気管支喘息の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、気管支喘息の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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気管支喘息について

気管支喘息の特徴・要因・症状

気管支喘息の特徴

鼻や口から空気が入って肺に届くまでの通路を気道と言いますが、炎症がこの気道に起きることによって気管支喘息は起きます。

慢性的に気管支粘膜に炎症が起きるので、過敏に気管支がなります。

そして、ウイルス感染、アレルギー物質、冷気などのいろいろな刺激によって、気管支の粘膜が腫れたり、気管支の周囲にある筋肉が縮んだり、痰が分泌されたりして、気道狭窄という狭い気管支の内腔になります。

このような状態が、気管支喘息と言われるものです。

気管支喘息の場合は、非常に苦しくなりますが、一度治まれば可逆性の気道狭窄といういつもと同じような状態になります。

しかし、気管支喘息が起きていない場合でも、患者の気管支には炎症が慢性的に起きています。

そのため、症状が現れていないということで治療しないでそのままにしていれば、厚く硬く気管支の壁がなってきて、肺の機能がだんだんと下がって、症状が重くなって治るのが難しくなります。

気管支喘息の症状

気管支喘息の要因としては、アレルギー以外に、いろいろな要因があります。

具体的には、遺伝的要因、住環境の変化、肥満、生活習慣の変化、室内での猫、犬、ウサギ、ハムスターなどのペットの飼育、カビやダニ、いろいろな化学物質の増加、タバコや大気汚染の影響、食事の欧米化、いろいろな食品添加物、鼻炎や風邪など、いろいろな要因があります。

気管支喘息の診断と検査

一般的に、問診の場合は、症状、症状が現れた時間・時期が大切になります。

問診の場合は、症状、症状が現れた時間・時期が大切になります。

代表的な症状としては、呼吸困難、胸苦しさ、喘鳴、咳などが急に現れて繰り返します。

特に、ホコリを掃除などの際に吸った後、風邪をひいた際、ストレスや疲労が継続した後によく起きるようになり、シーズンの変わり目や夜半・明け方によく現れるというような特徴があります。

昼間は症状が軽くなり、医療機関で診てもらう時には、全く症状が現れない場合もあります。

気管支喘息は、このように自然に、または治療によって軽くなるというような特徴もあるため、気管支の内径をピークフローメーターや呼吸機能検査などによって診断します。

痰や血液の中の細胞の好酸球の増加や、呼気の中の一酸化窒素濃度も、気管支喘息の指標の参考になります。

また、血液検査などを行って、アレルギー体質や原因になるアレルギー物質を調べます。

血液検査、レントゲン検査、心電図検査を行って、同じような症状が現れる心不全、結核、タバコ病などの感染症などの別の疾患を見極めることもあります。

気管支喘息の治療法

気管支喘息の場合は、症状が現れないと喘息は治ったと考えるでしょうが、気道の炎症は継続しています。

炎症が継続していると、いずれまた気管支喘息が起き、会社や学校を休んだり、社会生活・日常生活に影響が現れたりします。

そして、炎症が継続していると、気道が狭く固くなって元に返らなくなるため、症状を治療によって抑えることが難しくなります。

そのため、普段から炎症を抑える薬を使用して、気管支喘息を防ぐ必要があります。

この主な治療薬としては、吸入ステロイド薬になります。

適切に使うと、あまり副作用はなく安全です。

気管支喘息の症状の程度によって、量をコントロールしたり、別の薬をプラスしたりします。

また、アレルギーの要因がはっきりしていれば要因を避け、タバコを吸っていれば禁煙します。

もし気管支喘息が起きた場合は、すぐに効果が期待できる気管支拡張薬を服用します。

何回か繰り返しても治らない場合は、病院ですぐに診てもらいましょう。

気管支喘息の予防

気管支喘息の要因ははっきりしていませんが、気管支喘息の患者は半数以上が大人で、子供はアレルギー性のものがほとんどと言われています。

身内にアレルギー疾患の人がいれば、アレルギー体質を遺伝的に引継いでいることがあります。

このような場合も含めて、気管支喘息を一次的に予防するためには、次のようなことに注意しましょう。

ハウスダクトのダニやホコリなどは、気管支喘息の要因になるため、部屋の掃除をこまめに普段から行いましょう。

禁煙して、タバコの煙を妊婦や子供に吸わせないようにしましょう。

アレルギー反応が起きていない場合は、栄養の偏りになるような食事は止めましょう。

記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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