タミフルを途中でやめると副作用が起こったり、インフルエンザが悪化したりしないか心配ですよね。
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タミフルの服用を途中でやめるとどうなるの?
タミフルは、インフルエンザA型及びB型に効果のある薬です。
タミフルには、体内でのインフルエンザウイルスの増殖を抑える働きがあるため、重症化予防として使用されています。
有効的に使用するには、決められた用法用量を守る必要があり、途中で服用をやめてしまうと十分な効果が得られません。
タミフルは服用している間しか効果を発揮しないため、途中でやめてしまうとそこからまたインフルエンザウイルスの増殖が始まり、症状がぶり返してしまうこともあります。[1]
途中でやめた場合のリスク
先述したように、タミフルはインフルエンザウイルスの増殖を抑えることで、重症化を予防したり、周囲への感染拡大を予防したりする効果があります。
そのため途中で服用をやめるとこれらの作用効果が十分に得られません。
しっかり飲んでいたのになくしてしまったんだけど、途中でやめても大丈夫なのか心配になりますよね。
タミフルを途中で飲めなくなってしまったら、一度ファストドクターへ相談してください。
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タミフルの最低使用期間
タミフルは、インフルエンザの症状が出現してから2日以内に服用を開始する必要があります。
症状出現後、48時間を超えてからの服用では有効性を確立されていません。
また成人の場合、1日2回5日間飲み切ることで効果を発揮します。
詳しい用法、用量についてはこちらをご参照ください。
タミフルで有名なのは「異常行動」ですが下痢や便秘もタミフルの副作用のひとつです。
もしタミフルを飲み始めて下痢や便秘の症状があらわれたら夜間や休日もオンラインで医師の診察を受けることができるファストドクターを利用してください。
当日予約も可能なので、アプリインストール後は必要情報を入力し、診察予約をしましょう。
飲まなくても治る?
タミフルは症状の重症化を防ぐために使用する薬です。
しかし通常インフルエンザは薬を飲まなくても自然と治癒する病気です。
そのため、子どもが薬を飲まなくても心配しすぎる必要はありません。
もともと薬を飲むのが苦手な場合は、イナビルなどの吸入薬もあるので事前に医師に相談すると良いでしょう。
またカプセルタイプのものや、ドライシロップという粉薬タイプのものもあるので、飲ませやすい方を医師に伝えてみてください。[2][3]
しかし、処方された薬を自己判断で飲ませたり、中断するのはNGです。
どうしても飲みにくい場合は、アイスやココアに混ぜるなど、味を変えたりするの工夫をして飲ませてみましょう。
その他の飲みあわせについてはこちらをご参照ください。
タミフルの正しい飲み方
タミフルには、決められた用法用量があります。
効果的な服用方法や注意点について紹介していきます。
タミフルの用法、用量
【タミフルの用法・用量】
成人及び体重37.5㎏以上の小児 |
オセルタミビルとして1回75mgを1日2回、5日間経口投与する。 |
小児の場合、オセルタミビルとして以下の1回用量を1日2回、5日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回の最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。 | |
幼小児 |
2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg) |
新生児、乳児 |
3mg/kg(ドライシロップ剤として100mg/kg |
誤って多く飲んでしまった場合は、必ず医師または薬剤師に相談しましょう。
また、タミフルは食事の影響を受けないため食事の前後を問わず服用が可能です。
効果的な服用方法
タミフルは症状の重さに関わらず、用法・用量は同じです。
薬を効果的に使用するには、決められた量や期間を守ることが重要です。
多く服用したからと言って効果が増大するものではないため、自己判断での増量はやめましょう。
インフルエンザウイルスが体内で増殖し、ピークに達するのは48時間以内といわれています。
タミフルはこのウイルスの増殖を抑えることで重症化を予防する薬です。
そのため、インフルエンザ様症状が出現してから2日以内に服用する必要があります。
また、熱やのどの痛みなどの症状が改善されてもウイルスは体内に残っている状態にあります。
そのため、症状が改善したからといって途中で服用をやめず、処方された日数分最後まで飲み切りましょう。
服用時の注意点
中には、抗インフルエンザウイルス薬の服用による異常行動に対して心配している方もいるでしょう。
しかしこの異常行動は、抗インフルエンザウイルス薬服用の有無や、薬の種類に関わらず発現が報告されています。
異常行動を起こす原因ははっきりと解明はされていませんが、インフルエンザウイルスそのものや、高熱によるものの可能性も考えられています。
そのため、タミフル使用の服用の有無にかかわらず異常行動には注意して対策しておくと良いでしょう。
異常行動に対しては、子どもが感染した場合高熱が出ている期間は特に目を離さないようにしたり、窓や玄関の鍵を閉めたりなどの対策をしておくと安心です。
またタミフルは腎臓で代謝される薬であるため、重篤な腎機能障害の方は使用できません。タミフルの有効成分であるオセルタミビルに対してはに過敏症のある方にも使用不可となっています。
更に服用時の注意点として、副作用や飲み合わせについて解説していきます。
タミフルの副作用
タミフルの副作用として、比較的頻度の多いもの(0.1~0.9%程度)は以下の通りです。[1]
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発疹
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下痢
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腹痛
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嘔吐
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めまい
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頭痛
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不眠症
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低体温 など
重症な副作用(頻度不明)は以下の通りです。
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ショック、アナフィラキシー
蕁麻疹、血圧低下、息苦しさ、動機などの症状がみられます。
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肺炎
咳、息苦しさ、高熱などの症状がみられます。
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劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
皮膚が黄色くなる、白目が黄色くなるなどの症状がみられます。
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急性腎障害
尿量が減る、むくみが出るなどの症状がみられます。
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皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮、壊死融解症
全身の皮膚がただれたり、水ぶくれができたりする、結膜炎や口内炎などの症状がみられます。 [1][4]
副作用の対処法
軽度の副作用の場合、様子をみて大丈夫な場合がほとんどです。
下痢や腹痛、頭痛などの症状が出ても自己判断で中止するのは避けましょう。
副作用の症状が辛い場合や、長引く場合には医師に相談しましょう。
蕁麻疹や血圧低下、息苦しさや喘鳴がみられる場合は、直ちに服用を中止しましょう。
アナフィラキシーショックを起こすと喉がむくんで呼吸困難を引き起こします。必要時には救急要請または救急外来に受診しましょう。
意識障害や異常行動がみられた場合にも直ちに医療機関に相談してください。
飲み合わせ
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併用注意の薬剤
ワルファリンは併用注意の薬剤として挙げられています。ワルファリンを服用中の方は必ず医師に相談しましょう。
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飲酒
タミフルに限らず基本的にアルコールと薬は一緒に飲んではいけません。
薬は血液中で保たれる濃度や代謝にかかる時間などを想定して用法容量が定められています。
しかし飲酒をするとアルコールの代謝が優先され、薬の代謝や血中濃度に影響を及ぼします。
その結果、効果的な薬効を得られないだけでなく副作用を起こす可能性も高まるのです。
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タミフルドライシロップ(粉薬)と服薬補助食品の飲み合わせ
タミフルは特有の苦みがある薬です。そのまま飲むのが難しい方は、飲み合わせの良い服薬補助食品を使用しましょう。
【飲みやすい服薬補助食品】
ココア、ヨーグルト、オレンジジュース、スポーツ飲料、チョコレートアイス
【飲みにくい服薬補助食品】
プリン、牛乳、バニラアイス、お茶、リンゴジュース、乳酸菌飲料[5]
タミフルの予防投与
タミフルは予防投与として使用されることもあります。
ただし、これはインフルエンザの予防接種に代わるものではないということを理解しておきましょう。
インフルエンザの予防法として最も効果的なのはワクチン接種です。次いで手洗いやマスク着用などの標準的な感染症対策を行うことが必須です。
予防投与には、流行期間中の長期予防内服と、ウイルス暴露後の短期予防内服がありますが、いずれの方法もあくまでワクチンや感染症対策を補完する役割として扱われます。[6]
長期予防内服は、何らかの理由でワクチン接種ができないハイリスク患者や、ハイリスク患者と頻繁に接するワクチン未接種の者など、一定の要件を満たす場合に行われる方法です。
短期予防内服は、家族内や施設内などで密に接しているものがインフルエンザに感染した場合、主にワクチン未接種の方に対して行われます。一般的に多いのはこの短期予防内服です。[6]
インフルエンザ予防時の用法と用量
短期予防内服としての予防投与の場合、治療に使用する量の半量を倍の期間で投与するのが基本です。[1][3]
成人 |
オセルタミビルとして1回75mgを1日1回、7日~10日間経口投与する。 |
体重37.5㎏以上の小児 |
オセルタミビルとして1回75mgを1日1回、10日間経口投与する。 |
小児 通常、オセルタミビルとして以下の1回用量を1日1回、10日間、用時懸濁して経口投与する。ただし、1回の最高用量はオセルタミビルとして75mgとする。 | |
幼小児 |
2mg/kg(ドライシロップ剤として66.7mg/kg) |
予防時に感染したら
インフルエンザの予防投与を始める前に感染してしまった場合、通常のインフルエンザの治療を行う必要があります。
治療と予防では投与量が異なるため、予防投薬後すぐに症状が出現した場合には再度医療機関に相談しましょう。
また、一般的にインフルエンザの検査は通常迅速抗原検査キットが使用されます。
この検査は、体内のウイルスが少ないと陽性反応が出ません。
そのため、体内のウイルスが十分に増える発熱後12~24時間後まで検査ができません。
医療機関に相談する場合は、いつからどのような症状が出ているのかを話すようにしましょう。
タミフルと適切なインフルエンザ治療
タミフルは正しく服用すれば重症化を予防することができ、辛い症状も早く治まります。
しかしインフルエンザは薬を服用しなくても自然に治癒する場合がほとんどです。
タミフルが途中で飲めなくなってしまった場合も心配しなくてよいでしょう。
飲み薬が苦手な人は、吸入薬での治療も可能です。
また、小児で処方されるドライシロップは服薬補助食品を使うことで飲みやすくなります。薬を飲みたいけど難しいかもしれないと感じている方は、処方される前に医師に相談してみてください。
タミフル服用の判断と副作用に関する理解
タミフルはインフルエンザの重症化を予防する薬ですが、インフルエンザの治療として必ずしも必要というわけではありません。
服用に抵抗のある方は無理に服用する必要はないでしょう。
ただし、比較的頻度の高いと言われている副作用もそれほど多いとは言えません。
また以前話題になった異常行動についてはタミフルの服用の有無にかかわらず出現の報告がされており、タミフルの影響ではないとされています。
それらのことも踏まえて服用の有無を考えましょう。
途中で服用をやめてしまった場合、症状がぶり返してしまったり長引いてしまったりする可能性はありますが、心配しすぎる必要はありません。
薬の服用量に関する注意
服用を途中でやめてしまった場合でも、逆に多く飲みすぎてしまった場合でも、自己判断で薬の量を変更するのはやめましょう。
服用量を間違えてしまった時は、一度服用を中断しその後の対処方法を医師に相談してください。
また、治療に際して不安がある時は必ず医師に相談しましょう。
タミフルのこと、インフルエンザのほかの薬のこと、不安なことがあるとお医者さんに相談したくなりますよね。
夜間や休日も関係なくオンラインで医師の診察を受けることができるファストドクターであれば、気になったときにすぐに相談できるため便利です。
当日でもアプリからそのまますぐに予約ができるため、ぜひご活用ください。
参考文献
[1]タミフルカプセル75|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
[2]イナビル吸入粉末剤20mg|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
[3]タミフルドライシロップ3%|独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
[5]粉薬と服薬補助食品の飲み合わせ|国立成育医療研究センター
[6]インフルエンザが病棟内で発生した場合のオセルタミビル予防投薬の適応と方法につい て教え|日本感染症学会
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。