レプトスピラ症の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
このページでは、レプトスピラ症の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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レプトスピラ症について

レプトスピラ症の特徴・要因・症状

レプトスピラ症の特徴

レプトスピラ症というのは、人獣共通感染症の一つで、レプトスピラ菌によって起きるものです。

日本国内においては、レプトスピラ症は秋疫あるいはワイル病と言われていますが、このようなものも含めて感染症としてレプトスピラ菌によって引き起こされるものを総称してレプトスピラ症と言われています。

ワイル病というのは、黄疸、腎不全、出血を伴うレプトスピラ症の重症型のものであり、秋やみというのはレプトスピラ症の軽症型のものの一つです。

レプトスピラ菌は、齧歯類をメインにした哺乳動物の多くの腎臓に住み着いて、尿と一緒に排出します。

人は、直接この尿に触ったり、この尿に汚染されている土や水に触ったりすることによって感染します。

近年、日本国内においては、レプトスピラ症は非常に患者している人が少なくなりましたが、現在でも全国的に散発しています。

沖縄県においては、特に別の地域に比較して散発しており、集団で発生したケースが多くあります。

レプトスピラ症の要因

レプトスピラ菌は、ほとんどの哺乳動物の全てに感染すると想定されており、多くの哺乳動物が感染した後に保菌動物になって、尿と一緒に排出します。

自然界においてレプトスピラ菌と共生している宿主は、野生動物のネズミ類の齧歯類などです。

日本国内においてレプトスピラ菌が確認された動物としては、ドブネズミ、クマネズミなどが挙げられます。

人は、レプトスピラ菌を保菌している動物の尿を直接触ったり、尿で汚染されている土や水に触ったりすることによって感染します。

そのため、レプトスピラ症の要因としては、レプトスピラ菌を保菌している動物の尿で汚染されているところで作業することなどが挙げられます。

また、東南アジアからの輸入や沖縄県で発生してケースにおいては、河川でのレジャーや水泳、作業がレプトスピラ症の要因になっています。

また、外国においては、湖や川でのウォータースポーツのトライアスロンなどによる規模の大きな発生もあります。

レプトスピラ症が洪水の後に非常に発生したことが外国において起きていますが、日本国内においても愛媛県と宮城県でそれぞれ2004年と2005年に、レプトスピラ症が台風の洪水の後に発生しました。

そのため、レプトスピラ症については台風の洪水の後に注意する必要があります。

レプトスピラ症の症状

レプトスピラ症は、軽症型のかぜのようなものから、重症型の黄疸、腎不全、出血を伴うものまでの症状が現れる急性熱性疾患で、症状としてはいろいろです。

レプトスピラ症の症状としては、発熱、全身倦怠、蛋白尿、食欲不振、頭痛などが挙げられます。

一般的に、潜伏期間の5日間~14日間の後に、初期症状の38℃~40℃の発熱、頭痛、悪寒、結膜充血、筋痛などが現れます。

ワイル病の重症型の場合は、この後5病日目~8病日目に出血、黄疸などが現れるようになり、この症状が第2病週に強くなります。

出血としては、鼻出血、皮下出血から高い致死率の肺出血まで、いろいろな組織や器官で起きます。

レプトスピラ症の診断と検査

レプトスピラ病を診断する際は、症状のみでは困難です。

しかし、診断する際には、症状、感染している地域への旅行、感染している動物の尿に汚染されている土や水への接触などが参考になります。

蛋白尿、CRP陽性、白血球増多などが、発症した初期から見られます。

診断を確定するためには、病原体の髄液、血液、尿からの分離、遺伝子増幅検査、血清診断が必要です。

レプトスピラ症の治療法

重症のレプトスピラ症の患者に対しては、ペニシリンの抗菌薬があります。

より軽い症状の抗菌薬としては、アンピシリン、アモキシシリン、エリスロマイシン、ドキシサイクリンがあります。

日本国内における研究によって、レプトスピラ症に対してストレプトマイシンが強い殺菌作用があり、特に早く使うことによって非常に効果が期待できるとされています。

タイでの臨床試験によって、レプトスピラ症の重症の患者を治療する際にセフォタキシム、セフトリアキソンがペニシリンと同じように効果が期待できることが明確になりました。

また、同じ臨床試験によって、ドキシサイクリンもレプトスピラ症の重症の患者を治療する際にペニシリンと同じような効果が期待できることも示されました。

レプトスピラ症の重症の患者の脱水、腎不全、血圧低下などについては、対症療法を適切に行う必要があります。

レプトスピラ症の予防

レプトスピラ症を予防するためには、感染している地域では水の中にむやみに入らない、特に絶対に洪水後には水の中に入らないことが大切です。

レプトスピラ症の予防ワクチンがありますが、接種が受けられるところは限定されています。

ドキシサイクリンという抗菌薬もレプトスピラ症を予防する効果が期待できますが、長期間の使うのはおすすめではありません。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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