APD(聴覚情報処理障害)ってどういう病気なの? APDの症状 や診断、治療法についても解説!
APD(聴覚情報処理障害)をご存知でしょうか?あまり聞きなれない病気ですね。
APDは、難聴といわれるいわゆる聴覚障害とは少し違います。
最近では、LiD/APDとして知られるようになってきました。
LiD=聞き取り困難症、APD=聴覚情報処理障害という意味で、これは音としては聞こえているのに言葉として聞き取ることが出来ない状態もしくは言葉の内容を理解するのに時間がかかる状態のことをいいます。
日常生活や仕事の中で、人の言葉が聞き取れずに困る場面が多くありませんか?
聞き間違いが多く、会議や授業を理解するのが難しいことがありませんか?
ご自身だけでなく、子どもや同僚・身近にそのような人がいるなど、心当たりのある方は是非最後までお読みください。
今回は、APDの特徴や症状・治療法についても説明していきます。また診断方法やチェックリスト、具体的な対策も載せていますのでぜひ参考にしてみてください。
名倉 義人 医師
○経歴
・平成21年
名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事
・平成23年
東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得
・平成27年
東戸塚記念病院で整形外科として勤務
・令和元年
新宿ホームクリニック開院
○資格
救急科専門医
○所属
日本救急医学会
日本整形外科学会
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APDとは
APD(聴覚情報処理障害)は、聞こえているのに聞き取れない状態のことを指します。
つまり、聴覚検査では異常と言われたことが無いのに音声の聞き取りが困難である状態です。
実はこのAPD(聴覚情報処理障害)は、発達に特性のある人にしばしばみられます。また、病気や障害ではなく症状と言われることも多いです。
APL/Lidって何? APDとLiDに違いはある?
海外ではLiD(Listening difficulties)と言われており、日本でも聞き取り困難症/聴覚情報処理障害として(LiD/APD)と称されています。
APDとLiDは、異なる名称ですが症状や意味は同じと考えて良いでしょう。
難聴との違いは?
難聴は音そのものが聞こえにくい状態のことをいいます。
つまり、音が耳に入ってから脳に伝わるまでのいずれかの段階で障害が起きることにより、聞こえないまたは聞き取りにくくなることです。
聴覚情報処理障害は、音は聞こえているのに言葉が聞き取れない状態です。
つまり、音が耳に入ってから脳に伝わるまでの段階は正常に伝達されているにもかかわらず、脳に伝わった情報を処理して”内容を理解する”ことが障害されています。
APDと診断するには、聴力そのものは正常であることが前提となります。
聴力に異常がある場合、聴力障害によって聞き取れないのか、APDによって聞き取れないのかの判断が難しくなるからです。
しかし、聴力検査で異常がないがために、APDの症状で悩んでいる人の多くが、「気にしすぎ」や「聞く気が無いだけ」と悩みを理解してもらうことができない現状にあります。
聞こえているのに聞き取れないってどういうこと?
例えば、初めて聞く歌の場合、メロディーや歌声は聞こえているけど歌詞が言葉として理解でき無い状態です。歌詞を見ながら音楽を聴くと歌声と言葉がリンクして聞き取りやすくなります。
また、マスクをしていると何を話しているかわからないけど、マスクを外して口の動きをみながら会話すると話が理解しやすくなります。
APDの場合、いつも聞き取れないわけではありません。聞き取りにくい環境下にあるとき言語として理解することが出来なくなるのです。
聞き取りにくい環境とは、
- 騒音の中での会話
- 複数の人が同時に喋っている状況
- マスクや電話などで口元がみえない状態
などが挙げられます。
そのため1対1の対面で話しているときは聞き取れることも多いです。
これも「普段は聞こえているのに…」と悩みが理解されにくい原因のひとつとなっています。
APD(聴覚情報処理障害)かもしれない?
自分は耳が悪いのかもしれないと思ったことはありませんか?
日常生活や仕事をする中で一度で話を聞き取ることが出来ない。更にそれにより困っているにもかかわらず、聴力検査では異常と言われたことがないといった経験はないでしょうか。
例えば、
- 字幕が無いとテレビの言葉が聞き取れない
- にぎやかな場所だと、人が話していることがわからない
- 授業で先生の言っていることが理解できない
- 電話だと相手の言葉が聞き取れない
- 何度も聞き返すことがある
- 聞き間違えていることが多い
このような経験がある方はAPD(聴覚情報処理障害)の可能性があります。
APDは、耳鼻科医の中でも知らない人が多い病気です。現状では一般的に知っている人はほとんどいません。
更に聴力検査では異常がみられないため、当事者がどれだけ悩みを抱えていても周囲の理解が得られにくい病気なのです。
APD/LiDの診断
APD(聴覚情報処理障害)は認知度の低い病気ということもあり、実際に診断を受けている人も少ないのが現状です。
しかしAPDかもしれないと感じている当事者の多くは、実際に日常生活や仕事で支障をきたしており、様々な悩みをかかえています。
APDの診断を受ける事で、周囲の理解を得られることができれば今抱えている悩みを少しでも軽減できるかもしれません。
APDの検査方法は?
実はAPDを正確に診断する検査方法はまだ見つかっていません。
現時点では、チェックリストを用いてAPDの可能性を推察していきます。
また、より正確な診断をするために聴覚情報処理の程度を評価する検査として、聴覚情報処理機能検査(Auditory Prozessing Test)などの開発もすすめられています。
ただし、このような検査を行える病院は現時点ではほとんどありません。
APDの診断 チェックシートはある?
「フィッシャーの聴覚情報処理チェックリスト」というものがあります。
元々こどものAPD(聴覚情報処理障害)を診断するためにつくられたものですが、これは大人にも使用可能です。
平野浩二 (2019) 『聞こえているのに聞き取れない APD【聴覚情報処理障害】がラクになる本』,株式会社あさ出版.
「フィッシャーの聴覚情報処理チェックリスト」※一部改編
□1.難聴の病気を指摘されたことがある
□2.中耳炎と言われたことがある
□3.指導時間の半分もしくはそれ以上の時間、(聴く)集中力が続かない
□4.指導を注意深く聞いていない-指導を繰り返さなければならないことがよくある
□5.「え?」または「何?」という言葉を一日に少なくとも5回あるいはそれ以上言う
□6.数秒以上の音刺激に集中できない
□7.集中力の続く時間が短い
□8.空想にふける-注意力がそれる-それが一度ではない
□9.背景の音がするとすぐに気が散る
□10.発音の学習が困難である
□11.音の識別に関して困難を感じたことがある
□12.何と言ったか数分で忘れてしまう
□13.日々の簡単な決まりきったことを覚えられない
□14.先週、先月、昨年に聴いたことを思い出すことに問題がある
□15.聴いたことがあることの順序性を思い出すことが困難である
□16.音源の方向を探査することが困難だったことがある
□17.しばしば言われたことを間違って理解している
□18.その年齢/学年の言語力を考えても多くの言葉が理解できない
□19.聴覚チャンネルを通しての学習が上手くいかない
□20.(形態論、文法、語彙、音韻に関する)言葉の問題がある
□21.発音(音韻)に問題がある
□22.聴いたことと見たことを関係づけることが常にできない
□23.学習意欲に欠ける
□24.音声刺激に対する反応が遅い、もしくは遅れる
□25.1つ以上の学習領域で平均点以下の成績のものがある
得点計算:チェックしなかった1個に4%を与える
チェックしなかった個数__×4%=__%子どもの平均数値は86.8%であり、72%を下回るとAPDの可能性が高いと言われています。
数値が低くなるほどAPDの確立が上がります。
Lid/APDは、大きく分けると子供のLid/APDと大人のLid/APDで区別されます。更に背景要因からいくつかのタイプに分けられます。
子どもの場合、発達障害や言語発達上の問題が背景としてある場合が多いです。
大人の場合、発達障害や心理的問題、認知的問題、脳損傷が要因として挙げられます。
背景要因がわかることで、それぞれにあった対策を考えやすくなります。
APDの診断 受診は耳鼻科?
APDの診断は耳鼻科(耳鼻咽喉科)の領域です。
APDかもしれないと自分自身が思っていても、難聴だったという場合もあります。
そのため、まずは耳鼻科で聴力検査をしてもらってください。
前述したように、APDと診断を受けるためにはまず難聴の可能性を否定する必要があります。
ただし、APDの診断が可能な病院や医師は全国的にほとんどないのが現状です。
また、APDの背景要因として発達や認知力なども関係している場合が多いことから、これらの検査も必要となります。
- APDによって日常生活や仕事に支障が出ている
- APDによって対人関係でストレスを感じている
などの場合は、医療機関で相談してください。
診断をもらうことで他者からの理解を得られやすくなる場合もありますし、自分自身がAPDとうまく付き合っていく方法をみつけられる可能性が高まります。
APDの診断をしてもらえる病院 診断書はもらえる?
現時点でAPDを診断してもらえる病院はほとんどありません。
クリニックに受診して診断を受けたい場合は、事前に電話などで問い合わせてみると良いと思います。
大学病院などの総合病院は基本的にクリニックからの紹介状が必要となりますので、クリニックでの診断や検査ができない場合、紹介状を書いてもらえるかの相談をしてみるのも良いでしょう。
診断ができる病院であれば、診断書を書いてもらうことができます。
APDは発達障害と併発する?
APD(聴覚情報処理障害)は実際に発達障害や心理的問題が背景にある例が多くみられます。
以下3点はAPDの関連疾患と考えられるものです。
①発達障害(自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)など)
発達障害では、それぞれの特性に伴い聞き取りや言語理解に影響を及ぼします。
例えば、自閉症スペクトラム障害の場合、文章や声色から相手の感情や意図を理解するのが苦手です。そのため、正しい文章理解が難しい場合があります。また、ADHDの場合集中力の低さや気が散りやすいといった特性があります。そのため、長文や早口で話されることで文章の理解が難しくなります。
②聴覚過敏
聴覚過敏はしばしば発達障害と合併します。また、大きな音や周囲の騒音に敏感なため聞き取りが困難となります。
③精神疾患(統合失調症、うつ病など)
精神疾患そのものがAPDの発症に繋がるのかは不明ですが、APDが原因で他者とのコミュニケーションが難しく対人関係のストレスなどによって精神疾患の発症につながるというケースも考えられます。
APDの背景要因を知ることで、その人それぞれにあった対策を考えることが出来ます。
APDの治し方は?APDの治療法と対策
APD(聴覚情報処理障害)は、人によって原因や背景要因も様々で、治療で治るものではありません。
日常生活において対策をすることで少しでも生活での困っていることを改善していく事が最善の策といえます。
以下に5つの対策を紹介します。
①環境を見直す
静かな場所に移動する・対面で話をするなど、可能な限り聞き取りやすい環境を整えます。
集中して聞くことのできる環境を準備することが重要です。
②周囲の人の協力を得る
例えば、
- マスクをはずせる状況であればはずしてもらう
- 紙に書いてもらう
- ゆっくり話してもらう
など、周囲の人に協力してもらうのもひとつの手です。
周囲の人の協力を得ることが可能な環境であれば、事前に聞き取りにくいことを伝えておくことで状況が改善するでしょう。
③文字でやりとりする
APDの人は特に電話でのやりとりを苦手と感じている人が多いです。可能な場面は限られてきますが、約束事や重要事項はLINEやメールで行う等の方法も有効でしょう。また、会議の後に議事録を見せてもらうなども効果的な対策となります。
④ノイズキャンセリングの機器を使用する
ノイズキャンセリングとは、名前の通り周囲の雑音を遮断する機能のことを指します。騒音下ではこのような機能を活用するのも良いでしょう。
ノイズキャンセリング機能の付いたイヤホンやヘッドホン、補聴器を探してみてください。
APD(聴覚情報処理障害)と診断されたら
APDは生まれ持った特性の場合がほとんどです。前述したように、治療法はありません。
自分自身の持つ特性を受け入れて、上手く付き合っていく必要があります。
背景要因を知り、自分に合った対策を日常生活に取り入れましょう。
また、可能であれば自分自身の特性を周囲に伝えて協力を得るようにしてください。
当事者が言い出しにくいときや説明が難しい時のために、APDマークというものがつくられています。
これは、国際医療福祉大学 小渕千絵教授監修のもと、APD当事者によって製作されました。
APDマークは症状の認知度向上と、当事者のQOL向上を目的としています。
APDマーク公式サイト 聞き取れないと生きよう「 https://apd-mark.com/index.html 」
また、このサイトではAPD当事者会というTwitterも運営されています。ここでは実際に診断をしてもらえたクリニックの情報なども掲載されるので、気になる方は是非サイトから移動して参考にしてみてください。
APDの症状を改善するトレーニングはある?
トレーニングはいくつかあります。日常生活で取り入れられるものを4点挙げているので参考にしてください。
①読書など、文章を読む
読書や文章を読むことで言葉を理解する力を高めます。子どもの場合、読み聞かせや言葉遊びなども有用です。
②書き取りを行う
歌詞などを文字に起こし、書いたものを見ながら音声を聞きます。読書などと同様に言葉を理解する力を高めることが目的です。
③聞き取りを行う
好きな音楽や物語の朗読などを聞き取れるように注意しながら聴きます。集中して聞く訓練をすることで、聞き取る力を高めることが目的です。
④語彙力を高める
言葉を多く知っているほど、前後の会話や状況から話している内容の推測がしやすくなります。①~③のトレーニングを取り入れることで語彙力を高めることにもつながるでしょう。
トレーニングはあくまでもストレスにならない程度に行ってください。
過度なストレスや不安は、集中力を削ぐ原因にもなりAPDの症状を助長させます。
無理のない程度に意識して日常生活に取り込んでいきましょう。
職場や身近にAPDの人がいたらどうする?
APDは当事者の困り感や悩みが周囲に理解されにくい病気です。
これは、多くの人が知らない病気であることや、いつも聞き取れないわけではないことが原因と思われます。
人によっては、「ただ聞く気が無いだけだろう」と思う人もいるようです。このような誤解が対人関係のストレスの原因となり悪循環を引き起こします。
身近な人がAPDだとわかった場合、まずは理解を示すことが重要です。
理解してもらうことで安心して会話することが出来ます。
APDの方への対応や配慮 会話するときに注意することは?
環境や周りの人の理解・支援によってAPDの人のQOL(生活の質)は大きく変わります。
また、職場にAPDの人がいる場合こちらの対応や配慮で円滑に仕事が進むのであれば自分自身の仕事にも良い影響を与えるでしょう。
- 聞き取りやすい環境をつくる(静かな場所で話す/ゆっくりと時間をかけて話す/口元がみえるように話す等)
- メモやメールなど、重要性の高いことは文字で記す
- APDによって困難な業務がある場合、具体的な問題点を抽出し業務の調整を行うなどの改善策を考える
これらを意識することで、APDの方とコミュニケーションがとりやすくなります。
聴覚情報処理障害の人に向いている仕事は?
向いている仕事は
- パソコンに向かった事務仕事
- ひとりで作業できる仕事
など、比較的他者とのコミュニケーションを必要としない仕事が挙げられます。
反対に、向いてない仕事としては
- 騒音の中で働く仕事
- 電話対応の仕事
- マスクが必須な仕事
などが挙げられます。
ただし、どのような仕事であっても自分自身が特性を理解して対策したり、周りの人に協力してもらうことでうまくやっていく事も出来ます。
やりたい仕事がある人は、はじめから諦める必要はありませんよ。
Q&A
APD/LiDとは? APDとは何ですか
APD=聴覚情報処理障害、LiD=聞き取り困難症のことを指します。
日本ではLiD/APDと表記されることが多いです。
LiD/APDとは、
「音はきこえているのに、言葉が聞き取れないまたは聞き取りにくい状態」のことをいいます。
APDはどんな症状?
APDの症状は、音はきこえているのに、言葉が理解できない・聞き取りにくいことです。
APD当事者のあるあるとしてよく言われることは
- 大人数やにぎやかな場所が苦手
- 字幕が無いとテレビが見れない
- 電話の音が聞き取れない
- 会話の中の全てではなく、単語の要所要所が聞き取れず結果的に理解できない
- 聞こえていないのに聞き返す回数が多くなりすぎて聞こえたふりをする
- 授業や会議が苦手
などがあります。
また、学生の間はそれほど困らなかったのに社会に出て困ることが増えた。大人になってはじめてAPDを自覚した。という人も多くいます。
学生の間は、授業の内容は書かれた文字を見て理解することができたり、自分なりに対策して上手く乗り切ってきたという人も多いのでしょう。しかし、社会に出ると仕事の種類によっては今まで自分が無意識にしていた対策が通用しなくなる場合があるからです。
APDは不安障害ですか?
不安障害ではありません。ただし、過度の不安やストレスにより注意力がそがれることでAPDにつながることもあります。
逆にAPDによってコミュニケーションが上手くとれず、対人関係でのストレスを抱えている人が多くいるのも現状です。そこから不安障害に繋がる場合もあります。
また、APDは発達障害や精神疾患と関連していることが多いです。
APDとはどういう意味ですか?
APDとは「Auditory Processing Disorder」の略で、Auditory=聴覚 Processing=処理 Disorder=障害という意味です。
日本語では聴覚情報処理障害として知られています。
APD どうすればいい?
APDは治療で治るものではありません。
そのため、自分自身や周囲がAPDの特性を理解し日常生活で対策していくことが一番の改善方法です。
具体的な対策は、APDの治し方は?APDの治療法と対策を参照してください。
APDは障害者手帳がもらえる?
現時点で障害の認定を受けることは出来ません。そのため障害者手帳の交付を受けることもできません。また、APDそのものが認知度の低い病気であるため、診断自体を受けることができない人も多くいます。
ただし、背景に発達障害や精神疾患がある場合、それらの症状の重さによって、発達障害や精神疾患としての障害者認定を受けることは可能です。
まとめ
- APD(聴覚情報処理障害)は聞こえているのに理解できないまたは聞き取りにくい状態
- APDに治療法は無いため、対策やトレーニングを日常生活に取り入れるのが良い
- 日本ではあまり知られていないため周囲の理解を得にくい
APDの症状に対する研究は欧米を中心に1950年頃からはじまり、診断や支援のガイドラインも設けられています。しかし、日本での認知度は現在でもかなり低い状況です。
そこで、令和3年度に大阪公立大学耳鼻咽喉科の阪本浩一氏を研究代表とした「当事者ニーズに基づいた聴覚情報処置障害診断と支援の手引きの開発」のAMED研究チームが発足されました。
AMED研究では当事者ニーズに基づいたLiD/APDの診断と支援に関する研究を行っており、成果はホームページを通じて公開されているため、是非参考にしてください。
(c) 2022 聞き取り困難症・聴覚情報処理障害(LiD/APD)
当事者ニーズに基づいた聴覚情報処理障害の診断と支援の手引きの開発
聴覚情報処理障害の症状を示す小児の学習支援のための検査法および補聴技術の開発 公式ホームページ
「 https://apd.amed365.jp/index.shtml 」
APD(聴覚情報処理障害)は、聴覚の異常がみられないことや、いつも聞き取れない訳ではないことから周囲の理解が得られにくいのが問題のひとつです。
理解を得られないために生きにくさや対人関係でのストレスを抱えている人が多くいます。
しかし、日常生活の中で対策やトレーニングを取り入れることで、困り感を軽減することは出来ます。
当事者が”困っている”と感じているまたは身近な人がこのような症状で困っているのであれば、診断が無くとも是非今回の記事を参考にして対策を行ってみてください。