急性声門下咽頭炎の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
このページでは、急性声門下咽頭炎の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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急性声門下咽頭炎について

急性声門下咽頭炎の特徴・症状

急性声門下咽頭炎の特徴

急性声門下喉頭炎(クループ症候群)というのは、喉頭の周りがむくみや炎症などによって狭くなることで、空気がよく通らなくなる病気をまとめて呼びます。

子供の場合は、正門下がもともと大人の場合に比較して狭くなっていますが、分泌物や腫れが粘膜の炎症で多くなることによってもっと狭くなります。

急性声門下喉頭炎の中には、急性喉頭蓋炎やクループ、気道異物、咽後膿瘍、ジフテリアなどの疾患のいろいろなものが含まれます。

クループという場合は、一般的に、この中でも急性声門下喉頭炎の仮性クループを言うことが多くあります。

急性声門下喉頭炎の場合は、喉頭の中においても声門下という声帯の下にあるものが特に狭くなります。

小児の場合は、約1割~2割が一回は急性声門下喉頭炎にかかると言われています。

多くかかるのは、6ヶ月~3歳くらいですが、1歳が特に多くなります。

大きくなってくれば、大人と同じように喉頭が拡大してくるため、発症しにくくなりますが、3歳~6歳の場合はよく再発します。

多くかかる時期としては、秋~冬のシーズンですが、年中かかります。

男児の方が女児よりも多くかかります。

家族歴が約15%で見られます。

急性声門下咽頭炎の原因

急性声門下咽頭炎の原因は、主にウイルス感染です。

ウイルスとしては、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、マイコプラズマ、麻疹ウイルスが挙げられます。

また、原因としては、細菌感染の場合もあります。

急性声門下咽頭炎の症状

急性声門下喉頭炎の主な症状は、次にご紹介するようなものがあります。

  • こもったオットセイや犬が吠えるような音で、特徴がある「ケンケン」というような咳が出る
  • かすれた声になる
  • ヒューヒューと息を吸う際に音がする
  • 典型的な急性声門下喉頭炎の症状が現れる前に、軽い発熱や鼻水がある場合が多い
  • 軽ければ特徴がある咳の他は症状が現れない場合もある
  • 狭い気道になることによって呼吸がしにくくなる
  • 重症になれば、ヒューヒューと吸う際以外に吐く際にも音がする
  • 十分に一度に呼吸できないので、多く呼吸回数をすることによってカバーしようとする
  • 呼吸する際は全体の体を使うため、陥没呼吸という肋骨の下や鎖骨の間、肋骨の間がへこむ
  • 悪くなるのは夕方~夜の場合が多い
  • 症状が寝るまでは現れなくて、寝ている際に上手く呼吸ができなかったり、特徴がある咳が出たりして、夜中に起きる場合もある

急性声門下咽頭炎の診断と検査

特徴がある症状や経過から急性声門下咽頭炎は診断して、必ずしも検査は必要ありません。

しかし、気道異物、急性喉頭蓋炎などと区別する際は検査する場合もあります。

急性声門下喉頭炎を検査する方法としては、喉頭ファイバースコープ検査や病状の観察によって行います。

症状を観察すれば、診断のおおよそのてがかりになります。

また、喉頭ファイバースコープ検査によって、腫れによる狭窄が声門下粘膜に見られた場合は、見極めができます。

このような検査によって、別の急性喉頭蓋炎などの病気との見極めをします。

急性声門下咽頭炎の治療法

急性声門下喉頭炎は、軽い症状の場合は自然に1日~2日で治まります。

強い症状の場合は、縦抱きにしたり、椅子に座ったりする方が横になるよりも呼吸が楽にできます。

急性声門下喉頭炎の薬物療法としては、アドレナリン吸入の場合は気道の腫れが血管を収縮させることによって引き、呼吸が楽になります。

また、ステロイドの点滴薬、飲み薬もあります。

入院するような場合は多くありませんが、飲み薬や吸入の効果が十分でない場合、強い呼吸困難や年少児の場合は、治療するために入院が必要になります。

ウイルス感染がほとんどであるため、抗生物質による治療は必要ありません。

冬のシーズンの場合は、冷たい空気を外出して吸うのみで症状が良くなる場合もあります。

呼吸をヒューヒューとしていたり、陥没呼吸をしていたりする場合は、治療するために早めに受診する方がいいでしょう。

重症の場合は、次のような治療を行う場合もあります。

  • 気管挿管は、呼吸の通り道を作るために気管の中にチューブを入れる
  • 気管切開術は、気管挿管が強い喉の腫れがあるためできない場合に、緊急に気管を切開する

急性声門下咽頭炎の予防

急性声門下咽頭炎は、予防する方法がないので、発症した際に治療を速やかに行うことが大切です。

急性声門下咽頭炎は、風邪の際の咳と違って、特徴がある咳が出ます。

一方、急性喉頭蓋炎は、この症状と同じようなものです。

しかし、急性喉頭蓋炎の場合は、疾患としては重症なもので、呼吸が直ちにできなくなる恐れがあります。

咳以外に、よだれが出たり、発声ができなくなったり、呼吸する際に顎を前に出したりするようになります。

このような場合は、すぐに医師に診てもらいましょう。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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