すためには生活習慣の改善が必要不可欠です。

生活習慣の改善だけでは不十分な場合や原因となる病気がある場合は、薬を併用した治療も検討されます。

まずは生活習慣の見直し、必要に応じて薬を使用するのが睡眠障害治療の基本です。

生活習慣を改善する方法

睡眠障害の治療では、まずは入眠しやすくするための生活の改善からはじめます。

睡眠障害は生活リズムや就寝前の過ごし方、寝る環境が影響し悪化します。根本的な睡眠習慣の改善には、自然な眠りを促す習慣づけが欠かせません。

とくに「睡眠衛生指導」は7つの睡眠障害に共通して実践される方法です。質のよい睡眠を得るために、生活習慣や寝室環境を整えます。

睡眠衛生指導のみで改善しない場合は「認知行動療法」が取り入れられることもあります。

認知行動療法とは、睡眠への考え方や行動を見直す方法です。

睡眠衛生指導と認知行動療法では、それぞれ以下の内容を実践します。[1][11][15][17]

睡眠衛生指導

認知行動療法

  • 毎朝同時刻に起床する

  • 規則正しい時間に食事をとる

  • 適度に運動する

  • 昼寝は15時前まで、20~30分にとどめる

  • 寝室を静かに暗く、快適な温度に整える

  • 寝る4時間前のカフェインや飲酒を控える

  • 睡眠時間は日中の眠気が困らなければ十分と考える
    など

  • 眠気を感じてから寝床につく

  • 眠れないときは寝室から出る

  • 寝室は睡眠のための空間とする

  • 就床時刻や入眠時間を記録する

  • 「眠れないと困る」などの思い込みをゆるめ、焦りを減らす

  • 寝る前に瞑想(めいそう)や呼吸によってリラックスを心がける
    など

とくに不眠症に対しては睡眠衛生指導にくわえ認知行動療法が効果的であり、実際の治療に積極的に取り入れられます。[1]

慢性不眠症のうち70〜80%の人が認知行動療法によって不眠の症状が軽くなったとの報告もあります。[15]

また長期的な効果について調べた研究では、認知行動療法を受けた人の約41%が「不眠がほぼ治った状態」とされており、薬による改善率(約28%)をうわまわる結果です。[16]

病気によっては薬が必要なこともありますが「眠りやすい環境と生活習慣」や「考え方や行動のくせ」を見直すことは、質のよい睡眠を得るための基盤となります。

治療薬を使用する方法

生活習慣の改善で効果が得られない場合や原因疾患に対して治療が必要な場合には、薬の使用が検討されます。

睡眠障害では、表面上の悩みだけを改善するのではなく、根本にある原因を解消する必要があります。「睡眠中に異常な行動がある」といった症状への対応も必要です。

たとえば不眠の原因が心の不調であればうつ病の薬、レストレスレッグス症候群では足の不快感を抑える薬が検討されることもあります。

睡眠が十分にとれないうちは睡眠の確保を優先し、状態に応じて睡眠薬が処方されることもあります。

以下は睡眠障害の種類ごとに使われる薬をまとめました。[1][11]

分類

場合よって検討される治療薬(一例)

不眠症

症状の程度に応じ睡眠薬

睡眠関連呼吸障害

呼吸の治療が優先(どうしても必要な場合のみ体内時計を整える薬などを検討)[7]

過眠症

日中に覚醒するよう働きかける薬[8]

概日リズム睡眠・覚醒障害

体内時計を整える薬、ビタミンB12

睡眠時随伴症

抗不安薬や抗てんかん薬

睡眠関連運動障害

足の不快感を抑える薬、鉄剤

精神疾患が関係する不眠

抗うつ薬や抗不安薬、症状の程度に応じ睡眠薬

睡眠薬はかならずしも使用されるわけではありません。生活習慣の見直しをおこないつつ、必要な場合のみ補助的に使用されます。

また睡眠薬の種類は「体内時計を整える薬」「入眠を助ける薬」「持続的に働く薬」など複数あります。

適切な薬や必要な使用頻度は人によって異なるため、医師の指示を守って使用することが重要です。

「睡眠薬を飲むのが怖い」「くせになるのではないか」と不安になり、薬を処方されても服用をためらう人もいるかもしれません。

しかし睡眠が十分にとれないうちは、薬の力を借りながら睡眠確保を優先することも大切です。

自己判断で中止したり調整したりするとかえって状態が悪化する可能性もあるため、処方された場合はかならず医師の指示のもと適切に治療しましょう。

よくある質問

睡眠に悩んで受診したくても「どの診療科に行けばいいのか」と迷いますよね。

「まずは近くの内科に相談してもいいのかな」と悩む人もいるかもしれません。

ここでは、睡眠障害に関して病院を選ぶ際によくある質問にお答えします。

睡眠障害や不眠症は何科に行けばいいですか?

不眠の場合、まずは内科や心療内科・精神科への相談を検討してください。

不眠以外に心の不調やいびきなど、ともなう症状がある場合は呼吸器内科や耳鼻咽喉科、脳神経内科が適することもあります。

睡眠障害は心や体の病気が関係しているケースも多く、あらわれている症状によっては専門的な治療が必要です。

たとえば心の不調をともなう場合は心療内科や精神科、いびきや夜中の呼吸停止があるなら呼吸器内科や耳鼻咽喉科が適しています。

足がむずむずして寝られない場合には、脳神経内科で治療することもあります。

不眠以外に困っていることがない場合、まずは内科で相談してみましょう。

睡眠について深く検査してもらいたい場合は、睡眠障害の専門医が在籍する病院や「睡眠外来」がある病院を探すのもおすすめです。

睡眠障害を治すのは内科でも平気ですか?

症状が軽い場合や睡眠障害の原因がはっきりしない場合は、内科で相談可能です。

内科では体全般の病気を診てくれるため、専門的な治療が必要なのか、セルフケアで改善できる範囲なのかというみきわめは可能です。

生活するうえでのアドバイスを受けられたり、必要に応じて睡眠薬を処方されたりすることもあります。

睡眠時無呼吸症候群や過眠症のように専門治療を要する場合は、適切な診療科へつなげてくれます。

どこの診療科に受診したらよいか困っている場合、まずは近くの内科やかかりつけ医で相談し、必要があれば適切な診療科を紹介してもらいましょう。

まとめ|睡眠障害で病院を選ぶ基準を理解して自分なりに改善していこう

睡眠に関する悩みが続いている場合、まずは睡眠障害の種類を知り、自分の症状がどのタイプに近いのか推測したうえで治療できる病院を選びましょう。

睡眠障害はいくつかのタイプがあり、それぞれで治療法が異なります。

適切な治療を受けるためには、自分の症状に合った診療科や専門医を選ぶ必要があります。

また治療は長期に及ぶこともあるため、信頼でき通い続けられる病院選びも大切です。

以下のポイントを病院を選ぶ基準にしてみてください。

  • 睡眠障害に詳しい専門医が在籍しているか

  • 治療実績のある病院かどうか

  • 無理なく通院できる場所にあるか

  • 困っている症状に対応している診療科か

睡眠障害は心身の病気をともなうケースも多いため、症状が1か月以上続いていたり日常生活に支障が出ていたりする場合は早めの受診がすすめられます。

治療は生活習慣の改善が基本となり、必要に応じて認知行動療法や薬物療法が提案されます。

自分にとって最適な治療で睡眠の質を取り戻していきましょう。

睡眠は心と体の健康に直結しています。悩みはひとりで抱え込まず、医師に相談しながら心地よい睡眠を整えていきませんか?

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参考文献

[1]睡眠障害ガイドライン わが国における睡眠問題の現状

[2]睡眠医療認定一覧

[3]睡眠障害・睡眠問題に対する支援マニュアル -保健師・対人援助職向け-

[4]睡眠障害は理解して早期受診!が重要

[5]健康づくりのための睡眠ガイド 2023

[6]睡眠障害とは 睡眠障害の種類:井上雄一

[7]睡眠時無呼吸症候群の診療ガイドライン2020

[8]ナルコレプシーの診断・治療ガイドライン項目

[9]社会的ジェットラグと睡眠

[10]The Link Between Depression and Physical Symptoms - PMC

[11]睡眠薬の適正な使⽤用と休薬のための診療療ガイドライン ・出⼝口を⾒見見据えた不不眠医療療マニュアル

[12]不眠症(睡眠障害)|こころの情報サイト

[13] 良質な「睡眠」をとる(寝る)

:ストレス対処法としての生活習慣 - 食う・寝る・遊ぶの充電法|こころの耳

[14]睡眠時無呼吸症候群と交通事故

[15]CBT‒Iの理論と実践

[16]Initial treatment choices for long-term remission of chronic insomnia disorder in adults: a systematic review and network meta-analysis - PubMed

[17]うつ病看護ガイドライン

本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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