改めて知りたい!子どものインフルエンザ・コロナの予防接種の目的・タイミング・注意点

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
生まれてから成人を迎えるまで、子どもたちはたくさんの予防接種を受けます。 予防接種(ワクチン)は予防できる病気から守り、後遺症を残すことがないようにするためにとても重要ですが、1回接種すればよいものから、毎年接種するものまで多くの種類があります。 本記事では、毎年接種が推奨されているインフルエンザ、近年接種がスタートした新型コロナについて最新情報をわかりやすくまとめました。 インフルエンザや新型コロナの予防接種について、正しい情報を知りたい方。 それぞれの予防接種の目的、タイミング、注意点をポイントをおさえて理解したい方は、ぜひ本記事をお読みください。
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インフルエンザとは?インフルエンザの予防接種とは?

インフルエンザは“インフルエンザウイルス”に感染することで発症する病気です。

他の風邪よりも高い熱が出るだけでなく、子どもや免疫力の低下している人は肺炎や急性脳症などの合併症を発症するリスクが高いです。

また、一度流行すると短い期間に多くの人に流行しやすく、学校や幼稚園などの集団で感染するケースが少なくありません。

インフルエンザの流行は地域によって異なります。

1年を通して世界中で流行している感染症です。

日本では、秋から冬にかけて寒くなる時期に流行するのが一般的ですが、新型コロナウイルス感染症蔓延以降は、夏などの暑い時期でも集団感染が報告されています。

ここからは、インフルエンザの予防接種の目的やタイミング、注意点を順に解説します。

目的

インフルエンザの予防接種の目的は、以下の2つです。

  • インフルエンザにかかった場合に、発症する可能性を減らす
  • インフルエンザを発症した場合の、重症化を予防する

インフルエンザの予防接種を受けても、インフルエンザに絶対に感染しないわけではないことに注意が必要です。

では乳幼児がインフルエンザの予防接種を受けると、どのくらいの予防効果があるのでしょうか?

厚生労働省の調査では20~60%の発病防止があった、乳幼児の重症化予防に関する有効性が示唆されたと報告されています。

インフルエンザの予防接種を受けなかった10人のうち6人は、予防接種を受けていればインフルエンザを発症しなかったと考えれば、とても効果のある予防接種といえるでしょう。

タイミング

国内ではインフルエンザの流行は秋ごろからはじまり、1月末~3月はじめ頃に流行のピークを迎えます。

予防接種を受けても、すぐにインフルエンザへの免疫(抗体)ができるわけではありません。

流行のピークまでに抗体をつけるために、12月中旬までに予防接種を終えるようにしましょう。

さらに、インフルエンザの予防接種の接種回数は、年齢によって異なります。

年齢接種回数接種間隔
生後6か月~12歳まで(13歳未満)2回およそ2~4週間(できれば4週間)
13歳以上通常1回接種 

13歳未満のお子さんが、インフルエンザが流行し始める12月中旬までに2回の予防接種を終え抗体をつけるためには、1回目は10~11月、2回目は11月中に接種するのがおすすめです。

多くの医療機関が9月末から予防接種の予約を開始し、順次接種をスタートします。ぜひお近くの医療機関へ一度お問い合わせください。

また、13歳以上でも基礎疾患(慢性疾患)があったり、免疫力が低かったりする子どもは、医師の判断で2回接種となる場合があります。

詳しくは、かかりつけ医師と相談してください。

注意点

インフルエンザの予防接種では、次の2つの注意点があります。

  • 強い卵アレルギーの人は接種できない
  • 年齢によっては2回接種が必要

また、インフルエンザの予防接種は、新型コロナの予防接種との同時接種又は短い間隔で接種できます。

インフルエンザの予防接種に関する疑問や質問は、かかりつけ医師にお気軽にご相談ください。

新型コロナウイルスの予防接種

新型コロナウイルス感染症は、新型コロナウイルス “SARS-CoV-2”に感染することで発症する病気です。

2019年1月に中国で発見され、瞬く間に全世界に感染が広がったのは記憶にも新しいでしょう。

もともとコロナウイルスは風邪の原因菌の1つですが、感染しても重症化したり死亡したりすることはほとんどありませんでした。

しかし、新型コロナウイルスは抵抗力の弱い高齢者や持病がある人だけでなく、子どもや健康な若い人も重症化したり命を落としたりしています。

ここからは、新型コロナウイルスの予防接種の目的やタイミング、注意点を順に解説します。

目的

新型コロナウイルスの予防接種は、コロナウイルスに感染したときのウイルスの感染力を弱めたり、毒素を中和できる抗体を作るために接種します。

最近では、新型コロナウイルスの感染者全体に占める子どもの割合も増えていて、重症化したり、亡くなったり、後遺症が残ったりする子どもが増えています。

変異する新型コロナウイルスへの感染者を少しでも減らすため、現在、1.2回目の接種が終了した5~11歳以上の子どもにはオミクロン株対応ワクチンの接種が推奨されています。

オミクロン株対応2価ワクチンは、新型コロナウイルス感染症発生時の株である従来株に由来する成分と、オミクロン株に由来する成分の両方が含まれていて、オミクロン株に対する重症化・感染・発症予防効果が期待されています。

以下に新型コロナウイルスの予防接種について、最新情報を詳しく解説しているサイトをご紹介します。

ぜひ参考にしてください。

■オミクロン株対応2価ワクチンとは、どのようなワクチンですか? 厚生労働省

■新型コロナワクチンの有効性・安全性について 厚生労働省

タイミング

新型コロナウイルスの予防接種の回数と接種スケジュールは、年齢や接種する薬剤によってことなります。

年齢接種回数接種スケジュール
生後6か月~4歳3回1回目の通常3週間後(19~21日後)に2回目 2回目の8週間後(56日後)に3回目を接種
5歳~11歳【初回】2回1回目の通常3週間後(19~21日後)に2回目を接種
【追加】1回前回の接種後、3か月以上あける
12歳以上【初回】2回1回目の19~21日後に2回目
【追加】1回・ファイザー社、モデルナ社:前回の接種後、3か月以上あける ・武田社ノババックス:前回の接種後、6か月以上あける

引用:ワクチンで子どもを守る!新型コロナワクチン

また、使用する薬剤の種類や量も年齢によってことなります。

11歳以下のお子さんの予防接種は、ファイザー社を使用します。

年齢使用する薬剤の種類と量
生後6か月~4歳ファイザー社(有効成分を12歳以上の10分の1に減量)
5歳~11歳ファイザー社(有効成分を12歳以上の10分の1に減量)
12歳以上【初回】2回:ファイザー社、武田社(ノババックス)
【追加】3回目以降:ファイザー社、モデルナ社、武田社(ノババックス)

参考:新型コロナワクチンQ&A 乳幼児接種(生後6か月~4歳) 厚生労働省

新型コロナワクチンQ&A 小児接種(5~11歳) 厚生労働省

注意点

新型コロナウイルスの予防接種では、次の4つの注意点があります。

  • 接種開始年齢は生後6か月以上
  • 初回接種では途中で年齢区分が変わっても、1回目と同じ種類を接種する
  • 接種が受けられる医療機関・接種会場が限られる
  • 接種スケジュールなどは、変更になる可能性がある

また、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種ができます。

しかし、新型コロナウイルスの前後にインフルエンザワクチン以外のワクチンを受けるときには、2週間以上あけなければならないため、注意が必要です。

新型コロナウイルスの予防接種に関する疑問や質問は、かかりつけ医師にお気軽にご相談ください。

まとめ

インフルエンザ・新型コロナウイルスの予防接種は、他の予防接種と同様に感染症の発症リスクや症状・合併症・後遺症を低減する効果が期待できます。

予防接種で防げる病気にかかり、苦しんだり亡くなってしまうことがないように、適切な時期に予防接種を受けるようにしたいですね。

なお、新型コロナウイルスの予防接種が受けられる期間は、2023年8月末の時点では2024年3月31日までとなっています。

流行状況や予防接種の開発状況によって、接種スケジュールが変わる可能性があります。

最新の情報を入手し、かかりつけ医師と相談しながら計画的に予防接種をしましょう。

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参考文献

令和3年度 インフルエンザQ&A Q21・Q23

平成14年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業「乳幼児に対するインフルエンザワクチンの効果に関する研究(研究代表者:神谷 齊(国立病院機構三重病院)・加地正郎(久留米大学))

平成28年度 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業「ワクチンの有効性・安全性評価とVPD (vaccine preventable diseases)対策への適用に関する分析疫学研究(研究代表者:廣田良夫(保健医療経営大学))

Katayose et al. Vaccine. 2011 Feb 17;29(9):1844-9

記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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