結肩(五十肩・四十肩)の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/06/24
このページでは、結肩(五十肩・四十肩)の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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結肩(五十肩・四十肩)について

結肩の特徴・症状

結肩の特徴

結肩は、一般的に、五十肩と言われています。

この病気の名前は、江戸時代の俗語の「俚言集覧」という辞典から引用されたそうです。

腕が江戸時代にも挙がらなくて、悩んだような人がいたということでしょう。

この結肩は、要因がまだはっきりしていません。

肩の関節は、人の関節の中において最も動きが大きいものです。

ゆっくりと腕を伸ばして回すと分かりますが、全ての方向にほとんど動くようになっています。

このような動きをサポートするために、肩の場合は、関節が3つと、腱と小さい筋肉の集りである腱板、スムーズな動きにする液体の袋である滑液包、筋肉、靭帯が組み合わさって複雑になっています。

しかし、中高年になるにしたがって、肩を構成しているあらゆるところも、少しずつ強度が下がっていきます。

さらに、あまり肩を動かさないようにしていれば、柔らかさが無くなって、血液の流れも悪くなり、よく傷がつくようになります。

そのため、肩関節の周りのどこかにちょっとしたことで傷がつき、炎症が起きて痛みが現れるようになります。

この代表的な肩の痛みが、中高年の結肩です。

しかし、肩の痛みのみで結肩であると断定することはできません。

というのは、肩の痛みの要因になる病気は、これ以外にも多くあるためです。

例えば、石灰分が腱板に溜まる病気、負担がスポーツによってかかる病気、心筋梗塞・狭心症の前兆、頸椎の変性というような場合もあります。

このような病気などは、そのままにしておくと症状が重くなったり、治りにくくなったりする場合があります。

肩の痛みであると簡単に考えないで、原因について十分に把握しておきましょう。

結肩の症状

結肩の場合は、肩の痛みがある日急に起きます。

肩関節が安静にしていても痛み、激しい痛みが寝返りする際などにあります。

また、痛みは肩を動かしても現れます。

例えば、毛髪をとく際の痛みや洋服を着脱する際の痛みなどが、よく見られる結肩の症状です。

このような痛みが継続すれば、やはり肩を動かすのが恐ろしくなって、肩をできるだけ動かさなくなって、最終的に肩関節が拘縮します。

この拘縮が進むと、さらに肩関節の動きが制約されます。

動きが制約されると普段の生活にも支障が出るため、結肩の症状がさらに悪くなります。

結肩の診断と検査

結肩を診断する際は、痛みがある箇所や動きの状態などを確認します。

痛みが肩関節に起きる場合は、結肩である肩関節の滑液包や関節包の炎症以外に、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎、肩腱板断裂などがあります。

このような症状は、レントゲン検査、関節造影検査、超音波検査、MRI検査などを行って区別します。

結肩の治療法

結肩を診断する際は、痛みがある箇所や動きの状態などを確認します。

痛みが肩関節に起きる場合は、結肩である肩関節の滑液包や関節包の炎症以外に、石灰沈着性腱板炎、上腕二頭筋長頭腱炎、肩腱板断裂などがあります。

結肩を治療する方法としては、保存療法と手術療法があります。

・保存療法

保存療法としては、運動療法と注射療法が行なわれます。

注射療法の場合は、一緒に肩関節周囲炎を発症して夜間痛があると、肩峰下滑液包内に局所麻酔剤と水溶性副腎皮質ホルモンを注射しますが、夜間痛がなくなるとヒアルロン酸注射に変更します。

全ての腱板が断裂する場合は多くないため、残った腱板の機能を回復する訓練は有効です。

・手術療法

手術としては、通常手術と関節鏡視下手術があります。

いずれの手術の場合も、手術した後は、固定を約4週間行うことと機能訓練が数ヵ月間必要です。

結肩の予防

要因が分からないということでも、実際にはほとんどは運動不足と加齢から起きるものです。

結肩を予防するためには、普段から適度な肩を動かす運動を継続して、さらに、ケアを早めに行うことが大切です。

ここでは、結肩を予防する運動についてご紹介しましょう。

肩幅くらいに足を広げて立って、腕の力を抜いてクロールの動きをします。

腕以外に、息つぎをするように顔も一緒に動かせば、動きがスムーズになります。

速く腕を回すと負担が腰などにかかるため、肩を伸ばす感じでゆっくりと行いましょう。

同様にして、ゆっくりと背泳の動きをします。

この際も、一緒に顔を腕を動かせば、動きがスムーズになります。

無理に腕を後ろに回せば負担がかかるため、力が腰に入らないくらいに腕を回します。

肩関節の周りの柔軟性が加齢などのために無くなっていれば、軽いこのような運動でも負担が肩にかかる場合もあります。

初めは10回くらいにして、痛みがあれば止めましょう。

腕を動かしている際に、違和感がいずれかの肩にあれば、ケアを冷湿布などで行っておきましょう。

症状がこれ以上悪化しないか不安ではないですか?

症状がつらくなったときに病院が休みだったらどこを頼ればよいのか困ってしまいますよね。

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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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