コロナ感染から2カ月以上経過してもまだ何らかの症状がある場合、コロナ後遺症である可能性があります（コロナ回復後に新たに症状が出現した場合も含む）。

この症状を「罹患後症状(りかんごしょうじょう)」と呼び、日本でも4人に1人が何らかの罹患後症状を自覚していると報告されています。

半数以上の方が5ヵ月以内に症状の改善を感じている一方で、1年以上持続するケースもあります。

症状に関する不安が募るとさらに持続・悪化することがあり、仕事や学業に支障をきたすほど重症化することもあるため、「気のせい」と思わずに適切な支援を受けることが大切です。

日常生活に支障をきたす症状があり、4週間以上続いている場合が受診の目安とされます。

ウイルス感染による炎症や免疫の調整不全など複数の要因が関連していると考えられていますが、まだ解明されていないことが多く、治療ガイドラインなども確立されていません。

同時に複数の症状がみられることも多いため、おひとりおひとりの症状を丁寧にお伺いし、薬物療法、カウンセリング、リハビリテーション指導等を組み合わせて症状の緩和を目指します。また、必要に応じて、血液検査等も実施いたします。

仕事や学業に支障をきたしている場合は必要に応じて診断書を発行し、職場や学校と連携して社会復帰をサポートします。