水泡(水ぶくれ)とは?正しい処置と治し方について解説

公開日: 2024/03/04 更新日: 2024/03/25
自分や子どもの体に心当たりのない水ぶくれができると、何が原因かわからず不安になりますよね。 水ぶくれを自分で潰してしまっていいのか気になる人も多いかもしれません。 水ぶくれは自分で潰してしまうと跡になったり、傷口から細菌が入ってしまうことも考えられますので、注意が必要です。 この記事では水ぶくれができてしまう要因や病院での診断方法、治療法を解説していますので水ぶくれができた際は参考にしてみてください。 また、予防法についても紹介しているので繰り返し水ぶくれができてしまうといった方は実践してみてください。
何が原因の水ぶくれかわからないときは

水ぶくれといっても原因は歩きすぎから火傷、水ぼうそうなど様々なケースが考えられます。

すぐ治るだろうと放置すると跡が残ってしまったり、炎症が起きてしまうことがあります。

まずは一度症状を医師に相談してみませんか?

ファストドクターのオンライン診療では水ぶくれも診察することができ、軟膏や飲み薬をご自宅にお届けします。

移動・待ち時間なしで気軽に診察が受けられるため、悪化してしまう前に対処することができます。

水ぶくれ(水泡)について

水ぶくれ(水泡)の特徴・要因・症状

水ぶくれ(水泡)の特徴

水ぶくれ(水疱)というのは、皮膚の一つの病気です。

半球状にボコッと隆起したようになり、水のようなさらさらとした液体が表皮の薄いものの内側に含まれています。

そのため、水ぶくれ(水疱)の表面の皮は、破れやすくて薄くなっています。

水のようなさらさらとした液体は、皮膚の損傷で出てきたタンパク質や血清です。

血清というのは、血液が凝固する際に分かれる透明あるいは黄色の液体で、感染症を見極めする際に使用される場合もあります。

水ぶくれ(水疱)の要因

水ぶくれ(水疱)の要因としては、いろいろなものがあります。

特に多い要因としては、皮膚の損傷です。

皮膚が損傷すれば、タンパク質や血清などが含まれている液体が出てきて水ぶくれ(水疱)になります。

代表的な水ぶくれ(水疱)の要因としては、靴擦れがあります。

靴を履いて長い時間歩いたり、合わない靴を履いたりすれば、皮膚と靴がこすれて、皮膚が損傷して水ぶくれ(水疱)になります。

水ぶくれ(水疱)の中に含まれている液体は、血液が凝固する際に関係するタンパク質のフィブリンなどの血液の中にあるものが含まれているもので、皮膚を守る作用があります。

水ぶくれ(水泡)の症状

水ぶくれ(水泡)の場合は、赤みが皮膚に現れて、水ぶくれ(水泡)がこの赤みの中に現れます。

外観的には、赤い水ぶくれ(水泡)が皮膚にできたような感じです。

身体のあらゆる箇所に症状は現れることがあり、広い範囲に現れる場合が多くあるため、火傷が大きくなったように見える場合もあります。  

痒みがあり、小さい水ぶくれ(水泡)の場合は、湿疹のような感じもします。

水ぶくれ(水泡)は、初めは少数ですが、数がだんだん多くなって広い範囲になります。

水ぶくれ(水泡)の診断と検査

水ぶくれ(水泡)を診断する際は、症状以外に検査を行ってトータル的に判断します。

小さく皮膚を切り取って、組織検査を一つは行って、顕微鏡で水ぶくれ(水泡)ができている箇所が表皮の下であることを調べます。

皮膚のもう一つは、蛍光抗体直接法によって免疫グロブリンが基底膜にあることを調べて、蛍光抗体法間接法を血液検査で行います。

血液検査の場合は、最近は免疫学的なELISAという優れた検出方法がありますが、実際に水ぶくれ(水泡)になっていても、検査ではなっていないということがあるのがデメリットとしてあります。

このような検査結果と症状などから、トータル的に水ぶくれ(水泡)を判断します。

水ぶくれ(水泡)の治療法

水ぶくれ(水泡)を治療する方法としては、外用療法内服療法、光線療法などがあります。

  • 外用療法

外用療法としては、強いかゆみがある場合、新しい多くの皮疹ができる場合は、ステロイド製剤の強めのものを塗ります。

症状が改善すると、ステロイド軟膏の弱いものに変更したりします。

  • 内服療法

皮疹の頑固なものの場合は、ビタミンA誘導体を短期間内服する場合もあります。

  • 光線療法

外用療法や内服療法でもなかなか治らなければ、光線療法のナローバンドUVBやPUVAなどが行われる場合もあります。

  • これ以外の治療法

水ぶくれ(水泡)の場合は、虫歯や扁桃腺炎、歯周囲炎などとも関係があるため、このような疾患があれば、まずこの治療を行います。

手軽に水ぶくれを治すなら

水ぶくれの種類によってはすぐに受診した方がいい場合がありますが、

「水ぶくれだけのために病院にいくのはちょっと...」といった方もいらっしゃると思います。

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水ぶくれ(水泡)の予防

ここでは、火傷による水ぶくれ(水泡)を予防するための方法についてご紹介しましょう。

  • ストーブ・ヒーター

直接触れるのが要因になるため、「ストーブガード」などによって距離を物理的に取るようにします。

また、直接触っても火傷にすぐにならない「オイルヒーター」などもおすすめです。

  • 電気カーペット、こたつ

こたつは、遊ぶ際に子供が潜る場合が多く、長時間電熱部分に触ると火傷します。

また、皮膚がまだ厚くない子供が、長時間使うと低温やけどになるリスクがあります。

低温やけどの場合は、外観よりも損傷が酷いことがあるので注意しましょう。

  • やかん

やかんは、ストーブやコンロ、テーブルなどの上に置く際には注意しましょう。

相当容量が大きいものがあり、一旦こぼれると熱湯を多量に浴びます。

そのため、その都度使うお湯は沸かす、冷ます時は子供の手が届かないところに置くなどがおすすめです。

  • 電気ポット

近年、電気ポットは少量から沸かせるものが普及していますが、そのまま沸かし過ぎたお湯をポット内に残して次に使う場合は注意しましょう。

温度がまだ完全に下がっていないうちに、手を子供が伸ばしたりしてトラブルになる場合があります。

  • 麦茶ボトル

麦茶ボトルは、夏のシーズンには注意しましょう。

テーブルの上で煮出した麦茶などを冷やしている際に、子供が触って全身にかぶるトラブルもあります。

テーブルクロスを使っている場合は、特に小さい子供が引っ張ってトラブルになる場合もあります。

やけどによる水ぶくれの場合はすぐにご相談を

水ぶくれが破けてしまうと傷から細菌が入り込み、炎症を起こす可能性があります。

やけどによる水ぶくれが疑われる場合はとにかく傷つけないようにして病院を受診することが重要です。

「受診時間外で病院がやっていない」「服や靴で患部がこすれてしまう」

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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