インフルエンザの家族感染は何日後に起きる?潜伏期間や一緒にいてうつる確率を解説

公開日: 2023/12/05 更新日: 2024/06/24
毎年、寒い時期に流行し、学級閉鎖などを引き起こす「インフルエンザ」ですが、発症した場合に感染対策が必要な期間や、家庭内での感染対策についてご存じでしょうか?感染対策をする期間が短かったり、方法が十分でなかったりすると、家族全員がインフルエンザになってしまうということもあり得ます。 今回は、身近な人がインフルエンザを発症した場合に、インフルエンザの感染に注意が必要な期間や対策についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
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インフルエンザの感染日数ごとの感染力

インフルエンザは、いつまで感染力があるのでしょうか。感染力があるうちは、症状の程度に関わらず、マスクの着用や人混みに出かけないなど、配慮が望ましいです。

軽症でも発症1日前〜発症後5日目まで感染力がある

感染力は、症状の有無、症状が軽いかどうかには関係がありません。発症の1日前から他の人へうつる能力があり、発症5日目までは注意が必要です。とくに、発症〜3日目までの期間は、ウイルスの排出量が多く、感染力が高いです。

 

たとえば、12月1日に発熱などの症状が出たとします。その場合、11月30日に接触のあった人には、ウイルスをうつしている可能性があるといえます。その後、12月5日ごろまでは感染力があるため、同居家族とも長時間の接触を控え、外出は避けるようにしましょう。

 

潜伏期間は1〜5日

インフルエンザの潜伏期間は、1〜5日間です。つまり、インフルエンザに感染している人と接触して、最大で5日間程度は自分が発症するかどうかはわからないということになります。

潜伏期間の間は、体内でウイルスの量が増えてきている状態です。ウイルスによる感染症は、「ウイルスが体内に入った」ことが、すぐに発症には繋がりません。ウイルスが体内で増え、ある一定以上にまで増えると「発症」し、発熱やだるさといった症状が急速にあらわれます。

 

同居家族であれば、感染してしまう可能性も高くなりますので、1人が発症してから5日間程度は全員の体温を測定するなど、体調をよく確認するようにしましょう。

 

インフルエンザの感染経路

インフルエンザは、主に2つの感染経路で人から人へと感染します。

飛沫感染

代表的なのが、飛沫感染です。咳やくしゃみなどで排出される小さな飛沫のなかにウイルスが含まれており、それを他の人が吸い込むことで感染します。

飛沫は、皆さんが思っているよりも遠くまで飛ぶことがわかっており、目に見えない大きさのものなので注意が必要です。通常の会話でも1メートル、咳は3メートル、くしゃみは5メートルもの距離を飛沫が飛んでいます。

シミュレーションによると、1回の咳で10万個、くしゃみで約200万個もの飛沫が飛ぶそうです。不織布のマスクを着用することで、吐き出す飛沫の量は20%に、吸い込む飛沫の量も30%にまで減らすことができますので、インフルエンザの流行時期は必要時にマスクを着用することをおすすめします。

 

接触感染

飛沫感染のほか、接触感染にも注意が必要です。感染している人の唾液や鼻水などが知らず知らずの間に手に付着し、飛沫がドアノブや吊り革などにうつり、それに触れた別の人へとウイルスが移動します。

ウイルスの付着した手でパンを触って食べたり、鼻や目の粘膜に触れたりすると、ウイルスが体内へと入ってしまいます。

 

手に付着しただけではウイルスが体内に侵入することはありません。手洗いやうがいをすることで、接触感染のリスクを下げることができます。外から帰ったとき、咳やくしゃみが手にかかったとき、食事の前などに、しっかり手洗いをおこないましょう。

 

インフルエンザになった場合

インフルエンザになった場合、どのような対応が必要なのか確認しておきましょう。

 

インフルエンザは、通常の風邪よりも感染力が強いため、隔離期間があります。

学校保健安全法の定めによって「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)が経過するまでは出席停止」です。幼稚園や学校に通っている方は、この期間しっかりとお休みをしましょう。

この期間は、自宅でもあまり長時間家族と接しないようにし、習い事へ行くことも控えるのが望ましいです。

 

大人には法律の定めはありませんが、感染力は子どもと同等なので、症状がおさまるまでは自宅で療養するのが望ましいです。会社によっては、特別休暇のような形で休養を取れる場合があります。

 

同居家族がインフルエンザを発症していたとしても、発症していない兄弟が幼稚園や学校へ行くことは問題ありません。体調不良を感じた場合には、すぐに教員などへ申し出るように、お子さんへ伝えてください。

 

インフルエンザの家族内感染を減らすために

同居家族がインフルエンザになってしまった場合、家族全員が感染してしまうと大変ですよね。なるべく感染を拡大させないために、気をつけるべきことをご紹介します。

 

発症している人と長時間接触しない

新型コロナウイルス感染症が流行したときにも言われたことですが、発症している人はある程度隔離することが大切です。可能であれば、個室で過ごせるように調整しましょう。

 

また、生活する上で、以下の点に注意してください。

  • リビングなどで長時間一緒の時間を過ごさない
  • 大皿から食べ物を分けずに1人前ずつ盛り付ける
  • 看病する人はマスクを着用し、接した後手洗いやうがいをする

 

とはいえ、小さなお子さんがインフルエンザを発症したとき、ひとりで過ごさせるわけにもいかないですね。そういった場合には、これから紹介する方法を取り入れ、できるだけ家庭内感染のリスクを下げましょう。

換気をおこなう

短時間でかまいませんので、換気をおこないましょう。インフルエンザの流行時期は主に冬なので、あまり窓を開ける機会はないと思います。新鮮な空気と入れ替えて、室内のインフルエンザウイルス量を少なくすることが大切です。

とくに、インフルエンザを発症していない人が集まる部屋(リビングなど)は、予防のために2〜3時間に1度は数分間の換気をしましょう。

温度・湿度を上げる

インフルエンザウイルスは、寒くて乾燥した環境を好みます。

室温は20度、湿度は50〜60%を目安に、部屋の環境を調節しましょう。加湿器がない場合は、濡らしたタオルを干す、入浴後に浴室のドアを開けておくなどの方法を試してみてください。バスタブにお湯を入れた状態でドアを開けておくと効果が高まります。

免疫力・抵抗力をつける

体の抵抗力が下がっていると、インフルエンザに限らず、感染症にかかりやすくなってしまいます。

「これさえ食べればOK!」というような魔法の方法はありませんが、寝不足にならないようにしっかり睡眠をとり、バランスよく食事をとることが大切です。

 

「疲れがたまってきたな」「少し風邪気味かも」と思ったら、無理をせず休養をとりましょう。

流行前にワクチンを接種する

発症予防、重症化予防のためには、ワクチンの接種も有効です。インフルエンザが流行する前にワクチンを接種しておくことで、ワクチンを接種しなかった場合と比べて、発症の確率を約40%にまで低下させることができます。

 

「インフルエンザにかかること」自体を完全に予防することはできませんが、受験など大切な用事を控えている場合にはワクチンの接種がおすすめです。

 

また、ワクチンを接種しておけば、インフルエンザにかかってしまった場合に症状が悪化しにくくなるという効果が期待できます。まだあまり体力のない小さなお子さん、喘息や糖尿病など持病がある方、高齢の方などは、重症化のリスクが高いといえますので、ワクチンの接種をご検討ください。

 

まとめ

今回は、インフルエンザの感染力や感染経路と、家庭内で感染拡大を防ぐための方法についてご紹介しました。

 

インフルエンザは、通常の風邪と比べると感染力が強いため、注意しなくては家族内であっという間に感染が広がってしまいます。手洗いうがいといった基本的な感染対策のほか、換気や環境調整、ワクチン接種など、今回ご紹介した対策を取り入れてみてください。

 

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