濃厚接触者チェック
濃厚接触者とは、「陽性者と感染可能期間内に近距離での接触、または長時間の接触があった方」のことです。感染可能期間とは、発症日の2日前~療養終了日まで。
具体的には、次の範囲に該当する方が濃厚接触者にあたります。
- 陽性者と同居している
- 陽性者と車内や航空機などで長時間接触していた
- 陽性者の体液(唾や鼻水など)に触れた
- マスクをしない状態で、1m以内の距離で15分以上対面していた
- 適切な感染防護をせずに陽性者の看護、または介護をしていた
例えば、15分以上近い距離で食事や喫煙を共にした方、陽性者とご飯をシェアした方などが濃厚接触にあたります。
チェックする際は、陽性者とどれほど関わっていたのか、思い出してみてください。
知人から陽性判定の連絡がきたときのチェックリスト
知人から陽性判定の連絡があった際は、以下の項目を順に沿ってチェックしてみましょう。
1.陽性者に症状が出た日を確認する
無症状の場合は、検査した日を確認します。
2.感染可能期間を調べる
陽性者に症状が出ている場合は「症状が出た日の2日前以降」、陽性者が無症状の場合は「検査した日の2日前以降」が感染可能期間です。
例えば、15日に症状が出ている、もしくは検査したのであれば、感染可能期間は13日以降となります。
感染可能期間内に会っていないのであれば、感染リスクは低いと判断できるので、濃厚接触にはあたりません。会っている場合は、次のチェック項目に進みます。
3.陽性者と会ったときの状況を確認する
陽性者と会ったとき、どの程度接触があったのかを確認します。
- 陽性者とお互いにマスクなしで、約1m以内の距離に15分以上いた
- 陽性者がマスクなしで、約1メートル以内の距離に15分以上いた
1つでも当てはまれば、次のチェック項目に進みます。どちらにも該当しない場合は、感染リスクは低いと判断できるので、濃厚接触にはあたりません。
4.陽性者との接触状況を確認する
陽性者とどのように過ごしたのかを確認します。
- 会話
- 飲食
- 喫煙
- カラオケ
- 換気が悪い室内に一緒にいた
- 車に一緒に乗った
該当しない場合は、感染リスクは低いと判断できるので、濃厚接触にはあたりません。1つでも当てはまれば、感染の可能性がある濃厚接触にあたります。
濃厚接触と判断された方は、陽性者と最後に会った次の日から5日間は自宅待機をしましょう。
15日に会っているのであれば16日を1日目とし、18日までは不要不急の外出を控えましょう。
ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キットで陰性であれば、未就学児以外は3日目に解除可能です。
保育所・幼稚園で陽性者が確認されたときのチェックリスト
園児や職員に陽性者が出たとき、濃厚接触にあたる可能性のある者を特定できるチェックリストです。
感染拡大を抑えるためにも、以下の項目を順に沿ってチェックしてみてください。
1.陽性者に症状が出た日を確認する
無症状の場合は、検査した日を確認します。
2.感染可能期間を調べて登園日を確認する
陽性者に症状が出ている場合は「症状が出た日の2日前以降」、陽性者が無症状の場合は「検査した日の2日前以降」が感染可能期間です。
例えば、15日に症状が出ている、もしくは検査したのであれば、感染可能期間は13日以降となります。13日から何日まで登園していたのかを確認します。
3.濃厚接触の可能性がある者をリストアップする
以下の項目に1つでも当てはまれば、濃厚接触の可能性があります。
【陽性者がマスクをしていなかった場合】
- マスクをせずに陽性者と同じクラスで過ごした園児
- 陽性者と同じテーブルで食事した園児と職員
- 陽性者のよだれや鼻水に直接触れた園児や職員(陽性者のおむつ替えや鼻水・よだれを拭いた職員、陽性者のよだれが付いた玩具など触った園児は対象)
- 上記以外で陽性者と密に接した園児と職員
【陽性者がマスクをしていた場合】
- マスクをせずに陽性者と長時間一緒にいた園児
- 陽性者と同じテーブルで食事をした園児と職員
- 陽性者のよだれや鼻水に直接触れた園児や職員(陽性者のおむつ替えや鼻水・よだれを拭いた職員、陽性者のよだれが付いた玩具など触った園児は対象)
- 上記以外で陽性者と密に接した園児と職員
濃厚接触者となった場合、陽性者と最後に会った次の日から5日間は自宅待機となります。(ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キットで陰性であれば職員は3日目に解除可)
職員に関しては待機期間中であっても、毎日の抗原定性検査キットによって陰性が確認できれば業務に従事できます。
また小さい子は、鼻出しマスクやあごマスクをする子も多いので、濃厚接触者をリストアップするのは通常よりも難しいでしょう。普段からよく観察しておくことが大切です。
放課後児童クラブで陽性者が確認されたときのチェックリスト
利用者や職員に陽性者が出たとき、濃厚接触にあたる可能性のある者を特定できるチェックリストです。
感染拡大を抑えるためにも、以下の項目を順に沿ってチェックしてみてください。
1.陽性者に症状が出た日を確認する
無症状の場合は、検査した日を確認します。
2.感染可能期間を調べて来所日を確認する
陽性者に症状が出ている場合は「症状が出た日の2日前以降」、陽性者が無症状の場合は「検査した日の2日前以降」が感染可能期間です。
例えば、15日に症状が出ている、もしくは検査したのであれば、感染可能期間は13日以降となります。13日から何日まで来所していたのかを確認します。
3.濃厚接触の可能性がある者をリストアップする
以下の項目に1つでも当てはまれば、濃厚接触の可能性があります。
【陽性者がマスクをしていなかった場合】
- マスクをせずに陽性者と同じ部屋を利用した児童
- 陽性者と同じテーブルで食事をした児童と職員
- 陽性者と特別仲が良く、マスクをしていない児童
- 換気の悪い環境で長時間、陽性者と過ごした児童
- 上記以外で陽性者と密に接した児童と職員
【陽性者がマスクをしていた場合】
- マスクをせずに陽性者と長時間一緒にいた児童
- 陽性者と同じテーブルで食事をした児童と職員
- 上記以外で陽性者と密に接した児童と職員
濃厚接触者となった場合、陽性者と最後に会った次の日から5日間は自宅待機となります。(ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キットで陰性であれば3日目に解除可)
職員に関しては、待機期間中であっても毎日の抗原定性検査キットによって陰性が確認できれば業務に従事できます。
学校で陽性者が確認されたときのチェックリスト
児童・生徒や職員に陽性者が出たとき、濃厚接触にあたる可能性のある者を特定できるチェックリストです。
感染拡大を抑えるためにも、以下の項目を順に沿ってチェックしてみてください。
1.陽性者に症状が出た日を確認する
無症状の場合は、検査した日を確認します。
2.感染可能期間を調べて登校日を確認する
陽性者に症状が出ている場合は「症状が出た日の2日前以降」、陽性者が無症状の場合は「検査した日の2日前以降」が感染可能期間です。
例えば、15日に症状が出ている、もしくは検査したのであれば、感染可能期間は13日以降となります。13日から何日まで登校していたのかを確認します。
3.濃厚接触の可能性がある者をリストアップする
以下の項目に1つでも当てはまれば、濃厚接触の可能性があります。
3-1.学校生活(授業・休み時間・部活動・登下校時など)において、陽性者との接触でa~cすべての項目に該当する生徒
- a 1m以内の距離
- b マスクをしていない(鼻出しマスク・あごマスクを含む)
- c 15分以上の接触(陽性者の飛沫に直接触れた可能性のある生徒は、時間に関係なく該当)
3-2.部活動や生徒会など、陽性者と密接な接触があった生徒(部室が一緒、身体的接触ありなど)
3-3.合宿や修学旅行など、陽性者と特別な接触環境にあった生徒
濃厚接触者となった場合、陽性者と最後に会った次の日から5日間は自宅待機となります。(ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キットで陰性であれば3日目に解除可)
職員に関しては、待機期間中であっても毎日の抗原定性検査キットによって陰性が確認できれば業務に従事できます。
事業所で陽性者が確認されたときのチェックリスト
職場で陽性者が出たとき、濃厚接触にあたる可能性のある者を特定できるチェックリストです。
感染拡大を抑えるためにも、以下の項目を順に沿ってチェックしてみてください。
1.陽性者に症状が出た日を確認する
無症状の場合は、検査した日を確認します。
2.感染可能期間を調べて出勤日を確認する
無症状の場合は「検査した日の2日前以降」が感染可能期間です。
例えば、15日に症状が出ている、もしくは検査したのであれば、感染可能期間は13日以降となります。13日から何日まで出勤していたのかを確認します。
3.濃厚接触の可能性がある者をリストアップする
3-1.感染可能期間に陽性者と会ったかを確認する
会っていない場合は感染の可能性は低いので、チェックはここで終わります。会っている場合は、次の項目に進みます。
3-2.会ったときの状況を確認する
- 陽性者とお互いにマスクをせずに、1m以内の距離で15分以上の接触があった
- 陽性者がマスクをせずに、1m以内に15分以上いた
どちらにも当てはまらない場合は感染の可能性は低いので、チェックはここで終わります。1つでも当てはまる場合は、次の項目に進みます。
3-3.会ったときの行動を確認する
以下の接触はなかったか、確認します。
- 会話
- 飲食
- 喫煙
- 換気が悪い室内に一緒にいた
- 車に一緒に乗った
- パソコンや電話を共有した
当てはまらない場合は感染の可能性は低いので、濃厚接触者にあたりません。1つでも当てはまる場合は、濃厚接触者に該当します。
濃厚接触者となった場合、陽性者と最後に会った次の日から5日間は自宅待機となります(ただし、2日目と3日目に抗原定性検査キットで陰性であれば3日目に解除可)。
基本的には、感染者と接触があったことだけを理由に、出勤を含む外出を制限する必要はありません。
感染予防チェックリスト
コロナ感染を拡大しないためには、予防することが何よりも重要です。職場や学校など集団生活を送る場所での感染予防は、特に徹底する必要があります。
ここでは、効果的な感染予防ができるよう、公的機関が公表している感染予防チェックリストを紹介します。
どのような予防策をとればよいのか分からない方、今の感染予防策が十分なのか不安な方は、参考にしてみてください。
資料名|公表している機関名 | 特徴 |
職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト|厚生労働省 |
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学校等における感染症予防チェックリスト|東京都福祉保健局 |
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社会福祉施設等における感染症予防チェックリスト|東京都福祉保健局 |
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新型コロナウイルス感染症の院内・施設内感染対策チェックリスト|日本環境感染学会 |
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若者向けコロナ感染予防チェックリスト|東京iCDC専門家ボード |
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それぞれのチェックリストを参考にしながら、効果的な感染予防を行いましょう。
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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。