腰痛症の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、腰痛症の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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腰痛症について

腰痛症の特徴・症状

腰痛症の特徴

腰痛症というのは、神経症状を伴わない下肢痛などの腰痛の中で、要因になる器質的病変が特に認められないものです。

腰痛症としては、急性腰痛症と一般的に言われるものと、慢性腰痛症という軽い痛みであるが楽になったり、強くなったりすることを繰り返すものがあります。

腰痛症の要因

急性腰痛症の場合は急なひねり動作で起きる場合が多く、腰痛症が慢性的な場合は普段の生活において姿勢が悪いことによって腰の筋肉が疲れることなどが要因です。

腰痛症の要因としては、腰椎の周りの筋力が強くなく、姿勢を適切に維持できなかったり、過度の負担が腰椎の周りの筋肉にかかったりすることが挙げられます。

腰痛症の症状

腰痛症で多い症状としては、痛みとして鈍いもの、痺れるようなもの、差し込ようなものなどがあります。

痛む箇所としても骨、関節、筋肉といろいろあり、治療法も痛み方もこの箇所によって違ってきます。

個人によって、痛みの種類や強さの程度は違ってきます。

筋肉の炎症が、腰痛症の一つの要因としてあります。

腰痛症になった際に、レントゲン撮影で異常が脊椎になければ、筋肉の炎症によるものであると診断されます。

この場合の主な要因としては、重いものを持ったり、腰を急にひねったり、スポーツをしたりするというようなことが挙げられます。

腰の全体あるいは一部が痛む場合は、筋肉の炎症が治るまで待つようになります。

強い痛みの場合は、痛み止めや湿布が使われます。

一方、異常が脊椎にあり、炎症が筋肉によく起きるようになっている場合もあります。

このような場合は、脊椎に対する治療も腰の痛み止めと一緒に行われます。

腰痛症の場合は、発熱、臀部の痛み、下肢の痺れや痛み、うつ状態、不正出血なども現れます。

腰痛症の診断と検査

腰痛症の診断と検査としては、診察所見と問診がメインで、画像診断のX線検査などになります。

腰痛症以外に疾患として特定すべきものが無いことを調べて、重い内臓疾患などを見逃さないようにします。

腰痛症の治療法

急性腰痛症の場合は、通常数日で投薬や安静によって軽くなります。

腰痛症が慢性的な場合は、主な治療として、腰痛体操や日常生活の動作改善などが行われます。

筋弛緩薬や非ステロイド性消炎鎮痛薬が使われる場合もありますが、ほとんどの場合は、腰痛症は日常生活の動作に気を付けるのみで相当良くなります。

腰痛体操は、腰痛の再発を防ぐためにも大切です。

  • 日常生活において注意すること

重いものを持つ場合は、体にできる限り引きつけましょう。

持つものからお腹までを短い距離にすると、負担が腰背部の筋肉にあまりかからなくなります。

椅子に座る際は、膝を組んだり、臀部の高さより膝の高さが少し高くなるようにしたりしましょう。

仕事を立ってする際は、足台を使用するようにしましょう。

水平に骨盤を維持することによって、腰部の筋肉の疲れが少なくなり、腰椎の前弯が少なくなります。

いずれにしても、長時間同じ姿勢にならないことが大切です。

  • 腰痛体操

腰痛体操は、良くない姿勢を改善する、背筋・腹筋を強くする、軟部組織を柔軟にすることが目的として挙げられます。

腰痛体操としては4種類あります。

なお、強い腰痛症の場合は、基本的に、腰痛体操を止めましょう。

1つ目の腰痛体操は、力を腹筋、お尻の筋肉、大腿部の後の筋肉に入れます。

腰が上がらないようにして、力を十分に入れた後にまた力を抜きます。

この腰痛体操によって、負荷が腰背部の筋肉にかかるのが少なくなり、腰椎の前弯が少なくなります。

2つ目の腰痛体操は、腹筋を強くすることを目的にしています。

腹腔の内圧がこの腰痛体操によって上昇し、コルセットを自分の筋肉によって作るようなもので、脊椎が安定してきます。

屈曲した股関節と膝関節になるようにします。

この腰痛体操を真っ直ぐに股関節と膝関節がなるようにして行うと、腰椎の前弯がかえって増してしまいます。

また、腹筋力を強くするためには、垂直位まで上半身を必ずしも起こす必要はなく、少し肩が浮くくらいで5秒程度姿勢を保つといいでしょう。

3つ目の腰痛体操は、腰椎の周りの軟部組織を柔軟にすることを腰背部のストレッチで得る目的で行います。

腰痛症の場合は、拘縮が腰背部の筋肉で起きていることが多くあり、体を急に前かがみにすれば腰痛がよく起きるため、この腰痛体操は大切です。

4つ目の腰痛体操は、背筋を強くします。

枕を下腹部に置いて、腰背筋の反り返りをこれを支点に行います。

反り返るのは強く行う必要はなく、大きすぎる枕の場合は過度に腰椎の屈曲が起きて、痛みが起きる場合があるため注意しましょう。

このような4つの腰痛体操の中から数種類を選択して、1日に2回朝と晩に5回〜10回くらいそれぞれ行うことからスタートして、種類と回数を状況によって増やすことが大切です。

腰痛症の予防

腰痛症を予防するためには、ストレッチと腰回りの筋力と腹筋を強くすることがおすすめです。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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