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【喘息の原因】大人の場合に考えられるケース
大人の喘息の原因として考えられるケースは、おもに以下の7つが挙げられます。[1]
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風邪などの感染症
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過労・ストレス
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けむり・香り・大気汚染
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気温の変化や冷たい空気
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太りすぎ
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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
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ダニや花粉などのアレルギー
喘息の原因はひとつとは限りません。いくつかの要因が組み合わさり発症することもあります。
これらの原因は「喘息を引き起こすきっかけ」にもなれば「喘息を悪化させる要因」にもなり、放置するとひどい咳や息苦しさが再発する可能性があります。喘息を発症した人は、再発や悪化を防ぐためにも、原因をひとつずつ減らしていきましょう。
関連記事:喘息は治るの?大人と子どもの違いや症状を抑える方法について解説
風邪などの感染症
感染症が原因で咳喘息を発症し、さらに気管支喘息へ進行するケースが多くみられます。
感染症にかかると、体内では細菌やウイルスを追い出すために炎症反応が起こります。
気管支に炎症が起きると粘膜は敏感な状態になり、ほこりや冷たい空気などのわずかな刺激にも反応して咳が出てしまうのです。
気道の過敏な状態が続くと、まずは乾いた咳だけが長引く「咳喘息」を引き起こすことがあります。
咳喘息は気管支喘息の一歩手前の状態であり、放置すると成人の咳喘息の30〜40%が気管支喘息に進行するおそれがあります。[2]
通常風邪による咳は、3週間以上続くことはありません。[3]
咳や痰が3週間を超えても治らない場合、風邪以外の原因が考えられます。咳喘息や気管支喘息に進行している可能性もあるため、早めの受診が必要です。
過労・ストレス
大人の喘息は、過労やストレスが原因で引き起こされ、悪化するケースがあります。
過労やストレスによって自律神経や免疫、ホルモン分泌に乱れが生じ、気道に炎症が起こるためです。
ある研究結果では、喘息発作の10〜15%はストレスが原因であると示されています。[4]
自律神経のうち交感神経は、ストレスが続くことで免疫システムを乱し、気道の炎症を引き起こします。
慢性的にストレスを抱えていると、過剰な免疫反応により気道の炎症はさらに悪化。わずかな花粉やダニにも気道が過敏になり、喘息発作を引き起こします。
ストレスによる喘息の悪化は、単なる「気持ちの問題」ではありません。体内で複雑な反応が起こり、実際に気道が炎症を起こしているのです。
喘息を悪化させないためにも、ストレスと上手に付き合い、十分な休息をとりましょう。
けむり・香り・大気汚染
たばこのけむりや汚れた空気を長い期間吸うと、喘息を発症するリスクが高まるため注意が必要です。
たばこのけむりには約4000種類以上の有害な物質が含まれており、気道に深刻なダメージを与えます。
一部の研究によると、喘息の悪化で救急受診した人のうち、50%は喫煙が関与していたとのデータがあります。[5]
喘息の発症リスクは、受動喫煙でも同様です。家庭に喫煙者がいる場合、その家族が日常的にたばこのけむりを吸いこみ、喘息を発症するケースも少なくありません。
自動車から出る排気ガスやPM2.5などの大気汚染物質も、長い期間吸いこむことで慢性的な気管支の炎症を引き起こします。
とくに高齢者では、長年にわたり汚れた空気にさらされた結果、喘息を発症するケースが多くみられます。[6]
「歳のせいだ」「喘息は子どもの病気でしょう」といった誤解から、大人は咳が続いても放置し、治療が遅れることも少なくありません。
喘息を疑う症状があれば、早めに医療機関を受診する必要があります。喘息を発症したあとは、わずかなけむりや香りにも気道は敏感に反応し、発作が起こりやすい状態です。
線香のけむりや香水、ヘアスプレーの匂いも、喘息発作の引き金となるため、できるだけ避けましょう。
気温の変化や冷たい空気
気温の変化によりハウスダストが発生し、感染症リスクも高まるため、喘息を発症しやすくなります。また冷たい空気は気管支を刺激し喘息発作を引き起こします。
とくに秋や冬は注意しましょう。
秋は一日の気温差が激しいため、もっとも喘息が悪化しやすい季節です。夏場に繁殖したダニが死滅し、死骸(しがい)や糞(ふん)などのハウスダストが増えることも喘息発症の要因です。
冬は感染症がきっかけで喘息になる可能性も高まります。
気管支喘息では慢性的に気管支の炎症が起きているため、冷たい空気が刺激となって発作が引き起こされます。
気温の変化が3℃以上あると発作が起こりやすいため、とくに夜間から明け方にかけては注意が必要です。[7]
夏は気道が広がるため症状が落ち着きやすいものの、治療を中断してしまい、秋や冬に突然悪化するケースが多くみられます。
症状が落ち着いている時期でも治療を続け、季節の変わり目に備えましょう。
太りすぎ
肥満によって内臓脂肪が増えると、体内で炎症が起こりやすく気道にも炎症が生じます。また脂肪によって肺が圧迫されることで、呼吸がしにくくなることも原因のひとつです。
海外の研究では、喘息患者のうち72.1%が肥満であったと報告されています。[8]
国内の研究結果でも、BMIが25以上の人は男女とも喘息の発症率が高いと示されています。 [9]
日本人の場合、BMI25〜30であるやや肥満の人も喘息を発症しやすい傾向です。(BMIの標準は18.5〜25未満[10])
「見た目が太っている人」だけでなく「やや太りぎみの人」や「健康診断で内臓脂肪を指摘された人」も注意が必要です。
適正体重の維持は、健康全般にはもちろん、喘息発作を起こさないためにも大切です。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
解熱鎮痛剤である「非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)」によって、喘息が引き起こされる可能性があります。これは「アスピリン喘息」という病気です。
NSAIDsを服用すると、体内で炎症を抑える「プロスタグランジン」のバランスが崩れます。その影響を受けて、気道を収縮させる「ロイコトリエン」が増加します。
ロイコトリエンは気道の炎症も引き起こし、アスピリン喘息が発症するのです。アスピリン喘息では、NSAIDsを服用後、数分から30分以内に以下のような症状があらわれます。
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ゼーゼー音
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息苦しさ
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胸の圧迫感
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鼻水、鼻づまり
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目の充血、涙
症状は1時間から5時間後にもっとも強くなり、半日から1日以内に徐々に落ち着きます。
気管支喘息とアスピリン喘息は異なる病気ですが、気管支喘息の人はNSAIDsによって発作が誘発される可能性があります。
大人になってから喘息を発症した人や、喘息症状の重い人はアスピリン喘息を発症しやすい傾向です。大人の喘息患者のうち、約10%がアスピリン喘息を併発しているとされています。[11]
今まで問題なく服用していた痛み止めや総合かぜ薬でも、喘息を引き起こし悪化させることもあります。
喘息を発症した人で解熱鎮痛剤が必要な場合は、かならず医師や薬剤師に相談してください。
ダニや花粉などのアレルギー
ダニや花粉、ハウスダストなどのアレルゲンによってアレルギー症状が起こり、喘息を起こす人もいます。
体の免疫システムがアレルゲンに対して過剰に反応するためです。とくにアレルギー性鼻炎を持っている人は、喘息を発症しやすい傾向にあります。
アレルゲンは家庭内のカーペットや布団に多く存在し、空気中にまい上がることで喘息を引き起こします。ペットの毛や皮膚もアレルギー症状の原因となるため注意が必要です。
季節によって飛散する花粉も、喘息の発作を引き起こす要因です。
ほこりやダニをとり除くために、こまめな掃除を心がけてください。ペットがいる家庭では、ペットを屋外で飼うか、手放すことも検討する必要があるでしょう。
【喘息の原因】大人と子どもの違いはある?
大人と子どもでは、喘息の原因に違いがあります。
子どもの喘息は、ほとんどの場合アレルギーが原因です。大人の場合は生活習慣や環境など、アレルギー以外の原因も影響する特徴があります。[1]
アレルギーが原因である喘息のタイプは「アトピー型」、アレルギー以外が原因である場合は「非アトピー型」と分類されます。
以下では、大人と子どもの喘息のおもな原因を比較しました。
大人 |
子ども | |||
おもな原因 |
アトピー型(約30%)、非アトピー型(約37%)、混在型(約30%)[12] |
アトピー型が多い(70~90%[1]) | ||
具体例 |
アトピー型 |
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アトピー型 |
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非アトピー型 |
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大人は、複数の要因が絡み合って喘息を発症することが多く、考えられる原因をひとつずつ解消する必要があります。
とくに高齢者は喘息死の割合が高いため、要因を減らして治療を続けることが非常に大切です。85歳以上の高齢者では窒息死が急増し、全体の半数以上を占めています。
喘息死の3割以上は、発作が起こったあと3時間以内に死亡したとの研究報告もあります。[1]
喘息死にいたるおもな要因は、以下のとおりです。
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風邪などの感染症
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ストレス、過労
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喘息治療薬の中止、または過使用
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アルコール
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過度の運動
喘息死は近年減少しているものの、ゼロではありません。適切な治療を受け、発作が起こらないよう生活全般を見直すことが重要です。
そもそも喘息って何?
喘息とは、気道が慢性的に炎症し、咳や呼吸困難があらわれる呼吸器の病気です。
以下の3つの要因によって生じます。
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気道に炎症が起こる
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気道が過敏になる
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気道が狭くなる
ダニやほこりといったアレルゲンやたばこなどの刺激物が、気道に炎症を引き起こします。
炎症が続くと気道は慢性的に狭くなり、刺激となるアレルゲンなどが付着しやすくなります。
その結果、気道はわずかな刺激にも敏感に反応してしまい、咳や息苦しさといった喘息発作が起こるのです。
喘息のおもな症状は、以下のとおりです。
症状 |
特徴 |
咳 |
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喘鳴(ぜんめい) |
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息苦しさ |
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胸の圧迫感 |
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痰 |
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激しく咳こんだりや呼吸が苦しくなったりするような喘息発作は、命にかかわる危険もあります。
発作が起こると数時間以内、早ければ数分で急激に悪化していく可能性があるため、決して油断できません。[14]
喘息症状が落ち着いている時期でも、気道の炎症は続いています。
喘息を発症したあとは、再び発作が起こらないように、薬を継続し症状をコントロールすることが大切です。
喘息の治療
喘息治療のゴールは、発作を起こさないようにコントロールすることです。
以下の2つのポイントを押さえましょう。
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治療薬の使用を継続する
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喘息の原因を減らしながら生活する
喘息を発症すると、完治は難しいとされています。しかし薬を継続すれば、発作を防ぎ、生活に支障をきたすことなく過ごせます。
日々の生活で炎症の原因となるものをとり除く意識も、発作を減らすコツです。
治療薬の使用を継続する
喘息の治療薬には「長期管理薬」と「発作治療薬」の2つがあります。長期管理薬をきちんと継続することが、喘息治療の鍵です。
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長期管理薬:炎症やアレルギー症状を抑えたり、気管支を広げたりする
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発作治療薬:喘息発作があらわれたときに、気管支をすばやく広げる
長期管理薬は毎日同じ時間帯に使用することで、炎症を抑える効果を十分に発揮します。
発作治療薬は気管支を広げるため一時的に呼吸を楽にしますが、炎症を抑える作用はありません。
喘息患者のなかには、普段長期管理薬の使用をおろそかにしているため、ひんぱんに発作が生じ、発作治療薬を不適切に使用する方も多いです。
これでは根本的に炎症を抑えられず、喘息がどんどん悪化します。発作治療薬の不適切な使用は、副作用をまねくおそれもあります。
咳が出ていなくても気管支の炎症は起きているため、長期管理薬は決められた回数を続けてください。万が一発作が生じたときには、発作治療薬を使い対処しましょう。
喘息の原因を減らしながら生活する
喘息の発作を防ぐためには、発作の原因を減らしていくことも大切です。どれだけ薬を使用しても、生活習慣や環境に悪化要因が存在すると、発作のリスクを軽減できません。
以下に喘息の原因を減らすための具体的な行動を示しました。できることから実践していきましょう。[15]
対策 |
具体的な行動 |
こまめに掃除する (アレルゲン対策) |
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生活習慣を改善する |
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禁煙する |
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煙や強い香りを避ける |
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感染症対策をする |
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運動と入浴に気をつける |
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気温や気圧の変化に注意する |
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食生活に気をつける |
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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に気をつける |
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アレルゲンは発作の引き金になりやすい要素です。
ほこりやダニは目に見えないため油断しがちですが、定期的に掃除し清潔な環境を保つことが喘息管理の第一歩です。
大人はストレスや疲労によって、喘息発作が引き起こされやすいことにも気をつけましょう。疲労がたまると感染症にかかりやすく、さらに発作リスクが高まります。
意識的に休息をとり、疲れをためない生活を心がけてください。
すぐに実践できることからとり組むだけでも、発作を防ぐ効果が期待できます。喘息と上手に付き合うために、できることから少しずつはじめましょう。
喘息についてのよくある質問
喘息と診断受けて「これから何に気をつけたらよいか」「いつまで薬を続けたらいいのか」と不安ですよね。
喘息、咳喘息、普通の風邪、それぞれの違いが分からない方もいるでしょう。
以下では、喘息についてよくある質問に、理由とともにお答えします。喘息と付き合っていくための大切なポイントをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
Q1:咳喘息と言われたけど、普通の喘息とは違うの?
普通の喘息(気管支喘息)と咳喘息の違いは「息苦しさやゼーゼー音」があるかどうかです。
気管支喘息は咳にくわえて、息苦しくゼーゼーする特徴があります。
一方で咳喘息では咳だけが続き、息苦しさやゼーゼー音はありません。咳は2〜3週間以上続き、とくに夜間や早朝に悪化する傾向にあります。
咳喘息は気管支喘息の一歩手前の状態です。気管支喘息と同じく、気管支に炎症が起きているため、炎症を抑える治療が必要です。
咳喘息を放置すると、約1/3の人が気管支喘息に進行する可能性があります。「そのうち治るだろう」と放っておかず、完治するまで適切な治療を続けましょう。
Q2:喘息の人がやってはいけないことはある?
喘息の人がやってはいけないことは、おもに以下が挙げられます。
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自己判断で薬の使用をやめる
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喫煙する
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激しい運動をする
もっともやってはいけないことは、自己判断で治療を中断することです。薬をやめると気道の炎症が悪化し、突然症状がひどくなる危険があるためです。
また治療の中断や再開を繰り返すことで、炎症が慢性化してしまいます。さらに進行すると「リモデリング」が生じます。
リモデリングは気道の構造が変化し、元に戻らない状態です。気管が慢性的に狭くなるため、治療を再開しても十分に喘息コントロールできなくなります。
「最近調子がいいから中止してもいいだろう」と自己判断で薬を中断し、のちに発作が起き救急搬送されるケースも珍しくありません。
咳が落ち着いている間も「よい状態を維持する」ことを目的として、薬はかならず継続してください。
大人の場合は喫煙もやめましょう。喫煙によって気道が刺激されると、炎症が進んで発作を引き起こす可能性が高まります。
受動喫煙でも同様に発作が起こります。家族に喫煙者がいる場合は禁煙をお願いし、家族皆で健康を目指しましょう。
激しい運動も発作を誘発することがあります。スポーツをする場合は医師と相談のうえ、無理のない範囲でおこなってください。
ただし適度な運動は健康維持に大切です。どの程度の運動なら問題ないか、医師に確認しましょう。
Q3:喘息は一生治らないって本当?
喘息は基本的に一生治らない病気です。
子どもの喘息や咳喘息の場合、適切な治療を続けると、完治または症状が和らぐこともあります。
しかし大人になってから発症した喘息は、気道の構造が変化している場合が多く、治ることはほとんどありません。
子どものころに治ったと思っても、大人になって再発するケースもあります。
喘息治療では「完治」ではなく「発作が起こらない状態を維持する」ことを目指します。
治療をやめると、気道の炎症が悪化し、発作が頻発する可能性があるため危険です。最悪の場合、喘息死といった命にかかわる事態にもつながります。
きちんと治療を続ければ、発作を防ぎながら健康な人と変わらない生活を送れます。焦らず、前向きに治療を続けていきましょうね。
Q4:風邪の咳が止まりません。これって喘息?
咳が何週間も続くようなら喘息の可能性があるため、受診し診察を受けてください。
風邪などの感染症が原因による咳は、通常3週間以内、長くても8週間経過すれば自然に治まります。 [17]
3週間以上続く咳は、感染症以外の原因が考えられます。
とくに夜間から早朝にかけて咳こんだり、ゼーゼーしたりする場合は喘息が疑われます。早めに医療機関を受診してください。
8週以上持続する咳は、慢性的な病気である可能性が高まります。
喘息以外にも肺結核や肺がんなど重い病気も考えられるため、速やかに医師の診断を受けましょう。
Q5:吸入薬を使ったら咳が治りました。病院に行かなくていいですか?
咳が落ち着いても、吸入薬が切れる前にかならず受診してください。
症状が改善したように思えても、自己判断で治療を中断することで再発や悪化する危険があります。
気管支喘息の場合、一時的に咳が落ち着いても気管支は炎症状態が続いています。
炎症を抑え、発作を防ぐためには、症状がよくなったあとも毎日薬を続けることが大切です。
咳喘息も同じように、気管支の炎症が続いている可能性があります。
炎症が完全に治らないまま治療をやめると、咳喘息が気管支喘息へ進行するおそれがあります。治療をいつまで続けるかは、かならず医師の指示を受けてください。
ひどい咳が治ると「薬をやめてもよいのでは」と思うこともあるでしょう。
たとえ忙しい日々であっても、かならず受診してください。医師の指示に従って治療を続けることが、再発や悪化を防ぐ最善の方法です。
まとめ|大人の喘息は感染症やストレスが原因なことも。治療を中断しないことが改善への近道
大人の喘息は、ダニや花粉などのアレルギーだけでなく、感染症やストレス、生活環境、肥満などさまざまな原因が絡み合うことで発症します。
大人の喘息の原因として考えられるケースは、以下が挙げられます。
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風邪などの感染症
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過労・ストレス
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けむり・香り・大気汚染
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気温の変化や冷たい空気
-
太りすぎ
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非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
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ダニや花粉などのアレルギー
気管支喘息は、慢性的に気道の炎症が続く病気です。
咳が落ち着いている間も炎症は続いているため、発作を起こさないように治療薬を継続する必要があります。
治療を中断すると、再発や悪化を繰り返し、重症化する可能性があります。忙しい日々でも吸入薬を切らさないように医療機関を受診し、治療を継続してください。
喘息の症状を抑えるためには、生活環境や習慣の見直しも大切です。
喫煙を控える、ストレスを管理する、こまめに掃除をしてアレルゲンを減らすなど、日常生活でできる対策をとり入れましょう。
喘息は完治が難しい病気です。
しかし適切に治療を継続し、生活環境を整えることで、健康な人と変わらない生活を送れます。
症状をコントロールしながら、喘息とうまく付き合っていきましょう。
症状がつらくなったときに病院が休みだったらどこを頼ればよいのか困ってしまいますよね。
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参考文献
[2]咳喘息から喘息への移行に対する早期導入(軽症喘息治療におけるearly interventionの意義)
[4]2.喘息と脳機能:新たな喘息 phenotype としての精神的ストレス関連喘息
[11]2.アスピリン喘息 気管支喘息:診断と治療の進歩 特 集
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。