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ヘルペス(帯状疱疹、単純疱疹)について
ヘルペスの特徴・症状
ヘルペスの特徴
ヘルペスというのは、粘膜や皮膚にヘルペスウイルスが感染して水ぶくれの小さなものが集まってできるものです。
水ぶくれが起きるヘルペスウイルスは種類がいくつかありますが、ほとんどの感染は水痘・帯状疱疹ウイルスという帯状疱疹や水ぼうそうの要因になるものと、単純ヘルペスウイルスという性器ヘルペスや口唇ヘルペスなどの要因になるものです。
ヘルペスの症状
ここでは、ヘルペスウイルスによって起きる症状についてご紹介しましょう。
- 水ぼうそう
水ぼうそうは、初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した場合に起きます。
発熱とともに、赤い痒みがある発疹が腹部や胸をメインにして粘膜や頭皮などの全身に現れます。
発疹は、小さな赤い2mm~3mmのブツブツから始まって、膿がある水ぶくれが中心にでき、だんだんかさぶたに変わります。
特徴は混在してこのような症状が現れることで、1週間程度かさぶたになるためにはかかります。
- 帯状疱疹
帯状疱疹は、体の中に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが再度活発になって起きるものです。
赤い小さな痛みがある水ぶくれが、帯のように体の片側に現れます。
1週間~2週間で水ぶくれは治りますが、神経細胞がダメージを受けることで神経痛が後遺症として残る場合があります。
ウイルスはほとんどの日本人が持っているものですが、疲れが溜まっていたり高齢になっていたりする場合など、体の免疫力が下がっている場合によく発症するようになります。
- 口唇ヘルペス
口唇ヘルペスは、最も単純ヘルペスウイルスの感染で多いものです。
口や唇の周囲にチクチク、ピリピリというような違和感があり、赤く部分的に腫れます。
この1日~3日後に、いくつかの5mm程度の水ぶくれが現れます。
水ぶくれからかさぶたになって、完全に治るまでに2週間程度かかります。
治った場合でも再度発症する場合があります。
- 性器ヘルペス
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスが性交渉などによって感染することで起きます。
感染すれば、男性も女性もむずがゆさが肛門や性器に現れます。
この後、小さな水ぶくれが痛みとともに現れます。
激しい痛みがこの水ぶくれが破れるとあるため、歩行や排尿が難しくなる場合もあります。
ストレスや過労、性交渉などの要因で再発する場合が多く、1年以内に8割の人が再発するそうです。
ヘルペスの診断と検査
ヘルペスを診断する際は、潰瘍からサンプルを採って検査します。
腰椎穿刺とMRI検査を、脳の感染症の疑いがある場合は行います。
単純ヘルペスウイルス感染症の診断は、一般的に、困難ではありません。
不確かな場合は、潰瘍を綿棒でこすってサンプルを採って、培養してウイルスを調べます。
顕微鏡で、水疱から採ったサンプルを調べる場合もあります。
顕微鏡ではウイルスそのものは分かりませんが、サンプルにヘルペス型ウイルスの感染症の大きくなった感染細胞が含まれている場合があります。
ヘルペスの治療法
ヘルペスを治療する際は、抗ウイルス薬が使われます。
ヘルペスウイルスの繫殖が、抗ウイルス薬によって阻まれることで、最小限に症状を抑えて早く回復します。
しかし、基本的に、ウイルスの繫殖を抑えるのみであり、完全にヘルペスを治す効果は期待できません。
病院で処方される主な薬としては、バルトレックス、ファムビル、ゾビラックスがあります。
いずれも抗ウイルス薬として同じような効果が期待できますが、メリットとデメリットがそれぞれあります。
また、市販薬が口唇ヘルペスに限って販売されています。
ヘルペスの予防
ここでは、ヘルペスを予防する方法についてご紹介しましょう。
- 水ぼうそうの予防接種を受ける
水痘ワクチンを、水ぼうそうを予防するためには接種します。
水痘ワクチンは、水ぼうそうが予防できるのみでなく、水ぼうそうにもし感染しても症状が軽くなります。
生後12ヶ月以上から、水痘ワクチンは受けることができます。
なお、性器ヘルペスや単純ヘルペスを予防するためには、水痘ワクチンは効果がありません。
- 免疫力をアップする
単純ヘルペスは、体の免疫力をアップすることによって再発しにくくなります。
普段からいい栄養バランスの食事を摂って、ストレスがあまりかからないように注意しましょう。
また、単純ヘルペスは紫外線によって再発するようになります。
夏のシーズンは紫外線が強いため、帽子をかぶったり、肌に紫外線をカットするクリームを塗ったりするなどしましょう。
- 直接水ぶくれには触らない
非常に多くの数の単純ヘルペスが、口唇ヘルペスの水ぶくれの中に詰まっています。
水ぶくれが破損して他の人の粘膜や皮膚につけば、容易に感染します。
さらに、単純ヘルペスは強い感染力があるため、次々と触れた体に感染します。
また、患部に触れた歯ブラシやタオルなどは他の人が使用しないようにして、患部に触れた手や指はすぐに洗いましょう。
症状がつらくなったときに病院が休みだったらどこを頼ればよいのか困ってしまいますよね。
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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。