親が認知症になったらどうする?初期段階ですべき判断と相談場所

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
親が認知症になるというのは、患者自身にとっても、家族にとっても難しい経験です。 なぜなら親が抱える状況にどのように対応すればよいのか、どのようにサポートすればよいのかを理解することは、難しい問題だからです。 この記事では、認知症について基本的な知識と、親が認知症になった場合に子として何をすべきか、どのようにサポートすればよいかについて、詳しく解説します。 認知症の初期症状の認識、診断までのプロセス、そして実際の介護について学ぶことで、親を支え、一緒にこの困難な状況を乗り越えるための手助けとなれば幸いです。
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認知症の初期症状と認識

認知症は徐々に進行する病気であり、初期の症状では気づかないことも多くありません。

しかし、早期に発見し、適切な対応を行うことは、生活の質を保つためには重要となります。

初期の認知症では、短期記憶の問題が一般的な症状の一つです。

新しい情報を覚えるのが難しくなる一方で、古い記憶は保たれます。

親が最近の出来事を忘れたり、同じ話を何度も繰り返したりする場合、これが認知症の初期症状かもしれません。

次に、日常生活の困難も初期の認知症の一つです。

普段は簡単にこなしていた料理の手順を忘れる、買い物に行って何を買うつもりだったのかを思い出せない、などの症状が見られるかもしれません。

これらは、認知機能の低下によるもので、注意が必要です。

また、親が普段とは違う言動を見せることもあります。

例えば、無関心や落ち着きがない態度、人との交流を避けるような行動も認知症の早期症状かもしれません。

これらの症状を見つけたら、まずは親と会話してみてください。

話し合いの中で症状の度合いを判断し、必要であれば病院への相談をおすすめします。

一方で、これらの症状が認知症を必ずしも意味するわけではありません。

ストレス、うつ病、睡眠不足、栄養不足など、他の健康問題も同様の症状を引き起こす可能性があります。

そのような場合にも、病院へ受診し、他の病気が隠れていないか検査することが必要です。

認知症の初期症状を理解することは、親を支える第一歩です。

診断までのプロセス

もし親に認知症の症状が少し感じられた際には、病院へ受診することが一つの手段です。

しかし、一度病院へ受診すればすぐに認知症の診断がつくかというそうではありません。

以下のようにいくつかの段階をへて、認知症は診断されます。

初期の相談

まず、お近くの病院で親の症状を相談してみてください。どのような症状が現れているか、それがどの程度生活に影響を及ぼしているかを詳しく話し合います。

物理的な健康チェック

認知症の症状は他の健康問題によっても引き起こされることがあります。

そのため、我々医師はまず一般的な健康チェックを行い、他の原因を除外します。

その際に血液検査やCTスキャンなどが行われることがあります。

認知機能テスト

記憶力、注意力、思考能力、問題解決能力を評価するためのテストが行われます。

これには様々な形式がありますが、一部の質問に答えたり、簡単な作業をこなすことを求められることが一般的です。

神経心理学的評価

必要であれば、より詳細な認知テスト、いわゆる神経心理学的評価が行われます。

この評価は専門的な訓練を受けた心理士が行い、認知症の種類や進行度を詳しく調査します。

診断

上記の全ての情報をもとに、医師は親が認知症であるか、またはその他の認知障害であるかを診断します。

さらに、可能であれば認知症のタイプ(例えば、アルツハイマー病、血管性認知症など)も特定します。

認知症の親との生活:介護の方法

親が認知症と診断されると、家族の生活は大きく変わります。

しかし、適切なサポートと理解を持って対応すれば、親がなるべく自立して生活することを助けることができます。

以下では、日常生活のサポート、適切なコミュニケーション、そして安全対策について、認知症の親との生活方法を詳しく解説します。

日常生活のサポート

親が自立した生活を続けられるように、日々のライフスタイルを維持し、生活を簡単にするための手助けをすることが重要です。

例えば、家事や身体的なケアに対するサポート、日々の活動へのリマインダーや助け、そして家庭内での移動を容易にするための対策等が含まれます。

適切なコミュニケーション

認知症の親とのコミュニケーションは、時に難しく感じるかもしれません。

しかし、親とコミュニケーションを続けることは、生活の質をよくして、親の精神衛生を保つ上で重要です。

話す時には、明確で短い文を使い、必要ならジェスチャーなどの手がかりを使うことが有用です。

安全対策

認知症の親の生活において、安全対策はとても重要です。

例えば、間違えて火をつけてしまったり、自宅を出て迷子になってしまったりするリスクを減らすための方法を考えましょう。

家庭内の安全確保には、鍵の管理、電化製品の使用を制限する、そして家の中での移動を容易にする等の方法があります。

心理的なサポートと家族のケア

認知症の親を介護することは、心理的な困難を伴うことがあります。

親が自我を失い、記憶を失っていくのを見ることは心に痛い経験で、また自分自身のストレスや不安を管理するのは難しいかもしれません。

しかし、適切な心理的サポートと家族自身のケアは、認知症の親との生活を快適に過ごすために重要です。

心理的なサポート

親が認知症と診断された場合、感情的なサポートはとても重要です。

認知症になった方では、ときに混乱したり、怒ったり、落ち込んだりすることがあります。

そんな時には、感情を認め、リスペクトし、共感することが大切です。

その上で、親が快適で安心できる環境を提供することも重要です。

家族のケア

介護者自身の心のケアも同様に重要です。

セルフケアをしっかり行うことで、ストレスを軽減し長期的に介護をすることができ、また、自身の健康を維持することができます。

例えば、自分自身の趣味や楽しみを見つけ、それを継続すること、友人やカウンセラーと話すこと、適切な休息を取ることなどがあります。

また、地域の支援グループやオンラインコミュニティに参加すると、他の人々の経験やアドバイスを共有することができます。

親が認知症になるという経験は、多くの場合、想像できない突然のできごとです。

しかし、適切な知識とサポートを得ることで、親が自尊心を保ち、可能な限り自立した生活を維持することが可能になります。

そして、自分自身もまた、健康的でポジティブな方法で乗り越えることができます。

まとめ

認知症と診断された親と生活することは、ときに多くの困難があります。

しかし、本記事でお伝えしたように、適切な知識と理解、そしてサポートがあれば、十分に乗り越えることができます。

初期の認識から診断までのプロセス、日常生活での介護方法、そして心理的サポートと家族のケア、これら全ては、親が可能な限り自立した生活を続けるようにするために重要です。

また、介護をする方自身も、健康的でポジティブに過ごすためにに重要な要素です。

家族の一員が認知症と診断されるという経験は、想像以上に辛いものです。

しかし、理解と適切なケアをもって接することで、家族全体が、最良の状態で過ごせることが可能です。

疑問や相談したいことがある方は、ぜひ一度受診を検討してみてください。

あなた自身、そしてあなたの身近な人の心の健康を守るために、スタッフ一同全力でサポートします。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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