睡眠障害で受診するなら何科がよいの?病院へ行くタイミングや診療内容についても解説

公開日: 2025/07/17 更新日: 2025/07/17
「十分な睡眠がとれなくて悩んでいるけれど、何科を受診したらいいんだろう」 「睡眠障害はどのタイミングで病院に行くのがベストなんだろう」 寝つきが悪い、夜中に頻繁に起きてしまう、朝すっきりと起きられないなど、睡眠に問題があると、どの診療科を受診すればよいのか、そもそも病院やクリニックを受診しなければいけないのか悩みますよね。 睡眠の質が低下すると集中力や記憶力が落ちるだけでなく、イライラや気分の落ち込みが続くこともあり、放っておくと生活習慣病のリスク増加やうつ病などの精神疾患を発症する可能性もあります。 この記事では睡眠障害が疑われるときに受診すべき診療科や、受診のタイミング、診察ではどのようなことをするのかについて詳しく解説します。正しい知識を得て早めに対処し、睡眠に対する不安のない生活を取り戻すための第一歩を踏み出しましょう。
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目次

睡眠障害は何科を受診すればいい?症状別の診療科の選び方

睡眠障害はおもに精神科、心療内科、内科、耳鼻咽喉科、脳神経内科、小児科のなかから自身の症状や疑われる病気と当てはまった診療科を受診します。

睡眠時にみられる症状、その背景にあると考えられる病気や原因、推奨される診療科の表を参考に、自分に当てはまる症状から何科を受診すべきかを見ていきましょう。

症状

疑われる病気や原因

推奨される診療科

  • 寝つけない

  • 眠りが浅い

  • 夜中に目が覚める

  • 朝の起床予定時間より早く目が覚める

  • 不眠症

  • うつ病

  • ストレス

  • 精神科

  • 心療内科

  • 内科

  • 睡眠外来

  • ひどいいびき

  • 睡眠時に呼吸が止まる

  • 睡眠時無呼吸症候群

  • 耳鼻咽喉科

  • 呼吸器内科

  • 睡眠外来

  • 内科

  • 睡眠時間が確保できているにもかかわらず日中の強い眠気

  • 繰り返す居眠り

  • ナルコレプシー

  • 過眠症

  • 脳神経内科

  • 精神科

  • 心療内科

  • 睡眠外来

  • 生活リズムが崩れて眠れない

  • 概日リズム睡眠障害

  • 精神科

  • 心療内科

  • 睡眠外来

  • 寝る時間が近くなると脚がむずむずしてじっとしていられない感覚

  • レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

  • 脳神経内科

  • 睡眠外来

  • ひどい咳

  • 風邪などの感染症

  • 喘息

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)

  • 内科

  • 呼吸器内科

  • 耳鼻咽喉科

  • ひどいかゆみ

  • アトピー性皮膚炎

  • じんましん

  • 皮膚科

十分な睡眠がとれないからといって一概に精神疾患が原因であるとは限りません。睡眠障害の原因は睡眠時に呼吸が止まっていることが原因であったり、脚がむずむずして夜中に起きてしまうことが原因であったりもします。自分の心当たりのある症状に応じた診療科の選択が重要です。[1]

「何科に行けばいいかわからない」「近くに専門の診療科がない」など受診先に迷った場合はかかりつけの内科やクリニックを受診しましょう。医師の判断により必要であれば専門の診療科や病院を紹介してもらえるため、最初のステップとして非常に有効です。

総合病院の外来受付で相談する方法もあります。総合病院には複数の専門の診療科が集まっているため、症状を伝えることでどの診療科を受診すべきか案内してもらえます。

ただし紹介状がない場合は初診時に「選定療養費」という大きな病院で診てもらうための特別料金がかかるため、まずはかかりつけの病院やクリニックを受診して紹介状をもらい専門の診療科を受診する流れがおすすめです。[2]

地域によっては精神保健福祉センターや保健所で、睡眠やこころの健康に関する無料相談を受け付けている場合があります。[3]相談内容に応じて適切な診療科を指示してもらえるケースもあるため、不安や困っていることは一人で抱え込まずに相談してみましょう。

子ども・中学生・高校生が睡眠障害で受診するのは何科がよい?

子どもや中学生、高校生が「なかなか寝つけない」「朝起きられない」などの睡眠の悩みを抱えている場合、まずは小児科や内科を受診するのが基本です。

とくに中高生の場合は思春期の体やこころの変化によって生活リズムが乱れやすくなります。自律神経の不調が原因の「起立性調節障害」や個人の「発達特性」が睡眠リズムに影響しているケースもあるため、小児科での相談が第一選択肢となります。[1][4]

中高生が病院やクリニックで相談する睡眠の悩みの多くは「朝どうしても起きられない」という悩みです。生活のリズムの乱れや、睡眠時間の不足、体の働きを調節する神経の不調などが原因になっているケースがあります。

夜間適切な時間に眠れない場合は、なぜ眠れないのか原因を探ることも大切です。寝る直前まで勉強し頭が冴えて眠りたいのに眠れない状態なのか、スマホやゲームで夜更かしをして自分で寝る時間を削っている状態なのか、原因によって対処法が大きく異なるため区別は正しくおこないましょう。

夜遅くまで起きている生活が続くと、体のリズムがどんどん後ろにずれてしまい朝起きるのがますますつらくなり悪循環です。

睡眠不足が続いているのに休日の起床時間を遅らせない、授業中に居眠りをしないなど真面目な方は睡眠不足が蓄積し、ある日突然登校日の朝に起きられなくなることもあるため注意が必要です。

睡眠の問題は学校や家庭の悩み、人間関係の悩みなどさまざまな要因が関係している可能性があります。登校日は朝起きられないのに休日は問題なく外出できるといった場合は、学校生活においてなんらかの問題がある可能性も考えられます。

これまでの様子や体調の変化を振り返るとともに本人の話に耳を傾け、気持ちをくみ取ることが非常に大切です。

意識が飛ぶような眠気がある場合は何科へ行くべき?

気がついたら眠っていたという意識が飛ぶような眠気は睡眠外来、神経内科、精神科、心療内科などを受診しましょう。過眠症やナルコレプシーといった睡眠障害の可能性があります。

睡眠外来は睡眠に関する検査や治療を専門にしている診療科です。ポリソムノグラフィー(PSG)という検査で、眠っている間の脳波や呼吸、体の動きなどを詳しく調べられます。

神経内科は脳の機能に関する検査や診察が専門です。脳や神経の働きに問題がある場合でも睡眠障害が起こるケースがあります。

強いストレスやうつ病が原因で眠気がひどくなることもあります。気持ちが沈んでいたり、何をしても疲れてしまうような状態が続いている場合は、精神科や心療内科での相談も有効です。

意識が飛ぶような眠気は単なる寝不足とは異なります。「車の運転中に眠ってしまった」「授業や会議中に居眠りをしてしまう」など日常生活に支障をきたすほどの強い眠気が続くときは、放置せず早めに病院やクリニックを受診しましょう。

睡眠障害を診てもらえる診療科の一覧

睡眠障害は、おもに内科、心療内科、精神科、睡眠外来で診療してもらえます。それぞれ睡眠障害へのアプローチの仕方や、どんな方法を使って治療するかといった違いがあるため、自身の症状やケースにあった診療科を探すときの参考にしてみてください。

診療科

特徴

診てもらえる睡眠障害の種類(例)

内科

  • 睡眠障害の比較的軽い症状や原因がはっきりしない場合でも気軽に相談できる

  • 生活習慣病が関係していないかどうかを調べてもらえる

  • 必要に応じて専門医への紹介が受けられる

  • 高血圧や糖尿病、甲状腺疾患、更年期障害などが原因の睡眠障害

心療内科

  • さまざまなストレスが要因で症状があらわれる場合に相談できる

  • そのほかの専門科を受診したが異常が認められなかった際に有効の場合もある

  • ストレスや生活リズムの乱れが原因の睡眠障害

精神科

  • うつ病など精神疾患が関係している睡眠障害に対応している

  • 専門的な薬物療法やカウンセリングが受けられる

  • うつ病・不安障害・双極性障害・統合失調症など、精神的な病気が原因で起こる睡眠障害

睡眠外来

  • さまざまなタイプの睡眠障害に対応している

  • 睡眠に関する専門的な検査(ポリソムノグラフィーなど)や診断が受けられる

  • 不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、概日リズム睡眠障害などが原因の睡眠障害

睡眠障害の症状や背景によって適した診療科は異なります。内科は一番身近な診療科であり、一例として、高血圧や糖尿病、甲状腺疾患、更年期障害などが原因の不眠症に対応可能です。原因がほかにある睡眠障害の場合でも必要に応じて専門医を紹介してくれます。

心療内科や精神科はストレスや心理的な要因による不調、うつ病などの精神疾患を専門に扱う診療科です。こころの不調が原因で「眠れない」「途中で目が覚めてしまう」といった症状がある場合に向いています。

睡眠外来は不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などさまざまなタイプの睡眠障害に対応しています。睡眠で悩んでいる場合、身近に睡眠外来があれば総合的に診てもらえるため受診がおすすめです。

睡眠外来は保険適用になるのか

睡眠外来で受けられる診療や検査の多くは保険が適用されます。たとえば不眠症・過眠症・睡眠時無呼吸症候群などの疑いがある場合、初診や問診、医師による診断、必要な検査や薬の処方まで保険の対象です。

「PSG(ポリソムノグラフィー)」「MSLT(反復睡眠潜時検査)」という精密な睡眠検査や、症状に応じて処方される睡眠薬や抗うつ薬などの薬物療法も保険診療の範囲内で受けられます。

ただし、自費診療をおこなっているクリニックで診療を受けた場合は、保険が使えないことがあります。気になる場合は事前に保険適用かどうかを病院やクリニックに確認しておきましょう。保険適応の場合であっても保険証を忘れてしまうと実費になってしまうため、受診時には忘れずに持参しましょう。

睡眠障害は病院へ行くべきか?放置するリスクとは

睡眠障害によって日常生活に影響を及ぼしている場合は、医療機関を受診しましょう。

つい我慢してしまいがちな悩みですが、睡眠障害は病院などの医療機関で適切に診てもらうべき重要な疾患です。

睡眠障害を放置すると日常生活に以下の影響を及ぼします。[1]

  • 慢性的な睡眠不足

  • 日中の眠気やだるさ

  • 頭痛や注意力の低下

  • 作業効率や学業成績の低下

  • 注意力が低下することで事故など重大な結果を招く

慢性的な睡眠不足は肥満、高血圧、2型糖尿病、心疾患や脳血管障害など生活習慣病の発症リスクを高め、死亡率の上昇に関係すると明らかになっています。[1]うつ病などの精神疾患においても睡眠障害がうつ病の発症・再発リスクを高めることが知られています。

睡眠障害は身体的、精神的に悪影響を及ぼすため早めに専門の病院やクリニックで相談し、原因を明らかにしましょう。

仕事のストレスで眠れない場合は病院を受診すべき?

仕事のストレスで「布団に入っても眠れない」「夜中に何度も目が覚めてしまう」という状態が続いている場合、入眠困難や中途覚醒といった不眠症状が疑われるため早めに受診しましょう。

放っておくと不眠が慢性化し、日中の集中力低下や疲労感だけでなく精神的な不調にもつながっていきます。ストレスが原因の場合は、うつ病や適応障害のリスクが高まるといわれています。心療内科や精神科などで早めに相談し慢性化させない工夫が必要です。

睡眠障害があるときの受診の目安やタイミング

睡眠障害の受診の目安として、自身の症状が疑われる疾患と一致しているのか照らし合わせながら受診の参考にしましょう。

疑われる疾患

受診の目安・タイミング[1]

睡眠時無呼吸症候群

  • 睡眠時間が十分とれていてもしっかりと休めた感覚がしない場合

  • 日中の眠気が続き日常生活に支障をきたしている場合

  • 息苦しさを感じ、夜中に何度も目が覚める

  • 睡眠中に一時的に呼吸が止まっていると言われたことがある

レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

  • 以下の対策を実践しても寝つけない、四肢(主に下肢)の感覚異常、動かしたい症状が続く場合

  • カフェインやアルコール、ニコチンを控える

  • 適度な運動を習慣づける

  • 暖かい風呂や冷たいシャワーを浴びる

周期性四肢運動障害

  • 夜中に無意識に下肢がピクつくことで目を覚ましてしまう場合

うつ病による不眠や過眠

  • 以下の対策を実践しても寝つけない、寝てもしっかり休んだ感覚がしない、日中に眠気を感じる、日常生活に及ぼしている影響が改善しない場合

  • 起床時刻と就床時刻を調整する

  • ベッドで起きている時間を短くし睡眠の質を高める

睡眠不足症候群

  • 十分な睡眠時間を数日間確保しても症状が改善しない場合

過眠症(ナルコレプシー、特発性過眠症)

  • 薬物療法と十分な睡眠時間を確保しても日中の眠気が続く場合

睡眠時無呼吸症候群、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)、周期性四肢運動障害、うつ病による不眠や過眠などは睡眠薬では治りません。誤診を防いで適切な処置をおこなうためにも専門病院やクリニックでの検査と診断が必要です。これらの睡眠障害が疑われる場合には、日本睡眠学会の睡眠医療認定医や精神科医、脳神経内科医などへの相談がおすすめです。[5]

不眠で病院へ行くタイミングは?

「寝つけない」「夜中に何度も起きてしまう」などの不眠の場合、目安として以下のような状態が1週間以上続くようであれば医療機関への受診を検討するのがよいでしょう。

  • 布団に入っても寝つくまでに30分以上かかる

  • 夜中に何度も目が覚める

  • 朝起きた後も疲れがとれない

  • 日中の集中力が低下する

  • イライラや落ち込みやすいなど気分に影響が出ている

少しでも睡眠をとりたいという気持ちから自己判断で市販の睡眠改善薬などに頼ってしまうこともありますが、不眠の根本的な原因を見極めて対処することが回復への近道です。

睡眠外来や心療内科、精神科など専門の病院やクリニックへ早めに受診し適切な治療を始めましょう。

不眠症を診察してもらうのは内科でもいい?

内科でも不眠症の診察や薬の処方は可能です。内科は一番身近な診療科のため気軽に相談できます。不眠症の初期や比較的軽い症状など以下の場合にまずは内科で診察してもらいましょう。

  • 風邪や更年期障害などの体調の変化にともなう不眠の場合

  • 生活習慣病を患っている方の不眠の場合

  • 軽いストレスや生活リズムの乱れによる一時的な不眠の場合

  • かかりつけ医がいる場合

ただし不眠が1週間以上続いている場合や、強いストレス・不安・気分の落ち込みがあるなど精神的な要素が強く関係している場合は心療内科や精神科、睡眠外来など、より専門的な診療科での対応が望まれます。不眠の原因は人によって異なるため、状態に応じて医療機関を使い分けることが大切です。

内科で睡眠薬は処方してくれないって本当?

内科でも症状に応じて睡眠導入薬や抗不安薬の処方は可能です。ただしいくつかの注意点があります。

  • 処方できる薬の種類が限られている場合がある

  • 医療機関によっては医師の診察の結果、睡眠薬使用の前に生活習慣の見直しなどを行う場合がある

  • 慢性的な不眠や精神的な原因が疑われる場合は心療内科や精神科、睡眠外来などの専門科へ紹介されることもある

内科を受診して睡眠薬を処方してもらえることは多いものの、不眠の原因や症状の程度によっては専門医の診察が必要になるケースがあることも知っておきましょう。

心療内科や睡眠外来では不眠症に対してどんな診療がおこなわれるのか?

心療内科や睡眠外来では不眠の根本原因にアプローチするために生活習慣や心理面の見直し、薬の服用を組み合わせて治療します。

  • 睡眠衛生指導:生活習慣の見直しや就寝環境の整備

  • 認知行動療法(CBT-I):不眠の原因となる行動や考え方の修正

  • 薬物療法(睡眠薬や抗うつ薬など)

睡眠衛生指導は寝る前のスマートフォン・パソコンの使用や、カフェイン摂取を控えるなどの生活習慣を見直したり、寝室の温度や光・音の環境を整えたりすることで眠りをサポートする方法です。[6]

認知行動療法はカウンセリングをおこない、長引く不眠の原因となっている行動や考え方を修正していく方法です。たとえばベッドのうえで本を読んだりテレビを見たりすることで脳がベッドを「眠る場所」ではなく「活動する場所」と認識してしまいます。[7]この間違った脳の認識を修正していくことで不眠の改善につなげます。

心療内科や睡眠外来では「薬をもらって終わり」ではありません。不眠の背景にあるストレスや生活習慣を特定して再発を防ぐための治療ができる点が大きなメリットです。

睡眠障害の検査・治療にかかる費用と期間の目安

睡眠障害の検査や治療にかかる費用や期間は、症状の内容や受診する医療機関によって異なります。初診料は保険適用のため3割負担の方であれば1500~3000円程度が一般的です。

検査・治療内容

費用の目安(3割負担)

所要時間の目安

保険適応

簡易型終夜睡眠検査(自宅での実施)

5000~15000円

1晩

あり

PSG(ポリソムノグラフィー)

(医療機関での検査入院)

15000~50000円(入院費含む)

1泊2日

あり

CPAP(在宅持続陽圧呼吸療法装置)

5000円前後(月1回の受診につき)

就寝している間

あり(一部条件あり)

認知行動療法(CBT-I)

5000~15000円

1回あたり30~60分前後で1~2週間に1回

あり

薬物療法(睡眠薬・抗うつ薬など)

3000~10000円(1か月)

就寝前に内服

あり

睡眠障害における検査や治療は多くが保険適応となります。ただし睡眠時無呼吸症候群の治療であるCPAP療法は、睡眠時の無呼吸回数が多いなどの場合に限り保険適応になるため注意が必要です。

正確な金額は各医療機関によって異なります。どの程度の金額が必要なのか詳細を知りたい方は医療機関にあらかじめ問い合わせておきましょう。

よくある質問

睡眠障害の受診先についてよくある質問をまとめました。気になることがある場合は参考にしてくださいね。

睡眠障害は何科に行けばいい?

睡眠障害を引き起こしている原因によって異なりますが、おもに精神科、心療内科、内科、耳鼻咽喉科、脳神経内科、小児科を受診します。

  • 寝つけない、途中で目が覚める(不眠症):精神科、心療内科、内科、睡眠外来

  • 日中の強い眠気、意識が飛ぶような眠気:脳神経内科、精神科、心療内科、睡眠外来

  • いびき、呼吸が止まる:耳鼻咽喉科、呼吸器内科、睡眠外来、内科

  • 足のむずむず感やぴくつき:脳神経内科、睡眠外来

  • ストレスやこころの不調が原因の不眠:心療内科、精神科、睡眠外来

  • 子どもの不眠:小児科

眠れないときは何科にいけばいい?

「寝つけない」「途中で目が覚める」など眠れない場合には心療内科、精神科、内科、睡眠外来を受診しましょう。

不眠の原因にはストレス、体調の変化、精神的な不調、生活習慣の乱れなどさまざまな背景があります。

  • 不眠の原因がストレスや環境の変化、仕事や人間関係の悩み:心療内科

  • 不眠の原因がうつ病など精神疾患:精神科

  • 不眠の原因が体調不良や生活習慣の乱れ:内科

  • 不眠の原因がよくわからない:睡眠外来

自身の不眠の原因はなにかを振り返ってみて、当てはまりそうな診療科を受診してみるとよいでしょう。心当たりがない場合は睡眠に特化した診療科である睡眠外来が総合的に診断、治療できるためおすすめです。

睡眠障害は内科で診てもらえる?

多くのケースで内科でも睡眠障害の相談や診察ができます。とくに風邪や生活習慣の乱れ、軽度なストレスなど一時的な原因による不眠であれば、まず内科を受診するのがおすすめです。問診をし必要であれば生活習慣の指導、睡眠薬などの処方もおこないます。

かかりつけの病院やクリニックがある場合は現在の体調や薬の情報を共有しやすく、スムーズな診察が可能です。初診でいきなり専門の診療科に行くのが不安な方も、内科を経由して適切な診療科を紹介してもらえるため安心してください。

まとめ|睡眠に異常があるときは早めに受診を検討しましょう

睡眠障害はおもに精神科、心療内科、内科、耳鼻咽喉科、脳神経内科、小児科のなかから自身の症状や疑う病気に当てはまった診療科を受診します。原因や症状によって受診すべき診療科が異なることが特徴です。

「なかなか寝つけない」「夜中に起きてしまう」などの悩みを放置すると日常生活に支障をきたすだけでなく、生活習慣病の発症や悪化のリスクや注意力の低下から起こる重大な事故のリスクにもつながります。早めに受診をして睡眠を改善していきましょう。

つい精神的な不調が原因で不眠になると思いがちですが、睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など身体的な病気が原因で不眠になるケースもあります。どの診療科に行けばよいか迷う場合は、まずは内科やかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門医を紹介してもらうとよいでしょう。

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参考文献

[1]健康づくりのための睡眠ガイド 2023

[2]紹介状なしで大病院を受診すると特別の料金がかかります。診療所や病院を適切に使い分けましょう。

[3]身近にある地域の相談窓口

[4]小児の睡眠障害

[5]不眠症

[6]知っているようで知らない睡眠のこと

[7]不眠症に対する認知行動療法

本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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以下の症状が見られる場合は、お近くの病院で対面での受診をおすすめします。
  • 自傷他害のおそれがある場合
    • 自分を傷つけたいと思う
    • 具体的に死ぬ方法について考えている
  • 身体疾患が強く疑われる場合
    • 高熱がある
    • 呼びかけてももうろうとしている
    • 意識がない
  • 緊急性が認められる場合
    • ここ数日の間で急激に状態が悪化している
    • 食事や水分をとることができない
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